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死の大陸編 幼少期
第7話. クレーター
しおりを挟むあきらかにどう見てもドラゴンだ!
総称で飛竜と呼ぶのか分からないが、まるで映画の世界だ!
遠く離れた場所から獣らしき鳴き声と聴いたこともない様な、絶叫感溢れる叫び声と悲鳴の様なものが入り混じって聴こえてくる。
目の前の現実と昨夜からの出来事を考えると、この世界で生き抜くには自分の身を守る事を最優先しなければならないと改めて思う
昨夜フェンリルが見せてくれた、技なのか魔法なのかを思い出しながら見様見真似で試してみることにする
あの時フェンリルが言っていた事を思い返しながら、生命エネルギーを魔素に変換する感じを掴む為、自分の中でイメージしてみる
やり方は全く違うかも知れないし、どうしたらいいのかも分からないので自我流で何となくの精神で試みる
・・・・・⁉︎
するとすぐに僕の体に変化がある事に気付き、何か身体の内側から温かいものが込み上げてくるのがわかり、そのまま指先を眺め集中する
すると指先に温かい物が一点に集約してしていくのが分かり、この力みなぎる何かを指先にとどめながらも、今いる洞窟の場所から昨夜フェンリルが仕留めたジャコウの死骸がある場所を確認する
意外と近くにあり、ここからちょっと見下ろす感じで50mほど先だったので、このエネルギー波みたいなものを放つ為、その場所に狙いを定める
昨夜のフェンリルが放っていた動作を思い返し、それを真似するように指先に感じるエネルギーの塊の様なものを右手を振り下ろしながら放ってみる!
直後!
僕の指先から放たれたエネルギーの塊は、昨夜、フェンリルが放つ風を纏った爪の形ではなく、ただ単に丸い球体が高速でジャコウの屍へと一直線に飛んで行った!
それは一瞬の出来事だった!
僕の指先から放たれたエネルギーの塊はジャコウの屍に命中する
しかしながらその爆発力はとんでもなく、大地に隕石が落下したかの様なクレーターが出来上がっていた!
・・・・・・・!!!
僕はその状況にビックリして眼を見開いたまま動けずジッとその景色を眺め、暫く経ってから自分の手とクレーターを交互に何度も見ながら絶句する
・・・・・・・
うん!!
やれば出来るもんだね!
暫く時間が停止してたかのように放心状態だったが、ふと我に帰った瞬間、何故か気持ちが昂ぶり次を試したい衝動に駆られていた!
次は火の魔法を試してみようと思い、さっきと同じ要領で集中してみると意外とコツを掴んだのか、1度目よりもスムーズに指先にエネルギーの塊の様な物を集約する
今度は掌でジャコウ亡き跡地に狙いを定め、ひと呼吸してからエネルギーの塊を放つ!
・・・・・一直線に目標物目掛けて加速していく
放たれたエネルギー波は火の塊となってクレーターに直撃!!
そして被害が拡大してしまった!
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