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Ⅵ 魂と真実を〜23歳〜
第75話 再会
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黄金の大地を踏みしめ、残り僅かな水をごくりと飲んだ。カラカラに乾いた喉に潤いが満ちていく。少量の水を飲んでキャップをしめた。
この乾いた大地では、少しでも水を貯めておかないと。水は貴重だ。明日と明後日、命をつなぎとめる貴重なものだ。
うだるような暑さ。
全身からくまなく汗が放出する。ユラユラと陽炎が、遠くの景色を惑わしてる。
これから、この砂漠を抜けて海へと出る。何日もかかる長旅だ。目的地は遠い。ようやく約束の日が訪れたのだ。あれから四年後。
学園を卒業したのが随分昔に感じられる。遠い昔の記憶。その記憶の地に、再び集結しようと海へと向かった。
たくさんの景色を見てきた。図書館の図鑑でも載っていない植物や動物がいっぱいで、驚くばかりの冒険だった。
中でも一番驚いたのが、地図に載っていない島がいくつもあったこと。地図が古いのか、火山活動が盛んに行っていたのか、理由は定かではない。
「ジン、元気かな?」
青い空を眺め、つぶやいた。澄みきった青空。こちらが、うだるような暑さに苦しんでいることも知らずに、雲一つない晴天だった。
どこまでも続く黄金の大地を一歩一歩強く踏み歩いて進む。
すると、小さな揺れが襲った。だんだん、その揺れは大きくなっていく。何かが地中から近づいてくるような嫌な気配。
その予感は見事に的中した。砂漠の中から突然、黒い巨大なものが現れた。砂埃が辺りに舞、正体は判別できない。
砂埃のせいで、うっすらとシルエットに見える。頭から二本の触手と、蟹のような鋏を持っている。砂埃が消える前に鋏がこちらに向かってきた。
やっぱりか。
「来たな」
後ろにジャンプして避けた。地面を叩き割りそうな勢いで鋏が砂地に奥深く突き刺さる。再び砂埃が舞う。
この容赦のない攻撃はあいつしかいない。
この島に上陸して初めて遭遇した生物。そして、会うなりいつも戦闘になる。
頭から二本の触手とごつごつした甲冑、長い尻尾。長い尻尾の先には、猛毒がキラリと光っている。鋏だけは赤くて、全身は黒い蠍、クロ。俺が勝手につけた名前だ。本人は毒針をぶんぶん投げて嫌がっているけど。
クロは、ふんと鼻をふかせこちらを見下ろしている。
「よぉクロ容赦ねぇな」
俺、水しか持っていない丸腰だぞ。
ただでさえ暑いのに、呪怨使うとか最悪だ。だが、今日でこいつと戦うのも最後だと思うと、寂しくなるな。
クロは砂埃を蹴破るように、右腕の鋏を振りかざした。クロの行動は長年の付き合いで読めている。右腕を最初に振りかざすと見せかけて、毒針を投げてくる。
指先に火花を散らし、それを一気に膨張させた。ふつふつと血が沸騰し、込上がってきたようにして、マグマの炎が体から出てきた。黄金の砂地を赤くさせ、オレンジの飛沫が蛍のように飛ぶ。
毒針が高温の炎で溶け、クロの攻撃は無効となる。
クロはムスとした表情。そんなクロに俺は「ほれ、みたか」とニヤリと笑った。
でも、ここで参ったと去るクロではない。負けず嫌いなのは知っている。
余裕で笑った俺に怒ったクロは、足をジタバタさせ、くるりと尻尾を振りかざした。
「うわっ!」
長い尻尾は機動力があって、どこから向かってくるのかわからない。
尻尾の先には、猛毒の針がある。掠っただけでも死に至る毒針だ。だがら、確実に避けないと死ぬ。
