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死の大陸編 幼少期
第31話. フェンリルの棲家11
しおりを挟むせっかく泊めてもらうのだからと思い、アースがここに着く前に狩っていた魔物の事を思い出し、みんなと一緒に夜ご飯を食べるのか、アースに聞いてみる
「これは、僕のだよぉ」
誰もそれを取って食おうと言ったわけでもないのに、何て食い意地の張った奴なんだ
「アースは、今からそのご飯を食べ たいのかなぁ?」
「うんっ!!食べたぁーい」
「君が狩ってきた、この3体で空腹を満たせるのかな?」
「無理ぃー!!」
「じゃあ、補充しないといけないよね」
「リンが焼いてくれるのぉ?」
「アースが狩ってくるんだったら焼いてあげるよ」
「ちょっと待っててね!すぐに行ってくるね」
ズドオオオオーーーン!!
「はやっ!!」
その間、僕はアースが狩っていた3体の魔物の下処理を行いながら、theフェンリルに僕達と一緒に食事するか聞いてみると、意外な事が分かった
「お腹も空いたので、今から夜ご飯にしようかと思いますが、一緒にどうですか?」
「ありがたいが私達は特に食事を必要としないので、気にしないでいいぞ」
なんですと⁉︎
「えっ?食事を必要としない?」
「そうだ、特に食事をする必要もないのだ」
「えっ⁉︎アースは容赦なく食べてますよ」
「そうだな、アースは生まれて間もないからな」
生まれて間もないと言っても100年は経ってるんですけどね
「何故、私達が食事を必要としないのか少し説明してあげよう」
「はい、出来ればそうして頂けると、モヤモヤ感がなくなります」
「まずアースは身体も心も成長しきれておらず、まだまだ成長期の途中なので食べ盛りと言っていいだろう」
それは僕も一緒で成長期なんだが、食事は少食なんだけどなぁ
「フェンリルは身体が成長期を過ぎると必要な栄養素は体内で魔素から生成する事が出来る為、わざわざ食事を取って栄養素を体内に取り入れる必要がないのだ」
えぇぇぇー、なんて効率的かつエコなんだ
「それは残念ですね」
「ん?何故、残念なんだ」
「だって、この世は美味しい食べ物が満ち溢れていると思うんだけど、それらを味わえないのは損ですよ」
それは僕がいた地球の事であって、この世界に来てからは、数少なく魚か蛇しか食べてない
あと、猪っぽいのもいたな
しかも、ただ焼いただけ
しかも、味気ない
よくそんなんで満ち溢れているだなんて言えたもんだ
「味わえないのが損か、確かにな、以前は当然の様にただ食べていたが、それが美味しいなんて感じた事もなかっぞ」
「アースも似たようなこと言ってましたね」
「私達からしてみれば生きる過程で獲物を捕食して、ただそれらを食べてたに過ぎなかったからな」
「そうですよね、考え方を変えれば今の方が無駄に生き物を殺さないから、そっちの方がいいかもしれないですね」
「リンは面白い考え方をしているな」
「じゃあ、僕達だけで食べますね」
「ああ」
最初にアースが持ってきた魔物の下処理も終わり、あらかた焼き終える頃に奴は帰ってきた
「リン、出来たぁ?」
「出来てるよ・・・・うわっ」
アースが戻って来たが、どれだけ魔物を引き連れて来たんだと言うくらいビッシリに塊になったのが浮いていた
「ひょっとしてこれも全部食べるの?」
「うん、食べるぅー」
「マジか」
「マジかじゃなくて、こいつはマジルだよ」
いやいや、魔物の名前を聞いたわけじゃなぁーい
しかも何だよこのマジルなる魔物はダンゴムシじゃないか、いや、アルマジロにも見えるが頭が何処にあるか分からない
よくもまあ、自分の体の何倍、いや何十倍あろう魔物ばかり狩ってくるんだと思いながらも、その魔物の名前を聞きながら下処理を始めていく
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