転移失敗！！此処は何処？僕は誰？

死の大陸編 青年期

第２１４話. ギガースの罪

　ギガースには、皆んながここに集まってから説明する事を伝え、それまでは隣の部屋で待機していてもらう

　今更、ギガースが誰かに危害を加えたり逃げ出したりする事がないのは分かっているので、拘束はしなかった

　僕がここにいる事は、リューキに知らされてあるので、すでにリューキ、シュレン、ラキ、サキと護衛の20人が、ここ巨人族の里に向かっている

　ただ、こんな状況になっているとは思ってもいないだろうけどね

　しばらくして、1人の巨人族がバルサにリューキ達が到着した事を知らせに来たので、この建物の入口にリューキ、シュレン、ラキ、サキの4人だけに来てもらう様に伝える

　僕とバルサも建物の入口に移動してリューキ達が来るのを待っていると、遠くの方で宴会でも始まっているかの様な盛り上がり声が聴こえてくる

　バルサに聴くと、焼き場を設もうけてあり、既にその場にはアースとエミリーがいて、皆んながもてなしているらしい

　巨人族の1人がリューキ達を連れて来る

「リン！先日はすまなかった！お陰で助かった」

　「リン様、先日は私共のお願いを聴いて頂き、ありがとうございました……そして、何もお礼する事も出来ずに申し訳ありませんでした」

　会って早々にリューキとシュレンが、まずお礼を言ってくる

　「来てもらって早々で、こんな話しをするのも悪いんだけど、丁度、君達が来てくれたので知っておいて欲しい事があるんだけど、いいかな⁉︎」

　「なんだ⁉︎」

　　「如何いかがされたのでしょうか、リン様⁉︎」

　「バルサが今から君達に伝えたい事があるので、それを最後まで聴いてもらいたいんだ。そして、その事で君達が今後、どうするかを一緒に考えてもらう必要があるので、ここに居る５人のリューキ、シュレン、ラキ、サキ、シモンはバルサから大事な話しを聴いた後で場所を移す事になるので、まずは真剣に聴いてくれ」

　「・・・・・・・」

　みんながみんな僕が真剣に話すので、ジッと静かな眼差しで聞いていた

　「僕はしばらく、アースとエミリーに伝えたい事があるので、その用事を済ませてから、また此処ここに戻ってくるので、それまで君達だけで話し合っていてもらえるかな⁉︎」

　バルサとリューキが頷いたので、僕はその場を離れてアースとエミリーの所に向かった