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死の大陸編 青年期
第62話. 安否確認
しおりを挟む2日目
新しい♪朝が来た♪
実際は、今が朝なのか分からない
アースは既に起きており、僕が眼を覚ますのをずっと横で待っていた
「おはよう、アース!」
「おはよう、リン!お腹すいたねぇ、何か食べよぉー」
起きて早々、朝ご飯の催促をされてしまうがアースが持つ野生の本能が、朝ご飯を欲してるという事は間違いなく今は朝なんだろうと思い、そんなアースの頭を撫でてあげると、今日もご機嫌で尻尾が絶好調に反応している
アースに朝ごはんを食べるんだったら、ちょっとばかり狩りで食材を調達してくれる様、お願いすると、すぐにすっ飛んで行った!
いつもながらの素早い行動だ!
昨日は予想以上にアースが食べてたので、双頭の蛇のストックが一気に減ってしまい、もってあと4,5日分だろう
防護壁を戻し、焼き場を造り、先にアースの分を少し焼いて準備してあげたので、アースが戻り次第すぐに食べられるように置いてあげる
すると、アースが狩りから戻ってきた
アースにしては多少時間がかかってたので、聞いてみると
この近くの場所には全く魔物がいなかったらしく、かなり遠い所まで狩りに行っていたそうだ
遠くまで行ってきた狩りの成果は大きな蝙蝠5匹の収穫でした
個体名はテッド
夜行性で凶暴、群れで生息しているとの事
とりあえずいつものように血抜きと臓物を取り除き、洗った後に急速乾燥させてから串に刺して焼いてあげる
ちょっと大きめな蝙蝠だが、身があまり付いてないので、あっという間にアースが食べてしまい、物足りないと言った感じで訴えかけてきたが、そこはスルーして片付けを先に済ませ、出発の準備を始める
出発する前に、やっておかなければいけない事がある!
昨日からずっと蛇達を閉じ込めたまま監禁していたので、まず地形を元に戻して安否確認をしてから、この場を離れる事にする
今さら地中深くに閉じ込めた蛇達がどうなってるかなんて見たくもないが、何故、この世界には蛇がこんなにもやたらと多いのか気になって仕方がない
しかしまあ、ここにいた蛇達にしたら100%とばっちりを受けた側の被害者なんだが、今回は運悪く巻き込まれてしまったという事で、ごめんなさい
………そしてもう1つ気がかりなことがあり、はたしてカピパラもどきは、そこにいるのか⁉︎
そちらの方の安否確認が重要だ!!
早速蛇達を解放してあげようと思ったが、僕達を見た途端に襲いかかって来るかもしれないので、この場所を見下ろせる所に移動してから、アースを一度刻印に戻し、気配を遮断する
ここなら距離も十分離れていて見下ろせる場所なので、さっさと地形を戻し始める
地魔法でまず天井を取っ払い、沈めた地盤を押し上げる
ゴゴゴゴゴゴゴォォォォーーー
地盤がどんどん上がって来ると、蛇達の姿が見えてきましたよ!
ウジャウジャと身を寄せ合う奴らは、ちゃんと無事に逞しく生きていました
………が、カピパラもどきを探すが見当たらない
ま、まさか
……うんっ、最初からここには居なかったんだろう
蛇達の安否確認も済んだ事だし、さあ出発だぁ!
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