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Ⅶ 終末から明日~24歳~
第120話 心に住む悪魔
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曇天に覆われた空がいつの間にか晴れ、爽快な青空を雲の隙間から見せていた。波もいつしか穏やかになり、ザザッと静かに波うっていた。
透き通った青い空に、こちらの状況が似ても似つかない。
岩を砕かれ、目の前にユーコミスが立ちはだかる。額や首にぶちぶちと血管が浮き出てて、怒り爆発寸前だ。
【重力の呪怨】者にどう戦う。いや、そもそも戦うなんて無謀だ。明らかに力量が違う。
だって、あんな大岩を呪怨で飛ばした。
「うわ~ん!! ユーちゃんごめんなさい、ほんっっとにごめんなさい許して! 許してくだしゃい~」
ニアが恐れなしにユーコミスにしがみつき、命乞いをした。ユーコミスは足元にしがみつかれても、顔色一つ変えない。
スパークはだめだ。さっきもやったし、それに近くにニアもいるから被害がくる。
逃げる?
だめだ。こいつに背中を見せたら圧に押されて、今度は圧迫死ぬ。
ユーコミスは、俺たちが抱えているものをじっと見、〝終末の書〟を早くよこせと腕を伸ばしてきた。
今もこうして向かい合っているだけで、こいつの威厳に畏怖し、体が竦む。圧迫されてる気分だ。
「大人しく書を渡せ。さもなくば、人質はどうなると思う。八つ裂きか、串刺しか、酷い拷問を受けることになる」
俺たちの頭に、アカネちゃんとルイちゃんの顔が浮かんだ。くそ。まさか、そんな揺さぶりをかけるとは。律儀なやつ、てアルカ理事長もニアも言ってたが、嘘じゃないのか。すごい大胆なやつだぞ。
「ユーちゃんはそんな酷いこと言わない! ニアの知ってるユーちゃんはそんなんじゃないっ!!」
頭をぶんぶん振ってニアは発狂した。
甲高い声が何処までも空に反響する。
「ふん。お前の知ってるユーコミスじゃないだと?」
興ざめた白けた目でニアを見下ろした。ニアはビクビク野ねずみのように震え、縮こまった。
ニアはすごい泣き虫だし、他人任せでどうしようないところもある。けれど、ニアが出した勇気に俺は応えた。この流れを変えるために。
「お前はどうして〝終末の書〟を求めた。あれに何にこだわっているんだ! どうして自分の、大事な仲間を傷つけるんだ!」
「仲間……?」
ユーコミスは、不思議そうに頭をひねった。足元にしがみついているニアのことを恐る恐る見下ろす。
ニアは、潤った瞳を見上げポツリポツリ昔のことを語る。
「覚えてる? ニアのことを嫌ってた女子が、ニアのこと貶めようと、先生たちとも寝てるって噂が出回ったとき、助けてくれたのは、ユーちゃんだったよね。あのとき、かけてくれた言葉は今でも覚えてるよ。『ニアはそんなことしない。俺が信じたお前に俺が信じないわけないだろう』て。ニア、すごい嬉しかった! だから、こんなときニアが言わなきゃならないのがあるの! ニアが信じてるユーちゃんは、すごい優しくて、みんなから暑く信頼されてた。ニアが信じてるユーちゃんは、そんな人で、今のユーちゃんは誰なの!?」
ユーコミスが頭を抑えた。
両手を頭につき、頭を項垂れる。低い呻き声を微かにし、ぶるぶる全身を震わせてる。
ニアはそっと離れ、俺のそばに寄った。
先程までの傲慢な態度だったユーコミスじゃないのは分かる。ユーコミスの状態がおかしい。
毒キノコを食べたんじゃ、と思うほど顔が青白く、ぶるぶる震わせて、額から首にまで小さな汗が玉となって浮かんでいた。
ぶつぶつ何かを告げている。誰かと言い争っているようなひとり芝居のような口論だ。
「お前は誰だ」
『何言ってる』
「俺から離れろ」
『いやだ!』
「何故、俺はこんなことしてるんだ」
『聞くまでもない。〝終末の書〟を手に入れるため』
「なんだ? それ?」
『中々居心地いい場所だったのに、突然現れ来やがって』
ユーコミスの目や口や耳から、黒い塊のようなものが飛び出してきた。それが霧状になり、ユーコミスの周りだけが黒い霧で覆われていた。
「何、あれ」
ニアは呆けた。
同じく、この場のだれもが同じ反応してる。あの黒いのは、見たことあるぞ。かつて、リリスと対峙したときだ。霧だけど、黒い人たまとそっくりで、禍々しい憎悪に満ちた声がやんわり聞こえる。
そして、ユーコミスの体から膨大な黒いものが飛び出し、天を昇った。
ぐるぐると天を仰いで、雲の中に隠れる。
「何だったんだ?」
一同その疑問。
すると、ユーコミスが地に吸い込まれるように倒れていくではないか。俺たちは慌てて下降した。
