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死の大陸編 青年期

第194話. 情報提供

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 なんでもかんでも自分から情報提供してくれる魔族を相手に、更に同調しながら気持ちよくこのまま話しを聞き出すことを選択する

 「でも魔族さんは凄いじゃないですか!そんな不意打ちの攻撃も結果的に凌いだんでしょう」

 「まあ、そあだな!」

 「で、それから魔族さんはどうしたんですか?」


 「俺はなんとか耐えたが、その時、瀕死だったマスタードラゴンが最後に渾身の一撃を放ち、そのまま力尽きて崖下へと落下していき、深手を負わされてしまった俺は、絶対に奴のししかばねだけは確認しておく必要があったので、奴が落ちた場所まで行って見つけると、奴の生命反応は微弱で虫の息だったので、念の為に心臓に1発風穴を開けてやった!」

 「ではその時に魔族さんの手によってマスタードラゴンは葬られたのですね」

 「いや、奴が完全に死ぬ前に俺は奴を取り込もうとしたが、その時、急に辺りが暗くなり上を見上げた直後、上空からダークドラゴンの牙が俺に襲いかかり、それを避けることができずに致命的な傷を追わされ、俺も相当にヤバイ状態に陥ったので、すぐにその場から離れようしたらダークドラゴンに阻まれ、そのまま奴の爪で斬り裂かれ、そのうえ尻尾を叩きつけられ、最後は避ける事も出来ず奴のブレス攻撃で俺はチリとなり死んでしまった」

 「壮絶な戦いだったんですね」

 「うるさい!今、思い出してもはらわた煮えくり返る」

 「でも魔族さんは死んでしまっても、復活出来るんですよね?」

 「俺達魔族でもごく少数の限られた奴しか復活することが出来ないが、実際に身体が滅んでも体内にある魔石・・・・んっ⁉︎そもそも何でお前はそんなに根掘り葉掘り聴いてくる⁉︎」

 「それは魔族さんが言うように、何故この地にヒト族がだれ1人として残っていないのか不思議でしたので、ひょっとしたら魔族さんが絡んでいるんじゃないかと思ったからです」

 「何?何故、そう思った?」

 「ずっと話しを聴いていたら魔族さんは洗脳操作系の魔法を使ってると思うんですが、そんな凄い魔法で当時の国を滅ぼしたのも、実は裏で操っていたのが魔族さんではないかと思って?」

 「お前、本当に鋭いな!ああ、お前の言ってる通り、あの時はいろんな魔物達を利用してやったな!ヒト族は虫ケラ以下で目障りな存在だったからな」

 「で、魔族さんは復活した今も更に力を得ようとしてダークドラゴンを吸収しようと考えてる訳ですよね」

 「ああ!だが、奴が俺に忠誠を誓い従うならば生かしておいてやるつもりだったが、断りやがったから半殺しにしてから取り込もうとしたら、奴め逃げやがった!」

 「そうですか、無事に逃げ出せたのですね」
 

 「まぁ、お前はヒト族ではあるが、なかなか見込みがありそうなので、そこのエルフと一緒に今後俺の下僕として生かしておいてやってもいいぞ!それ以外の種族も同様に俺に逆らう奴らは皆殺しにして滅ぼしてやるがな」

 「そのお誘いは、遠慮しておきます」
 
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