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死の大陸編 青年期

第136話. 超特急

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 急に僕を見て怯える銀さん

 よほど怖い目にあったんでしょうね


「それで先程リンが言っていた、協力の事ですがホントに私達で宜しいのですか?」

 「出来ればそうして貰えれば僕も嬉しいし、君達にもメリットはあるはずだよ!」

 「私達にもですか?」

 「さっきも言ったけど、実際にガイルは僕達との鍛錬ですごくレベルアップしていて、君達以上に強いからね!」


 「ガイルが俺達より強いだって⁉︎」

 「あれっ、ガルディアに聞いてなかったの?」

 「いや、聞いたかもしれないが、どうも頭の調子がおかしいんだ」

 それは、あれか!一時的なものか?それとも脳の損傷が激しかったのか?

 いや、今はそっとしておこう

 「うん、間違いないよ!それこそ、僕が君達と戦ったから分かる事だけどね」

 「リンを疑う訳ではないですけど、あのガイルですよね?」

 んっ?あのガイルとはどのガイルだ?
 
 「うぅーん、あのガイルと言われてもブラックドラゴンのガイルしか僕は知らないけど、そのガイルとは1年間の共同生活で鍛錬したけど、他にガイルがいるの?」

 「いえ、ブラックドラゴンのガイルであれば間違いなくガイルです。ただ、あの傲慢かつ我儘わがままで自己中心的なドラゴンだったので」

 「あぁ、それは言えてるね!今でもそうなんだけどね!」

 「そ、そうですか」

 「でも、君達も似たようなもんで似た者同士だと思うんだけどね」

 「えっ、私達がですか?」

 「何っ!俺達がか!」
 
 「ほらほらほら、そう言った所だよ、金さんはまだましだけど、銀さんなんてガイルそのものだからね!」

 「・・・・・・・」

 「・・・・・・・」

 「今でも自分達が1番強いと思ってるでしょう?」

 「「そ、そんな事は・・・・」」


 「鍛錬すると言っても、今回はそんなに長期間での鍛錬は無理だと思うけど、それでも2人には協力してもらいたいけど駄目かな?」
 
 「リンがそれで宜しければ私は構いません」

 「じゃあ、これからは金さんでなくガルディアと呼ばせてもらうよ!」

 「分かりました、そう呼んでもらって構いません」

 「で、銀さんはどうする?」

 「お、俺もガルファンで構わない」

 「じゃあ、ガルディアにガルファン!これからも宜しくね」

 「こちらこそ宜しくお願いします!リン」

 「よ、宜しくな、リン」

 「ありがとう、2人とも!ただ、鍛錬開始は2日後からにしたいけど、どうかな?」

 「それは別に構いませんが、何かあるのですか?」

 「うん、ちょっとエルフの友達と約束があり、一度そっちに戻るので、その用事を済ませて明日にはこっちに戻って来るから、出来ればそれまでに、この闘技場を修復してもらえるかな?」
 
 「私はそれで構いませんよ」

 「あぁ、俺もそれでいいぞ!闘技場はリンが戻って来るまでに俺が戻しておく」
 
 「ありがとう、助かるよ!」

 
 話しもうまくまとまり、今後の予定も決まったので、今から僕達はエミリーとの約束を守る為、すぐにエルフの集落に向かう準備を整え、ガルディアとガルファンにお礼を言って、ここホルクス山脈を離れ超特急でエミリーのいる所に向かった


 

 
 


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