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死の大陸編 青年期

第114話. バウス

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 ビンゴー!!

 下へと降りて行く階段が見えたので、照明がわりにメテオを放ち周辺を明るく灯し、視界を確保して階段を降りて行く

 念の為に入口を元の状態に戻して、先に進むとピラミッドの中央部に向かう通路になっていた

 そのまま通路に沿って奥まで歩いて行くと、今度はそこから下に向かうように降りて行く階段になっていた

 そのまま降りて行くと、そこはピラミッドの下層部まで吹き抜けになっている場所へと出るが、階段はその先も続いていて、ピラミッド内部を下へと降りて行けるよう螺旋階段の作りに作られていた

 これは下まで飛び降りた方が早いと思い、ゆっくり下へと降下して行く

 ピラミッドの中を降下しているが、すでにピラミッドの高さ以上を降下していて、更にまだ降下している

 入る前に見た時、このピラミッドの高さは200mくらいはあったが、すでに300mくらいは降下している

 すると、ここで異変が発生!

 先行させているメテオに対して、急に何処からともなく沢山の魔物が飛来してくる

 魔物の狙いはメテオ!

 無残な結果しかならないが、みなさん勝手に次から次に自爆している

 ようやくホントに此処が最下層と思われる所にさしかかり、長く続いていた階段が途中の高さで終わり、そこから先へは横道へと続いる


 下まで降下したところで、更にこのピラミッドの1番下を確認すると、そこにはメテオで焼かれ落ちた魔物を貪っている異様な形をした魔物が数多く密集して蠢いていていた

 その光景を見た瞬間、ここは大人しく横道の方に入り、そこから先は歩いて進む


 しばらく進むと扉があり、迷う事なく自身に身体強化ブーストをかけ、目の前の扉を押す


 ゴゴゴゴゴォォォォーーー


 ずっと閉ざされていた扉が大きな音をたてながら開かれると、その先は漆黒に満ちた広い空間になっており、先程見た魔物共が巣食っている

 見た目を一言で言ってしまえば、ワニだ!

 ただキショい

 普通のワニみたいな奴は足4本なんだが、足が2本であったり、6本の奴もいるし、尻尾が2本のもいるし、足が長かったり短い奴に羽根が生えてる奴までいる

 何も生えてない奴もいた

 すでコイツはワニと言うより蛇じゃないのか?

 一体此処はなんなんだ?

 何か生態実験でもされてるんじゃないかと思うくらい、統一されていない


 「アース、出ておいで!」

 「はぁーい」

 魔力ダダ漏れのアース君が登場した事で、流石に魔物達には強者の部類が分かるみたいで、あっという間に僕達から離れて行く

 「ねぇ、アースあの魔物は何?」

 「うわっ、なんか凄いねぇー」

 「だろ」

 「うぅーん、アイツら元々はバウスで、それがいろんなのに進化しているね」

 「そうなんだ」

 「あっちになんだかもっと凄そうなのがいるねぇ、リィン」

 「そうなんだよね」

 僕もソイツの存在には気づいていた
 
 扉からこの空間に入った瞬間、とてつもないほどの魔力を放出している奴がいた事に

 ソイツはこの空間の奥にある大きな扉の前に佇んでいた

 
 
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