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一 降臨の乙女
第1話 リンク
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わたしは矢部 恵玲奈。有名人でも大手企業から誕生した令嬢でもなく、ごく普通の一般家庭で生まれた子供で、勉強もそこそこ、詳しく言うと中の中だ。顔も一般的であり特徴もない。
小学校から高校まで特に大きな問題に関わったことはない。悪く言えば存在感が薄い。目立つこともしてないし、告白され、告白するようなそんな甘い青春というものを味わることなく高校を卒業した。
いつから人生がかわるのだろう。人生をかえてくれる運命の人が訪れないかぎり、わたしの運命はかわることない。むしろ、それを待っている間にわたしの人生は終わっているかもしれない。
§
大学の帰りにいつも通う帰り道である生物と出会った。道端にある空き缶がふと揺れて、その中からニュルと液体なのが出てきた。
スライムみたいに全身に艶があって、ニュルニュル動いている。
「なにこれ」
わたしはつんつん、と棒で突いた。
スライムがビクビク痙攣して、わたしもびっくり。
これ生きてる。
好奇心にかられ、さらに突くと、棒にスライムが乗ってきた。
「うわっ!」
棒を放して地面にへたり込んだ。スライムは棒を飲み込んでいく。体は透けていない。小枝を丸ごと飲み込んだスライムは、満足したように痙攣している。ちょっと可愛いと思ってしまった。
少し近づいた瞬間、スライムは口の中に飛んできた。引き剥がそうと藻掻くも、その力に抗えずして口の中に全部入ってきて息ができなくて、ゴクンと飲んでしまった。
「ゔおえぇぇ、ゔぇ、ぐぇ、ごほっ、ごほごほ」
気持ち悪い。
全身が嫌だ、と警戒音鳴らしている。
咳き込んでみても、スライムが出てこない。嘘でしょ。さぁ、と血の気が引いた。口の中に指を入れて何度も嘔吐した。それでも出てこない。体に異常はない。体の色がおかしくなったり、蕁麻疹も出てこない。でも確かに無機物ぽいものを飲んだのに、まだ喉の中に違和感があって気持ち悪い。
帰宅した。
それから何事もなく、普通に風呂に入ってご飯を食べて、寝て、の日常と変わらない。そう何事もなかった。はずだった。
『夜食がカップラーメンとは、栄養が偏っておるぞ』
ひとり暮らしの部屋の中で、自分以外の声がした。飛ぶように起き上がると、誰もいない。人の気配はしない。恐る恐る電気をつけ家の中をくまなく探した。あの声は一体……。
『ここだ。ここ』
また声がした。振り向くと誰もいない。むしろその声は自分の体から聞こえてくる。手の甲に小さい口が。わたしは夜中だということも忘れ絶叫した。
『うるさい。キンキン響いて休めん』
「ななな……」
言葉が出てこない。手の甲に口がある。落書きでもなく、恐る恐る触れれば唇の感触が。ショックで気絶しかけた。実体だ。挙句の果に隣の部屋からがん、と壁を叩きつけられる。
頭の整理するために一時間かかった。
帰り道出会ったあのスライムは、わたしの体の中に入り、わたしの心臓、血液全てを支配している。しかも、手の甲から首辺りに移動できる。
変な動物を体の中に入っているみたい。
あのスライムは、自ら〝ヒノガク〟と名乗った。ヒノガクはわたしを見た瞬間から〝リンク者〟と見破り、そして体に入って適合した。
「その、リンク者て何?」
『リンク、とは我々宇宙の者とそれに適合した人間のことだ。我々はこれから来たる未来のため、宇宙を統べる王を創らなければならない。その戦いに君は選ばれた』
飄々として冷たい声。わたしは頭を抱えた。
「は? ちょっと待て話が壮大すぎてついていけないんだけど、とりあえず出てってくんない?」
『それは無理だ。君の心臓と血液全て吾のものになった。出ていけばたちまち君は死ぬだろう』
