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死の大陸編 青年期
第266話. ゲート
しおりを挟む厄介事を片付けてから仮住居に戻ってきてしばしの休憩タイムに入る
「アース!」
(なぁに?)
「夜ご飯の準備するからこの近くじゃなくて、遠くの方で魔物を狩ってきてくれるかい?」
(うん!分かったぁ)
「ジルはどうする?」
『私もこの身体に慣れておかないといけないので、ちょっとばかり狩ってこよう!』
「うん、分かった。じゃあ2人とも宜しくねっ!」
そう言うと2人とも違う別々の方向に飛び立って行った
「さあ、エミリー!僕達は2人が帰って来るまで準備をしておこうか⁉︎」
「そうですね、リン様!」
暫くしてアースが5~6匹位を持ち帰り、すぐにまた出てを繰り返していた
その間、エミリーはそのアースの持ち帰る魔物を捌き準備を進める
十分な量になったのでアースもそのまま食べるのを待っていた
そこにジルがパタパタ翼を羽ばたかせながら戻って来た
「遅かったね、ジル!……収穫はなかったの?」
『まだまだ身体が成体ではないのであまり遠くには行けなかったな』
「だろうね」
『門!!』
ジルが呟くと宙にサークル状の空間が現れたと思ったら、そこから多数の魔物が降って来る
ボトボトボトボトボトボトボト!!!!
魔物の山が出来ました!
「ジルはやっぱり空間魔法が使えるんだね!」
『やはり分かっていたか、リン!』
「じゃないとつじつまが合わないからね」
『ん?そうなのか』
「ジルに聴きたいんだけど、転移する際は単体でないと出来ないといった制限とかあるのかな?」
『そんな事はないぞ!例えば難易度は増すが3人一緒に飛ぼうとしたら、3人をまず空間で包み込みしっかりホールドした状態で転移すれば問題ないぞ』
「なるほど!じゃあ、その転移先に何か目印とかあったりとかするのかな⁉︎」
『そうだな、まず言った事もない所は無理だな!……1度でもその地に訪れ自分の痕跡を残すか、目印となる魔石を配置したりする事でその場所にピンポイントで転移出来るのだ』
「そっか!今いる自分の空間座標をそのまま点と点でつないで飛ばすイメージかな」
「ジル!……僕を連れて1度何処かに転移してくれないかな?」
『んっ?リンを連れて今からか?』
「うん、ちょっとどんな感じか体験しておきたいんだけど、駄目かな」
『リンがそう望むのなら、私は構わないぞ!』
「ありがとう!」
『では、此処から近いがトラスト山脈の私の地に行ってみるか?』
「うん、そこでいいよ!」
『では行くぞ!!』
すると僕とジルを包み込む空間ごと一瞬で景色が変わり、今日バルジオスと会った場所へと転移していた
「おおー、なるほど!これは凄いねぇ!ジル!本当にこれは凄いよ!!」
『そうだろ!』
「じゃあ、戻ろうか」
『あぁ、分かった!』
またしても一瞬で移動して、仮住居に戻って来た!!
「ジル、ありがとう!」
『あぁ』
よしっ、これは絶対にすぐに覚えたいので練習するぞ!
やおし、やる気も出て来たのでさっさとジルが狩って来た魔物を捌いて夜ご飯にしよう
それはそうと、よくもまあこれだけ集めてきたもんだ
エミリーにはアースの分を焼いてもらい、僕はジルが狩ってきた魔物を手際良く処理して刻印にどんどん放り込んでいく
みんなでご飯を共にして食べ終えると、思いの外アースの食べる量が極端に減っていた
これでアースが無限食欲だった原因は、ジルが犯人だった事が明らかに判明した!
今日はいろいろとあり、今後の僕達の行動に関しても話し合っておかなければいけないので、みんなで仮住居に入りお風呂にゆっくり浸かってから、その後で話し合った
今後の予定として、まずは父さん母さんに会いに行ってジルの事を説明する
そしてダークドラゴンであるバルジオスの所に行き、魔法の習得と修行を行う
この際、ジルの空間魔法も習得したいので練習と訓練をみんなで行いたい
ひと通りここまで終われば次はいよいよ新大陸に行き、いろんな種族に魔物を見てみたいと思う
当然、ヒト族にも関心はある
ざっとこんな流れでみんなと楽しみながら過ごせればと言う僕の本音をみんなに打ち明けると、みんなは即答で了承してくれた
明日からの楽しみが増え、今日から新たに1人仲間が増えての就寝となった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回で第1章の「死の大陸編」は完結です
第2章は新大陸のストーリーで「ヒューマニア大陸編」での冒険になりますが、ある程度の話がストック出来てからアップしたいと思います。
これからも引き続きお付き合いして頂ければ嬉しいです。
私も今まで以上に面白い作品を作って行きたいと思いますので、今後も宜しくお願いしますm(__)m
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