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死の大陸編 青年期
第141話. アイスキューブ
しおりを挟む鍛錬2ヶ月後
「ガルファン!今から少しばかり僕との鍛錬に付き合ってくれるかい⁉︎」
「いいぞ!ただあの技だけは絶対に無しだぞ!」
「大丈夫!大丈夫!今回はしないよ!」
「ほんとだな、ではやろう!・・・・・・んっ?今回?」
ガルファンはあれ以来、激震がトラウマとなり、びびってしまっていたので、調子に乗っている時に何度となく激震を使用しているが、たまに記憶を無くしている時があるので、ちょっとチラつかせるとすぐに大人しくなり、効果的面に作用していた
「まずは氷魔法で僕をガチガチに凍らせてくれる!」
「氷漬けにすればいいんだな」
「うん、ただしガルファンが持てる最大限の魔力でやってよお!」
「おう、分かった!ガッチガッチに凍らせてやるぞ!」
「うん、それで構わないよぉ」
「氷凍の世界」!
瞬く間に僕の身体は氷漬けにされる
「ガルファン!魔力最大に達した所で教えてくれるかい⁉︎」
「あぁ分かった!ウオオオォォォーーーーー!」
「リン!今が最大だ!」
「オッケー!じゃあその状態を維持しててね」
「あぁ、分かった」
ううぅーん、まだまだ足りないなぁ
身体強化!
バキン!!ガラガラガラ
「ありがとう、ガルファン!」
「おう」
「今度は逆に僕がガルファンを氷漬けにするから、出来れば僕みたいに身体強化だけで内側から砕いちゃっていいからね!」
「よおし、見てろ!俺もすぐに砕いてやる」
「もしもガルファンの、意識が切れそうになったら途切れる前に教えてね」
「んっ⁉︎どういう意味だ?意識が途切れる?意識が切れるのか!切れたらどうなるんだ⁉︎」
「どうなるんだろうね?その後がどうなるのか僕も分からないから、試したいんだよね」
「何?リンよ、ひょっとしてそれは実験か?」
「うん」
「ちょ、ちょっと待て、嫌だ!絶対に嫌だ!嫌だからな!そ、そ、それはガイルで試そう……なっ!なっ!ガイルがいい!なんならアースで試そう!」
ガルファン君よ、なんでそんなに君は必死なんだい
アースはなんやかんやと実験台になってるし、ガイルかぁ?そういえば以前最初の戦いの時に凍らせたので、あれから免疫力もついてるだろうし、ガイルにするか
「じゃあ、本番はガイルにするとして、とりあえず今はその準備運動位にしておくから、いいでしょ」
「本番はガイルなんだな?」
「うん」
「なら、いいだろう」
「じゃあ、準備はいいかい、ガルファン」
「あぁ、準備運動だぞ!ホントに頼むぞ!」
「氷凍結」!!
四角い水の中にガルファンが閉じ込められ一瞬で氷漬けとなる
「リン!聴こえてるか⁉︎準備運動だぞ!ちゃんと俺の声は聴こえているか⁉︎大丈夫か!ゆっくりでいいんだぞ!急がなくていいからな!まだちゃんと俺の意識はあるが、ホントに意識が切れるなんて事があるのか⁉︎仮にそんな事になったとしたら、俺はその後はどうなるんだろうな⁉︎まさか意識がもう戻って来ない……えっ!そう言う事なのか!ひょっとして………か………し………じ……」
「危ない!危ない!おぉーいガルファン!」
「・・・・・・・・」
「戻っておいでぇー」
「・・・・・・・」
「終わったよぉー」
「・・・・・・」
「おぉーい!!」
「・・・・・・・・・!!」
「おぉーい!!」
「……じょ……う…た…いになるんじゃないのか⁉︎違うか⁉︎なぁ、そうだろう、リン!!絶対に大丈夫だろうなぁ!!聴こえているか⁉︎リン!!」
「良かった、良かった!!大丈夫だよ!ガルファン!その氷自分で割れるかなぁ⁉︎」
「んっ⁉︎この氷か⁉︎まかせろっ!ウオオオォォォーーーーー!!・・・・・・・・・・」
「頑張れ頑張れ、ガルファン」
「リン!無理だ!頼む割ってくれ!」
ガルファンでも無理かぁ!でもまぁ、そこそこの強度の硬さがあるのでこの魔法も状況に応じて使いどころはあるかな!
解除!!
バキンバキンガラガラガラー
「ガルファン!ありがとおー」
「あぁ!」
一部始終を遠くで観ていたアースとガルディアはこっちを見ないように何故か2人仲良く話しをしていた
こうして今日の鍛錬も無事に終えるのであった。
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