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Ⅵ 魂と真実を〜23歳〜
第92話 説得
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俺の答えは決まっていた。
「システムを変えろ! 忘れていい記憶なんて、何一つない!」
俺の答えにアルカ理事長は、はははと笑った。
『即答で良いのぉ! その言葉、然りと承った!』
光が玉がぱぁと神々しく光りだした。周囲が瞬く間に真っ白になる。あまりの光に両手で目を覆った。指先の隙間からこぼれだす真っ白な光は、異常なほど熱が感じられなかった。熱くも冷たくもない、神々しい光。
そうして、暫くたつと光がやんだ。恐る恐る顔に覆っていた両手を戻す。そこには、光りの玉は存在していない。濃ゆい闇が永遠と続く廊下があった。
元の景色だ。
「何が起きたんだ?」
「分からねぇ」
暫く待機しつつも、何も起きないし、カプセルの場所に行っても、牡丹先生は見かけなかった。カプセルの周りに液体がゴポゴポ溢れ、水溜りになっていた。硝子もそのまま散りばめたままだし、もしかしたら牡丹先生はここに居ないのかも。でも、ここがこんな散らかったまま何処かに行くのは可能性が低い。
何処に行ったのか。
もしかしたら、彼女を探して上にいるのかも。保健室で眠っている彼女のことを心配し、俺たちは上に戻った。
保健室に戻ったら、早速、彼女が起きていた。暫くは思考を放棄してボーとしてた、と横にいた小夏先輩が詳しく言ってくれた。
目が合うと、ぱぁとひだまりのように笑った。
「カイ君! ジン君!」
「ご指名よ。二人さん」
小夏先輩が参ったと、手のひらを上に向かせ、ため息ついた。
彼女は、今にでも泣きそうな表情を笑顔に変え、こちらに手を振った。小夏先輩は、さっきまで怯えてたのにたちまち元気になって、と微笑する。
ルイちゃんは、大人になった俺たちを初見で分かった。しかも、学園で過ごした記憶、自分が死んだ瞬間、全て覚えているらしい。
小夏先輩が、まだ完全じゃない状態でカプセルを抜けたからだと推測する。
ルイちゃんの簡単な自己紹介をすると、かつての十期生の一人。美樹班所属。六年前に退治した〝あの夜〟から記憶がない。
「あれが、昨日のように感じる。あの悪夢を。邪鬼が三体現れて、大切な仲間が涙と一緒に消えていくあの瞬間、忘れもしない」
ルイちゃんはプルプルと震えて、ぎゅと硬く目をつぶり、そしてもう一度俺たちと目が合った。安堵した表情で目を細める。
「私が犠牲になったの、無駄じゃなかった、良かった」
ルイちゃんの記憶ははっきりと思い出せない。けど〝あの夜〟で四人が助かったのは、ルイちゃんのおかげだと、そんな気がした。
ずっとスルーだったけど、ルイちゃんは覚えているのか。自分の隣のベットでじっとルイちゃんのことを凝視するものを。気づいてほしいという眼差し。
「ルイ!」
「ふぇ!? な、何でしょうか?」
アカネちゃんがじとぉーと睨み、ルイちゃんは肩を萎縮してビクビクしている。そんな反応されて、アカネちゃんの目尻がさらに鋭くなった。
「ウチのこと、覚えてる?」
「へ? えっと……」
ルイちゃんの頭には大きなハテナマークが飛んでいた。アカネちゃんの記憶ではしっかりと覚えてて、だけど、ルイちゃんはアカネちゃんの記憶はない。
ルイちゃんが生きている間に、アカネちゃんの記憶が奪われたから。だけど、一人だけ忘れられて納得いかないアカネちゃん。グイグイと乗りかかってくる。
「ほんとに?」
「ほ、ほんとです」