意識がないのか、飛行呪怨もしないでそのまま海に真っ逆さまに落ちていくぞ。
俺たちは猛スピードでユーコミスの体を支えた。図体がデカイだけに、三人持っても重さがズシンとくる。
ジンが結界を張り、なんとか保てた。ユーコミスを横にさせ、寝かせる。気絶してる。さっきまで殺気たっていたのに、くうくう寝ている。
美少年だけに、寝顔で許してしまう。
「何だか、ユーちゃん戻ったみたい」
ふふふとニアが笑った。
「戻った?」
訊くと、ニアはユーコミスの頭を膝に抱え、髪の毛を優しくなでた。
「元の優しいユーちゃんに戻っている気がするの。カンだけど」
そうか。仲間であるニアがそう言うなら、そうなんだろう。この優しい寝顔に、納得するしかない。念仏のような穏やかな顔しやがって、死んでないよな? 心臓を確かめると微かに鼓動が動いてて、ほっと一安心。
アルカ理事長の重い任務、達成。
無事、ユーコミスを救出した。
「あれ? 〝終末の書〟がない」
ジンがリュックとバックの中を確認した。リュックとバックをひっくり返してバサバサさせるも、あの分厚い本が落ちてこない。どうして。まさか、逃げる途中に落ちたとか。ありえない。
それじゃあ――
『この書破滅をもたらす』
盗られた。
あの黒い霧に。完全に油断してた。目の前のユーコミスの相手が精いっぱいで、悪魔の存在を忘れてた。
どうしよう。
破滅をもたらすといわれる〝終末の書〟が悪魔の手に。
『一つになったとき、覚悟したほうがいい』
俺は天を仰いだ。
§
人形の全身が泥になり、双子に襲いかかった。双子は「汚い!」と叫び、振り払おうとするも、粘着質のガムのようにドロドロくっつき、双子の足を止めている。
「今よっ!」
牡丹が甲高く叫んだ。それを合図して、マモル、アカネ、ルイが次々と出口に向かう。
最後から二番目だったルイが一瞬振り向くと、もはや原型も留めていない泥が「頑張ってね」と呟いた。
人の原型を留めていない泥で、双子によりさらにベチャベチャとなっている。ルイはそんな泥に「ありがとう」と答えた。
部屋を抜けた四人は、廊下を走った。
行きは誰一人いなかった空間だ。帰りもそうなる――ならなかった。廊下を抜けた矢先に、幹部に見つかった。
一人だ。
でも、四人の足は止めない。
ここで止まったら、囮となって助けてくれた人形が報われない。ここで足を止めてしまったら、双子に捕まり、我が身を犠牲にした人形が無駄になる。
人形のためにも、四人は足を止めずにその道を一直線。
幹部が他の仲間を呼びかけようしたとき、間一髪で牡丹が意識、思考を操作した。
(そのまま歩いて、すぐそばのその部屋で眠りなさい!)
この目と合えば、牡丹の強烈な精神支配下から逃れる者はいない。牡丹の言われるまま、侵入者に立ちはだかろうと剣に伸ばした腕はプランとさげ、虚ろ虚ろに歩き出した。
マモル、アカネ、ルイ、牡丹が横で通り過ぎても、何もしてこないし、目も合わない。すぐそばの部屋は、トイレになっている。狭い薄暗い場所で、彼は深く眠るだろう。
術者が解かない限り。
一番先頭で走っているマモルに、アカネは心底心配した。
いくら呪怨で回復したって、まだ余韻が残っているはず。自分の体に何かが貫通した感触、その痛みと苦しみ、そして、完全に塞がっていない空洞。
足取りはフラフラで、おぼつかない。時折、こちらに倒れてきそうなほど、弱々としている。アカネは横で支えた。
「あら。ジンくんに見られたら、嫉妬するわね」
と陽気に冗談を言った。
アカネは、苦笑して「ジンはそこまで嫉妬深くないわ」と言う。
フラフラのマモルを支えて、建物内を脱出成功。ギンギンと照りつける太陽が、この世で見たことないほど輝いていた。
「舟はすぐそこよ! ジンくんも、カイくんもそこにいるわ!」
牡丹が二人に呼びかけた。二人は、顔を見合わせて、歩を進む。
葉や枝なんかで隠してある舟を発見。
四人乗ると狭そうな、小さな小舟だ。空の上をふと、見上げると、小さな米粒が目に入った。目を凝らしてみると、だんだんそれは、人間となり、見知った顔ぶれが揃っていた。
透き通った青い空に、こちらの状況が似ても似つかない。
岩を砕かれ、目の前にユーコミスが立ちはだかる。額や首にぶちぶちと血管が浮き出てて、怒り爆発寸前だ。
【重力の呪怨】者にどう戦う。いや、そもそも戦うなんて無謀だ。明らかに力量が違う。
だって、あんな大岩を呪怨で飛ばした。
「うわ~ん!! ユーちゃんごめんなさい、ほんっっとにごめんなさい許して! 許してくだしゃい~」
ニアが恐れなしにユーコミスにしがみつき、命乞いをした。ユーコミスは足元にしがみつかれても、顔色一つ変えない。
スパークはだめだ。さっきもやったし、それに近くにニアもいるから被害がくる。
逃げる?
