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Ⅳ 哀悼に咲き誇る~17歳~
第69話 覚悟と涙
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邪鬼三体に、三つの班が各自振られた。アダムは美樹班。イヴをユリス班。リリスをシモン班と。
アダムの呪怨は生命の呪怨とさっき分かった。リリスは、まだ呪怨も分からないがあの高熱で強大な力は、この中で一番強いと確信える。イヴは、まだ呪怨も何も分からない未知な存在。
そんな相手を、各自一時間で倒すこと、と命令をくだされたときは、班のリーダーとして美樹は、様々な感情が回った。
カイくんとジンくんの帰りを今か今かと、キョロキョロと辺りを探すルイたんに、美樹は、空に腕を伸ばした。高く。星を掴むように。
「ルイたん、どう思う?」
話をふられたルイは、一瞬何のことか分からず首をかしげ、まじまじと美樹の背中を見つめた。
美樹は、伸ばした腕を戻しくるりと振り返る。
「一時間だ。タイムリミットは。全く。焦らせる戦闘は不向きなのにあの人ってやつは」
呆れと嘲笑を含んだ口調。
それでも、美樹の瞳は真っ直ぐでいつになく凛としていた。
「ボクは今まで戦闘で色々と向き合っていたと思う。仲間を想うリーダーとしてのポテンシャルとか。死ぬ、こととか。でも、今それはどうでもいいと思った。今ね、ボク、みんなのために、死にたいと思った」
「な、何言ってるの……」
「雨が死んだから自暴自棄じゃないよ? みんなには、生きてほしい。だから、ここで誰かが犠牲にならないといけない。その犠牲はボクが担う」
「だからって、美樹ちゃん一人が犠牲になることはない」
ルイの言葉に、美樹は俯いて目を細めた。俯いてた角度だが、その表情には薄っすらと微笑んでいる。
「誰かが生きるためには、誰かの犠牲が付き物だ。アダムを倒そう。みんなで」
もう一度顔をあげたときには、既に覚悟を持った目だった。強風にも負けない強くて美しい一輪の花のよう。
俺とジンは、ようやく美樹とルイと合流した。二人ともシモン先輩の命令を聞いて、早速アダム打倒の話が入り込んだ。
「アダムのフィールドは硬い。だからフィールドを破るのはボクだ」
美樹が強気に提案してきた。フィールドを破壊できるのは、鬼の呪怨の美樹なら、破壊できるかもしれない。だが、フィールドを狙ってきた人物は一番に標的にされる。
美樹は、やけに自信満々な表情で策があると言うので、ここは美樹に任せよう。でも。
このとき頭によぎったのは、ユリスの最悪の展開。攻撃をすべて反射し、尚且つフィールドが張られてある距離と核がある距離は、数㍍も離れている。
もしフィールドを破いたとしても、核を壊す一歩手前に、喰われるのではと最悪の展開を次から次へと浮かんで、このまま美樹を失うんじゃないか。
ゾッとした。
頭をふって、もしもの展開を打ち消した。
美樹がフィールドを破壊でき、その勢いで俺たちがそろって核を破壊する。タイムリミットは刻々と刻まれていく。追われるようにして、アダム打倒の作戦決行。
覚悟を決めた真っ直ぐな表情で、フィールドの前に立った。
アダムが気づくのは、然程時間はかからなかった。
鬼化した美樹は、鋭い刃の槍をフィールドに向けた。フィールドと核の距離は、遠く離れている。その離れた距離を詰めるように向けた槍。
鋭く光っている刃を、フィールドに強く、速く、押し当てた。機械のようにオレンジの火花がバチバチと出るほどの力強さだ。
風圧で体がよろめいた。
即座にジンの張った結界で凌ぐ。その風圧は、厚い層だった曇天の夜空を一気に晴天にさせた。
前方では、火花がバチバチと閃光している。フィールドと接触した槍は、パリンパリンと皿を割るようにして一枚、二枚、へとフィールドを破いていく。
凄いぞ美樹、このままだと本当にフィールドを破壊できるかも。
プルプルと体を震わせた。高揚感が体の外まであふれ出している。
浮かれた俺を抑制したのは、ジンの言葉だった。
「だめだ」
「どうして」
むっと訊くと答えたのはルイ。
