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死の大陸編 青年期
第176話. 見せしめ
しおりを挟む僕の発した言葉で、周りにいた皆んながこの状況を更に理解できず、先ほどまで戦っていたオーガと巨人族の熱も急激に冷やされ、辺り一面が静まり返った空間になっていた
「ラキ君!!君は、まずお父さんの所に行ってやって下さい」
「あ、はい!!」
「で、そこにいる裏切り者の巨人君は、この後どうするのかな⁉︎」
「貴様ぁ!!よくも俺達の邪魔をしやがって!オーガのクソガキがいなくても、すでに弱りきったコイツら2人は、この俺だけでもどうにでもなる」
「んっ?俺達?」
俺達って言ったよね、どういう事だ
ひょっとして、まだ誰かいるのか?
「ギガース!本当にお前、どうしたんだ⁉︎なんでこんな事をしでかしたんだ!」
「煩い!!お前達オーガも巨人族も共に滅びてしまえ!」
ギガースは握りしめた拳でオーガの頭領に向かって走り出すが、巨人族の頭領がその間に割って入りギガースを止めようとする
しかし、ギガースはお構いなしにそのまま巨人族の頭領にパンチを繰り出し、ゴツゴツとした大きな拳がモロに顔面に入り、吹っ飛ばされる
そしてギガースはそのまま左足でオーガ頭領の横腹を蹴りに行くが、オーガは咄嗟に右手でガードしたものの、ギガースの力まかせの蹴りがオーガの身体を吹っ飛ばす!
「さあ、オーガのクソガキ!お前はコイツらの目の前で、見せしめにしてやるので、ここで死ね!」
「ラキ!!逃げろー」(オーガ頭領)
「やめろお!ギガース!」(巨人族頭領)
「重力輪!!」(リン)
「な、なんだ、これはぁ⁉︎」(ギガース)
ズドオーン!!
「・・・・・・・・・」(ラキ)
「リン様ぁ!ただいま戻りました!」
「終わったよぉ!リン」
どうやら別行動で動いてもらっていた2人がタイミングよく無事に合流する
「ご苦労様2人共!」
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