だめだ。こいつに背中を見せたら圧に押されて、今度は圧迫死ぬ。
ユーコミスは、俺たちが抱えているものをじっと見、〝終末の書〟を早くよこせと腕を伸ばしてきた。
今もこうして向かい合っているだけで、こいつの威厳に畏怖し、体が竦む。圧迫されてる気分だ。
「大人しく書を渡せ。さもなくば、人質はどうなると思う。八つ裂きか、串刺しか、酷い拷問を受けることになる」
俺たちの頭に、アカネちゃんとルイちゃんの顔が浮かんだ。くそ。まさか、そんな揺さぶりをかけるとは。律儀なやつ、てアルカ理事長もニアも言ってたが、嘘じゃないのか。すごい大胆なやつだぞ。
「ユーちゃんはそんな酷いこと言わない! ニアの知ってるユーちゃんはそんなんじゃないっ!!」
頭をぶんぶん振ってニアは発狂した。
甲高い声が何処までも空に反響する。
「ふん。お前の知ってるユーコミスじゃないだと?」
興ざめた白けた目でニアを見下ろした。ニアはビクビク野ねずみのように震え、縮こまった。
ニアはすごい泣き虫だし、他人任せでどうしようないところもある。けれど、ニアが出した勇気に俺は応えた。この流れを変えるために。
「お前はどうして〝終末の書〟を求めた。あれに何にこだわっているんだ! どうして自分の、大事な仲間を傷つけるんだ!」
「仲間……?」
ユーコミスは、不思議そうに頭をひねった。足元にしがみついているニアのことを恐る恐る見下ろす。
ニアは、潤った瞳を見上げポツリポツリ昔のことを語る。
「覚えてる? ニアのことを嫌ってた女子が、ニアのこと貶めようと、先生たちとも寝てるって噂が出回ったとき、助けてくれたのは、ユーちゃんだったよね。あのとき、かけてくれた言葉は今でも覚えてるよ。『ニアはそんなことしない。俺が信じたお前に俺が信じないわけないだろう』て。ニア、すごい嬉しかった! だから、こんなときニアが言わなきゃならないのがあるの! ニアが信じてるユーちゃんは、すごい優しくて、みんなから暑く信頼されてた。ニアが信じてるユーちゃんは、そんな人で、今のユーちゃんは誰なの!?」
ユーコミスが頭を抑えた。
両手を頭につき、頭を項垂れる。低い呻き声を微かにし、ぶるぶる全身を震わせてる。
ニアはそっと離れ、俺のそばに寄った。
先程までの傲慢な態度だったユーコミスじゃないのは分かる。ユーコミスの状態がおかしい。
毒キノコを食べたんじゃ、と思うほど顔が青白く、ぶるぶる震わせて、額から首にまで小さな汗が玉となって浮かんでいた。
ぶつぶつ何かを告げている。誰かと言い争っているようなひとり芝居のような口論だ。
「お前は誰だ」
『何言ってる』
「俺から離れろ」
『いやだ!』
「何故、俺はこんなことしてるんだ」
『聞くまでもない。〝終末の書〟を手に入れるため』
「なんだ? それ?」
『中々居心地いい場所だったのに、突然現れ来やがって』
ユーコミスの目や口や耳から、黒い塊のようなものが飛び出してきた。それが霧状になり、ユーコミスの周りだけが黒い霧で覆われていた。
「何、あれ」
ニアは呆けた。
同じく、この場のだれもが同じ反応してる。あの黒いのは、見たことあるぞ。かつて、リリスと対峙したときだ。霧だけど、黒い人たまとそっくりで、禍々しい憎悪に満ちた声がやんわり聞こえる。
そして、ユーコミスの体から膨大な黒いものが飛び出し、天を昇った。
ぐるぐると天を仰いで、雲の中に隠れる。
「何だったんだ?」
一同その疑問。
すると、ユーコミスが地に吸い込まれるように倒れていくではないか。俺たちは慌てて下降した。
意識がないのか、飛行呪怨もしないでそのまま海に真っ逆さまに落ちていくぞ。
俺たちは猛スピードでユーコミスの体を支えた。図体がデカイだけに、三人持っても重さがズシンとくる。
ジンが結界を張り、なんとか保てた。ユーコミスを横にさせ、寝かせる。気絶してる。さっきまで殺気たっていたのに、くうくう寝ている。
