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死の大陸編 青年期
第66話. レウラ
しおりを挟む3日目
《ゴンゴンゴンガンゴン》
新しい♪朝が来た♪
《ガンガンゴンガンゴン》
何!何!何!何の音⁉︎
《ゴンゴンガンゴンガン》
何やら塞いだ入口の所から激しい音と振動が響き渡り、せっかく人が気持ち良く寝ていたのを起こされる
ホントにもう、人が気持ちよく寝てるところを借金取りでもあるまいし、こんな朝イチから押し掛けられちゃあ………たまったもんじゃないですよ。
安眠妨害で訴えてやる!
あまりに煩いので騒音の正体を確認しようと、塞いでいた壁をを少しずつ開けて行くと、何やら黒い物体の団体さんが工事をしており、発掘作業でもしてるかのように慌ただしく活動していた
《ガンガンガンゴンガン》
《ガンガンガンゴンガン》
《ガンガンガンゴンガン》
ちょっと開けただけの隙間からドリルらしき物で突き刺し、それを見てコイツらの正体が分かった
うんっ!蠍だね!
普通乗用車程の大きな身体に角が1本あり、歪な形をした鋭利な鋏が両手に2本、そして尻尾と思われるものが3本ある。
あぁ、あれは見るからに間違いなく毒持ちだな!
しかも神経性の猛毒で身体の自由が奪われるか即死してしまう的な・・・・感じ!
「アース!」
「なぁーに?」
「狩りの時間だよ!」
「ご飯の時間⁉︎」
「アースの朝の食事がわざわざ向こうから出向いて来てくれたよ」
ちなみにあれが何て個体名か聞くと、レウラと言うらしい!
群れで行動し、攻撃的でかつ凶暴性が強いとの事
そのまんまかいと思い、名前も僕の中では蠍でいいやと思い、蠍で定着させる
「じゃあ、アース君よぉ、準備はいいかぁい!」
「うぅーん」
「壁を開けるよぉ!」
「いつでも、いいよぉー」
「オープン!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォーー
スパスパスパスパン
壁が開いた途端、すでにアースの風の爪が炸裂しまして、敢え無く蠍達はぶった斬られました。
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11........25!位かな⁉︎
バラバラになり過ぎて非常ぉに、数えづらい
とにかくこれでアースの朝ごはんを25匹位ゲットです
食材を移動させ、すぐに焼く準備に取り掛かかり焼き始める
この蠍の尻尾が気になる
当然、毒をもっていたと思うので、いつもより高温で満遍なくパリパリに焼きあげて少しだけ試食してみると
おっ!!
意外と海老の味に近かかった
これだけだとアースも飽きるだろうと思い、蛇とカマプを少しだけ取り出して焼いてあげると、奴め、食べていた蠍を一時中断して、こちらが出来上がるのを涎を垂らしながら待っているではないか
アースよ、おまえはそんなに蠍が嫌なのか
それとも、何かしらの毒が効いたのか・・・
しかしながら、結局は綺麗さっぱり何も残す事なく完食しているじゃないか
朝食も食べ終え、そろそろ行く準備を整えるが、今日はマジで外に出たい
今日はちょいとやる気を出すので、アース君にも頑張ってもらおう
「アース!」
「なぁーに?」
「朝からしっかりと食べたんだから、今日は急いで一緒にこの洞窟を抜けるよ!」
「お腹いっぱいなので、僕、眠たいよぉ」
「じゃあ、その眠気も吹き飛ぶくらいに飛ばして行きますか!」
「えぇぇぇーー」
そう言うとあからさまに刻印の中に戻りたそうにしてたけど、今日は強制的に運動してもらいます。
「行くよっ!!」
そう言って、僕は気配を消すこともなく飛行モードで飛んで行く
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