「最初こそは割れたけど、今は全く歯がたたない。割れたのは二枚だけど、それを補うようにしてまた新しいフィールドをつくっている。美樹ちゃんの力にそんな余裕があるなんて」
ルイの後半「余裕」というキーワードを聞いて、再び熱い高揚感が胸に火をつけた。
「余裕をなくしたらいいんだな」
「うんそう……え?」
ルイが聞き返す前に、俺は美樹のもとへかけ飛んだ。結界の外は、熱がこもった風が強く吹いている。
結界の外に出た途端、簡単に吹き飛ばされそうになり体を屈めた。
体が弾き飛ばされそうだ。こんな強風じゃ飛行はできないな。
美樹はもう一度フィールドを壊すため、さらに力を込めている。槍を握っている両手は、爪がはがれ皮もボロボロになり、血が滲み、熱湯を浴びたように指先から腕まで血管と筋肉がみえた。
鬼化特徴の刺青が薔薇のツタのようにじわりじわりと広がっている。
余裕をなくしたらいいって、よく考えればどうするんだ。考えなしで突っ込んできてしまった。
美樹には何事かとびっくりされた。何より、アダムにも見つかった。アダムの射程圏内には、俺と美樹がちゃっかり入っている。
それを見越してアダムの長くて筋肉質な腕がこちらに伸びてきた。
小蝿を手のひらで掴むように。
フィールドを破壊しようと最後まで立ち位置で留まっていた美樹。危ない。
でも、美樹は避けることも退くこともしない。
「フレイムインパクトっ!!」
顔面に爆発を起こした。
爆炎により、アダムの体がよろめいた。一歩二歩、ヨロヨロと後退する。伸ばした腕がふらふらと、違う方向に曲がっていき空気を掴んだ。
「ナイスっ!!」
美樹が大声で叫ぶ。
アダムの絶好の隙をみて、大きく腕を振り下ろした。何枚も皿を叩き割っているように、フィールドを破いていく。
槍の先が赤い核に接触しようとしたときだ。それを庇うようにしてアダムの前に現れたのは、イヴ。
大切な存在を守るような庇いかた。
アダムの核を破壊するために振り下ろした槍の先は、イヴのうなじに深く突き刺さった。
泥沼に体を吸い込まれていくようにして、突き刺された槍を黒い体内にゆっくりと侵食している。
そこには核はない。
イヴは、自分のことのようにキレだした。殺気がピリピリと感じる。相手を威嚇させる雄叫びを上げた。
その声は、天と地とひっくり返すほど。イヴを中心に、海面に大きな波をつくり大きくて高い波が何層もつくては、岸にぶつかる。
美樹はすぐさま槍を放した。
イヴの登場で、計画は失敗。
せっかく破いたフィールドは、刻を刻むにつれ体力が温存していくとまた一つ、一つ、修復していってる。
イヴはアダムの妻。アダムがたおされるたびイヴが庇い続けている。アダムほど強固のフィールドではないイヴ。加えて再生能力も低い。
だが、一番肝心の核を壊せる余裕は待ってくれないらしい。
「厄介だね。イヴは」
新たに槍を想像し発現させた美樹は、呆れたように言う。その言葉の先には、ユリスとミラノがいた。
全くだ、と肯定するユリス。ミラノは、顔を青白くさせて「お前らよく前に突っ込むなぁ」と怖気づいて言う。
ユリス班によると、イヴの呪怨は【透視の呪怨】相手が何処にいるか、死角となる場所で誰が何人いるのか把握できる呪怨だ。
なるほど。だからどんな角度で襲ってみても避けて、あるいは再生できると分かって核ではない体の部位にダメージをくらっていたのか。
「ふぅん。なるほどね」
美樹がニヤリと笑った。
それまで余裕のなかった表情が一変。勝ち誇った自信満々の笑み。
腕をイヴに伸ばしす。その手のひらから、炎より燃えるなにかを感じた。
「自分が見てる世界は透視できても、流石に自分の中は透視できなかったのは、幸運だね」
伸ばした腕、広げた手のひら、感じる炎。
広げた手のひらをゆっくりと閉じていく。
すると、遠くにいるイヴが発狂した。イヴの絶叫は、頭が割れる程の衝撃。こんなのを近くで浴びたら、破壊の邪鬼のように体内の機能が壊される。
イヴは、発狂しながらお腹を抑えた。遠くにいても分かった。赤い核に亀裂が交えてきていると。
外側から何者が壊すことはできなかった。内側から核を壊しているんだ。イヴに飲み込まれた美樹の槍が、イヴの核を破壊しようとしている。
パキッパキッと真っ平らだった氷の大地に亀裂が交えていく。赤い核の破片がポロポロと海に落ちていく。
