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死の大陸編 青年期
第175話. フリーズ
しおりを挟むそれからすぐにラキを連れてこの場から離れようと、岩山の入口から飛び立ち、オーガと巨人族の頭領同士が戦っていた場所へと急いで向かう
当然ながらラキ君は強制飛行だったので、シモン同様に手足を派手にバタつかせ、喚きながらも何とかバランスを保って飛んでいる
そしてオーガと巨人族の頭領同士が戦ってる場所のすぐ近くに、空から突然、僕とラキが降り立つと
何が起きたのか分からない2人の頭領が一瞬こちらを見た後、頭が真っ白になったのかフリーズしたのち2人の頭領はお互いの顔を見合わせている
再び視線が僕達に向くと2人して、いやギガースも含めて3人が一緒に口を開く!
ラキ!!(オーガ頭領)
ラキ⁉︎(巨人族頭領)
誰だ貴様⁉︎(ギガース)
1人だけ揃わなかったが、そこは無視してラキを僕の後ろで待機させたまま、オーガと巨人族の前まで歩いて詰め寄る
おぉ、やはり間近で観るとオーガの頭領も巨人族の頭領も僕の倍以上の背丈があり、見上げるほどに大きかった
そんな2人は血だらけでボロボロになりながら戦わされていたんだろうが、お互い見た目こそ酷いが致命傷となる傷はなかったので、この2人も何かを感じ取り、なんとかしようと派手に演出していたんだろう
「初めまして、僕はリンと言います!シュレンさん達に頼まれて此処にやって来ました」
「シュ、シュレンだと?すまないがお前の言ってる事がよく理解できないのだが、何故、ラキが此処にいる?」
そりゃそうだ、何も聞かされてないし、急に息子であるラキと一緒に空から現れたら、そうなるわな
「それについては説明が必要でしょうが、とにかく無事にラキは救出しましたのでお2人はもう無理して戦わなくていいですよ」
・・・・⁉︎(オーガ頭領)
・・・・⁉︎(巨人族頭領)
・・・・⁉︎(ギガース)
皆んなが皆んな固まってしまった!
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