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死の大陸編 青年期

第167話. 我慢

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  「ちょっと急いでるので今から要点だけ言うからそれに答えて!」

 「ああ」

 「巨人族に反逆者がいるんだけど、実はオーガの方にも反逆者がいるの!そしてその反逆者同士が裏で繋がってるもんだから、今がこんな状態になってるの!」

 「何?反逆者?」

 「で、そのオーガの反逆者がローゼンだと確定したんだよね!」

 「ダンベルじゃなく、ローゼン?」

 「昨日、君達の頭領にシモンを捕まえている事を報告に行ってるはずなのに、それが知らされていないし、さっきもダンベルが報告に行ってるはずなのに報告を受けたのはローゼンからだと言ったからね」

 「では、ダンベルは何処に?」

 「さあ」

 「ダンベルもローゼンと一緒にいるんじゃないのか?」

 「それはそうかもしれないが、寧ろダンベルが危ない状況には変わりないかな」

 「何故そんな事がホビット族のお前に分かる?」


 はいはい、ホビット族言うといてください

 それでこの場が収まるなら僕は我慢しますよ

 


  「考えてもみてよ、巨人族のシモンが牢屋に入れられてるのを貴方が知らないなら当然、あなた方の頭領も知らないよね」

 「ああ、そうだ」

 「その事を知っていたら、まず真っ先に捕まってるシモンの所に事情を聴きにくるだろうし、それでなくてもサキがすぐにシモンの所に行ってたでしょうからね」

 「うん、私が知ってたらすぐシモンに会いに行ってたよ」

 「そうだよね、なんせシモンが命がけでサキを守ってたんだから」


 「すまない!ホントにすまないが君の言う事がいまだにわかに信じられないんだが」

 「別にいいよ!信じる信じないは其方そちらの自由だからいいけど、今がどういった状況になってるか分からないけど、オーガの頭領は巨人族に会いに行ってるんだよね」

 「ああ、そうだ」

 「だったら下手したら殺されるよね!」

 「何だと!!」


 どうやら今がどういった状況なのかを皆んなは分からないでいた
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