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第三章 ファイルステージ
第49話 〈終〉終わりは始まり、再来は終止符へ
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カミュたち一行に壊された世界はミオンによって〝元〟に戻った。平和で平穏な世界。ゲームが始まる前のあの日にみな、戻ったのだ。勿論、あの惨劇なゲームの記憶はない。
『今日、午後の5時、世界各地で同じ震源の地震が起こりました。震源地は今だに不明です。ですか、この地震のもとで死亡者はいないという現状です』
女性アナウンサーがテレビ画面の真ん中でマイクを持って解説中。淡々と冷静に喋るアナウンサーの後ろには通勤中のオッサンや女子高校生がスタスタとそっぽを向いて歩いている。
「これ驚いたよね~」
中年が裸体のままベッドの中で雑魚寝している。パンツも穿かずに、テレビをまじまじと呑気の男。
それをよそにさっさと服に着替えているのはささ。
「もういくの?」
「だって日直だもん、じゃね、楽しかったよ!!」
ささはドアノブに手を置くと、好みでもない中年のオッサンに手を振る。オッサンもニコニコとそれを返すと、ささは勢いよく部屋を出た。
右手に持っているのはオッサンとヤッたお金。
「まあまあじゃん」
お金を一枚一枚数えるとささはご満悦にお金をポケットに入れた。
霧がうっすらとある街の中をナイトはスタスタと歩いた。
紺のフードを深くかぶり、肩に大荷物を背負ってる。革で作られたバックの中には得体のしれないものが入っていた。
廃ビルの屋上に向かう。
「到着、よろ」
携帯を片手に、バックをおろす。電話越しからはノイズと人の声が混じっている。
『オッ……―じゃ、ヨロ!!』
ピッと電話を切ると、バックの中に入っていた得体のしれないものをさっさと組み立てた。
組み立てたものを誰からも見られないように影に忍び、それを建物の向かい側の建物に向けた。
その建物の中には一人の中年のオッサンが椅子に深く腰掛けていた。
周りは誰もいない。狙いを定め、引き金が弾く。あっという間にそのオッサンは血しぶきをあげ、倒れこんだ。
「ふぅ」
任務を終えた達成感にやや安堵が漏れる。
桜も咲き誇れる季節、春のお知らせを知らせる桜並木の道を悠々と凪は歩いていた。その後ろには勿論、胡桃も。
「あ~あ、退屈、まじ」
退屈そうに口を尖らせ慣れたように電車に乗る。
二人は他愛もない話もせず、黙ったまま。胡桃はオロオロと話の話題を見つけようと必死な血相。しかし、凪はよそに電車の中である少女を発見した。
電車の中は混んでいてとてもや座る場所はない中、少女は自ら手すりを掴んでいる。
凪は悠々とした面持ちでその少女の忍び寄る。
「あっれ!? 雫じゃあ~ん」
少女の背中をドンと思いっきり蹴った。それによりカバンが飛び少女、雫は床に手をついている。雫は顔をあげ、凪を睨みつけた。
電車内での乗客たちは一斉に顔を窓に。
「痛い…」
「ごめ~ん、こんな所に大きな虫がいたもんだからけど違った。学校一お馬鹿な子でしたわ~フフ」
蟻を眺めるように雫を見下ろした。とうの本人は呆れた顔で、立ち上がり服についた微かな汚れを手で払った。
そして、飛んだカバンを取る。凪はまだ気に食わないみたいで、自分のカバンを雫の身体に当てたり、足を踏んだりなど。
その時、丁度電車が止まり、凪たちが行く学校のもとだ。他にも降りる方々が吾よ吾よとドアに向かう。
その流れはまるで、蒸し暑い蟻の行列。
この機会に最後に凪はドアではない付近に雫を押しのけた。
また、汚れた床に手肘をつく。
「うわっ!!」
拍子に小柄な男性に頭をぶつけた。慌てて雫は頭を抑え、ぶつかった本人に謝った。
「ご、ごめんなさい」
「いいえ、こちらこそ」
小柄な男性は両手に抱えきれない袋を所持し慌てていた。
それじゃと頭をさげ、蟻の行列の中に入っていく。
「はやく立ちなさい」
冷たい淡々とした女の声が。振り向くと、肌が多少露になっている服を着込んだ葵が立っていた。
躓いている妹に手を貸す気配を見せず、目だけを訴えている。
ふと、足元に顔写真と名前がのった赤いプレートが。
『○×会社 雪戸…』
