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死の大陸編 青年期

第64話. 横穴

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 突然、アースからいつものお腹すいたコールの催促が入る!

 何か食わせろと言わんばかりの勢いでいつも訴えかけてくるが、はたしてこの主従関係はいかがなものかと考えさせられてしまう

 あの時、出来る事ならクーリングオフしておけばよかったとさえ思えてくる


 しかしアースがご飯のコールをしてくると言う事は今頃、外は夜になってるんだろう。

 それならば、夜ご飯はゆっくりと落ち着いて食べたいので安全な場所を見つけ次第すぐに呼ぶから、それまで大人しく待つように伝える  


 「はあぁぁい」

 元気よくアースから返事が返ってくる。

 それから10分ほど全力疾走で走ってると、大きな横穴を見つけたので、そのままその横穴に入ると、すぐに行き止まりになっていた

 でもまあ、ちょっとした広さの空間だったので今日はこの場所で休むことにしてアースを呼び出す


 場所が何処であろうと、自給自足の生活に変わりないので、食べる魔物を狩って来るようアースに伝えると、朝の食事の量が少なかったからと不服申し立てがあり、それは自分が狩ってきた魔物の数が少なかったからだと言うと、今回は沢山食べたいので張り切って魔物を狩ってくるそうだ

 そう言ってすぐにアースは魔物を探し始め、気配と臭いを嗅ぎ分け、沢山いる魔物の反応を見つけるとすぐに走り去って行った。

 相変わらず食事の事になると急に元気を取り戻し動きも俊敏になる

 普段から運動不足なので、この時くらいは無理矢理にでも運動させないと、アースが更に怠けてしまう


 アースが狩りに出たので改めてゆっくりと今いる空間を見渡すと、壁面の至る所にえぐられたような跡があったり、あちこちで大きな引っ掻いたような傷がついているのが、とても気になる

 ひょっとしてこの場所は魔物の棲家だったんではないだろうか?

 ただ壁面に傷とかがあるだけで、その他は何もないし、今は誰もいないので別にいいだろうと思い

 やるべき事・・・それはご飯の準備だ


 野外活動も手慣れて来たので段取り良く準備していると、先程からアースが狩った魔物を持って来ては、また行って、持って来ては、また行ってを何度も繰り返していたので、入口付近には魔物がどんどん積み重ねられて行く

 見た目が蟻やらフナムシに・・・猿⁉︎

 何故、ここに猿みたいなのがいるんだよ!

 いろんな種類の魔物が狩られているが当然、蛇もたくさん餌食となっていた!

 昆虫類は血抜きの必要がなく、焼くか揚げるかだけなのでとても簡単に調理ができるとあって、僕としては非常に楽であった

 なんせ手っ取り早く準備したそれを前菜として出しておけば、途中でアースが戻って来た時に、それらを1匹咥えては、嬉しそうにしながらルンルン気分でまた狩りに行っていたのだ


 
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