「あぶねっ!」
頭上から飛んできたので膝を屈む。
また攻撃してくると身構えると、クロはそのまま砂地に顔を埋め、体を潜っていった。あれ? と呆然と屈んだままクロが潜っていった場所を眺めた。
おいおい、あの負けず嫌いがここで引き下がっただと!? びっくりだ。びっくりしすぎて言葉が出てこない。
まぁ、お別れの挨拶もすんだことだし、目的地へと向かいますか。 服についた砂埃を払って立ち上がった。
あれから丸一日。ようやく海に辿りついた。長い旅だった。何度も休憩を挟みながら、砂漠を切り抜けた。
浜辺には、上陸したときに打ち上げた小舟があるはずだ。キョロキョロ辺りを探す。小さな小舟だけど、どんなに壊れても焼かれてもすぐに元に戻る。
きっと、術者が強いのだろう。
しかし、あれから四年も年月が経つのだ。時が経つと、流石に術者が強くても、小舟は暑さで干からびていた。
「嘘だろぉ……」
ザザアン、と浜辺に海が打ちひしがれた。
小舟に触れてみると、パキパキと木材が崩れた。カラカラに干からびていやがる。少しでも海水にでも触れれば崩れるな。
海に辿り着いた。でもまさか、ここで詰まるとは。重たいため息をこぼした。
今から材料を集めて小舟をつくっても三日かかる。ジンとようやく会えるのに、そんな猶予はない。
すると、ドシンドシンと巨大な物体が近づく足音が聞こえた。振り返ると、クロが木材を鋏で抱え、持ってきた。
「クロ、舟がこうなっていること知ってて持ってきたのか?」
訊くと、クロは木材を足元に置いてくるりと背を向けた。ドシンドシンと足音を立てて再び来た道を戻っていく。小さくなっていくクロに、俺はありがとうと叫んだ。
後ろ姿のクロは、どこか自信満々に満ちて笑っているようだった。
よし。早速始めるか。
どうせならかっこいい舟がいいよな。て思ったけど、持ち合わせの材料はそんなにない。カラカラに乾いた小舟をお手本にして、舟をつくってみた。
「おお……!」
完成した小舟を見て、我ながら関心した。お手本の小舟よりピカピカしてる。我ながら凄いものをつくった。
良し。これで海に行けるぞ。ジンと小夏先輩、元気かな。二人に会ったら、まずは元気だったか、の挨拶とこの島で出合ったクロの話をしよう。きっと盛り上がるはずだ。
希望に胸を膨らませ、舟を漕いだ。約束の場所、虚空島へと。
必ず会おうと約束して別れた堤防に舟をおいた。長い堤防を歩き、重たい門を見上げる。この門をくぐって外に出た。そして再びこの門をくぐる。
あの頃の心境は、一人ぼっちの旅が始まることに不安と希望でいっぱいだった。けど今は、希望と自信が満ちている。
すると、一人でに門が開いた。ギィと重たい音が響く。門の先に待っていたのは二人。一人は髪の毛を七三分けしたいかにも真面目そうな女性と、その隣には、鍛えあげた逞しい筋肉男、左目に黒い眼帯をつけている。
ひと目で分からなかったけど、男性がニカッと笑った。少年のような眩しい笑顔でピーンと分かった。まさか、もしかして、
「ジン? と……小夏先輩?」
二人は、笑顔で出迎えてくれた。
四年前の二人の姿を瞼の裏で思い出し、変わった部分ばかりが目の前に立っている。
「すっかり変わったなぁ」
「お前もな」
ジンが「カモン!」というように腕を横に広げたので、駆け寄ってその腕の中に顔をうずめ、抱擁した。
四年も見ない間に、すっかり変わった二人。けど、どこも変わっていない。ニカッと歯を見せて笑うジンの笑顔は、少年のように眩しくて、どこか安心する。
まるであの頃から変わっていない。
「一瞬誰か分からなかった」
