転移失敗！！此処は何処？僕は誰？

死の大陸編 青年期

第２０６話. 予感的中

　


　アヴァロン山脈を離れて暫く飛んでいると、もの凄く嫌な予感がした！


　前方から20体の反応を確認する

　これはもしやと思い視力を強化しながら進むと、予感的中！！

　もう既に何となく分かってしまったが、無視は出来ないので降り立つことにする


　鬼人族が10体、巨人族が10体が全員ブルホースに跨またがって、アヴァロン山脈に向かって進行中！

　迫り来る、その集団の視界に入るように上空よりゆっくりと降下して行く

　向こうからしたら、いきなり上空から敵が襲いかかって来たような感覚だったんだろう

　走っていた速度を緩め戦闘態勢に入り、僕達を迎撃しようと身構えていた

　そこから少し距離が近づくと、皆んなが僕に気付き武装を解除して全員すぐにブルホースから降りて、その場に跪ひざまずく

　それを観て僕達はその集団の前に降り立つ

　「こんな所でどうしたんだい君達⁉︎」

　
　「はっ！リン様に申し上げます！」

　「そんな堅苦しく話さなくていいよ！」

　「はっ！私はアインです！先日は大変失礼致しました！今回は鬼人族頭領の命に従い、リン様に是非ともお礼をさせて頂きたく存じます」

　「俺はガダムと言います！今回は巨人族の頭領の命で貴方達をおもてなしさせて頂きたく参りました」

　「アインとガダムには悪いんだけど、僕はそう言うのが苦手だからお断りさせてもらうね」

　「そ、そこをなんとかお願い致します」

　「お、俺も頼みます」

　「ガダムに１つ聴きたいんだけど、ギガースの処分はあの後どうなったか知ってる？」

　「はっ！あの後、地下牢に縛り上げております！」

　「そっか」

　「それと今日、バルサ様がリューキ様の所から、お戻りになるので、改めて尋問がされるかと思われます」

　「そっか！死刑にはなってないんだね」

　巨人族の頭領が今日、里に戻るんだったら丁度いいかな


　「君達には悪いんだけど、僕達は急いでるので、すぐにここを飛び立つけど、このまま引き返してもらえるかな⁉︎」

　「リン様は何処どこに向かわれるのでしょうか？」

　「ちょっと巨人族の里に向かってる途中だったんだよね」

　「「えっ⁉︎どう言う事でしょうか」」

　「すまないけど、それをここで教えてる時間が勿体無いから、もう行くね！」

　「分かりました！リン様！すぐに行かれて下さい！私達もすぐに追いかけます！」

　「私達の里ですね！了解致しました！」