この虚空の地で

ハコニワ

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Ⅱ 勇気と偽愛情~14歳~

第10話 二年後

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 あれから二年後…――。俺たちは十四歳になり、八年生となった。Dクラス降格を受け、それからの日々は暗いどん底に突きつけられた日々だった。
 いつも満腹になるまで食べれるご飯はDクラスになれば食べる量が減って、毎日お腹グルグル鳴らしてた。元クラスメイトからも冷やかしで嫌がらせを受ける日々。


 八年生になった俺たちはほぼ、邪鬼じゃきと呼ばれる生命体を殺すための訓練を受けている。二年前はありきたりで馬鹿なことやってた自分では到底知りえない毎日だ。
 だが、俺たちはその邪鬼と戦うことを二年前に知っている。戦闘不能にさせたのも。
 邪鬼ってのは、夜しか活動しない生命体。体のどこかにある赤い核をやれば生命体は消える。その邪鬼は相当に強いらしい。戦場にたつのは高等部で、俺らは中等部。中等部から訓練を受けている。
「はぁ、お肌が荒れるわぁ」
 食堂で何気なく、アカネが大声で呟いた。
「もともと荒れてるだろ」
 俺が冷たくそう言うと、ちょうど机に手を添えていた手の指の隙間にフォークがビーンと刺さった。そのフォークはアカネの。
「なにか言った?」
「……なにも」
 二年も月日が経つと、女はやたら性格が変わる。特にアカネは凶器じみている。

 訓練終わったその日の夕食、疲れた体を補充しようと久々に食堂に出向いた。中等部になると、個人個人で食料を確保する。
 購買だったり、バーベキューだったり、俺はいつも購買で焼きそばを買って確保していたから、食堂に出向いたことは本当に久々なのだ。
 その久々の食堂に見慣れた顔が座っていた。もう一人の幼馴染で親友のルイを待っていたようだ。机に頬杖をついて喋る。
「はぁ。本当にリゼ先生ってきつくない? あそこもう少しフォローしてもいいと思うの。まぁ、ヨモツ先生より言い方が良い方だけど……ルイ、遅いわね」
 食堂の戸を何度も振り向いて心配するアカネ。オレは既に飲み干したコップに手を置き、弄る。
 食堂では人が疎らに座っている。一見、ガランとした感じだ。しかし、奥で座っている先客がやたらとうるさい。黄色い歓声をあげる女子に盛り上げる男子たち。ここはカラオケでもなんでもないのに、ぎゃあぎゃあ騒ぎやがって。
「聞いてる?」
 不意に顔近くに影が入る。思わず、顔をあげるとアカネが顔近くによっていた。一瞬、ドキリとして顔を伏せる。何事もない態度をしてみせた。
「聞いてる聞いてるよ」
「ふぅん」
 席にストンと座り、怪訝に見つめてくる。ルイはまだかと願うばかりだ。そんなとき、声がかかった。ルイではない。ジンだ。あの陽気で甲高い声が特徴的だったけど、二年経つと奴は男らしく低トーンになっている。
「アカネちゃんとカイじゃん。こんなところで誰待ち?」
 気さくな口調は変わらない。けど、ジンは幼馴染組で最も変わった。
「ルイよ。それと話しかけないで」
 アカネが言った。ジンは苦笑するもいつものように笑いかける。アカネの隣の席に座り、こちょこちょしている。二年もなれば、体格は変わる。アカネは寸胴体型だったけど、やや膨らみがでて凹凸がある。ジンは元々身長があったから小等部の頃を上回る身長になっている。
 体をくっつきあう二人はまるで、恋人同士だった。恋人同士だったらこんなに密着しても構わない。でも、二人は現に付き合ってもいない。

「おい、待ち人が呼んでるぜ」
 俺は言った。どんな顔をしていたのか想像できる。多分、無愛想だったはずだ。ジンは、今思いついたのか席を立ってぎゃあぎゃあ騒いでた男女共の席に座る。
 あそこが現在ジンの立ち位置である。ジンは元々、顔が広いし親しみやすいから誰とでも友達になれる性格で、それが中等部にあがると騒ぐ連中とつるむようになった。
 奴隷というあの残酷な日常が晴れて良かったと思う反面、とっつきにくい奴になった。
「はぁ、ジンたらっ……」
 アカネが体勢を変え、何度も髪の毛を弄っている。腰まである髪の毛をポニーテールにした。その表情は男に触られて藻掻いてた女子の安堵の表情ではない。どこか、嬉々があるのを見過ごさない。
 机の下でアカネの足とコツンとぶつかった。アカネはビクンと肩を震わせ、まじまじと俺を見つめる。俺は食堂の扉を指差した。アカネは分かった、と無言で首を頷く。

