147 / 260
死の大陸編 青年期
第144話 何言ってんだ
しおりを挟む新しい朝が来た♪
霊峰山を離れ、今は神樹のある場所に向かって移動している
エルフ達は今まで住んでいた集落を離れ、神樹の場所に無事に移動する事ができたのだろうか
それと、エミリーには僕が出した課題の成果がはたせているかの確認もしなくちゃいけない
エルフの移転先に関しては、なんとなくエミリーが率先して強制的に連れて行ってるような気もするけどね
おおっ!
なんか見るからに城っぽい城が見えてきた!
あれだけ緑一面に覆われていた城の外壁と外周の壁が・・・・なんと緑に覆われていない!
ちゃんと壁が見えてるではありませんか!
依然、この城に訪れた際に寝泊りした屋上の同じ場所に降り立ち、そこから城の下を見下ろすとあちこちにエルフ達がいる
みんな何やら慌ただしく作業をしている光景が見受けられた
ドタドタドタドタ!!ガチャン!!
「リン様ぁー!!」
屋上の扉が開きエミリーが全速力で僕の所に駆けつけて来た
「リ、リン様!!」
「やぁエミリー!久しぶりだね」
「はい!お久しぶりですリン様!!お待ちしておりました!!このままリン様が此処に来てくれないんじゃないかと毎日が眠れない日々でした」
「そんな大袈裟なぁ!」
「あと数日お待ちしてリン様と来られなかったら、私の方からリン様を探しに行くつもりでした」
エミリーさん、君は何かと逞しく変わられましたねぇ
この大陸を駆けずり回ってでも探す気だったんでしょうね
「あっ、そうだ、エドガーは何処にいる⁉︎」
「リン様!案内致します」
エドガーの場所を聞くとエミリーが案内する為、早々に僕の腕がホールドされ、そのまま案内される
案内されると、そこではエドガーが魔法を駆使しながらテーブルや椅子を片付け部屋の中を綺麗にしていた
部屋の中に入り、エドガーが僕に気づくと
「リン様!出迎えもせずに申し訳ありません」
「やぁ、エドガー、そんな事は気にしなくていいよ」
「ありがとうございます!それと私達エルフが1人も欠ける事なく無事に全員この地に戻り住む事が出来ました……本当にありがとうございます」
「良かった良かった、みんな無事なら」
「何もかもリン様とフェンリル様のおかげです」
それにしても、前に僕が来た時とすっかり見違えるほど変わってしまっている
城の中も外も雰囲気が全然違う
「ところで神樹は⁉︎」
「はい!私が案内させて頂きます」
「うん、行こうか!」
「は、リン様」
エドガーが神樹のある場所に案内してくれたが、僕が以前に来た時に見た記憶とはかけ離れていた
この神樹、何やら全体的にうっすらと光ってるんですけど
近くには水路が通り綺麗な水が流れていて、周りにはあちこちカラフルな話が咲き誇っていてとても綺麗じゃないか
「本当は周りにある建物も全部壊したかったのですが、そのままでいいと言われるものですから、そのまま残す事にしました」
ふうぅーん、何言ってんだ?
言われる?
言われるとは話すのか?
神樹だから話せるの⁉︎
それともエルフだから話せるの⁉︎
悩む!これ以上、この会話の内容に踏み込んで聴いてもいいのだろうか
『貴方には感謝していますよ』
ん⁉︎
んっ⁉︎
「誰かなんか言った?」
0
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺だけ2つスキルを持っていたので異端認定されました
七鳳
ファンタジー
いいね&お気に入り登録&感想頂けると励みになります。
世界には生まれた瞬間に 「1人1つのオリジナルスキル」 が与えられる。
それが、この世界の 絶対のルール だった。
そんな中で主人公だけがスキルを2つ持ってしまっていた。
異端認定された主人公は様々な苦難を乗り越えながら、世界に復讐を決意する。
※1話毎の文字数少なめで、不定期で更新の予定です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】徒花の王妃
つくも茄子
ファンタジー
その日、王妃は王都を去った。
何故か勝手についてきた宰相と共に。今は亡き、王国の最後の王女。そして今また滅びゆく国の最後の王妃となった彼女の胸の内は誰にも分からない。亡命した先で名前と身分を変えたテレジア王女。テレサとなった彼女を知る数少ない宰相。国のために生きた王妃の物語が今始まる。
「婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?」の王妃の物語。単体で読めます。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
子爵家三男だけど王位継承権持ってます
極楽とんぼ
ファンタジー
側室から生まれた第一王子。
王位継承権は低いけど、『王子』としては目立つ。
そんな王子が頑張りすぎて・・・排除された後の話。
カクヨムで先行投降しています。
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる