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死の大陸編 青年期
第171話. ラキ救出作戦
しおりを挟む回復薬1本で大丈夫だと思うが念のため2本エミリーに手渡し、すぐ現地に向かってもらった
アースとエミリーの2人がいきなりその場から空へと飛び立ったことでオーガ達が驚いている
それもそのはず、オーガ達は空を飛ぶことができるのはワイバーンや鳥獣の類いだけだと思い、まさかそれ以外の種族が飛べるなんてこれっぽっちも思ってないし、それが当たり前だったからだ
僕も飛び立つ前にシュレンと目が合ったので、軽く頷いてからラキ救出作戦に入り、その場を離れる
僕は全速力で飛び立ったので、その場にいたオーガ達は認識すら出来ずにいた
「えっ⁉︎お兄ちゃんが消えた!」
「サキ何を言って……えっ、リン様がいない!」
「リン様、貴方様はいったい何者ですか?」
僕はオーガの国を離れ、急いで巨人族の集落を目指しているが、ものの数分とかからないので、まずは広範囲を探知で確認しつつ、これからどう対処するかのプランを考え始める
ラキさえ奪還してしまえば、この任務も
………ん⁉︎任務⁉︎……任務⁉︎
なんだろう、なんかモヤモヤしたものがあるんだけど⁉︎
今はそれどころじゃないか!
ラキを奪還するにあたり、素早く対処したいので、現状分かっている情報を手繰り寄せながら、同時に探知で確認した情報と掛け合わせ、頭の中でシュミレーションしていく
そうしている間に僕は巨人族達のいる集落に着くが、そのまま上空で状況分析している
広場にはオーガの頭領と巨人族の頭領同士が戦っている姿を確認したが、どうやらお互いが致命傷となる攻撃は避けているようだったので、こちらは後回しにして気になった別の方角に視界を向ける
広場から近い場所に裏切り者のギガースだと思われる巨人族らしき反応を見つけるが、そこにラキの反応はなかった
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