ハハと苦笑して言う。
「お前は童顔だからひと目で分かった」
ジンはピースサインを送って自信満々に言った。隣に並ぶと、ふと気づいた。いや、門で出迎えたときに小夏先輩と並ぶとその差が激しかったことに気づいていたが、いざ俺も隣に立つと、その身長の差に目を疑った。
「えっ! えっ!? なんか見ない間に大きくなって、身長何㌢だよ!?」
「あ、それ小夏先輩からも言われた~そんな? 確か一七五じゃなかったけ」
ガーンと大きな石が頭にくらった。
俺は四年前から成長が止まっているのに、何故ジンはメキメキと成長してるんだ。筋肉だってそう。腹筋バキバキじゃないか。
「寄越せ今すぐ」
「うっわ!? 顔怖! とか痛っ痛痛!!」
どうにか低くしようと肩を抑えたると、ジンは痛いと叫んだ。四年も謎の生物と戦って成長している俺様の握力は、鍛え上げたジンでも涙を浮かすほど痛いらしい。
その間に小夏がぬっと割って入ってきた。
「何じゃれてんの」
冷めた目で一喝。
ゴミを見るような目で見られ、俺もジンもすいませんとすっ、と喧嘩を止めた。あの目は凄い。流石教師。教師だから凄いのか、元々小夏先輩が持っているものなのか、定かではない。
小夏先輩は、四年前よりだいぶ真面目さが増している。髪の毛だって七三分けしているし。
「小夏先輩もお久しぶりです!」
抱擁しようと、ガバッと腕を横に広げると察しの早い小夏先輩は「あ、あたしはいいよ」と拒否った。
せっかくセットした髪の毛が崩れるから、とドンピシャに断ってくる。そんな、感動の再会なのに。
この広げた腕をどうすれば……行き場のない腕はずっと広げたまま、どうすることもできない。
ジンがつんつんと肩を突いてきた。振り向くと、ジンは腕を横に広げ「来い!」と自信満々のドヤ顔で待ち構えていた。
引き寄せられるように、もう一度あつく抱擁した。
「気色悪いわね……」
小夏先輩がまたしても冷めた目で言ったのは、気にしない。
この乾いた大地では、少しでも水を貯めておかないと。水は貴重だ。明日と明後日、命をつなぎとめる貴重なものだ。
うだるような暑さ。
全身からくまなく汗が放出する。ユラユラと陽炎が、遠くの景色を惑わしてる。
これから、この砂漠を抜けて海へと出る。何日もかかる長旅だ。目的地は遠い。ようやく約束の日が訪れたのだ。あれから四年後。
学園を卒業したのが随分昔に感じられる。遠い昔の記憶。その記憶の地に、再び集結しようと海へと向かった。
たくさんの景色を見てきた。図書館の図鑑でも載っていない植物や動物がいっぱいで、驚くばかりの冒険だった。
中でも一番驚いたのが、地図に載っていない島がいくつもあったこと。地図が古いのか、火山活動が盛んに行っていたのか、理由は定かではない。
「ジン、元気かな?」
青い空を眺め、つぶやいた。澄みきった青空。こちらが、うだるような暑さに苦しんでいることも知らずに、雲一つない晴天だった。
どこまでも続く黄金の大地を一歩一歩強く踏み歩いて進む。
すると、小さな揺れが襲った。だんだん、その揺れは大きくなっていく。何かが地中から近づいてくるような嫌な気配。
その予感は見事に的中した。砂漠の中から突然、黒い巨大なものが現れた。砂埃が辺りに舞、正体は判別できない。
砂埃のせいで、うっすらとシルエットに見える。頭から二本の触手と、蟹のような鋏を持っている。砂埃が消える前に鋏がこちらに向かってきた。
やっぱりか。
「来たな」
後ろにジャンプして避けた。地面を叩き割りそうな勢いで鋏が砂地に奥深く突き刺さる。再び砂埃が舞う。
この容赦のない攻撃はあいつしかいない。
この島に上陸して初めて遭遇した生物。そして、会うなりいつも戦闘になる。
頭から二本の触手とごつごつした甲冑、長い尻尾。長い尻尾の先には、猛毒がキラリと光っている。鋏だけは赤くて、全身は黒い蠍、クロ。俺が勝手につけた名前だ。本人は毒針をぶんぶん投げて嫌がっているけど。
クロは、ふんと鼻をふかせこちらを見下ろしている。
「よぉクロ容赦ねぇな」
俺、水しか持っていない丸腰だぞ。
ただでさえ暑いのに、呪怨使うとか最悪だ。だが、今日でこいつと戦うのも最後だと思うと、寂しくなるな。
クロは砂埃を蹴破るように、右腕の鋏を振りかざした。クロの行動は長年の付き合いで読めている。右腕を最初に振りかざすと見せかけて、毒針を投げてくる。
指先に火花を散らし、それを一気に膨張させた。ふつふつと血が沸騰し、込上がってきたようにして、マグマの炎が体から出てきた。黄金の砂地を赤くさせ、オレンジの飛沫が蛍のように飛ぶ。
毒針が高温の炎で溶け、クロの攻撃は無効となる。
クロはムスとした表情。そんなクロに俺は「ほれ、みたか」とニヤリと笑った。
でも、ここで参ったと去るクロではない。負けず嫌いなのは知っている。
余裕で笑った俺に怒ったクロは、足をジタバタさせ、くるりと尻尾を振りかざした。
「うわっ!」
長い尻尾は機動力があって、どこから向かってくるのかわからない。
尻尾の先には、猛毒の針がある。掠っただけでも死に至る毒針だ。だがら、確実に避けないと死ぬ。
「あぶねっ!」
頭上から飛んできたので膝を屈む。
また攻撃してくると身構えると、クロはそのまま砂地に顔を埋め、体を潜っていった。あれ? と呆然と屈んだままクロが潜っていった場所を眺めた。
おいおい、あの負けず嫌いがここで引き下がっただと!? びっくりだ。びっくりしすぎて言葉が出てこない。
まぁ、お別れの挨拶もすんだことだし、目的地へと向かいますか。 服についた砂埃を払って立ち上がった。
あれから丸一日。ようやく海に辿りついた。長い旅だった。何度も休憩を挟みながら、砂漠を切り抜けた。
浜辺には、上陸したときに打ち上げた小舟があるはずだ。キョロキョロ辺りを探す。小さな小舟だけど、どんなに壊れても焼かれてもすぐに元に戻る。
きっと、術者が強いのだろう。
しかし、あれから四年も年月が経つのだ。時が経つと、流石に術者が強くても、小舟は暑さで干からびていた。
「嘘だろぉ……」
ザザアン、と浜辺に海が打ちひしがれた。
小舟に触れてみると、パキパキと木材が崩れた。カラカラに干からびていやがる。少しでも海水にでも触れれば崩れるな。
海に辿り着いた。でもまさか、ここで詰まるとは。重たいため息をこぼした。
今から材料を集めて小舟をつくっても三日かかる。ジンとようやく会えるのに、そんな猶予はない。
すると、ドシンドシンと巨大な物体が近づく足音が聞こえた。振り返ると、クロが木材を鋏で抱え、持ってきた。
「クロ、舟がこうなっていること知ってて持ってきたのか?」
訊くと、クロは木材を足元に置いてくるりと背を向けた。ドシンドシンと足音を立てて再び来た道を戻っていく。小さくなっていくクロに、俺はありがとうと叫んだ。
後ろ姿のクロは、どこか自信満々に満ちて笑っているようだった。
よし。早速始めるか。
どうせならかっこいい舟がいいよな。て思ったけど、持ち合わせの材料はそんなにない。カラカラに乾いた小舟をお手本にして、舟をつくってみた。
「おお……!」
完成した小舟を見て、我ながら関心した。お手本の小舟よりピカピカしてる。我ながら凄いものをつくった。