「同じ美樹班で寮だって一緒だったのに」
「え、嘘? ごめんなさい。覚えてなくて」
今、アカネちゃんの鋼の心が折れた音がした。でもやっぱり鋼だし。再生も早かった。
「覚えてなくても、ウチみたいに思い出すかもしれない! 大丈夫!」
ルイちゃんは困惑気味に「そうだね」とうろたえる。
「その話なんだけど」
ジンがヒョコリと間に入って話題を出した。
「さっき、俺たち二人して地下に行ってみたら、理事長がいてさ。そんとき、システムを止める承諾してくれたんだ」
「それは本当なの?」
小夏先輩が怪訝に訊いてきた。
「仮にそうだとしたら、学園中が混乱するね。だって、アカネちゃんみたいなケースの人いっぱいいると思う。蓋をしていた記憶がいきなり蘇って、混乱するに決まってるよ」
ルイちゃんが真剣な面持ちで喋った。
優しい声が低くなり、空気をピリピリさせていた。
ルイちゃんの言った通りならば、俺、とんでもないこと言ったのでは!? でも、大事な記憶を消すシステムが当たり前の考えを、否定したのは悪くないと思っている。
「明日、どうなるか分かりませんね。混乱しているか、通常通りなのか」
小夏先輩が呟いた。
俺たちも正直言って、確証がなかった。本当にシステムを変えたのか、アルカ理事長の気まぐれ発言なのか、明日になってみないと分からない。
もし、本当にシステムが変わっていたら、ルイちゃんの言った通り混乱状態なる。
不安の夜を過ごし、ぐるぐると不安が渦巻いていた俺の心を、温かな日の光りが照らした。
起床のチャイムと同時に目が覚めた。何十年も過ごしてきたせいで、このチャイムで起きる習慣がついている。何の疑いもなく。
この音は、全て牡丹先生が俺たちを操るために細工した、糸の針だ。
改めて考えると、ずっと操られてたんだな。糸で吊るされた人形みたいに。
「大変ですっ!!」
扉を叩きつけ、朝からけたましい声を上げて登場したのは、小夏先輩だった。クールな先輩が荒々しく登場したのは、滅多にない。というか初めてだ。
目が覚めて、布団を仕舞っていた俺たち。構わず小夏先輩は、ズカズカと入ってきた。
「たいっへんですっ! 聞いてください。今朝起きてみたら、身に覚えのない記憶が次々と頭に入ってて、それで、シモン様は何処にいるのでしょうか。非常に心配です!」
「シモン先輩? カプセルにいなかったけ?」
俺は瞼の裏にあの姿を思い出した。
液いっぱいのカプセルの中で幼女の姿をした女性。シモン先輩を小さくしたバージョンが地下のカプセルで眠っている。
俺たちの会話を横で聞いてたジンが、目をぱちくりしていた。
「やっぱり、記憶、思い出してんだ」
小夏先輩だけじゃない。今朝起きてみたら、知らない記憶が次々と頭の中にあり、混乱、錯乱、暴動している者が複数。
アルカ理事長は本当にシステムを変えた。たったの一日で。でも、こうなるとは思わなかった。
牡丹先生に消された記憶が一気に頭に。許容量がパンパンだ。心のほうも様々な感情が浮き没して、ついていけない。
脱走したときの記憶、突然消えた女子生徒、邪鬼に立ち向かい命を落とした戦闘員、そして大事な仲間と過ごした記憶が、全部全部思い出した。
大事な人の記憶が、どうしてこんな大事な人を忘れてたんだ、ルイには「忘れないで」と約束したのに、結局は忘れてるし、アカネちゃんの言ってた「あんたに相談するのは失礼だと思うけど――」の言葉の意味が分かった。
落ち着け、なんていわれてもとてもじゃないが落ち着けられる所ではない。
きっとこれは、学園中――アカネちゃんみたいに死んでまた再び、生きている者は大混乱。授業以外で呪怨を使ってはいけない制限つきのルールを無視して、学園中、呪怨の暴走が始まっていた。
その光景を見て息を凍らせ、言葉を失った。
爆竹のような甲高い爆音の響き、紫の煙が廊下で充満している、脚がボロボロの粉砕した机が無造作に広場で投げ捨てられていた。日常ではない非現実が今目の前に。騒ぎ立てる生徒、泣き崩れる生徒、あまりに非現実世界過ぎて、まだ夢の世界にいるみたい。
これは夢じゃない。
つねった頬が痛かったし、小夏先輩がどういう訳か、耳をグリグリつねって痛かったし、夢じゃない。
「こうなった責任はとりなさい」
鋭い口調で小夏先輩が言った。
俺は再び、日常ではない非現実の世界を目視した。傷つける者、傷つけられた者、泣いて、怒って、でもみんな混乱してるからこうなってるわけで、その種をまいたのは俺だ。俺の発言のせいで。
「アルカ理事長を説得し、記憶をもう一度消すしか方法はない。俺、行きます」
「任せます。こちらは、混乱して暴れてる生徒を宥め、傷ついている生徒を保護します。どうか、気をつけて」
「はい!」
小夏先輩、ジンと別れ俺はアルカ理事長のいる理事長室へと走っていった。廊下中が妙な紫色の霧で覆われて、遠くの景色が見えない。
「これ、ガスか……!」
吸うたびに肺が痛く、頭がボーとする。足元がおぼつかない。なんて、弱音吐いてる場合か。止めなきゃ。
「負けるな俺、ガスごときでへこたれるな」
ヨロヨロと歩いているとき、背後から「その通り!」と聞き覚えのある甲高い声が。懐かしい気配を感じる。
振り向く際に、荒々しい突風が舞、紫色の霧が晴れていった。遠くの景色がよく見える。もう一度目を開けると、懐かしい同期の存在がいた。
「その通りだよ! カイ君! 負けるな!」
「さっさと行けや」
美樹とスタンリーだった。二人は、生前の記憶に暴走することなく、冷静に対処し、行動していた。
俺は涙をこらえて「ありがとう」と叫んで再び走った。
「システムを変えろ! 忘れていい記憶なんて、何一つない!」
俺の答えにアルカ理事長は、はははと笑った。
『即答で良いのぉ! その言葉、然りと承った!』
光が玉がぱぁと神々しく光りだした。周囲が瞬く間に真っ白になる。あまりの光に両手で目を覆った。指先の隙間からこぼれだす真っ白な光は、異常なほど熱が感じられなかった。熱くも冷たくもない、神々しい光。
そうして、暫くたつと光がやんだ。恐る恐る顔に覆っていた両手を戻す。そこには、光りの玉は存在していない。濃ゆい闇が永遠と続く廊下があった。
元の景色だ。
「何が起きたんだ?」
「分からねぇ」
暫く待機しつつも、何も起きないし、カプセルの場所に行っても、牡丹先生は見かけなかった。カプセルの周りに液体がゴポゴポ溢れ、水溜りになっていた。硝子もそのまま散りばめたままだし、もしかしたら牡丹先生はここに居ないのかも。でも、ここがこんな散らかったまま何処かに行くのは可能性が低い。
何処に行ったのか。
もしかしたら、彼女を探して上にいるのかも。保健室で眠っている彼女のことを心配し、俺たちは上に戻った。
保健室に戻ったら、早速、彼女が起きていた。暫くは思考を放棄してボーとしてた、と横にいた小夏先輩が詳しく言ってくれた。
目が合うと、ぱぁとひだまりのように笑った。
「カイ君! ジン君!」
「ご指名よ。二人さん」
小夏先輩が参ったと、手のひらを上に向かせ、ため息ついた。
彼女は、今にでも泣きそうな表情を笑顔に変え、こちらに手を振った。小夏先輩は、さっきまで怯えてたのにたちまち元気になって、と微笑する。
ルイちゃんは、大人になった俺たちを初見で分かった。しかも、学園で過ごした記憶、自分が死んだ瞬間、全て覚えているらしい。
小夏先輩が、まだ完全じゃない状態でカプセルを抜けたからだと推測する。
ルイちゃんの簡単な自己紹介をすると、かつての十期生の一人。美樹班所属。六年前に退治した〝あの夜〟から記憶がない。
「あれが、昨日のように感じる。あの悪夢を。邪鬼が三体現れて、大切な仲間が涙と一緒に消えていくあの瞬間、忘れもしない」
ルイちゃんはプルプルと震えて、ぎゅと硬く目をつぶり、そしてもう一度俺たちと目が合った。安堵した表情で目を細める。
「私が犠牲になったの、無駄じゃなかった、良かった」
ルイちゃんの記憶ははっきりと思い出せない。けど〝あの夜〟で四人が助かったのは、ルイちゃんのおかげだと、そんな気がした。
ずっとスルーだったけど、ルイちゃんは覚えているのか。自分の隣のベットでじっとルイちゃんのことを凝視するものを。気づいてほしいという眼差し。
「ルイ!」
「ふぇ!? な、何でしょうか?」
アカネちゃんがじとぉーと睨み、ルイちゃんは肩を萎縮してビクビクしている。そんな反応されて、アカネちゃんの目尻がさらに鋭くなった。
「ウチのこと、覚えてる?」
「へ? えっと……」
ルイちゃんの頭には大きなハテナマークが飛んでいた。アカネちゃんの記憶ではしっかりと覚えてて、だけど、ルイちゃんはアカネちゃんの記憶はない。
ルイちゃんが生きている間に、アカネちゃんの記憶が奪われたから。だけど、一人だけ忘れられて納得いかないアカネちゃん。グイグイと乗りかかってくる。
「ほんとに?」
「ほ、ほんとです」
「同じ美樹班で寮だって一緒だったのに」
「え、嘘? ごめんなさい。覚えてなくて」
今、アカネちゃんの鋼の心が折れた音がした。でもやっぱり鋼だし。再生も早かった。
「覚えてなくても、ウチみたいに思い出すかもしれない! 大丈夫!」
ルイちゃんは困惑気味に「そうだね」とうろたえる。
「その話なんだけど」
ジンがヒョコリと間に入って話題を出した。
「さっき、俺たち二人して地下に行ってみたら、理事長がいてさ。そんとき、システムを止める承諾してくれたんだ」
「それは本当なの?」
小夏先輩が怪訝に訊いてきた。
「仮にそうだとしたら、学園中が混乱するね。だって、アカネちゃんみたいなケースの人いっぱいいると思う。蓋をしていた記憶がいきなり蘇って、混乱するに決まってるよ」
ルイちゃんが真剣な面持ちで喋った。
優しい声が低くなり、空気をピリピリさせていた。
ルイちゃんの言った通りならば、俺、とんでもないこと言ったのでは!? でも、大事な記憶を消すシステムが当たり前の考えを、否定したのは悪くないと思っている。
「明日、どうなるか分かりませんね。混乱しているか、通常通りなのか」
小夏先輩が呟いた。
俺たちも正直言って、確証がなかった。本当にシステムを変えたのか、アルカ理事長の気まぐれ発言なのか、明日になってみないと分からない。
もし、本当にシステムが変わっていたら、ルイちゃんの言った通り混乱状態なる。
不安の夜を過ごし、ぐるぐると不安が渦巻いていた俺の心を、温かな日の光りが照らした。
起床のチャイムと同時に目が覚めた。何十年も過ごしてきたせいで、このチャイムで起きる習慣がついている。何の疑いもなく。
この音は、全て牡丹先生が俺たちを操るために細工した、糸の針だ。
改めて考えると、ずっと操られてたんだな。糸で吊るされた人形みたいに。
「大変ですっ!!」
扉を叩きつけ、朝からけたましい声を上げて登場したのは、小夏先輩だった。クールな先輩が荒々しく登場したのは、滅多にない。というか初めてだ。
目が覚めて、布団を仕舞っていた俺たち。構わず小夏先輩は、ズカズカと入ってきた。
「たいっへんですっ! 聞いてください。今朝起きてみたら、身に覚えのない記憶が次々と頭に入ってて、それで、シモン様は何処にいるのでしょうか。非常に心配です!」
「シモン先輩? カプセルにいなかったけ?」
俺は瞼の裏にあの姿を思い出した。
液いっぱいのカプセルの中で幼女の姿をした女性。シモン先輩を小さくしたバージョンが地下のカプセルで眠っている。
俺たちの会話を横で聞いてたジンが、目をぱちくりしていた。
「やっぱり、記憶、思い出してんだ」
小夏先輩だけじゃない。今朝起きてみたら、知らない記憶が次々と頭の中にあり、混乱、錯乱、暴動している者が複数。
アルカ理事長は本当にシステムを変えた。たったの一日で。でも、こうなるとは思わなかった。
牡丹先生に消された記憶が一気に頭に。許容量がパンパンだ。心のほうも様々な感情が浮き没して、ついていけない。
脱走したときの記憶、突然消えた女子生徒、邪鬼に立ち向かい命を落とした戦闘員、そして大事な仲間と過ごした記憶が、全部全部思い出した。
大事な人の記憶が、どうしてこんな大事な人を忘れてたんだ、ルイには「忘れないで」と約束したのに、結局は忘れてるし、アカネちゃんの言ってた「あんたに相談するのは失礼だと思うけど――」の言葉の意味が分かった。
落ち着け、なんていわれてもとてもじゃないが落ち着けられる所ではない。
きっとこれは、学園中――アカネちゃんみたいに死んでまた再び、生きている者は大混乱。授業以外で呪怨を使ってはいけない制限つきのルールを無視して、学園中、呪怨の暴走が始まっていた。
その光景を見て息を凍らせ、言葉を失った。
爆竹のような甲高い爆音の響き、紫の煙が廊下で充満している、脚がボロボロの粉砕した机が無造作に広場で投げ捨てられていた。日常ではない非現実が今目の前に。騒ぎ立てる生徒、泣き崩れる生徒、あまりに非現実世界過ぎて、まだ夢の世界にいるみたい。
これは夢じゃない。
つねった頬が痛かったし、小夏先輩がどういう訳か、耳をグリグリつねって痛かったし、夢じゃない。
「こうなった責任はとりなさい」
鋭い口調で小夏先輩が言った。
俺は再び、日常ではない非現実の世界を目視した。傷つける者、傷つけられた者、泣いて、怒って、でもみんな混乱してるからこうなってるわけで、その種をまいたのは俺だ。俺の発言のせいで。
「アルカ理事長を説得し、記憶をもう一度消すしか方法はない。俺、行きます」
「任せます。こちらは、混乱して暴れてる生徒を宥め、傷ついている生徒を保護します。どうか、気をつけて」
「はい!」
小夏先輩、ジンと別れ俺はアルカ理事長のいる理事長室へと走っていった。廊下中が妙な紫色の霧で覆われて、遠くの景色が見えない。
「これ、ガスか……!」
吸うたびに肺が痛く、頭がボーとする。足元がおぼつかない。なんて、弱音吐いてる場合か。止めなきゃ。
「負けるな俺、ガスごときでへこたれるな」
ヨロヨロと歩いているとき、背後から「その通り!」と聞き覚えのある甲高い声が。懐かしい気配を感じる。
振り向く際に、荒々しい突風が舞、紫色の霧が晴れていった。遠くの景色がよく見える。もう一度目を開けると、懐かしい同期の存在がいた。
「その通りだよ! カイ君! 負けるな!」
「さっさと行けや」
美樹とスタンリーだった。二人は、生前の記憶に暴走することなく、冷静に対処し、行動していた。
俺は涙をこらえて「ありがとう」と叫んで再び走った。
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