転移失敗!!此処は何処?僕は誰?

I&Rin

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死の大陸編 青年期

第65話. シェフ

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 アース君が狩ってきた魔物の中にえらく凶暴そうな猿が混じっていて、牙剥き出しのえらく厳つい顔をしているが、身体の線は細いのだが、めちゃくちゃ右腕だけが太い

 そして左手は不自然なほど、異常に大きな鋭い爪をしている

 なんかやたらと爪が発達してしてるんですけど。

 ひょっとしてこの壁面を荒らしたのは君なんですかぁ⁉︎

 1人ブツブツ言いながら、今もアースは狩りまくった魔物を繰り返し置いて行くので、その魔物を最速で下処理している

 それでも、アースにとってちょっとした運動にはなるだろうし、このまま気の済むまで狩りを堪能してもらえれば、僕はそれでいいと思っている

 なんだかんだアースが朝起きてから活動している時間は、狩りの時間と食べてる時だけじゃないだろうか

 それ以外は刻印の中に入り、寝ているだけの生活リズムを繰り返しているような気がする

 アースにとって刻印の中がとても居心地の良い環境なんだろう

 それでも、アースが運動不足になっているだろうと思い、それを解消してあげる為にも半ば強制的に狩りに行ってもらっている

 自給自足という名のもとに!

 アース君が次から次へと運んでくる魔物の数もどんどん焼き上がり、いつでも食べれるようにスタンバイして置いてあげ、更にこれでもかというくらいの量を準備するが、いつも綺麗にたいらげてしまうので、どこかでやめないと終わりが見えない

 いつしか僕はアースのお抱えシェフとなっている

 しばらくしてアースが戻って来たので、まだまだ狩りを続けてくるか尋ねると、もういい加減食べたいからと用意していた肉に真っ先にかぶりついていた

 最後に持ち帰ってきたのは、またもや猿だった。

 食べるとなると、じゃんじゃん食べて食べて食べまくる!

 アースが持ち帰った魔物は凄い勢いで減っていき、やがて全てを食べ終えてしまう

 どうやらアース君、まだ満足できてないようだ

 それでもまだ食べ足りないのならストックしている分の蛇を追加して食べるか聞くと・・・・まだ食べたいと言うではないか

 呆れて何も言えない

 何故にこんなにもよく食べれる

 ほんとにコイツの胃袋は異次元につながってるんじゃないかと思ってしまう

 その後、ストックしてある蛇を・・・・今日はここまでという量だけを取り出して焼いてあげると

 最後は満足気な表情を浮かべまぶたも閉じかかっていたので、今日はもう休む準備を始める

 防護壁を張り、この空間内に誰も入って来れないように入口を塞ぐ

 流石に今日は、僕も魔法と肉体強化の訓練で1日中ずっと走ってたので疲れましたよ!

 気持ち的にね

 明日は、走らないで時間短縮して飛んで行こうと思い………アースと一緒に眠りに就いた
 
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