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死の大陸編 青年期
第45話. 魔族
しおりを挟む「マスタードラゴンって、その名の通りドラゴンの中の王様で、キングオブドラゴン?」
「ああ、遥か昔よりその地を守護していたが、300年ほど前に魔族との争いがあり、激しい戦闘が繰り広げられたのち、魔人がマスタードラゴン致命傷を与え、その後、死んだとされていたが、おかしな事にマスタードラゴンの亡骸は、今も見つかっておらず、今は誰もいないぞ」
「凄いね、魔人とかもいるんだ」
「ああ、魔族にもいろんなタイプがいるが、ずば抜けた魔力と身体能力を兼ね備えているぞ」
「じゃあ、その時、マスタードラゴンは多数の魔族と戦ったんだ」
「それが違うらしくてな!私も詳しくは知らないが、魔人は1体で、その時にダークドラゴンも共闘していたらしく、その戦いでアイツも大怪我を負わされ、自分の地に戻っているんだが、私が何があったのか聞いても、アイツはその当時の事を断片的にしか覚えてなく、肝心な事に関しては記憶をなくしていて、それ以上の事は分からなかったな」
「ダークドラゴンかぁ……何でその場にいたんだろね?」
「それは私にも分からないが、アイツはあれ以来何処となくおかしくなったな」
「そっかぁ、その戦闘の際に何かあったんだろうね」
「どうだろうな」
「そうそう、実際、この大陸にはあと何体守護しているドラゴンが存在しているの?」
「そうだな、この大陸では金と銀が北の地に1つ。黒が西の地に1つ。ダークドラゴンが南の地に1つ。そして、今はいないがマスタードラゴンが東の地にいたが、それを除けば、現在その3ヶ所だけだ」
「3ヶ所あるんだ、他の大陸にも当然いるんだよね?」
「ああ、この大陸以外にもドラゴンは至る所で守護しているが、私もずっとこの大陸を離れていないので、今でも同じ場所にいるかどうかは確信持てないが、世界各地に散っているのは、赤、白、黄、緑、茶、そしてこの大陸近くの海域にも青が守護しているぞ!」
「そんなにいるの!個体の色が魔法の属性だったりする?」
「そうだな、赤とかであれば火属性が強化されてあり、炎に特化したブレス攻撃をしかけてくるな」
「やっぱりそうなんだ、じゃあ、ドラゴンで父さんみたいな神獣クラスはいるの?」
「いるぞ!ダークドラゴンに、マスタードラゴンだ」
「ダークドラゴンかぁ、強いの?」
「その昔、私が若い頃にダークドラゴンとはよく喧嘩をしたが、当然、私のほうが強かったぞ!ただ、マスタードラゴンとはいつも僅差で勝てなかったがな」
若い頃とは、何百年前になるんだろうと思いながらも機会があれば、僕もドラゴンとは、手合わせしたいものだ
「僕もドラゴン達の強さを確かめたいので、機会があれば守護地に行ってみるよ!」
「ん、なかなか興味深い事を言うな!今のリン位なら、かなりいい勝負になるんじゃないか!行ってこい!面白そうだ!」
「そうかなぁ、んっ?行ってこい?」
「どうせなら、この大陸にいる全部のドラゴンにリンのチカラを見せつけて来い!」
そんな軽いノリでいいのかと思ったが、父さんは僕にグイグイ勧めてきた
ならばドラゴンと戦ってみようと思い、まずは手始めに、ブラックドラゴンの守護してる地に行ってみようと思い、その事を父さんに伝えて今日は拠点に戻ることにした。
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