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一部 紫織汐の英雄譚
第2話 死
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まだ二年生で、将来について考えるのは早いと思って、進路表が白紙のまま。それでも上手く現実を受け止めて、夢を諦めて、何かを書かなきゃ。
そして、それを提出したら家に帰ろう。帰ったら、もう晩御飯ができていて、家族一緒に手を合わせて食べて、疲れた体をお風呂で癒やして、寝て、そんな当たり前の日常が約束されていた。
誰に言われたでもない。人は当たり前だと思ってしまったら、一瞬にして壊されたとき、大きな衝撃となる。
名前も知らない得体の知れない生物に。
廊下ではバタバタと走っていく影が。私も逃げたほうがいい。扉に向かうも、扉が勝手に開いた。私の力じゃない。別の誰かが。
外から数名の生徒が中に入ってきた。切羽詰まった表情。
廊下では、まだ悲鳴と足音が。微かに血の匂いがする。鼻にこべりつく、腐敗した匂いだ。中に入ってきたのは、三人。私を入れて四人になる。
「ここに隠れよう!」
「何なのあれ……一体何がどうなってんの!?」
「ちょっと落ち着け」
男子生徒一人に女子生徒二人。
ここは、流れ着いた者同士ここは協力しよう。
「私は紫織 汐。私、二階からだからはっきりと見えなかったけど、アレは何なの?」
「知るかよ! こっちが聞きてぇ!」
怒鳴られた。サッカー部のユニフォームを着ている男子生徒に。ユニフォームを着ているから、あの運動場にいたはずだ。私よりも間近に。
「ちょっとうるさい! もしこっちに来たら、あんたのせいよ! あたしは三千花。三年よ」
怒鳴る男子生徒を一喝した女子生徒、三千花は、こんなときでも堂々としていた。肌は焦げ茶で金髪。悪目立ちする女の子。
そしてもう一人は、隅の方でビクビク震えていた。眼鏡をかけて、前髪を七三別けして、長い黒髪を三つ編みにして、昔の真面目子の風貌。
今時いるんだ。こんなダサい人。
その子は、何か喋ろうと口をもごもごしている。体もユサユサ揺れて、はっきりとしない。痺れをきらした男子生徒が怒鳴った。
「言うか黙るかはっきりしろや!」
「うるさい!」
「ひぇ……ごめんなさい」
女の子はさらにビクビクして、膝を抱えている。確かに男の子みたいに、現状がどうなっているのか分からない今、待たされたくない。早くこの現状を打破したい。そのためか、怒鳴ってしまったら、元も子もないけど。
これじゃあ、協力できない。そもそもみんな、アレについて知っているわけもなく、アレが何なのか何処からやってきたのか全く分かっていない。
まず、最初にアレが出てきたのは先生の中からだ。私は背後しか見えなかったけど、運動場に、間近にいた人たちから聞いたところ、先生もふらふらと出てきてそこから様子がおかしかったらしい。
口から血を出しながら、ふらふら歩いていた。目に光はない。文字通り、屍のようだったと。細身だけど筋肉付きの体型をしている先生のお腹が、まるで、水を膨らんだように大きかったという。
そして、運動場の真ん中まで歩いてくると、腹の内の中からボコボコと何かが蹴り上げていき、そしてパチン、と弾けた。
ドロドロと血があふれかえって、ズルズルと腸が顔を覗かせた。デロン、と地面につくほど出てる。赤黒いタコの吸盤のようにゴツゴツとしたもの。それは本来体のなかにあるもので、普通は目にしたことがない。
それが出ても尚、倒れるまで歩いていたという。そして、先生が倒れたあと、腹を蹴っていたものが現れた。
「あれは宇宙人なの?」
「知らない。あたしもそこにいたけど、遠かったし、はっきりと見えなかったの。でもアレは、映画とかよくある話の化物だった」
三千花先輩が暗い表情をした。
悲鳴が学校中を轟かせる。怒声のような声に似ている。そして争うような足音。まだ実感がわかない。人が死んだこと。こんなのありえない。視界が横転しそうだ。得体の知らない生物が現れて、わたしたちを脅かしている。大掛かりのドッキリなら、もうネタバレしてほしい。
でもそんな夢なんかなかった。これは現実だ。紛れもなく、実際に起きている。人が死んで、得体の知らないものがわたしたちの前に。非現実だ。
バタバタと廊下を走る音が。人影が複数。喚き散らす声が、耳に入って痛い。三千花先輩と男子生徒が扉の前にバリケードを作って、誰にも入らせないようにしている。外にはまだ誰かがいるのに。