「こい、こい」
と美樹が、体内にある槍をうまく操作し呪文のように「こい」と連呼する。
アダムの呪怨は生命の呪怨とさっき分かった。リリスは、まだ呪怨も分からないがあの高熱で強大な力は、この中で一番強いと確信える。イヴは、まだ呪怨も何も分からない未知な存在。
そんな相手を、各自一時間で倒すこと、と命令をくだされたときは、班のリーダーとして美樹は、様々な感情が回った。
カイくんとジンくんの帰りを今か今かと、キョロキョロと辺りを探すルイたんに、美樹は、空に腕を伸ばした。高く。星を掴むように。
「ルイたん、どう思う?」
話をふられたルイは、一瞬何のことか分からず首をかしげ、まじまじと美樹の背中を見つめた。
美樹は、伸ばした腕を戻しくるりと振り返る。
「一時間だ。タイムリミットは。全く。焦らせる戦闘は不向きなのにあの人ってやつは」
呆れと嘲笑を含んだ口調。
それでも、美樹の瞳は真っ直ぐでいつになく凛としていた。
「ボクは今まで戦闘で色々と向き合っていたと思う。仲間を想うリーダーとしてのポテンシャルとか。死ぬ、こととか。でも、今それはどうでもいいと思った。今ね、ボク、みんなのために、死にたいと思った」
「な、何言ってるの……」
「雨が死んだから自暴自棄じゃないよ? みんなには、生きてほしい。だから、ここで誰かが犠牲にならないといけない。その犠牲はボクが担う」
「だからって、美樹ちゃん一人が犠牲になることはない」
ルイの言葉に、美樹は俯いて目を細めた。俯いてた角度だが、その表情には薄っすらと微笑んでいる。
「誰かが生きるためには、誰かの犠牲が付き物だ。アダムを倒そう。みんなで」
もう一度顔をあげたときには、既に覚悟を持った目だった。強風にも負けない強くて美しい一輪の花のよう。
俺とジンは、ようやく美樹とルイと合流した。二人ともシモン先輩の命令を聞いて、早速アダム打倒の話が入り込んだ。
「アダムのフィールドは硬い。だからフィールドを破るのはボクだ」
美樹が強気に提案してきた。フィールドを破壊できるのは、鬼の呪怨の美樹なら、破壊できるかもしれない。だが、フィールドを狙ってきた人物は一番に標的にされる。
美樹は、やけに自信満々な表情で策があると言うので、ここは美樹に任せよう。でも。
このとき頭によぎったのは、ユリスの最悪の展開。攻撃をすべて反射し、尚且つフィールドが張られてある距離と核がある距離は、数㍍も離れている。
もしフィールドを破いたとしても、核を壊す一歩手前に、喰われるのではと最悪の展開を次から次へと浮かんで、このまま美樹を失うんじゃないか。
ゾッとした。
頭をふって、もしもの展開を打ち消した。
美樹がフィールドを破壊でき、その勢いで俺たちがそろって核を破壊する。タイムリミットは刻々と刻まれていく。追われるようにして、アダム打倒の作戦決行。
覚悟を決めた真っ直ぐな表情で、フィールドの前に立った。
アダムが気づくのは、然程時間はかからなかった。
鬼化した美樹は、鋭い刃の槍をフィールドに向けた。フィールドと核の距離は、遠く離れている。その離れた距離を詰めるように向けた槍。
鋭く光っている刃を、フィールドに強く、速く、押し当てた。機械のようにオレンジの火花がバチバチと出るほどの力強さだ。
風圧で体がよろめいた。
即座にジンの張った結界で凌ぐ。その風圧は、厚い層だった曇天の夜空を一気に晴天にさせた。
前方では、火花がバチバチと閃光している。フィールドと接触した槍は、パリンパリンと皿を割るようにして一枚、二枚、へとフィールドを破いていく。
凄いぞ美樹、このままだと本当にフィールドを破壊できるかも。
プルプルと体を震わせた。高揚感が体の外まであふれ出している。
浮かれた俺を抑制したのは、ジンの言葉だった。
「だめだ」
「どうして」
むっと訊くと答えたのはルイ。
「最初こそは割れたけど、今は全く歯がたたない。割れたのは二枚だけど、それを補うようにしてまた新しいフィールドをつくっている。美樹ちゃんの力にそんな余裕があるなんて」
ルイの後半「余裕」というキーワードを聞いて、再び熱い高揚感が胸に火をつけた。
「余裕をなくしたらいいんだな」
「うんそう……え?」
