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死の大陸編 青年期

第38話. トレジャーハンター

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 僕がこの世界に来て10年近くの月日つきひが経過してしまったが、今いる大陸を隅から隅まで探索しようとしていたが、なかなかはかどらず、おおよそ死の大陸の20%程しか達成出来ていない

 というのも最初の5年位は拠点のリフォームに力を入れつつ、魔法の練習に明け暮れていた

 味気ない食事が嫌で調味料作りにも、時間を費やし、その後もやる事は変わらず、アースと実戦形式で訓練したり、魔力の使い方や魔法の訓練をずっと続けていた

 そして1年ほど前から、ここランディア大陸にあったとされる、失われた国の探索をしている

 当時、使われていた武器に防具と宝探しを目的とするトレジャーハンターとなり、あちらこちらと探し回っていた

 ヒト族が繁栄していた頃の調査も行い、当時、周辺にあった村や建物等の痕跡を探し、そこから徐々に範囲を広げて探索している

 当時からしたら300年以上の月日が流れているので、どこもかしこも緑に覆われていて、探すのも調べるのも思った以上に時間がかかってしまった

 しかしその甲斐あっていろんな物も発見出来た。

 僕が父さんから聞いた話しでは昔、この国では人々の暮らしも豊かで、みんなが平和に生活しており、魔法も普通に使われていたそうだ!

 そして、ヒト族にも職業なるものが存在していて、戦士や魔法使い、猛獣使いに鍛治職人、といった様々な職業のスキル持ちがいたらりしく、そういった内容が記載されてある本をずっと探している

 いろんな本を見つける事は出来るのだが、ページをめくれなかったり、まともな状態で残っている事なんてなかった


 ちゃんと閲覧できる本があれば、この世界の文字を見て勉強にもなるだろうと思い、ずっと探しているが、どうやらそちらの方は望みが薄そうだ


 ただ考えてもみたら、僕はこの世界でフェンリル以外の誰とも会話をしたことが1度もない!

 アース達とは念話による会話なので、僕が1人で声を出して喋っていても、単なる独り言でしかない

 例え、それをこの世界の誰かに聞かれていたとしても、それは何語ですかって事になるだろう

 他の大陸に行ったとしても、僕はヒト族でありながら、喋れないヒト族の部類で、無言を貫き通さないといけない、ボッチ族だ!

 ただ、この世界の言語が分かるものなら、教養の本シリーズが欲しいので、時間をかけてでも保存状態のいい本を見つけたいのだ。

 この国は、至る所に地下へ通じる通路があり、宮殿や神殿らしき構造物から地下へと繋がっており、複雑な地下通路が続き、いろんな場所へと行き来が出来るように造られていた


 今は勉学に励める日が来るか分からないが、幻の本探しと、珍しい掘り出し物をゲットする為、ひたすら頑張っている、僕の職業は自称トレジャーハンターだった!


 
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