でも私も外に行きたくない。行ったら、私も死ぬ。死にたくない。得体の知らない奴らに食べられたくない。変な汗がジワとかいた。すると、ビチャと窓に赤い血が飛沫した。誰かが助けを求めるように、手のひらがバン、と映ってでもズルズルと降りていく。赤い手型が残っている。
私たちは息を殺した。奴らがここにいる。目前に。心臓がドクン、と弾けた。体がガクガク震えて、足裏がピッタリ地面にくっついている。隠れないと。本能では分かっているのに、体が動かない。全身にハリガネを巻かれているように、動けない。バリケードを貼っているから大丈夫だ。
みんな、そう思っている。大丈夫だと。通り過ぎてくれるのを願っている。でも、扉がガン、と大きく叩かれた。壊れるほどの衝撃音。それでもバリケードを貼っているからまだ安全。
「こっちに来る」
「しっ。大丈夫よ。バリケードがあるわけだし」
「だよな」
男子生徒と三千花先輩が囁く。
私も心のどこかでバリケードがあるから大丈夫だ、そう思っていた。でも、明らかにバリケードを破壊していっている音。血しぶきがついた窓を見て『こいつらは私たちが想像している力じゃない』と錯覚した。
生真面目少女が机の下で私を手招きした。私は導かれるようにそこに向かう。少女と同じように隠れた。
「二人とも、隠れて!」
小声で叫んだ。
「大丈夫大丈夫」
の一点張り。嫌な予感がする。なんとなく、この状況は「死」の予感がする。その予感は的中し、間もなくバリケードが破壊された。
黒い生物がペタペタと歩いてきた。私は口を抑えて、息を殺した。心臓が高鳴り、奴らに聞こえるんじゃないかと思うほど。二人の絶叫と、肉が切り裂く音、二人分の血が舞った。ベチャ、と床面を滴る。
私は喉の奥で悲鳴を上げた。声を我慢しろ。見つかったら殺される。怖くなって目から涙が溜まっていた。死んだ。さっきまで、話していた人が。人間の肉を切り裂く生々しい音を聞いたのは、初めてだ。嫌な音だ。
ペタペタと足音が聞こえる。まだいる。この部屋を確かめに回っているんだ。
やばい、やばいやばい。
顎から滴り落ちたその雫は、太腿に落ちた。冷たい。物音たてれば、こちらにやってくる。殺される。
ぎゆ、と瞼を強く瞑った。
「大丈夫」
少女が囁いた。こんな状況なのに、優しい感じる。少女は私の上を覆いかぶさるように背後に座っていた。
生温かい体温。汗がべっとりと染み付いた。彼女の激しく高鳴る鼓動が聞こえた。
そして、それを提出したら家に帰ろう。帰ったら、もう晩御飯ができていて、家族一緒に手を合わせて食べて、疲れた体をお風呂で癒やして、寝て、そんな当たり前の日常が約束されていた。
誰に言われたでもない。人は当たり前だと思ってしまったら、一瞬にして壊されたとき、大きな衝撃となる。
名前も知らない得体の知れない生物に。
廊下ではバタバタと走っていく影が。私も逃げたほうがいい。扉に向かうも、扉が勝手に開いた。私の力じゃない。別の誰かが。
外から数名の生徒が中に入ってきた。切羽詰まった表情。
廊下では、まだ悲鳴と足音が。微かに血の匂いがする。鼻にこべりつく、腐敗した匂いだ。中に入ってきたのは、三人。私を入れて四人になる。
「ここに隠れよう!」
「何なのあれ……一体何がどうなってんの!?」
「ちょっと落ち着け」
男子生徒一人に女子生徒二人。
ここは、流れ着いた者同士ここは協力しよう。
「私は紫織 汐。私、二階からだからはっきりと見えなかったけど、アレは何なの?」
「知るかよ! こっちが聞きてぇ!」
怒鳴られた。サッカー部のユニフォームを着ている男子生徒に。ユニフォームを着ているから、あの運動場にいたはずだ。私よりも間近に。
「ちょっとうるさい! もしこっちに来たら、あんたのせいよ! あたしは三千花。三年よ」
怒鳴る男子生徒を一喝した女子生徒、三千花は、こんなときでも堂々としていた。肌は焦げ茶で金髪。悪目立ちする女の子。
そしてもう一人は、隅の方でビクビク震えていた。眼鏡をかけて、前髪を七三別けして、長い黒髪を三つ編みにして、昔の真面目子の風貌。
今時いるんだ。こんなダサい人。
その子は、何か喋ろうと口をもごもごしている。体もユサユサ揺れて、はっきりとしない。痺れをきらした男子生徒が怒鳴った。
「言うか黙るかはっきりしろや!」
「うるさい!」
「ひぇ……ごめんなさい」
女の子はさらにビクビクして、膝を抱えている。確かに男の子みたいに、現状がどうなっているのか分からない今、待たされたくない。早くこの現状を打破したい。そのためか、怒鳴ってしまったら、元も子もないけど。
