197 / 260
死の大陸編 青年期
第194話. 情報提供
しおりを挟むなんでもかんでも自分から情報提供してくれる魔族を相手に、更に同調しながら気持ちよくこのまま話しを聞き出すことを選択する
「でも魔族さんは凄いじゃないですか!そんな不意打ちの攻撃も結果的に凌いだんでしょう」
「まあ、そあだな!」
「で、それから魔族さんはどうしたんですか?」
「俺はなんとか耐えたが、その時、瀕死だったマスタードラゴンが最後に渾身の一撃を放ち、そのまま力尽きて崖下へと落下していき、深手を負わされてしまった俺は、絶対に奴のし屍だけは確認しておく必要があったので、奴が落ちた場所まで行って見つけると、奴の生命反応は微弱で虫の息だったので、念の為に心臓に1発風穴を開けてやった!」
「ではその時に魔族さんの手によってマスタードラゴンは葬られたのですね」
「いや、奴が完全に死ぬ前に俺は奴を取り込もうとしたが、その時、急に辺りが暗くなり上を見上げた直後、上空からダークドラゴンの牙が俺に襲いかかり、それを避けることができずに致命的な傷を追わされ、俺も相当にヤバイ状態に陥ったので、すぐにその場から離れようしたらダークドラゴンに阻まれ、そのまま奴の爪で斬り裂かれ、そのうえ尻尾を叩きつけられ、最後は避ける事も出来ず奴のブレス攻撃で俺はチリとなり死んでしまった」
「壮絶な戦いだったんですね」
「うるさい!今、思い出してもはらわた煮えくり返る」
「でも魔族さんは死んでしまっても、復活出来るんですよね?」
「俺達魔族でもごく少数の限られた奴しか復活することが出来ないが、実際に身体が滅んでも体内にある魔石・・・・んっ⁉︎そもそも何でお前はそんなに根掘り葉掘り聴いてくる⁉︎」
「それは魔族さんが言うように、何故この地にヒト族がだれ1人として残っていないのか不思議でしたので、ひょっとしたら魔族さんが絡んでいるんじゃないかと思ったからです」
「何?何故、そう思った?」
「ずっと話しを聴いていたら魔族さんは洗脳操作系の魔法を使ってると思うんですが、そんな凄い魔法で当時の国を滅ぼしたのも、実は裏で操っていたのが魔族さんではないかと思って?」
「お前、本当に鋭いな!ああ、お前の言ってる通り、あの時はいろんな魔物達を利用してやったな!ヒト族は虫ケラ以下で目障りな存在だったからな」
「で、魔族さんは復活した今も更に力を得ようとしてダークドラゴンを吸収しようと考えてる訳ですよね」
「ああ!だが、奴が俺に忠誠を誓い従うならば生かしておいてやるつもりだったが、断りやがったから半殺しにしてから取り込もうとしたら、奴め逃げやがった!」
「そうですか、無事に逃げ出せたのですね」
「まぁ、お前はヒト族ではあるが、なかなか見込みがありそうなので、そこのエルフと一緒に今後俺の下僕として生かしておいてやってもいいぞ!それ以外の種族も同様に俺に逆らう奴らは皆殺しにして滅ぼしてやるがな」
「そのお誘いは、遠慮しておきます」
0
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシャリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
小さいぼくは最強魔術師一族!目指せ!もふもふスローライフ!
ひより のどか
ファンタジー
ねぇたまと、妹と、もふもふな家族と幸せに暮らしていたフィリー。そんな日常が崩れ去った。
一見、まだ小さな子どもたち。実は国が支配したがる程の大きな力を持っていて?
主人公フィリーは、実は違う世界で生きた記憶を持っていて?前世の記憶を活かして魔法の世界で代活躍?
「ねぇたまたちは、ぼくがまもりゅのら!」
『わふっ』
もふもふな家族も一緒にたくましく楽しく生きてくぞ!
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる