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Ⅶ 終末から明日~24歳~
第115話 合流
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ずっと続く海景色。
海底も透き通っている海。巨大な魚や、小さな魚が穏やかに泳いでいた。
舟が近寄ると、小さい魚はさっと岩石に隠れて影からこちらをうかがう。
頭上の太陽が真上にさしかかり、だんだん気温が温かくなる。ギラギラと射す光。空気が温暖化していき、あんなに冷たかった海水が温くなっていく。
渦の海域も無事に通り過ぎた俺たちは、南西にある〝満杯島〟に向かった。満杯島に行くには、ニアの力が必要だ。
なのに、ニアのほうはぐうぐうイビキかいて寝ている。気持ちよさそうに。時折、ふふっと不気味に笑うのできっと、良い夢を見ているのだろう。
もう一人、満杯島の方向を知ってる人がいた。牡丹先生だ。牡丹先生は、虚空島から出たことがないいわば、箱入り娘。そんな人が満杯島の居場所を知ってるなんて、意外だ。
銀ふちのコンパスを持って、目指すべき方向とコンパスを交互に見下ろして、俺に指示を送る。
南西方向だとしても、風や海の揺れで間違った方向に行く。こういうとき、コンパスは役にたつ。
「覚悟したほうがいい」
牡丹先生がおもむろに呟いた。
バクン、と心臓が跳ねた。牡丹先生の言葉はタウラスさんが言った言葉と似ていたから。
「覚悟、もしかして……」
俺は恐る恐る訊いた。
覚悟とは、もしかして〝終末の書〟を一つにしたとき、そのとき何かが起きる。その何かを覚悟したほうがいいと?
牡丹先生は真剣な表情で、俺を見上げた。タウラスさんと同じ、怒っているに近い。
「満杯島は、虚空島の反対に記憶が蘇る。覚悟して」
違った言葉が返ってきた。
てっきり、破滅のことかと。俺の頭の中は「破滅」のことで頭いっぱいで、それ以外の考えが思い浮かばなかった。
「記憶が、蘇る?」
オウム返しに訊ねた。
牡丹先生は、眉一つ動かないでさらっと述べた。
「私の呪怨は離れると緩むの、知ってるでしょ? 南西に位置する満杯島は別に遠くないわけなのに、私の呪怨がさらに緩くなる。たぶん、何らかの特殊な島よ。アルカ理事長も警戒してて、そこを拠点にしてる団体にいつも目を光らせてた」
の割には、図書館爆破人質二人という大惨事なのだが、わざと放置して悪魔を自ら呼んでいたのか。
目を光らせてたんじゃなくて、有り余る情報に光らせてたんじゃ。
でも、信じられない。記憶が蘇るなんて、それじゃあそこを拠点にしてるユーコミスやニアは、全部覚えている、といっても過言じゃない。
ニアは、記憶のこと全く知らなかった。俺に言われるまで、無知のままだった。それなのに、消えた記憶があるなんて。そんなこと、一言も言ってなかったぞ。
牡丹先生は、天を仰いだ。
「ニアは無意識なのよ。消した記憶を思い出しても、それが消えた記憶だと認識してないの。ニアに聞いたって無駄よ。卒業していった人たちの許容量だけど、ギリギリラインでキープしてる。だから暴れることはない」
そうなんだ。
ギリギリラインてことは、それでも、思い出したこともあるってことだよな。タウラスさんも、涼しい顔してたけど苦悩してきたんだな。
記憶が蘇る島なんて、初めて聞いた。
東を苦労して旅した俺に、目から鱗のような島だ。そんな島に行ったら、記憶が「彼女」のことをもっと知れるのだろうか。
雲一つもなかった青空に、どす黒い積乱雲が発達した。透き通る青空にモクモクと広がっていく。何度も乗ったような厚い雲。
心がざわざわする。
雲が発達してある空の下は、これから向かう場所だ。航海中、天気が悪くなるのはある。けど、それにしたって急だな。
さっきまで、目が眩むほどの快晴だったのに急に積乱雲が発達した。積乱雲は、地表付近の高温の空気と上空の低音の空気、挟まって不安定の空気が積乱雲を発達させている。
確かに地表は暑かったから発生するかも。
でも、雨が降りそうな黒い雲色なのは、妙だ。風も強くなってきたし、波も激しく揺れた。空気が肌をさすように冷たくなり、景色がだんだん黒くなる。
嵐のような朦々さだ。
「天気が……」
俺は雲を見上げ不安に呟いた。
「嵐だ~! 嵐だよぉぉ!! 引き返そ。ねっ! 引き返そうよぉお」
ニアが櫂を持ってる俺にしがみついた。氷水のような寒さに起きたのか、それとも、立っていられないほどの強い風で起きたのか、目が覚めた秒でしがみついてきた。
足にしがみつかれ、骨がグキグキ鳴る。風で荒々しくなびく髪の毛を、手で抑えて牡丹先生が叫んだ。
「このまま直進よ!」
「言われなくっても……っ!」
奥歯をかみしめ、残ってる力でぐっと波を押した。荒れている波なので、漕いでいるのか分からない。
波と波がぶつかって、波が頭からザブンとかかる。海水でびしょびしょだ。海水が冷たくて、肌がヒリヒリする。
舟ごと流されてしまいそう。
「なあんでぇ!? 普通進まないよ!? 逃げよう!? 引き返そう!」
ニアが頭をぶんぶん振って、駄々をこねた。ニアの甲高い声でも、打ちひしがれる波の音にかき消える。
何を言ってるのか分からない。喚いてることしか。
大きな津波が俺たちを乗せている舟を襲った。頭上より遥かに高い波。波が壁のように迫ってくる。
今までのより遥かに高い。息をのみ、舟から落ちないようにぐっと縄を持った。ニアは以前俺にしがみつている。
津波が押し寄せ、海飛沫が頭に叩きつける。全身、服の下まで海水でびしょびしょだ。強い風と荒々しい波で振り落とされる勢いだ。
目を開けると、牡丹先生がいない。ニアは俺の足を、離さんばかりにしがみついていた。牡丹先生も近くにいたはずだ。なのに、どこにも船内にいない。
そういえば、悲鳴じみた声が聞こえたはず。牡丹先生、まさか海に落ちて――。
「牡丹先生っ!」
舟から身を乗り出すと、バシャバシャと水が跳ねる音がした。遠くから。透き通って綺麗だった海面が黒くなり、叩きつけるような波。海底から誰かに足を引っ張らてる感じに、手足をばたつかせ、もがいていた。舟からだいぶ振り落とされて、あんな遠いところにいる。
ニアの手を振り払って、海面にジャンプ。
海中は、真っ黒で近くのものも認識できない。闇が濃ゆくて陽の光も一筋も入らない。牡丹先生がいる場所まで、泳いだ。だんだんと暗闇に目が慣れてきたぞ。
バシャバシャと水が跳ねる水音を頼りに、猛スピードで泳ぐ。波が押し寄せて、何度も引き戻される。
「牡丹先生っ!」
手が取れる範囲内まで泳ぐと、手をいっぱいに伸ばした。何か浮くもの持ってくれば良かった。いや、舟には浮き輪や浮くもの自体がない。
ここは、俺の手を取ってくれ。
牡丹先生は苦しそうに海面から顔を出して、手足をばたつかせてる。もう少しだ。もう少しで腕がつかめる。
手に人肌の感触が触った。ようやく腕が掴めた。
「牡丹先生っ! 大丈夫ですか!?」
「ゲホ!……ゲホ! 大丈、夫……ありがと」
牡丹先生を引っ張りあげ、舟に戻る。牡丹先生は、息が乱れ、体をブルブル震わせている。海水は冷たい。長時間も浸かってたら、肺が凍えて全身の筋肉が収縮もされると、凍死してしまう。
早く海を出て、温かい飲み物を飲ませないと。波が激しくて、戻される。牡丹先生を担いでいるから、その分、引き戻される距離が大きい。
早くしないと、俺も凍えてきそうだ。早く、早く――。
「こっち! こっちよ!」
突然、聞きなれない声を耳にした。
図太い声だけど、口調は女みたい。恐る恐る顔を上げると、頭上の真上に女のひとがいた。でも声が男だったような。いや、よくみればスカート穿いてるし、腰まである髪の毛を三つ編みにしている。
心の中でモヤモヤ葛藤する俺をおいて、牡丹先生がほっと安堵の息をしたのがわかった。
「マモルちゃん! 来たてくれたのね」
「ボタンちゃん! 大丈夫ぅ!?」
マモル、この人が初期生の一人。虚空島から出て、近くの島に住んでいた人だ。
名前や服の下から見える筋肉は男なのに、格好や仕草は女だ。本当にこの人が『マモル』?
「マモルさ、ちゃん! 早く二人を助けないと!!」
ジンの声だ。振り向くと、俺たちが乗っていた舟に二隻の舟があって、もう一つの舟にジンが乗っていた。
マモルと呼ばれた男性、女性は牡丹先生から目を離して俺に移した。途端、獲物を捉えた捕食獣の目みたいに、ギラギラと光った。
体の隅々を舐められてるようないやらしい目つき。ぞっと悪寒が走った。
「今助けるわね! ブラックホール!」
曇天の空に黒い渦が発生した。ぐるぐると渦を巻き、光の見えない小さな渦。雲と海、周りの埃やゴミが竜巻をあげ、その渦のなかに吸い取られていく。
俺たちの体も海中から浮き、その渦に吸い取られていく。
「キャッチ!!」
マモルが俺たちをキャッチして、渦に吸い込まれなくてよかった。姿や格好は女性だけど、腕は筋肉が逞しくて、やっぱり男性だ。
初期生元Aクラス、呪怨は【吸収の呪怨】。ちなみに性別は秘密とのこと。
海底も透き通っている海。巨大な魚や、小さな魚が穏やかに泳いでいた。
舟が近寄ると、小さい魚はさっと岩石に隠れて影からこちらをうかがう。
頭上の太陽が真上にさしかかり、だんだん気温が温かくなる。ギラギラと射す光。空気が温暖化していき、あんなに冷たかった海水が温くなっていく。
渦の海域も無事に通り過ぎた俺たちは、南西にある〝満杯島〟に向かった。満杯島に行くには、ニアの力が必要だ。
なのに、ニアのほうはぐうぐうイビキかいて寝ている。気持ちよさそうに。時折、ふふっと不気味に笑うのできっと、良い夢を見ているのだろう。
もう一人、満杯島の方向を知ってる人がいた。牡丹先生だ。牡丹先生は、虚空島から出たことがないいわば、箱入り娘。そんな人が満杯島の居場所を知ってるなんて、意外だ。
銀ふちのコンパスを持って、目指すべき方向とコンパスを交互に見下ろして、俺に指示を送る。
南西方向だとしても、風や海の揺れで間違った方向に行く。こういうとき、コンパスは役にたつ。
「覚悟したほうがいい」
牡丹先生がおもむろに呟いた。
バクン、と心臓が跳ねた。牡丹先生の言葉はタウラスさんが言った言葉と似ていたから。
「覚悟、もしかして……」
俺は恐る恐る訊いた。
覚悟とは、もしかして〝終末の書〟を一つにしたとき、そのとき何かが起きる。その何かを覚悟したほうがいいと?