良し。これで海に行けるぞ。ジンと小夏先輩、元気かな。二人に会ったら、まずは元気だったか、の挨拶とこの島で出合ったクロの話をしよう。きっと盛り上がるはずだ。
希望に胸を膨らませ、舟を漕いだ。約束の場所、虚空島へと。
必ず会おうと約束して別れた堤防に舟をおいた。長い堤防を歩き、重たい門を見上げる。この門をくぐって外に出た。そして再びこの門をくぐる。
あの頃の心境は、一人ぼっちの旅が始まることに不安と希望でいっぱいだった。けど今は、希望と自信が満ちている。
すると、一人でに門が開いた。ギィと重たい音が響く。門の先に待っていたのは二人。一人は髪の毛を七三分けしたいかにも真面目そうな女性と、その隣には、鍛えあげた逞しい筋肉男、左目に黒い眼帯をつけている。
ひと目で分からなかったけど、男性がニカッと笑った。少年のような眩しい笑顔でピーンと分かった。まさか、もしかして、
「ジン? と……小夏先輩?」
二人は、笑顔で出迎えてくれた。
四年前の二人の姿を瞼の裏で思い出し、変わった部分ばかりが目の前に立っている。
「すっかり変わったなぁ」
「お前もな」
ジンが「カモン!」というように腕を横に広げたので、駆け寄ってその腕の中に顔をうずめ、抱擁した。
四年も見ない間に、すっかり変わった二人。けど、どこも変わっていない。ニカッと歯を見せて笑うジンの笑顔は、少年のように眩しくて、どこか安心する。
まるであの頃から変わっていない。
「一瞬誰か分からなかった」
ハハと苦笑して言う。
「お前は童顔だからひと目で分かった」
ジンはピースサインを送って自信満々に言った。隣に並ぶと、ふと気づいた。いや、門で出迎えたときに小夏先輩と並ぶとその差が激しかったことに気づいていたが、いざ俺も隣に立つと、その身長の差に目を疑った。
「えっ! えっ!? なんか見ない間に大きくなって、身長何㌢だよ!?」
「あ、それ小夏先輩からも言われた~そんな? 確か一七五じゃなかったけ」
ガーンと大きな石が頭にくらった。
俺は四年前から成長が止まっているのに、何故ジンはメキメキと成長してるんだ。筋肉だってそう。腹筋バキバキじゃないか。
「寄越せ今すぐ」
「うっわ!? 顔怖! とか痛っ痛痛!!」
どうにか低くしようと肩を抑えたると、ジンは痛いと叫んだ。四年も謎の生物と戦って成長している俺様の握力は、鍛え上げたジンでも涙を浮かすほど痛いらしい。
その間に小夏がぬっと割って入ってきた。
「何じゃれてんの」
冷めた目で一喝。
ゴミを見るような目で見られ、俺もジンもすいませんとすっ、と喧嘩を止めた。あの目は凄い。流石教師。教師だから凄いのか、元々小夏先輩が持っているものなのか、定かではない。
小夏先輩は、四年前よりだいぶ真面目さが増している。髪の毛だって七三分けしているし。
「小夏先輩もお久しぶりです!」
抱擁しようと、ガバッと腕を横に広げると察しの早い小夏先輩は「あ、あたしはいいよ」と拒否った。
せっかくセットした髪の毛が崩れるから、とドンピシャに断ってくる。そんな、感動の再会なのに。
この広げた腕をどうすれば……行き場のない腕はずっと広げたまま、どうすることもできない。
ジンがつんつんと肩を突いてきた。振り向くと、ジンは腕を横に広げ「来い!」と自信満々のドヤ顔で待ち構えていた。
引き寄せられるように、もう一度あつく抱擁した。
「気色悪いわね……」
小夏先輩がまたしても冷めた目で言ったのは、気にしない。
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