ルイが聞き返す前に、俺は美樹のもとへかけ飛んだ。結界の外は、熱がこもった風が強く吹いている。
結界の外に出た途端、簡単に吹き飛ばされそうになり体を屈めた。
体が弾き飛ばされそうだ。こんな強風じゃ飛行はできないな。
美樹はもう一度フィールドを壊すため、さらに力を込めている。槍を握っている両手は、爪がはがれ皮もボロボロになり、血が滲み、熱湯を浴びたように指先から腕まで血管と筋肉がみえた。
鬼化特徴の刺青が薔薇のツタのようにじわりじわりと広がっている。
余裕をなくしたらいいって、よく考えればどうするんだ。考えなしで突っ込んできてしまった。
美樹には何事かとびっくりされた。何より、アダムにも見つかった。アダムの射程圏内には、俺と美樹がちゃっかり入っている。
それを見越してアダムの長くて筋肉質な腕がこちらに伸びてきた。
小蝿を手のひらで掴むように。
フィールドを破壊しようと最後まで立ち位置で留まっていた美樹。危ない。
でも、美樹は避けることも退くこともしない。
「フレイムインパクトっ!!」
顔面に爆発を起こした。
爆炎により、アダムの体がよろめいた。一歩二歩、ヨロヨロと後退する。伸ばした腕がふらふらと、違う方向に曲がっていき空気を掴んだ。
「ナイスっ!!」
美樹が大声で叫ぶ。
アダムの絶好の隙をみて、大きく腕を振り下ろした。何枚も皿を叩き割っているように、フィールドを破いていく。
槍の先が赤い核に接触しようとしたときだ。それを庇うようにしてアダムの前に現れたのは、イヴ。
大切な存在を守るような庇いかた。
アダムの核を破壊するために振り下ろした槍の先は、イヴのうなじに深く突き刺さった。
泥沼に体を吸い込まれていくようにして、突き刺された槍を黒い体内にゆっくりと侵食している。
そこには核はない。
イヴは、自分のことのようにキレだした。殺気がピリピリと感じる。相手を威嚇させる雄叫びを上げた。
その声は、天と地とひっくり返すほど。イヴを中心に、海面に大きな波をつくり大きくて高い波が何層もつくては、岸にぶつかる。
美樹はすぐさま槍を放した。
イヴの登場で、計画は失敗。
せっかく破いたフィールドは、刻を刻むにつれ体力が温存していくとまた一つ、一つ、修復していってる。
イヴはアダムの妻。アダムがたおされるたびイヴが庇い続けている。アダムほど強固のフィールドではないイヴ。加えて再生能力も低い。
だが、一番肝心の核を壊せる余裕は待ってくれないらしい。
「厄介だね。イヴは」
新たに槍を想像し発現させた美樹は、呆れたように言う。その言葉の先には、ユリスとミラノがいた。
全くだ、と肯定するユリス。ミラノは、顔を青白くさせて「お前らよく前に突っ込むなぁ」と怖気づいて言う。
ユリス班によると、イヴの呪怨は【透視の呪怨】相手が何処にいるか、死角となる場所で誰が何人いるのか把握できる呪怨だ。
なるほど。だからどんな角度で襲ってみても避けて、あるいは再生できると分かって核ではない体の部位にダメージをくらっていたのか。
「ふぅん。なるほどね」
美樹がニヤリと笑った。
それまで余裕のなかった表情が一変。勝ち誇った自信満々の笑み。
腕をイヴに伸ばしす。その手のひらから、炎より燃えるなにかを感じた。
「自分が見てる世界は透視できても、流石に自分の中は透視できなかったのは、幸運だね」
伸ばした腕、広げた手のひら、感じる炎。
広げた手のひらをゆっくりと閉じていく。
すると、遠くにいるイヴが発狂した。イヴの絶叫は、頭が割れる程の衝撃。こんなのを近くで浴びたら、破壊の邪鬼のように体内の機能が壊される。
イヴは、発狂しながらお腹を抑えた。遠くにいても分かった。赤い核に亀裂が交えてきていると。
外側から何者が壊すことはできなかった。内側から核を壊しているんだ。イヴに飲み込まれた美樹の槍が、イヴの核を破壊しようとしている。
パキッパキッと真っ平らだった氷の大地に亀裂が交えていく。赤い核の破片がポロポロと海に落ちていく。
「こい、こい」
と美樹が、体内にある槍をうまく操作し呪文のように「こい」と連呼する。
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