「この会社、知っているわ。あとで私が渡しておくからあなたは学校に行きなさい」
雫は無言でプレートを渡し、閉まる寸前の所で電車を降りる。
目覚まし時計5分過ぎた時刻に玲緒は起きた。
「あーやばい、テストだぁ!!」
食卓に並べられた母特有の美味しい朝食を頬張り、片手には教科書、もう片方の手には箸を握っていた。母は多少、睨みながらも朝食を続ける。
「起こしたわよ」
「5分過ぎてた」
味噌汁を最後に口にいれ、胸あけしないように胸をトントンと叩き、カバンを持った。
「いってきまぁーす!!」
「いってらっしゃい」
玄関まで送ってもらえ、玲緒は学校への道のりを走った。テストという気合もかね、大空のした、全速力で走る。
不意にフワリと生温かい風が背後から。ピタと足を止めた。
うっすらと甘い花の香りが風によって運ばれてきた。春の香りだ。
いつも通る景色が何故か雨のしずくをかけたようにキラキラしている。フッと微笑し、再び走った。
狭い監獄で帝斗は看守の人間に構ってもらうような深い溜息を漏らした。
「もう少しだったのにな~」
「黙れ、4336号」
ベッドに横たわり、雑魚寝しながら看守を見下ろした。今朝の脱獄で全員の目が鋭い。
「つかさ、地震で俺のニュース潰されてんだけど、けっこう悲しいからね?」
いかにも傷ついてますといった顔を看守に向けたが、帝斗の目論みはバレていた。
帝斗は深い溜息を零し、小さな窓から見える外の光を見上げた。動物一匹も入れない小さな窓。鉄柵があり、光が遮る。
この光のもとでまた歩きたかったなぁと心底思っているのはどうやら、バレていないそうだ。
学校へと向かう一本の経路に菜穂はある先輩を待っていた。フワリと生温かい風が吹き荒れる中、スカートがまくのを払った。暫くしてから待ち人の先輩こと、幸が現れた。
「おはようございます! 幸先輩っ!!」
「おは~ごめん、寝坊して」
ひきつった笑みを見せ、早く行こうと急かす。その後ろを菜穂は歩いた。学校に向かう一本の経路に二人は並んで歩いた。
屈託のない笑みにテレビや芸能人など他愛もない話し。
「今日変な夢見ました」
「あ、私も!!」
菜穂がふった話しに幸が身を乗り出し、くってきた。
「なんだか、幸先輩と離れて何かと戦う夢でした」
「あ~そんな感じ。私もへんてこな夢だったよ。確か、お金と体を男に利用される夢…」
幸の夢にぷっと菜穂がふいた瞬間、生温かい風が背後から。まるで、大きなナニかが背中を押しているみたい。
何故か、心地いい感覚と寂しい感情がひしめき合ってきた。
ピタっと足を止め、胸に手を翳した。心の中にポッカリ穴が空いたようだ。
後ろを振り向いた。甘い香りを漂わせる風に顔を向けた。生温かい風が頬を伝い、茶髪に染まった髪を揺らしてく。
「……また会えるといいな」
はぁ、と大きな溜息をつく同僚の隣で颯負は携帯の漫画アプリを開いていた。
気にしない素振りをみせると、また、同僚が大きな、いかにも何かありましたという顔をチラチラ向けてくる。
仕方なく、声をかける。
「なんだよ」
「もう聞いてよ!!」
待ってましたと言わんばかりにくっかかってきた。
今は、仕事の合間の休憩中。颯負は疲れた身体を休みたかったが、同僚の話しを聞く事になった。
同僚は携帯を取り出し、颯負の顔につき出した。携帯に載っていたのはラインの既読がない会話。
「愛しの彼女が3日も連絡してくれないんだ! いつもだったら、1時間おきに連絡してくれるのに! まさか、放置プレイなのか!?」
一人で焦って号泣に泣きだした。泣きたいのはこっちだよ。どうして、休憩中に同僚の彼女の話しを聞かなきゃならんのだ。
はぁ、と大きな溜息をつくと、不意に生温かな風が背中から。
甘い蜜の香りが漂う。寂しさが募った。
今朝見た変な夢の中で名前も顔も知らない、誰かが、俺の事を名前で呼んでいた。白い霧に包まれた中、男か女も分からなかった。けど、もう一度、会いたい。
鬱蒼とした霧の中、太陽に干されたシーツに包まれた心地いい感覚は一生、消えない。
「また、会えるよな?」
雲一つもない澄み切った大空に向け言った。
ポツリと喋った事は隣にいる同僚の耳さえも聞こえていない。
何気ない日常。平穏な日常に飽き飽きしていた心也は頬杖をついて、窓の空を見上げた。
