「今日できることは」

キジとら猫

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「今日出来ることは」

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 今日の俺は考えていた。目の前の課題を。
これは、先週出されたものだ。まだ、何も手を付けてない。
期限は確か三日後の朝だ。
つまり、明後日には終わらせてないと間に合わない。
 今日の俺は、おもむろに叫んだ。
「お~い、明日の俺、聞こえるか?まぁ、聞こえて無くてもいいけど。
めんどくさいから、お前にまかせるわ。じゃあ、そういうことで。」

 今日の俺は考えていた。目の前の課題を。
明後日の朝には提出しないといけない。
つまり、明日中には終わらせないと間に合わない。
 今日の俺は、またも叫んだ。
「お~い、明日の俺、わかってると思うが、お前にまかせた。
じゃあ、そういうことで。」

 今日の俺は、焦っていた。
今日中にこの課題を終わらせないと間に合わない。
「昨日までの俺は何してたんだよ。ふざけるな。今日中に終わらせないと間に合わないじゃないか。
いつもそうなんだよ。期限が迫らないと何もしないじゃないか。
いい加減学習しろよ。」
 文句を言いながらも、今日の俺は、何とか課題を終わらせた。
 
 今日の俺は楽だった。
この課題を提出するだけだ。と、思っていた。
 新しい課題を出された。期限は一週間後だ。
…少し考えて、今日の俺は叫んだ。
「お~い、明日の俺……」
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