もうだめだ。情報が壮大すぎて頭がついていけん。ヒノガクは話を続けた。
『リンク者は全部で四人いる。我々は宇宙を統べる王に使えるリンク者で、王とは君たちなり。さぁ、世界をどのように変えるか、その主導権は握られた』
〝変える〟というキーワードが聞いてピクリと反応した。こいつとリンクした者は世界を変えられる。
誰かによって人生がかわる瞬間があるなら――このときだと理解した。
宇宙からやってきた、いいや、詳しく言えばここと違う別の平行世界があってその宇宙からやってきた別の変異体。
ここと違う平行世界でも、こんな王位リンク戦が行われて他にも王がいると。リンク者は全員女性。女性にしか適合できないそうだ。
「わたしの他のリンク者て知らないの?」
『知らないな。リンク者は知っているがそれがどんな乙女と適合したのか』
乙女とは適合した女性をさす言葉。
わたしは乙女なんだ。リンク者が体に入っているだけで実感ない。
『乙女は一人しか残れん』
「えっ。四人いるんだよね? 殺し合うの?」
『さよう。宇宙を統べる王たる者、二人も四人もおらん』
「だったらどうして四人なんか……順番待てばいいじゃない」
ヒノガクは答えなかった。野暮な質問だったかな。それっきり。手の甲にあった口はどこかに消えていった。元の手の甲だ。体の何処かに隠れたのかもしれない。
全裸になって全身鏡の前で体を確かめた。異常はない。見慣れた自分の体。巨乳であれば人生というものに華があったのかもしれないのに、全くそんな豊満はなく、Bカップという虚しさ。
服を着て毛布の中に縮まった。
なんだか、夢を見たような余韻だ。中々寝付けやしない。明日は大事な講義があるのに。クマのある顔で顔出したら笑われるな。
§
翌日、大事な講義に間に合って無事ノートも取れたし、午後の授業にそなえて大学の食堂で食べながらノートを見ていると、隣に誰かが座ってきた。
辺りは椅子ががら空きで、別にここの席に座らなくても他あいているのに。まぁ、日差しの通らない暗い場所を好む人がいるのは確かで、サラサラ黒髪で透き通るような白い肌。
細い指先。つい力むと骨が折れそうな華奢なくせして、服越しからでもわかる巨乳。湾曲に描いたくびれ。小枝のように細い足。服を着ているのに体が透けている。
こんな人が暗い場所を好むわけないじゃん。わたしとは違う別世界のリア充共の一員じゃん。どうしてこんな人がわたしの隣に。
関わらないほうがいい。
なんとなく察した。神経がそう、結論つけた。特に何もされてないのに、この人から漂う危険な香りは自分の持っているリンクより、危ういものと感づいた。
平静をよそおって、ノートに目をつけた。
「ノート、逆よ」
言われて初めて気づいた。
ノートが逆さまで、あたふたし、ちゃんと向き直した。その様子を隣で見ていた女性からクスクス笑われた。
鈴の音を転がしたようなか弱い声。美人だから声もかわいいのか。
「ありがとうございます」
ぼそっと呟いた。
あれ、わたし大学に入って割と経つけど大学で誰かと話したの初めてだ。
「人と話すときは面と向かってじゃない?」
そう言われて恐る恐る顔を向けると、彼女は体ごとこちらを向いて頬杖ついてニコリと笑っていた。
「ご、ごめんなさい」
「謝らなくていいわ。たったそれだけで、あなたがどんな人か分かったから」
ニコニコ笑っていた。
美人てこの世にいるんだな、て思うほど見惚れた。ボーとしていると手の甲にいきなり、ヒノガクが現れた。
『そいつは乙女だ! 離れろ』
手の甲に出た口をもう片方の手で隠した。
「急に出てこないでよ!」
わたしは慌てて叫んだ。彼女も周りの人たちもびっくり。わたしは一人立ち上がって叫んでいる構図。まさか、他の人からこいつの声は聞こえないというわけじゃ。そのまさかだった。
みんな、わたしを軽率な目で見ている。
大勢にこんな目を向けられたのは初めてだ。心臓が飛び跳ねて気分が悪い。すると、彼女が立ち上がって肩を寄せてきた。
「ごめーん! びっくりした? さっ、こっち行こ!」
彼女はわざと自分のせいにして、わたしの肩を引いて食堂から離れた。
小学校から高校まで特に大きな問題に関わったことはない。悪く言えば存在感が薄い。目立つこともしてないし、告白され、告白するようなそんな甘い青春というものを味わることなく高校を卒業した。
いつから人生がかわるのだろう。人生をかえてくれる運命の人が訪れないかぎり、わたしの運命はかわることない。むしろ、それを待っている間にわたしの人生は終わっているかもしれない。
§
大学の帰りにいつも通う帰り道である生物と出会った。道端にある空き缶がふと揺れて、その中からニュルと液体なのが出てきた。
スライムみたいに全身に艶があって、ニュルニュル動いている。
「なにこれ」
わたしはつんつん、と棒で突いた。
スライムがビクビク痙攣して、わたしもびっくり。
これ生きてる。
好奇心にかられ、さらに突くと、棒にスライムが乗ってきた。
「うわっ!」
棒を放して地面にへたり込んだ。スライムは棒を飲み込んでいく。体は透けていない。小枝を丸ごと飲み込んだスライムは、満足したように痙攣している。ちょっと可愛いと思ってしまった。
少し近づいた瞬間、スライムは口の中に飛んできた。引き剥がそうと藻掻くも、その力に抗えずして口の中に全部入ってきて息ができなくて、ゴクンと飲んでしまった。
「ゔおえぇぇ、ゔぇ、ぐぇ、ごほっ、ごほごほ」
気持ち悪い。
全身が嫌だ、と警戒音鳴らしている。
咳き込んでみても、スライムが出てこない。嘘でしょ。さぁ、と血の気が引いた。口の中に指を入れて何度も嘔吐した。それでも出てこない。体に異常はない。体の色がおかしくなったり、蕁麻疹も出てこない。でも確かに無機物ぽいものを飲んだのに、まだ喉の中に違和感があって気持ち悪い。
帰宅した。
それから何事もなく、普通に風呂に入ってご飯を食べて、寝て、の日常と変わらない。そう何事もなかった。はずだった。
『夜食がカップラーメンとは、栄養が偏っておるぞ』
ひとり暮らしの部屋の中で、自分以外の声がした。飛ぶように起き上がると、誰もいない。人の気配はしない。恐る恐る電気をつけ家の中をくまなく探した。あの声は一体……。
『ここだ。ここ』
また声がした。振り向くと誰もいない。むしろその声は自分の体から聞こえてくる。手の甲に小さい口が。わたしは夜中だということも忘れ絶叫した。
『うるさい。キンキン響いて休めん』
「ななな……」
言葉が出てこない。手の甲に口がある。落書きでもなく、恐る恐る触れれば唇の感触が。ショックで気絶しかけた。実体だ。挙句の果に隣の部屋からがん、と壁を叩きつけられる。
頭の整理するために一時間かかった。
帰り道出会ったあのスライムは、わたしの体の中に入り、わたしの心臓、血液全てを支配している。しかも、手の甲から首辺りに移動できる。
変な動物を体の中に入っているみたい。
あのスライムは、自ら〝ヒノガク〟と名乗った。ヒノガクはわたしを見た瞬間から〝リンク者〟と見破り、そして体に入って適合した。
「その、リンク者て何?」
『リンク、とは我々宇宙の者とそれに適合した人間のことだ。我々はこれから来たる未来のため、宇宙を統べる王を創らなければならない。その戦いに君は選ばれた』
飄々として冷たい声。わたしは頭を抱えた。
「は? ちょっと待て話が壮大すぎてついていけないんだけど、とりあえず出てってくんない?」
『それは無理だ。君の心臓と血液全て吾のものになった。出ていけばたちまち君は死ぬだろう』
もうだめだ。情報が壮大すぎて頭がついていけん。ヒノガクは話を続けた。
『リンク者は全部で四人いる。我々は宇宙を統べる王に使えるリンク者で、王とは君たちなり。さぁ、世界をどのように変えるか、その主導権は握られた』
