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死の大陸編 青年期
第154話 巨人族と鬼人族
しおりを挟む拠点を飛び立ちかなりの時間が経過したが、アース君はずっと刻印の中でスリープ状態
その間エミリーと2人で南に向かって飛んでいるが何の変化もないまま時間だけが過ぎていき、ただ1面緑の世界が広がっている景色だけを眺めている
しかし、エミリーにとってはそれすらも新鮮だった
「リン様、綺麗ですね!」
「リン様、緑が溢れていますね!」
「リン様、絶景です!」
「リン様、幸せです!」
・・・・・・・
エミリーの気持ちも分からなくもないが、そろそろ夕方になるので、寝泊まりが出来そうな立地条件の良い場所を探そうと、気にかけて見ているが何も無い
それから暫くエミリーと会話しながら飛行していると地上で気になる光景が視界に入る
何かが戦っているのを発見!
「エミリー!ちょっと待って!!」
「はい、リン様!」
「森の一部に少し開けた場所があり、そこで何かが戦っているのが見えるかな⁉︎」
「はい!あれは巨人族と鬼人族ですね」
「巨人族と鬼人族?」
「はい、そうです」
僕はこの世界で巨人族と鬼人族なるものをまだ見たことがなかったので、興味津々だ
「何か結構激しく戦ってるね!」
「はい、そうですね、リン様」
上空で戦いを観てるが、巨人族が5体に鬼人族が3体いて、お互い激しく戦闘を繰り広げている
初めて巨人族を観るが、体型は大きくガッチリしていて3m位はある
意外にも地魔法を使い地形を利用している
一方で鬼人族も巨人族ほどの大きさではないが、それでもガッチリ体型で2m位の高さがあり、頭から角が生えている
巨人族も鬼人族もどちらのステータスも凄く高いんだろうが、鬼人族の方はどうやら自身に身体強化がかかってるようだ
その強化が意識的にかけてるのか、戦闘による興奮状態によるものかは知らないが、巨人族相手に不利と思われたが、対等に戦っている
鬼人族は普通に火魔法も使用しているので進化はしているのだろう
巨人族の方は身体が大きいので、動きが鈍いと思いきやめちゃくちゃ俊敏じゃないか
人数的に5対3で圧倒的に鬼人族が不利なんだろうが、仲間との連携もスムーズで戦い慣れしている
このまま戦いをじっくりと観察したいが、万が一に揉め事に巻き込まれても嫌だし、何より先を急いでいるので、この場から離れることにする
「エミリー!先を急ごうか!」
「はい!リン様、分かりました!」
それから暫くすると建造物らしき建物がいくつもあるのが見えてきた
此処が昔あったローズヴィック王国だろう
寝泊まりするには十分な場所だ
今日はこの場所で寝泊りする事をエミリー伝える前に、上空から警戒レベルの反応があるか探知してみると1つも…………あ!いたね
それだけでなく、先に進むにつれ多数の反応あるじゃないですか
小さい魔物らしき反応は至る所に沢山あり、あちこちに棲息していた
何の種類なのか分からないが、このまま此処に降り立ちトラブルになるのも厄介だ
何事もなければ良いが、嫌な予感しかしない
強い反応が1つだけあるのが気になるが、向こうからしたら僕達は招かざる客になるので、トラブルを避けるため此処から離れ他の場所に変更しようと思う
感覚を研ぎ澄まし、視力を最大限に強化して細かい所まで見渡すと此処から少し離れた所に岩山を見つける
近くに川が流れていて、その周辺には魔物の反応がなかったので、その場所に変更して移動する
岩山の近くに降り立ち、辺りを確認してから地魔法で寝場所のセッティングにとりかかる
地魔法で岩山内部に空間を造り、刻印からベッドを2つ取り出して奥に配置する
テーブルに椅子と必要な物を置いてから、出入り口に防壁を張って終了!
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