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死の大陸編 青年期

第177話. 興奮気味

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 僕とは別行動で動いていた2人がタイミングよく戻ってくるなり、グイグイ僕の前まで近づいてきたので、2人の頭を交互に撫でて上げるとアースもエミリーも超ご機嫌モードとなる!

 「で、どうだった?」

 「皆さん、かろうじて息はしていましたが全身の至る所の骨が折れており、またその骨が皮膚を突き破り、見るも無惨でよくあの状態で生きていられたのか不思議でした」

 「そこはやっぱりオーガの生命力だろうね」

 「でも1番驚かされたのは、リン様からお預かりしたあの回復薬です!あの回復薬を瀕死の状態だった巨人族に飲ませると、たちまち光を帯びながら傷が塞がり見る見るうちに治っていくではないですか‼︎」
 
 「おぉーい!エミリー!ちょっと興奮気味だね!」

 「はい、リン様!だって、だって」

 「で、3人は無事だったんだね」

 「はい!リン様のお陰です!流石です」

 エミリーも相当嬉しかったのか大胆にも今度は僕に抱きつくが、アースも負けじと一緒に絡んで来る

 「すまないが、リンだったかな⁉︎」(オーガ頭領)

 「ああ、これはすみませんでした!そうです、僕がリンです」


 「何が何だか未だによく分からないが、息子のラキを助けて頂きありがとう!私はオーガの頭領リューキだ」

 「私からも礼を言わせてくれ、リン!巨人族の頭領を務めるバルサだ!助けて頂いてありがとう!」

 「リューキさんとバルサさんは全く事情が分からないでしょうから、詳しい事は戻られてからシュレンさんにでも聴いて下さい」

 「シュレンだと⁉︎」

 「それとシモンはサキと一緒に居ますからバルサさんも迎えに行ってみてはどうですか」

 「シモンだと⁉︎」

 「はい」

 「本当か⁉︎シモンは無事なのかあ!」

 「はい無事ですよ!それとギガースが根城にしていたと思われる岩山にラキが捕まっていたので、そこにいた巨人族11人を魔法で拘束したままにしていますので、これから僕と一緒に来て下さい」

 リューキもバルサも事情が飲み込めず、何も言えずただただジッと僕の方を見ていた
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