14 / 260
死の大陸編 幼少期
第11話. 魔法練習
しおりを挟む僕は川に向かいながら、どの魔法から練習を始めようかで悩んでいた
今いる場所から川まで大きな反応は無いので特に危険は無いと思い、歩きながら魔力をより緻密に操作できればと思い、まずはそこから練習を始める事にする
なんせ今日の朝はビックリするくらいの規模でやらかしてしまった事は忘れられない!
・・・風に火、土と見様見真似でやってみたが、その結果、とんでもない事になってしまったことは自分でも分かっていた
なので、自分が思ってる以上に控えめに控えめにと思いつつ、まずは人差し指の先端に風魔法であろうものをを出してみると、難なく風であろうものが出て来た!
ただ、その風は乱気流そのもので、かなり暴れている状態で制御できていない
僕は指先で暴れる風を落ち着かせようとイメージしてみる!
指先で暴れ狂う風をクルクル回しながら風の流れを渦巻き状にしていくと次第に安定してきたので、それの効果を試そうと前方にある大木を狙って放つと、勢いよく僕の指先から放たれた風は円盤型の形状となって飛んで行った!!
「スパッスパッ!スパスパン!!」
奥にあった木々を見境なく切り裂きながら、そのまま止まることなく飛んで行き、最後は遠くにに見える岩場に斬り込みを入れたところで勢いが止まり風の刃が消滅した!
・・・・・・・
「何これ⁉︎」
「こんなん、普通に直撃したらヤバイじゃん!」
僕は何が正解かも分からないまま、ただひたすらに被害が最小限になる様、ずっと魔法の練習を繰り返していた
「とりゃ!」
バキバキバキバキバキバキ!!
「とりゃ!」
バキバキバキバキ!!
「そりゃ!」
バキバキ!!
「えい!」
ペキ!
繰り返し何度もやっていると、何となく加減のコツみたいなのが掴め、今回は指先から出す風を更に高速で回しながら高さ50㎝位ののサイクロンを出現させる
見た目は超小型の綺麗なサイクロン!
出来たてホヤホヤの、このサイクロンの仕上がりが見たくて速攻で森の中に放ってみた!!
その風が僕の指先から放たれた直後、小型のサイクロンはうねりと共に叫び声の様な音を響かせながら森の奥に消えて行く!
「バキバキバキバキッ‼︎バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキッ‼︎バキバキバキバキ‼︎」
あたり一面の木々を撒き散らしながら森の奥へと消えて行く!!
・・・・・・・・・
「うんっ!」
最小限に抑えるどころか、やればやるほど被害が拡大していき、より深刻な状況になってきた
これはもう僕が慣れるまで仕方ない事だと思い込む様にして、とにかく被害が少なくすむように風の魔法をアレンジしながら独自に編み出していく
最初は人差し指1本から始めて行き、徐々に1本ずつ増やして最終的には10本の指を使って全ての指先で出せるようになり
風だけでなく火も同じように使いこなせるようになってきた。
ただ火に関しては流石に危ないと思い、指先で安定している状態を留めておくだけにしていた
誤って火を放ち、いろいろと燃やしてしまい山火事なんてことになったら、そりゃあもう大惨事になってしまうので、それではいけないと思い、対策として次は水を主体とした魔法の練習にする
なので川に着くまで、このまま風と火と土の魔法の練習をしながら、時間を費やした
道なき道だった所をちょいちょい風魔法で、道を切り開きながら土魔法で歩きやすく整地して、ゆっくりと歩きながら進んで行くと何やら近くで川の流れる音が聴こえてきた
そのまま歩いて行くと川の流れる音が間近にせまり、ようやく川が視界に入り込んできた
開けた場所に出たので周りを見渡す
対岸までは30m位で川の流れはゆったりと穏やかで、ところどころで魚らしき生き物が水面から飛び跳ねているのが見えた!
「よしっ!魚だ!」
「例え魚でなくても食べれるだろう」
水面からは魚らしきものがたくさん跳ねているのが確認できたが、良くみてみると僕が知っている魚とは微妙に姿カタチがどことなく違う
この際、多少の事はほっとき、早速、釣る準備に取りかかる
0
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

超文明日本
点P
ファンタジー
2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。
そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。
異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。

クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる