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Ⅰ 約束
第3話 名前
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女の子は目覚めて、上体を起き上がらせた。虚ろな目が途端に目を見開く。
「ここは、何処なの。あなたたちは?」
彼女は僕らの顔を見て顔を青くした。ジリジリと壁に背を預ける。捨てられた仔犬のようにビクビク震えている。
「安心して。ここは病院だから。ここにいる人たちは貴方に危害を加えないから。怖がらないで」
せいらが優しく彼女に寄り添い、室内は二人きりに任せた。こういうとき、同性がいてほんとに良かった。僕らじゃ、安心してと言っても絶対に信じてくれないし、警戒される。
やがて、せいらが室内から顔を覗かせてきた。
「落ち着かせたからいいよ。入って」
せいらに手招きされて、僕らは再び室内に入った。少女は古びた椅子に腰掛けていた。僕らを見ると、一瞬怯んだ様子を見せたが、すぐに顔を逸らした。
「彼女、ここに来るまでの記憶が全部なくなってる。自分の名前も、どうやってここまで降りてきたか、どうしてここにいるのかさえ、分からないの」
せいらはじっ、と彼女を見つめた。
エデンから降りてきたのか、問い詰めたかったけどできそうにない。嵐が病室から出ていった。せいらが呼び止める。
「嵐、何処行くの!」
「あ? 帰るんだよ。もう要は無い」
嵐は踵も返さずに帰っていく。その背をせいらは追ってしまい、室内は僕と彼女だけになった。彼女は暗い表情で俯いていた。
無理ないな。目が覚めたら記憶も失っててなおかつ、知らない人間に囲まれてるんだから、恐ろしいなんて嘘に決まっている。
「僕は青池 空。みんなから空て呼ばれてる」
僕は優しく語りかけると、彼女はじっと瞳を見つめてきた。怖がってるのに余計に怖がらせてしまったのだろうか。
近くによると、彼女の大きな瞳に吸い込まれそうになった。漆黒でブラックホールのよう。彼女は先に顔を逸らした。
近づきすぎたかな。普段は小さい頃から知っている人たちと触れ合ってきたせいで、初対面と触れ合ったのはこれが生まれて初めてだ。距離って分からない。彼女の小さな口が開いた。
「ここまで背負ってきたと聞いて、あの、ありがとう」
どこかあどけなさが残っていて、柔らかい声。彼女のまとった純白に似合った声で、まるで、全てが創造された生き物みたいだ。
「ここまで背負ってきたのはもう一人の、赤毛の男の子だよ。嵐ていう。ここの近所に住んでるんだ」
優しい口調でそう言うと、彼女は興味を持ってきた。
「ここは〝地球〟なの?」
「そうさ」
「地球の、何処なの?」
「ここはアジアの1051番地区で、ここはせいらが、えっとここにいた女の子の家がやっている病院なんだ」
彼女は大きな目をさらに大きく見開かせて、その瞳からポロポロと涙が流れた。僕はぎょ、として固まる。タイミング悪いのか良いのか、せいらが戻ってきた。
「なっ! なに泣かしてんだあ!」
せいらにぶん投げられ、病室から追い出された。最後に見た光景はせいらは鬼のような形相だったとしか。
彼女が怒ったせいらをなだめるように、肩に手を置いた。
「違うの。これはゴミが入って、決して空が泣かしたんじゃないの」
「あんたがそう言うなら……」
せいらはやれやれ、と僕を睨みつけて早よ入れ、と顎でしゃくる。なんて人使いが荒い。同性だからすぐに、せいらと仲良くなって良かった。僕といるときより、穏やかな表情になっている。
「遅れたけど、私は瀬戸息せいら、せいらでいいからね。でも、あんたのことはどう呼べばいいだろう。いつまでも名無しじゃ困るもんね」
せいらは頭を回してひねってる。
それを凝視していた彼女は顔を俯かせ、ポツリと呟いた。
「記憶の断片に少しだけ文字がある。その文字は複雑で、何処から読めばいいのか分からない。でもこの文字はきっと、大事なもの」
彼女は腰を浮かせて、ゴミ箱にすててあったカレンダーを小さく刻み、せいらがペンを持ってきて、そこに頭の断片にある文字を並べる。
『保 斎 明 野 藤』
全員思ったのは「なんだこれ」だ。
書いた本人もこの文字にびっくりしている。せいらが顎に手をおいて、深く考える。
「なんだこれは? クイズ? なんて呼ぶの?」
「自分でも分からない。これは一体何なのか。でもこれだけは絶対に思い出さないといけない気がする」
彼女は必死に頼み込むな眼差し。孤独な少女の初めての頼み。あしらうわけにはいかない。こっちも真剣に考える。
文字を入れ替えてみたり、逆から読んでみたり、そうしていくうちに、これは名前だと気がついた。まず、斎から始まり次に藤。そして組み合わせていくうちに完成。
「『斎藤 明保野』君の名前?」
僕が紙と彼女を交互にみる。
彼女は口を閉ざし、真剣な面持ち。やがて、確固たるものを見つけた顔になった。
「そう。これがわたしの名前。明保野……久しぶりに人から呼ばれた気がする」
彼女、明保野さんは記憶の断片にある自分の名前を思い出し、雰囲気が落ち着く。
まだ、彼女は記憶を全部思い出していない。なので、まだ保護管理下に置ける。せいらのもとに住み着くことになった。彼女は地球に興味津々で、ここのエリアを探索したいと言ってきた。
名前だけ思い出したものの、それ以外はまだ迷子中でしかも、空気中のガスに体に影響を与えるかもしれない。
一回断ったが、彼女はキラキラした眼差しを変えることなく「行きたい」と押し切る。仕方ないので街を探索。
ここのエリアはまだ空気が綺麗なほうだ。他のエリアはガスと埃が充満してて、マスクをしないと日常生活もろくにできない。
「景色が黄色い?」
「あぁ、濃厚度なガスのせいで景色が黄色く見えるんだよ」
明保野さんは何度も目をこすり、やっぱり景色が黄色いと首を傾げる。彼女にはこの光景は見たことない景色なのだろう。ますます、彼女がエデンから降ってきたと思える証拠だ。
足元は瓦礫が散乱している。道という道はない。瓦礫を退かして出来た道で、車が通ると小石が度々飛んでくる。
病院から少し歩くと住宅街がある。半壊している家もあったり、屋根の瓦が飛ばされてただの板が屋根代わりの家もある。
「ここ、どうしたの? ほんとに地球なの?」
何かあったの? みたいな顔で住宅街を見渡した。
「別に普通。僕から見れば、これは当たり前の風景で地球はね、汚染物質が空気中を常に回っていてそれが海に流れて海が毒素を持つようになった。僕が生まれるずっと前からさ」
そう言うと、彼女は目を見開いて悲しい顔をした。例えていうなら憧れたものを捻り潰した感覚に近い。彼女は言葉を飲み込んで、やがて発した言葉は「先に進もう」だった。彼女は景色と言葉を飲み込んで、これが現実だと夢じゃないと、認識した。
冷静な判断を持ち合わせており、ますます出生が聞きたくなってきた。本人分からないけど。何気ない街を探索。
あまり長く外にいると汚染物質のせいで穢れるかも。それに彼女の白い肌が太陽光に浴びて黒く変色したら。
僕が帰ろうと言う前に、彼女はそれをわかってか「最後に貴方たちの家を知りたい」と言ってきた。最後だと理解してくれてる。
「わたしが言うのも何だけど、安全圏じゃない場所にいて、そこで何してたの?」
彼女はじっ、と瞳を凝視してきた。改めてみると綺麗な瞳をしているな。
「親友の墓参り。僕と嵐は幼馴染でね。幼馴染は実はもう一人いるんだ。僕と嵐と、太陽ていう」
僕らの足は自分たちの住処に向かっている。その歩幅は小さく、彼女はじっと黙って話を聞いてくれてた。
それを快く思ったからなのか、はたまた、誰かに打ち明けることで罪をおろしたかったのか、僕は今まで打ち明けなかったあの事件について、彼女に潔く話した。
やがて、住宅にたどり着いたときは言った後だった。僕の家は他と同じように窓ガラスや壁を板で補強している。
「その隣は、嵐くんなの?」
彼女は隣の家を指差した。
「こっちは太陽。左斜め向かい側が嵐の家」
「へぇ。幼馴染てほんとに家が近いんだ。なんか、羨ましい」
「何処か? 嫌でも顔を合わせるよ」
彼女は僕の家の外見をみるなり「ふぅん」と興ざめした返事をした。
「さて、帰ろうか」
「そうする」
彼女も疲れたのか、ようやく根をさげた。
「今度、もっと楽しい場所に連れ出してね」
「ここに楽しい場所なんて、ないよ」
皮肉にもお世辞にも「あるよ」なんて言えない。彼女はそれでもキラキラした眼差しだ。
明日も彼女を外に連れ出していろんな景色を一緒にみる。判子を押したような毎日の繰り返しだった。でも突然大きな波がきて、波紋が広がる。
穏やかで油のようにねっとり広がってた海面が動き出した。
「ここは、何処なの。あなたたちは?」
彼女は僕らの顔を見て顔を青くした。ジリジリと壁に背を預ける。捨てられた仔犬のようにビクビク震えている。
「安心して。ここは病院だから。ここにいる人たちは貴方に危害を加えないから。怖がらないで」
せいらが優しく彼女に寄り添い、室内は二人きりに任せた。こういうとき、同性がいてほんとに良かった。僕らじゃ、安心してと言っても絶対に信じてくれないし、警戒される。
やがて、せいらが室内から顔を覗かせてきた。
「落ち着かせたからいいよ。入って」
せいらに手招きされて、僕らは再び室内に入った。少女は古びた椅子に腰掛けていた。僕らを見ると、一瞬怯んだ様子を見せたが、すぐに顔を逸らした。
「彼女、ここに来るまでの記憶が全部なくなってる。自分の名前も、どうやってここまで降りてきたか、どうしてここにいるのかさえ、分からないの」
せいらはじっ、と彼女を見つめた。
エデンから降りてきたのか、問い詰めたかったけどできそうにない。嵐が病室から出ていった。せいらが呼び止める。
「嵐、何処行くの!」
「あ? 帰るんだよ。もう要は無い」
嵐は踵も返さずに帰っていく。その背をせいらは追ってしまい、室内は僕と彼女だけになった。彼女は暗い表情で俯いていた。
無理ないな。目が覚めたら記憶も失っててなおかつ、知らない人間に囲まれてるんだから、恐ろしいなんて嘘に決まっている。
「僕は青池 空。みんなから空て呼ばれてる」
僕は優しく語りかけると、彼女はじっと瞳を見つめてきた。怖がってるのに余計に怖がらせてしまったのだろうか。
近くによると、彼女の大きな瞳に吸い込まれそうになった。漆黒でブラックホールのよう。彼女は先に顔を逸らした。
近づきすぎたかな。普段は小さい頃から知っている人たちと触れ合ってきたせいで、初対面と触れ合ったのはこれが生まれて初めてだ。距離って分からない。彼女の小さな口が開いた。
「ここまで背負ってきたと聞いて、あの、ありがとう」
どこかあどけなさが残っていて、柔らかい声。彼女のまとった純白に似合った声で、まるで、全てが創造された生き物みたいだ。
「ここまで背負ってきたのはもう一人の、赤毛の男の子だよ。嵐ていう。ここの近所に住んでるんだ」
優しい口調でそう言うと、彼女は興味を持ってきた。
「ここは〝地球〟なの?」
「そうさ」
「地球の、何処なの?」
「ここはアジアの1051番地区で、ここはせいらが、えっとここにいた女の子の家がやっている病院なんだ」
彼女は大きな目をさらに大きく見開かせて、その瞳からポロポロと涙が流れた。僕はぎょ、として固まる。タイミング悪いのか良いのか、せいらが戻ってきた。
「なっ! なに泣かしてんだあ!」
せいらにぶん投げられ、病室から追い出された。最後に見た光景はせいらは鬼のような形相だったとしか。
彼女が怒ったせいらをなだめるように、肩に手を置いた。
「違うの。これはゴミが入って、決して空が泣かしたんじゃないの」
「あんたがそう言うなら……」
せいらはやれやれ、と僕を睨みつけて早よ入れ、と顎でしゃくる。なんて人使いが荒い。同性だからすぐに、せいらと仲良くなって良かった。僕といるときより、穏やかな表情になっている。
「遅れたけど、私は瀬戸息せいら、せいらでいいからね。でも、あんたのことはどう呼べばいいだろう。いつまでも名無しじゃ困るもんね」
せいらは頭を回してひねってる。
それを凝視していた彼女は顔を俯かせ、ポツリと呟いた。
「記憶の断片に少しだけ文字がある。その文字は複雑で、何処から読めばいいのか分からない。でもこの文字はきっと、大事なもの」
彼女は腰を浮かせて、ゴミ箱にすててあったカレンダーを小さく刻み、せいらがペンを持ってきて、そこに頭の断片にある文字を並べる。
『保 斎 明 野 藤』
全員思ったのは「なんだこれ」だ。
書いた本人もこの文字にびっくりしている。せいらが顎に手をおいて、深く考える。
「なんだこれは? クイズ? なんて呼ぶの?」
「自分でも分からない。これは一体何なのか。でもこれだけは絶対に思い出さないといけない気がする」
彼女は必死に頼み込むな眼差し。孤独な少女の初めての頼み。あしらうわけにはいかない。こっちも真剣に考える。
文字を入れ替えてみたり、逆から読んでみたり、そうしていくうちに、これは名前だと気がついた。まず、斎から始まり次に藤。そして組み合わせていくうちに完成。
「『斎藤 明保野』君の名前?」
僕が紙と彼女を交互にみる。
彼女は口を閉ざし、真剣な面持ち。やがて、確固たるものを見つけた顔になった。
「そう。これがわたしの名前。明保野……久しぶりに人から呼ばれた気がする」
彼女、明保野さんは記憶の断片にある自分の名前を思い出し、雰囲気が落ち着く。
まだ、彼女は記憶を全部思い出していない。なので、まだ保護管理下に置ける。せいらのもとに住み着くことになった。彼女は地球に興味津々で、ここのエリアを探索したいと言ってきた。
名前だけ思い出したものの、それ以外はまだ迷子中でしかも、空気中のガスに体に影響を与えるかもしれない。
一回断ったが、彼女はキラキラした眼差しを変えることなく「行きたい」と押し切る。仕方ないので街を探索。
ここのエリアはまだ空気が綺麗なほうだ。他のエリアはガスと埃が充満してて、マスクをしないと日常生活もろくにできない。
「景色が黄色い?」
「あぁ、濃厚度なガスのせいで景色が黄色く見えるんだよ」
明保野さんは何度も目をこすり、やっぱり景色が黄色いと首を傾げる。彼女にはこの光景は見たことない景色なのだろう。ますます、彼女がエデンから降ってきたと思える証拠だ。
足元は瓦礫が散乱している。道という道はない。瓦礫を退かして出来た道で、車が通ると小石が度々飛んでくる。
病院から少し歩くと住宅街がある。半壊している家もあったり、屋根の瓦が飛ばされてただの板が屋根代わりの家もある。
「ここ、どうしたの? ほんとに地球なの?」
何かあったの? みたいな顔で住宅街を見渡した。
「別に普通。僕から見れば、これは当たり前の風景で地球はね、汚染物質が空気中を常に回っていてそれが海に流れて海が毒素を持つようになった。僕が生まれるずっと前からさ」
そう言うと、彼女は目を見開いて悲しい顔をした。例えていうなら憧れたものを捻り潰した感覚に近い。彼女は言葉を飲み込んで、やがて発した言葉は「先に進もう」だった。彼女は景色と言葉を飲み込んで、これが現実だと夢じゃないと、認識した。
冷静な判断を持ち合わせており、ますます出生が聞きたくなってきた。本人分からないけど。何気ない街を探索。
あまり長く外にいると汚染物質のせいで穢れるかも。それに彼女の白い肌が太陽光に浴びて黒く変色したら。
僕が帰ろうと言う前に、彼女はそれをわかってか「最後に貴方たちの家を知りたい」と言ってきた。最後だと理解してくれてる。
「わたしが言うのも何だけど、安全圏じゃない場所にいて、そこで何してたの?」
彼女はじっ、と瞳を凝視してきた。改めてみると綺麗な瞳をしているな。
「親友の墓参り。僕と嵐は幼馴染でね。幼馴染は実はもう一人いるんだ。僕と嵐と、太陽ていう」
僕らの足は自分たちの住処に向かっている。その歩幅は小さく、彼女はじっと黙って話を聞いてくれてた。
それを快く思ったからなのか、はたまた、誰かに打ち明けることで罪をおろしたかったのか、僕は今まで打ち明けなかったあの事件について、彼女に潔く話した。
やがて、住宅にたどり着いたときは言った後だった。僕の家は他と同じように窓ガラスや壁を板で補強している。
「その隣は、嵐くんなの?」
彼女は隣の家を指差した。
「こっちは太陽。左斜め向かい側が嵐の家」
「へぇ。幼馴染てほんとに家が近いんだ。なんか、羨ましい」
「何処か? 嫌でも顔を合わせるよ」
彼女は僕の家の外見をみるなり「ふぅん」と興ざめした返事をした。
「さて、帰ろうか」
「そうする」
彼女も疲れたのか、ようやく根をさげた。
「今度、もっと楽しい場所に連れ出してね」
「ここに楽しい場所なんて、ないよ」
皮肉にもお世辞にも「あるよ」なんて言えない。彼女はそれでもキラキラした眼差しだ。
明日も彼女を外に連れ出していろんな景色を一緒にみる。判子を押したような毎日の繰り返しだった。でも突然大きな波がきて、波紋が広がる。
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