これじゃあ、協力できない。そもそもみんな、アレについて知っているわけもなく、アレが何なのか何処からやってきたのか全く分かっていない。
まず、最初にアレが出てきたのは先生の中からだ。私は背後しか見えなかったけど、運動場に、間近にいた人たちから聞いたところ、先生もふらふらと出てきてそこから様子がおかしかったらしい。
口から血を出しながら、ふらふら歩いていた。目に光はない。文字通り、屍のようだったと。細身だけど筋肉付きの体型をしている先生のお腹が、まるで、水を膨らんだように大きかったという。
そして、運動場の真ん中まで歩いてくると、腹の内の中からボコボコと何かが蹴り上げていき、そしてパチン、と弾けた。
ドロドロと血があふれかえって、ズルズルと腸が顔を覗かせた。デロン、と地面につくほど出てる。赤黒いタコの吸盤のようにゴツゴツとしたもの。それは本来体のなかにあるもので、普通は目にしたことがない。
それが出ても尚、倒れるまで歩いていたという。そして、先生が倒れたあと、腹を蹴っていたものが現れた。
「あれは宇宙人なの?」
「知らない。あたしもそこにいたけど、遠かったし、はっきりと見えなかったの。でもアレは、映画とかよくある話の化物だった」
三千花先輩が暗い表情をした。
悲鳴が学校中を轟かせる。怒声のような声に似ている。そして争うような足音。まだ実感がわかない。人が死んだこと。こんなのありえない。視界が横転しそうだ。得体の知らない生物が現れて、わたしたちを脅かしている。大掛かりのドッキリなら、もうネタバレしてほしい。
でもそんな夢なんかなかった。これは現実だ。紛れもなく、実際に起きている。人が死んで、得体の知らないものがわたしたちの前に。非現実だ。
バタバタと廊下を走る音が。人影が複数。喚き散らす声が、耳に入って痛い。三千花先輩と男子生徒が扉の前にバリケードを作って、誰にも入らせないようにしている。外にはまだ誰かがいるのに。
でも私も外に行きたくない。行ったら、私も死ぬ。死にたくない。得体の知らない奴らに食べられたくない。変な汗がジワとかいた。すると、ビチャと窓に赤い血が飛沫した。誰かが助けを求めるように、手のひらがバン、と映ってでもズルズルと降りていく。赤い手型が残っている。
私たちは息を殺した。奴らがここにいる。目前に。心臓がドクン、と弾けた。体がガクガク震えて、足裏がピッタリ地面にくっついている。隠れないと。本能では分かっているのに、体が動かない。全身にハリガネを巻かれているように、動けない。バリケードを貼っているから大丈夫だ。
みんな、そう思っている。大丈夫だと。通り過ぎてくれるのを願っている。でも、扉がガン、と大きく叩かれた。壊れるほどの衝撃音。それでもバリケードを貼っているからまだ安全。
「こっちに来る」
「しっ。大丈夫よ。バリケードがあるわけだし」
「だよな」
男子生徒と三千花先輩が囁く。
私も心のどこかでバリケードがあるから大丈夫だ、そう思っていた。でも、明らかにバリケードを破壊していっている音。血しぶきがついた窓を見て『こいつらは私たちが想像している力じゃない』と錯覚した。
生真面目少女が机の下で私を手招きした。私は導かれるようにそこに向かう。少女と同じように隠れた。
「二人とも、隠れて!」
小声で叫んだ。
「大丈夫大丈夫」
の一点張り。嫌な予感がする。なんとなく、この状況は「死」の予感がする。その予感は的中し、間もなくバリケードが破壊された。
黒い生物がペタペタと歩いてきた。私は口を抑えて、息を殺した。心臓が高鳴り、奴らに聞こえるんじゃないかと思うほど。二人の絶叫と、肉が切り裂く音、二人分の血が舞った。ベチャ、と床面を滴る。
私は喉の奥で悲鳴を上げた。声を我慢しろ。見つかったら殺される。怖くなって目から涙が溜まっていた。死んだ。さっきまで、話していた人が。人間の肉を切り裂く生々しい音を聞いたのは、初めてだ。嫌な音だ。
ペタペタと足音が聞こえる。まだいる。この部屋を確かめに回っているんだ。
やばい、やばいやばい。
顎から滴り落ちたその雫は、太腿に落ちた。冷たい。物音たてれば、こちらにやってくる。殺される。
ぎゆ、と瞼を強く瞑った。
「大丈夫」
少女が囁いた。こんな状況なのに、優しい感じる。少女は私の上を覆いかぶさるように背後に座っていた。
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