一天の曇りもない。真上に太陽がのぼっていた。雀や鴉、鳩が誇らしげに翼を広げ、大空を飛び交っていた。翼を広げた鳥を見上げると、太陽を直視して目が痛い。
今日も何も始まらない日常。
退屈すぎて死ぬ。あぁ、今日も俺の退屈が始まった。
―了―
『今日、午後の5時、世界各地で同じ震源の地震が起こりました。震源地は今だに不明です。ですか、この地震のもとで死亡者はいないという現状です』
女性アナウンサーがテレビ画面の真ん中でマイクを持って解説中。淡々と冷静に喋るアナウンサーの後ろには通勤中のオッサンや女子高校生がスタスタとそっぽを向いて歩いている。
「これ驚いたよね~」
中年が裸体のままベッドの中で雑魚寝している。パンツも穿かずに、テレビをまじまじと呑気の男。
それをよそにさっさと服に着替えているのはささ。
「もういくの?」
「だって日直だもん、じゃね、楽しかったよ!!」
ささはドアノブに手を置くと、好みでもない中年のオッサンに手を振る。オッサンもニコニコとそれを返すと、ささは勢いよく部屋を出た。
右手に持っているのはオッサンとヤッたお金。
「まあまあじゃん」
お金を一枚一枚数えるとささはご満悦にお金をポケットに入れた。
霧がうっすらとある街の中をナイトはスタスタと歩いた。
紺のフードを深くかぶり、肩に大荷物を背負ってる。革で作られたバックの中には得体のしれないものが入っていた。
廃ビルの屋上に向かう。
「到着、よろ」
携帯を片手に、バックをおろす。電話越しからはノイズと人の声が混じっている。
『オッ……―じゃ、ヨロ!!』
ピッと電話を切ると、バックの中に入っていた得体のしれないものをさっさと組み立てた。
組み立てたものを誰からも見られないように影に忍び、それを建物の向かい側の建物に向けた。
その建物の中には一人の中年のオッサンが椅子に深く腰掛けていた。
周りは誰もいない。狙いを定め、引き金が弾く。あっという間にそのオッサンは血しぶきをあげ、倒れこんだ。
「ふぅ」
任務を終えた達成感にやや安堵が漏れる。
桜も咲き誇れる季節、春のお知らせを知らせる桜並木の道を悠々と凪は歩いていた。その後ろには勿論、胡桃も。
「あ~あ、退屈、まじ」
退屈そうに口を尖らせ慣れたように電車に乗る。
二人は他愛もない話もせず、黙ったまま。胡桃はオロオロと話の話題を見つけようと必死な血相。しかし、凪はよそに電車の中である少女を発見した。
電車の中は混んでいてとてもや座る場所はない中、少女は自ら手すりを掴んでいる。
凪は悠々とした面持ちでその少女の忍び寄る。
「あっれ!? 雫じゃあ~ん」
少女の背中をドンと思いっきり蹴った。それによりカバンが飛び少女、雫は床に手をついている。雫は顔をあげ、凪を睨みつけた。
電車内での乗客たちは一斉に顔を窓に。
「痛い…」
「ごめ~ん、こんな所に大きな虫がいたもんだからけど違った。学校一お馬鹿な子でしたわ~フフ」
蟻を眺めるように雫を見下ろした。とうの本人は呆れた顔で、立ち上がり服についた微かな汚れを手で払った。
そして、飛んだカバンを取る。凪はまだ気に食わないみたいで、自分のカバンを雫の身体に当てたり、足を踏んだりなど。
その時、丁度電車が止まり、凪たちが行く学校のもとだ。他にも降りる方々が吾よ吾よとドアに向かう。
その流れはまるで、蒸し暑い蟻の行列。
この機会に最後に凪はドアではない付近に雫を押しのけた。
また、汚れた床に手肘をつく。
「うわっ!!」
拍子に小柄な男性に頭をぶつけた。慌てて雫は頭を抑え、ぶつかった本人に謝った。
「ご、ごめんなさい」
「いいえ、こちらこそ」
小柄な男性は両手に抱えきれない袋を所持し慌てていた。
それじゃと頭をさげ、蟻の行列の中に入っていく。
「はやく立ちなさい」
冷たい淡々とした女の声が。振り向くと、肌が多少露になっている服を着込んだ葵が立っていた。
躓いている妹に手を貸す気配を見せず、目だけを訴えている。
ふと、足元に顔写真と名前がのった赤いプレートが。
『○×会社 雪戸…』
「この会社、知っているわ。あとで私が渡しておくからあなたは学校に行きなさい」
雫は無言でプレートを渡し、閉まる寸前の所で電車を降りる。
目覚まし時計5分過ぎた時刻に玲緒は起きた。
「あーやばい、テストだぁ!!」
食卓に並べられた母特有の美味しい朝食を頬張り、片手には教科書、もう片方の手には箸を握っていた。母は多少、睨みながらも朝食を続ける。