美少年だけに、寝顔で許してしまう。
「何だか、ユーちゃん戻ったみたい」
ふふふとニアが笑った。
「戻った?」
訊くと、ニアはユーコミスの頭を膝に抱え、髪の毛を優しくなでた。
「元の優しいユーちゃんに戻っている気がするの。カンだけど」
そうか。仲間であるニアがそう言うなら、そうなんだろう。この優しい寝顔に、納得するしかない。念仏のような穏やかな顔しやがって、死んでないよな? 心臓を確かめると微かに鼓動が動いてて、ほっと一安心。
アルカ理事長の重い任務、達成。
無事、ユーコミスを救出した。
「あれ? 〝終末の書〟がない」
ジンがリュックとバックの中を確認した。リュックとバックをひっくり返してバサバサさせるも、あの分厚い本が落ちてこない。どうして。まさか、逃げる途中に落ちたとか。ありえない。
それじゃあ――
『この書破滅をもたらす』
盗られた。
あの黒い霧に。完全に油断してた。目の前のユーコミスの相手が精いっぱいで、悪魔の存在を忘れてた。
どうしよう。
破滅をもたらすといわれる〝終末の書〟が悪魔の手に。
『一つになったとき、覚悟したほうがいい』
俺は天を仰いだ。
§
人形の全身が泥になり、双子に襲いかかった。双子は「汚い!」と叫び、振り払おうとするも、粘着質のガムのようにドロドロくっつき、双子の足を止めている。
「今よっ!」
牡丹が甲高く叫んだ。それを合図して、マモル、アカネ、ルイが次々と出口に向かう。
最後から二番目だったルイが一瞬振り向くと、もはや原型も留めていない泥が「頑張ってね」と呟いた。
人の原型を留めていない泥で、双子によりさらにベチャベチャとなっている。ルイはそんな泥に「ありがとう」と答えた。
部屋を抜けた四人は、廊下を走った。
行きは誰一人いなかった空間だ。帰りもそうなる――ならなかった。廊下を抜けた矢先に、幹部に見つかった。
一人だ。
でも、四人の足は止めない。
ここで止まったら、囮となって助けてくれた人形が報われない。ここで足を止めてしまったら、双子に捕まり、我が身を犠牲にした人形が無駄になる。
人形のためにも、四人は足を止めずにその道を一直線。
幹部が他の仲間を呼びかけようしたとき、間一髪で牡丹が意識、思考を操作した。
(そのまま歩いて、すぐそばのその部屋で眠りなさい!)
この目と合えば、牡丹の強烈な精神支配下から逃れる者はいない。牡丹の言われるまま、侵入者に立ちはだかろうと剣に伸ばした腕はプランとさげ、虚ろ虚ろに歩き出した。
マモル、アカネ、ルイ、牡丹が横で通り過ぎても、何もしてこないし、目も合わない。すぐそばの部屋は、トイレになっている。狭い薄暗い場所で、彼は深く眠るだろう。
術者が解かない限り。
一番先頭で走っているマモルに、アカネは心底心配した。
いくら呪怨で回復したって、まだ余韻が残っているはず。自分の体に何かが貫通した感触、その痛みと苦しみ、そして、完全に塞がっていない空洞。
足取りはフラフラで、おぼつかない。時折、こちらに倒れてきそうなほど、弱々としている。アカネは横で支えた。
「あら。ジンくんに見られたら、嫉妬するわね」
と陽気に冗談を言った。
アカネは、苦笑して「ジンはそこまで嫉妬深くないわ」と言う。
フラフラのマモルを支えて、建物内を脱出成功。ギンギンと照りつける太陽が、この世で見たことないほど輝いていた。
「舟はすぐそこよ! ジンくんも、カイくんもそこにいるわ!」
牡丹が二人に呼びかけた。二人は、顔を見合わせて、歩を進む。
葉や枝なんかで隠してある舟を発見。
四人乗ると狭そうな、小さな小舟だ。空の上をふと、見上げると、小さな米粒が目に入った。目を凝らしてみると、だんだんそれは、人間となり、見知った顔ぶれが揃っていた。
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