 席から立った俺たちは、食堂から少し歩いた先にある男子トイレに入った。個室の男子トイレ。俺は便器に座り、パンツを脱いで、その股の間に顔を入れてるアカネ。
「ジンのやつ、胸触ったろ?」
 問いかけると、上目遣いでアカネは首を振る。俺はアカネの頭を持ち、前後に動かした。途端、アカネの顔つきが変わる。目を寄せ、苦しい表情を見せる。
 アカネのくぐもった声と息がトイレに甘く反響した。ジュボジュボと水のような体液が混ざりあう音も。
 この時間帯、ここのトイレはあまり使用しない。ここのトイレは時々、電気が点かないので評判が悪い。日も暗くなったこの時間帯で、電気が点かないトイレなんて使用する奴いないだろう。
 俺たちは二人きりで暗い密室の中、お互いの欲をぶつけた。
 アカネの口内は孵化した卵みたいに温かい。舌もねっとりとしていて、俺のソレに絡みついてくる。次第にピストンをかけた。
「ゔっ……アカネ、出るぞ!」
 ピストンに力をかけ、激しく顔と腰を動かした。アカネの頬の形はすっかり俺のソレの形をつくってフィットしている。
 その溝でアカネの舌があたる。絡みついてくる。喉の奥まで当たっているようだ。これまでにない苦しい表情を見せる。スピードをあげ、ついに果てた。
 アカネの口内でたっぷりと射精した。口内は熱がこもっている。熱い。頭の中が真っ白でずっとその中に入っていたい心地よさだ。
 ずっとこのままでいたいけど、そろそろアカネの息がきれる。ほら、めちゃくちゃ睨んでいるし。
 アカネの頭を離すと、同時にヌルリと俺のソレが顔をだした。
 アカネの舌とソレが銀色の糸で繋がっている。アカネは荒い息遣いして肩で息をしている。
「……ぷあ! いきなりなにすんのよ!」
 顔をあげ、アカネは怒鳴った。口内には俺のだした精液が舌に絡みついている。
 口の端からツゥと白い粘膜の液が顎を伝っていた。
 それを手の平ですくって、ゴクリと美味しそうに飲む。牛乳を飲み干したようにぷあ、と息をはく。

「ねぇ、第二ラウンドできる?」

 妖艶な笑みでこちらを見上げてくる。半ば挑発している眼差しだ。もちろんと応えた。
 次は体勢をかえた。壁に手をついて高くお尻を突き出す。真っ白でもちもちとしたお尻。
 さっきイったばかりなのに、俺のアレはムクムクと腫れあがっていた。お尻を鷲掴みし、ゆっくり撫でる。こうすると、骨に窪みがでるほどますますお尻を突き出してくる。上から見るとその光景は非常に、見ものだ。
 ゆっくり、次第に激しく揉んでいく。ビクンビクンと痙攣したようにお尻が脈打っている。

「……ん、早くいれて」

 お言葉にあまえて、俺はムクムクしたアレを既にびちゃびちゃになったアカネの中にいれる。なんて温かいんだ。口内とは比べものにならない。動くたびに茂みのくわに擦れて気持ちいい。
 洞窟に入ったのでもっと奥に入ってみたい。ズブズブと引きちぎる音と共に奥に挿生した。

 ビクビクと天井に向かって体が脈うっている。アカネの甘い声と水がうった音がトイレ中に広まった。蛇のようにくねりだす体、頭を振り、明るい髪の毛が乱れる。
 恍惚とした顔を隠すように手の平を前にだす。アカネの中は気持ち良くって脳がとろとろに溶けそうだ。
 それがやけに刺激させ、一心不乱に腰を動かす。動かしていくと、急にアカネの膜がキュと締まった。
「アカネ、イきそうか?」
 くぐもりながら、半端、首を横に振った。でも、体は正直だ。締りすぎて俺が限界なんだが。その数分後、パンパンと性器どうしがぶつかる音が響く。アカネの声もけたましくなる。
「いくぞ、アカネ!」
 膜内に大量放射した。ピュルピュルと白い液体が穴から漏れて、ツゥと太腿を伝っている。
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