〝変える〟というキーワードが聞いてピクリと反応した。こいつとリンクした者は世界を変えられる。
誰かによって人生がかわる瞬間があるなら――このときだと理解した。
宇宙からやってきた、いいや、詳しく言えばここと違う別の平行世界があってその宇宙からやってきた別の変異体。
ここと違う平行世界でも、こんな王位リンク戦が行われて他にも王がいると。リンク者は全員女性。女性にしか適合できないそうだ。
「わたしの他のリンク者て知らないの?」
『知らないな。リンク者は知っているがそれがどんな乙女と適合したのか』
乙女とは適合した女性をさす言葉。
わたしは乙女なんだ。リンク者が体に入っているだけで実感ない。
『乙女は一人しか残れん』
「えっ。四人いるんだよね? 殺し合うの?」
『さよう。宇宙を統べる王たる者、二人も四人もおらん』
「だったらどうして四人なんか……順番待てばいいじゃない」
ヒノガクは答えなかった。野暮な質問だったかな。それっきり。手の甲にあった口はどこかに消えていった。元の手の甲だ。体の何処かに隠れたのかもしれない。
全裸になって全身鏡の前で体を確かめた。異常はない。見慣れた自分の体。巨乳であれば人生というものに華があったのかもしれないのに、全くそんな豊満はなく、Bカップという虚しさ。
服を着て毛布の中に縮まった。
なんだか、夢を見たような余韻だ。中々寝付けやしない。明日は大事な講義があるのに。クマのある顔で顔出したら笑われるな。
§
翌日、大事な講義に間に合って無事ノートも取れたし、午後の授業にそなえて大学の食堂で食べながらノートを見ていると、隣に誰かが座ってきた。
辺りは椅子ががら空きで、別にここの席に座らなくても他あいているのに。まぁ、日差しの通らない暗い場所を好む人がいるのは確かで、サラサラ黒髪で透き通るような白い肌。
細い指先。つい力むと骨が折れそうな華奢なくせして、服越しからでもわかる巨乳。湾曲に描いたくびれ。小枝のように細い足。服を着ているのに体が透けている。
こんな人が暗い場所を好むわけないじゃん。わたしとは違う別世界のリア充共の一員じゃん。どうしてこんな人がわたしの隣に。
関わらないほうがいい。
なんとなく察した。神経がそう、結論つけた。特に何もされてないのに、この人から漂う危険な香りは自分の持っているリンクより、危ういものと感づいた。
平静をよそおって、ノートに目をつけた。
「ノート、逆よ」
言われて初めて気づいた。
ノートが逆さまで、あたふたし、ちゃんと向き直した。その様子を隣で見ていた女性からクスクス笑われた。
鈴の音を転がしたようなか弱い声。美人だから声もかわいいのか。
「ありがとうございます」
ぼそっと呟いた。
あれ、わたし大学に入って割と経つけど大学で誰かと話したの初めてだ。
「人と話すときは面と向かってじゃない?」
そう言われて恐る恐る顔を向けると、彼女は体ごとこちらを向いて頬杖ついてニコリと笑っていた。
「ご、ごめんなさい」
「謝らなくていいわ。たったそれだけで、あなたがどんな人か分かったから」
ニコニコ笑っていた。
美人てこの世にいるんだな、て思うほど見惚れた。ボーとしていると手の甲にいきなり、ヒノガクが現れた。
『そいつは乙女だ! 離れろ』
手の甲に出た口をもう片方の手で隠した。
「急に出てこないでよ!」
わたしは慌てて叫んだ。彼女も周りの人たちもびっくり。わたしは一人立ち上がって叫んでいる構図。まさか、他の人からこいつの声は聞こえないというわけじゃ。そのまさかだった。
みんな、わたしを軽率な目で見ている。
大勢にこんな目を向けられたのは初めてだ。心臓が飛び跳ねて気分が悪い。すると、彼女が立ち上がって肩を寄せてきた。
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