牡丹先生は真剣な表情で、俺を見上げた。タウラスさんと同じ、怒っているに近い。
「満杯島は、虚空島の反対に記憶が蘇る。覚悟して」
違った言葉が返ってきた。
てっきり、破滅のことかと。俺の頭の中は「破滅」のことで頭いっぱいで、それ以外の考えが思い浮かばなかった。
「記憶が、蘇る?」
オウム返しに訊ねた。
牡丹先生は、眉一つ動かないでさらっと述べた。
「私の呪怨は離れると緩むの、知ってるでしょ? 南西に位置する満杯島は別に遠くないわけなのに、私の呪怨がさらに緩くなる。たぶん、何らかの特殊な島よ。アルカ理事長も警戒してて、そこを拠点にしてる団体にいつも目を光らせてた」
の割には、図書館爆破人質二人という大惨事なのだが、わざと放置して悪魔を自ら呼んでいたのか。
目を光らせてたんじゃなくて、有り余る情報に光らせてたんじゃ。
でも、信じられない。記憶が蘇るなんて、それじゃあそこを拠点にしてるユーコミスやニアは、全部覚えている、といっても過言じゃない。
ニアは、記憶のこと全く知らなかった。俺に言われるまで、無知のままだった。それなのに、消えた記憶があるなんて。そんなこと、一言も言ってなかったぞ。
牡丹先生は、天を仰いだ。
「ニアは無意識なのよ。消した記憶を思い出しても、それが消えた記憶だと認識してないの。ニアに聞いたって無駄よ。卒業していった人たちの許容量だけど、ギリギリラインでキープしてる。だから暴れることはない」
そうなんだ。
ギリギリラインてことは、それでも、思い出したこともあるってことだよな。タウラスさんも、涼しい顔してたけど苦悩してきたんだな。
記憶が蘇る島なんて、初めて聞いた。
東を苦労して旅した俺に、目から鱗のような島だ。そんな島に行ったら、記憶が「彼女」のことをもっと知れるのだろうか。
雲一つもなかった青空に、どす黒い積乱雲が発達した。透き通る青空にモクモクと広がっていく。何度も乗ったような厚い雲。
心がざわざわする。
雲が発達してある空の下は、これから向かう場所だ。航海中、天気が悪くなるのはある。けど、それにしたって急だな。
さっきまで、目が眩むほどの快晴だったのに急に積乱雲が発達した。積乱雲は、地表付近の高温の空気と上空の低音の空気、挟まって不安定の空気が積乱雲を発達させている。
確かに地表は暑かったから発生するかも。
でも、雨が降りそうな黒い雲色なのは、妙だ。風も強くなってきたし、波も激しく揺れた。空気が肌をさすように冷たくなり、景色がだんだん黒くなる。
嵐のような朦々さだ。
「天気が……」
俺は雲を見上げ不安に呟いた。
「嵐だ~! 嵐だよぉぉ!! 引き返そ。ねっ! 引き返そうよぉお」
ニアが櫂を持ってる俺にしがみついた。氷水のような寒さに起きたのか、それとも、立っていられないほどの強い風で起きたのか、目が覚めた秒でしがみついてきた。
足にしがみつかれ、骨がグキグキ鳴る。風で荒々しくなびく髪の毛を、手で抑えて牡丹先生が叫んだ。
「このまま直進よ!」
「言われなくっても……っ!」
奥歯をかみしめ、残ってる力でぐっと波を押した。荒れている波なので、漕いでいるのか分からない。
波と波がぶつかって、波が頭からザブンとかかる。海水でびしょびしょだ。海水が冷たくて、肌がヒリヒリする。
舟ごと流されてしまいそう。
「なあんでぇ!? 普通進まないよ!? 逃げよう!? 引き返そう!」
ニアが頭をぶんぶん振って、駄々をこねた。ニアの甲高い声でも、打ちひしがれる波の音にかき消える。
何を言ってるのか分からない。喚いてることしか。
大きな津波が俺たちを乗せている舟を襲った。頭上より遥かに高い波。波が壁のように迫ってくる。
今までのより遥かに高い。息をのみ、舟から落ちないようにぐっと縄を持った。ニアは以前俺にしがみつている。
津波が押し寄せ、海飛沫が頭に叩きつける。全身、服の下まで海水でびしょびしょだ。強い風と荒々しい波で振り落とされる勢いだ。
目を開けると、牡丹先生がいない。ニアは俺の足を、離さんばかりにしがみついていた。牡丹先生も近くにいたはずだ。なのに、どこにも船内にいない。
そういえば、悲鳴じみた声が聞こえたはず。牡丹先生、まさか海に落ちて――。
「牡丹先生っ!」
舟から身を乗り出すと、バシャバシャと水が跳ねる音がした。遠くから。透き通って綺麗だった海面が黒くなり、叩きつけるような波。海底から誰かに足を引っ張らてる感じに、手足をばたつかせ、もがいていた。舟からだいぶ振り落とされて、あんな遠いところにいる。
ニアの手を振り払って、海面にジャンプ。
海中は、真っ黒で近くのものも認識できない。闇が濃ゆくて陽の光も一筋も入らない。牡丹先生がいる場所まで、泳いだ。だんだんと暗闇に目が慣れてきたぞ。
バシャバシャと水が跳ねる水音を頼りに、猛スピードで泳ぐ。波が押し寄せて、何度も引き戻される。
「牡丹先生っ!」
手が取れる範囲内まで泳ぐと、手をいっぱいに伸ばした。何か浮くもの持ってくれば良かった。いや、舟には浮き輪や浮くもの自体がない。
ここは、俺の手を取ってくれ。
牡丹先生は苦しそうに海面から顔を出して、手足をばたつかせてる。もう少しだ。もう少しで腕がつかめる。
手に人肌の感触が触った。ようやく腕が掴めた。
「牡丹先生っ! 大丈夫ですか!?」
「ゲホ!……ゲホ! 大丈、夫……ありがと」
牡丹先生を引っ張りあげ、舟に戻る。牡丹先生は、息が乱れ、体をブルブル震わせている。海水は冷たい。長時間も浸かってたら、肺が凍えて全身の筋肉が収縮もされると、凍死してしまう。
早く海を出て、温かい飲み物を飲ませないと。波が激しくて、戻される。牡丹先生を担いでいるから、その分、引き戻される距離が大きい。
早くしないと、俺も凍えてきそうだ。早く、早く――。
「こっち! こっちよ!」
突然、聞きなれない声を耳にした。
図太い声だけど、口調は女みたい。恐る恐る顔を上げると、頭上の真上に女のひとがいた。でも声が男だったような。いや、よくみればスカート穿いてるし、腰まである髪の毛を三つ編みにしている。
心の中でモヤモヤ葛藤する俺をおいて、牡丹先生がほっと安堵の息をしたのがわかった。
「マモルちゃん! 来たてくれたのね」
「ボタンちゃん! 大丈夫ぅ!?」
マモル、この人が初期生の一人。虚空島から出て、近くの島に住んでいた人だ。
名前や服の下から見える筋肉は男なのに、格好や仕草は女だ。本当にこの人が『マモル』?
「マモルさ、ちゃん! 早く二人を助けないと!!」
ジンの声だ。振り向くと、俺たちが乗っていた舟に二隻の舟があって、もう一つの舟にジンが乗っていた。
マモルと呼ばれた男性、女性は牡丹先生から目を離して俺に移した。途端、獲物を捉えた捕食獣の目みたいに、ギラギラと光った。
体の隅々を舐められてるようないやらしい目つき。ぞっと悪寒が走った。
「今助けるわね! ブラックホール!」
曇天の空に黒い渦が発生した。ぐるぐると渦を巻き、光の見えない小さな渦。雲と海、周りの埃やゴミが竜巻をあげ、その渦のなかに吸い取られていく。
俺たちの体も海中から浮き、その渦に吸い取られていく。
「キャッチ!!」
マモルが俺たちをキャッチして、渦に吸い込まれなくてよかった。姿や格好は女性だけど、腕は筋肉が逞しくて、やっぱり男性だ。
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