転移失敗!!此処は何処?僕は誰?

I&Rin

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死の大陸編 青年期

第123話. 神殿

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 またもや同じ力加減で扉が開いてしまう
 

 加減の感覚がまだ分からない!!

 
 これ以上、力を入れてしまったら、もはや砕いてしまいますよ!


 とは言え、扉が開いたので、そのまま中へと足を踏み入れると、そこは地底の中とは思えないほど広大な空間が広がっていた

 そして、そんな場所にポツンとまわりの外観と似つかわしくない神殿らしき建造物が視界に入り込んで来た

 神殿?

 見下ろす先には神殿があり、此処から観てもかなりの大きさがあり、その規模が見て取れる

 神殿に向かうには、此処から下へと降りて行く長い階段がひたすら続いてるが、僕達は下へと続く階段を使わずにそのまま神殿がある所に飛んで行き、入口付近に降り立つ

 そこから辺り周辺を見回すと……

 そこに墓標らしき物が埋め尽くされるほど無数に地面に突き刺さっている

 この広い地底空間の中で、それらの墓標を見守るようにポツン静かにたたずむようにそこにある神殿が存在する

 何の目的でこの神殿があるのか、その真相は分からないが、逃げ延びたヒト族がここに避難してきたのだろか

 もし、ここに当時からの生き残りの子孫が今も尚、生存していたらビックリ仰天だ

 何世代にも渡る架け橋が今ここに……みたいな出来事が起きていないか、変な期待だけが膨らむ


 それでは期待を込めて神殿の中へとレッツゴー!



 ・・・・・・残念ながら、期待とは裏腹に神殿内の至る所に人骨が沢山転がっており、長き年月の経過で腐食と風化が進み、完全に白骨化している

 まだ諦めちゃいけない!

 奥に何が隠されているのか、まだ分からないからね

 祭壇の奥に扉を見つけ、その扉を開け奥へ進むと通路がまだ続いている


 ………通路の両側にはそれぞれ部屋がずっと奥迄等間隔で連なり、探知で生命確認するが全く反応がない

 たとえ生命反応がなくても、いろんな意味で探し物はあるので、とりあえずひと通りの調査しながら1部屋1部屋を確認して、そのまま奥へと進む



  各部屋を見て回るが期待する収穫もなく、時間だけが経過してしまい、今日のところの調査を打ち切ろうと、この先にある突き当たりの部屋を最後にする

 1番奥にある扉まで来たが………

 この扉、明らかに今までとは違い豪華な模様が施されている

 その瞬間、僕のバロメーターの期待値が一気に跳ね上がり、ゆっくりと扉を開け中に入ると内部はきらびやかな装飾がいろどられていたであろう事が一目で分かった

 恐らくこの部屋は王族に位置する階級の部屋だったんでなはなかろうか

 部屋の中はとても広いが、何者かに襲われたような痕跡があり、テーブルや椅子といった家具に備品から、あらゆる物が散乱している


 
 部屋の中をよく観察してみると、やはりここで激しい戦闘でもあったかの様な惨状

 何かしらこの場所で揉めていたのは間違いないと思う

 ………辺りに白骨化した骨がやたら多く、剣や武器がそこらじゅうに散乱しており、斬撃痕もあちこちにあって、何から何まで破壊されている 

 何故、そんな状況になったのか知らないけど、誰かが気でも触れたのだろうか?

 そういった状況の中であっても、僕は何処どこかに隠し扉や階段が無いかを調べつつ、辺りを見回す

 いろいろと壁画や家具をずらしてみるが、何も見つからなかった
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