「起こしたわよ」
「5分過ぎてた」
味噌汁を最後に口にいれ、胸あけしないように胸をトントンと叩き、カバンを持った。
「いってきまぁーす!!」
「いってらっしゃい」
玄関まで送ってもらえ、玲緒は学校への道のりを走った。テストという気合もかね、大空のした、全速力で走る。
不意にフワリと生温かい風が背後から。ピタと足を止めた。
うっすらと甘い花の香りが風によって運ばれてきた。春の香りだ。
いつも通る景色が何故か雨のしずくをかけたようにキラキラしている。フッと微笑し、再び走った。
狭い監獄で帝斗は看守の人間に構ってもらうような深い溜息を漏らした。
「もう少しだったのにな~」
「黙れ、4336号」
ベッドに横たわり、雑魚寝しながら看守を見下ろした。今朝の脱獄で全員の目が鋭い。
「つかさ、地震で俺のニュース潰されてんだけど、けっこう悲しいからね?」
いかにも傷ついてますといった顔を看守に向けたが、帝斗の目論みはバレていた。
帝斗は深い溜息を零し、小さな窓から見える外の光を見上げた。動物一匹も入れない小さな窓。鉄柵があり、光が遮る。
この光のもとでまた歩きたかったなぁと心底思っているのはどうやら、バレていないそうだ。
学校へと向かう一本の経路に菜穂はある先輩を待っていた。フワリと生温かい風が吹き荒れる中、スカートがまくのを払った。暫くしてから待ち人の先輩こと、幸が現れた。
「おはようございます! 幸先輩っ!!」
「おは~ごめん、寝坊して」
ひきつった笑みを見せ、早く行こうと急かす。その後ろを菜穂は歩いた。学校に向かう一本の経路に二人は並んで歩いた。
屈託のない笑みにテレビや芸能人など他愛もない話し。
「今日変な夢見ました」
「あ、私も!!」
菜穂がふった話しに幸が身を乗り出し、くってきた。
「なんだか、幸先輩と離れて何かと戦う夢でした」
「あ~そんな感じ。私もへんてこな夢だったよ。確か、お金と体を男に利用される夢…」
幸の夢にぷっと菜穂がふいた瞬間、生温かい風が背後から。まるで、大きなナニかが背中を押しているみたい。
何故か、心地いい感覚と寂しい感情がひしめき合ってきた。
ピタっと足を止め、胸に手を翳した。心の中にポッカリ穴が空いたようだ。
後ろを振り向いた。甘い香りを漂わせる風に顔を向けた。生温かい風が頬を伝い、茶髪に染まった髪を揺らしてく。
「……また会えるといいな」
はぁ、と大きな溜息をつく同僚の隣で颯負は携帯の漫画アプリを開いていた。
気にしない素振りをみせると、また、同僚が大きな、いかにも何かありましたという顔をチラチラ向けてくる。
仕方なく、声をかける。
「なんだよ」
「もう聞いてよ!!」
待ってましたと言わんばかりにくっかかってきた。
今は、仕事の合間の休憩中。颯負は疲れた身体を休みたかったが、同僚の話しを聞く事になった。
同僚は携帯を取り出し、颯負の顔につき出した。携帯に載っていたのはラインの既読がない会話。
「愛しの彼女が3日も連絡してくれないんだ! いつもだったら、1時間おきに連絡してくれるのに! まさか、放置プレイなのか!?」
一人で焦って号泣に泣きだした。泣きたいのはこっちだよ。どうして、休憩中に同僚の彼女の話しを聞かなきゃならんのだ。
はぁ、と大きな溜息をつくと、不意に生温かな風が背中から。
甘い蜜の香りが漂う。寂しさが募った。
今朝見た変な夢の中で名前も顔も知らない、誰かが、俺の事を名前で呼んでいた。白い霧に包まれた中、男か女も分からなかった。けど、もう一度、会いたい。
鬱蒼とした霧の中、太陽に干されたシーツに包まれた心地いい感覚は一生、消えない。
「また、会えるよな?」
雲一つもない澄み切った大空に向け言った。
ポツリと喋った事は隣にいる同僚の耳さえも聞こえていない。
何気ない日常。平穏な日常に飽き飽きしていた心也は頬杖をついて、窓の空を見上げた。
一天の曇りもない。真上に太陽がのぼっていた。雀や鴉、鳩が誇らしげに翼を広げ、大空を飛び交っていた。翼を広げた鳥を見上げると、太陽を直視して目が痛い。
今日も何も始まらない日常。
退屈すぎて死ぬ。あぁ、今日も俺の退屈が始まった。
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