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死の大陸編 青年期

第95話. 修行

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 無事に拠点に戻ってきたよぉ!
 
 帰ってきてまず、真っ先にする事はパオスとエレバンの飼育部屋の片付けと餌やりだった

 無事に何事もなく僕の帰りを待っていたかどうか知らないが、ちゃんと留守番をしてくれていた


 次の遠出からはフリースタイルの飼育にしてみようと思い、ドアを開けっぱなしにして、自由に行動させてみようと思う

 この周辺であれば、アースの存在と匂いがあるので今では、ほとんどの魔物も寄り付かなくなっているので、襲われるリスクもないだろう


 ただ、エレバンは飛べるので何処かに行ってしまったらどうする事も出来ないので、そこは逃げたら逃げたで、それでいい

 
 さて次なるミッションは金さん銀さん、2体のドラゴンだ!!

 ガイルとの戦闘で分かった事がある

 ドラゴンの特性なんだろうが、再生治癒力を備えており身体全体を覆う鱗の強度は硬く、生半可な攻撃魔法ではダメージが入らない

 相手の魔法を見極め、相性がいい攻撃魔法でダメージを蓄積させつつ今回のように氷漬けで拘束出来るのが手っ取り早いんだが、今のままではダメだ

 完全に僕と敵対する魔物と違って息の根を止めるような戦いではないので、出来る限り相手を動けないようにして拘束するのが、僕としては理想なんだよなぁ

 それが出来ず、先に僕がやられちゃっては意味が無いので、やはり魔法の強化をしたうえで技のレパートリーを増やしておきたい!


  「よしっ、決めた!!」


 今日から1年間、とにかく修行して肉体と魔法強化にチカラを入れよう

 その間ガイルに相手してもらいながら、エミリーにも言語を教えてもらえないだろうか頼んでみよう

 ガイルには食材を鱈腹たらふく準備しといて、夜ご飯で手を打って貰おう

 エミリーには魔法を教えてあげれば協力してくれないかなぁ


 とりあえず明日からの1年位はその予定で行動してみようと思う

 そこで考えられる1番の問題は食材だ!

 アースの異次元並みの食欲に加え、同類であるガイルが一緒だと、どれだけの量のストックがいる事か⁉︎


 そこは2人にも協力してもらうとして、常に準備だけはしておかなくてはならない

  早速、食材のストックをしておきたいので今からアースと一緒に魔物を狩りまくろうと思い急遽、狩りに出る



 ………かなり遠くの場所まで来たかいあって、十分に魔物のストックも出来たので、そのまま夜ご飯をアースと一緒に食べ、明日以降に備えて今日1日を終える


 翌朝起きてパオスとエレバンからミルクと卵を調達し、飼育部屋の掃除と餌やりを済ませる

 今日から、パオスとエレバンが自由に動ける様、入口のドアを開放してあげる

 これでパオスとエレバンは飼育部屋から自由に出入りが出来るようになった
 
 「ここに居ようが逃げようが君達の自由にしてもらっていいからね!」

 これで1週間後の楽しみが増えた

 アースに今からエルフの集落に行くので、一緒に飛んで行くか刻印の中に入るかを聞いてみる

 

 「おおぉぉーーーー!!」

  ビックリ発言!
 

 なんと、アース君も強くなりたいので頑張ってみると言うではないか

 今までにはあり得なかった事なので、なかなか感心だと思いアース君の頭を軽く撫でてあげる!

 お気に召したのか尻尾が高速でブンブン回り、更にやる気満々になっていた

 「じゃあ、今日はアースの全速力に合わせて行くから行ける所まで行ってみよう!」

 そう言って拠点を離れアースと一緒に上空を全速力で駆け抜ける事……半日が過ぎ樹木の所にやって来た!

 以前までアースなら絶対にそんな時間で来れないはずだが、何故なぜだか成長速度が早過ぎる

  何故なぜだぁ⁉︎
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