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死の大陸編 青年期

第96話. アースの成長

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 樹木のあった建物の屋上に降り立ち、ここでしばしの休憩をとるが……

 当然ながら、今日も緑一色の絨毯が広がっている

 昨日、僕がここから拠点に戻った時間が5時間位としたら、今日、アースがここまでくるのにかかった時間が4時間半くらいと、そう大して変わらないじゃないかぁ!

  何故なぜなんだぁー⁉︎

 日頃あれだけ食べてるから成長も早いのかぁ⁉︎

 そんなんで強化されるんであれば、僕も暴食のスキルを取得しようかとさえ思えてくる

 久しぶりに全力を出し切ったアース君は疲れたからと、すぐに刻印の中に入ると言いだし、早々と戻ってしまう

 どうやら持久力はまだまだショボかったようだ!

    アースに感化されて僕もやる気が出てきた

 よおし、ここからエルフの集落までタイムアタックしてやる!

 僕は飛び立つ前にイメージする為、一度深呼吸してから目を瞑り集中していき、身体中に巡る魔素をより緻密に練り出す事で、全身に纏う風の膜がより薄く強度が上がって行くのを感じ取れる

 よしっ、いい感じに仕上がった!

 ではっ、行くぞぉー………ゴォー!!


 ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼


 予定では夜中に着くはずだったが、丁度、陽が沈んだ位で着いてしまい、思っていたよりも2時間位早く着いてしまった

 内心、昨日の自分より成長した事に喜びをちょっとだけ感じる事が出来た

 これからもアースには負けたくないので、もっともっと僕も実戦を兼ねて成長していこう!

 「リン様!」

 ん?


 昨日の今日でエルフの集落に着くと、近くにいたエルフにすぐ見つかってしまい声をかけられ「リン様」と呼ばれ数人のエルフがすぐに族長の家に向かって呼びに行っていた。

 僕はそのまま族長の家に向かって歩いてると、向こうから3人衆とエミリーが走って来たので、合流してから一緒に族長の家に向かう


 族長の家に着き、エミリーにホールドされながら家の中に入り、今回、僕が来た理由を身振り手振りのジェスチャーで、此処にいるみんなに伝えてみようとチャレンジしてみる!!


 この場でガイルの名前を表に出せないのでブラックドラゴンがいる山脈で鍛錬する事をなんとか伝える


 急に皆んなの滑舌が良くなり、一斉に超スピードで話し出すもんだから、とてもじゃないが何て言っているのか聴き取れなくて全く意味が分からなぁーい⁉︎

 アースに聞いてみようとするが、ずっと就寝中なので、これはご飯を食べる時しか絶対に起きてこないパターンなのでアースに聞くのを諦める

 そもそもちゃんと、僕が伝えたい事がみんなに伝わっているのかも怪しいもんだ


  その後、鍛錬の合間にエミリーに言語を教えてもらいたい事を伝える

 その代わりと言ってはなんだか僕が魔法を見てあげる事でどうかを伝える……

 するとエミリーは速攻で理解したのか、3人衆に相談する事もなく、目を輝かせ満面の笑顔で僕の両手を掴んで頷いてくる

 エミリーは握った手をいっこうに離そうとせず、何故か自分の胸元に押し当てて何かを話していたが僕には通じなかったが……

 ずっと頷いていたので、そのままお願いする流れとなる

 

 そしてこの後、皆んなで一旦、外に集まり食事してから族長が是非とも今日はこのまま、此処に泊まって行ってくれと言うもんだから、お言葉に甘えて今日は泊めてもらう事にした


 

 
 

 
 
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