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Ⅴ 救済の魔女
第67話 研究
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夜遅かったせいで、朝起きたのは、もう昼が近かった。遅刻で済まされるレベルを超えてる。
わたしは跳ね起きて、身支度を整えた。シノの姿はない。シノはもう職場に行ったんだ。わたしと同じぐらい夜遅く起きてたのに、すごいなぁ。
シノが朝ご飯をつくってくれていた。こんがり焼いたトースト。シノのほうこそ、疲れてるのに、シノが半分以上負担している。わたししっかりしないと。今日は帰ったら、ハンバーグにしよう。
その前に、わたしは遅れた理由を考えないと。大の大人が遅刻した理由、普通に寝坊かな。許してもらえるかな。
わたしは大慌てで職場へ。
歩いて三十分かかる場所だ。自転車があったんだけど、乗りこなせるに体力と時間がかかって、今も挑戦中。
昼前だからか、道行く人々は主婦の方々ばかり。わたしとすれ違う人たちみな、冷ややかな眼差しを向ける。そりゃそうだよね。こんな昼間から、働いている人はこんな所いないもん。
わたしだけだよ。
シノ、朝飯つくってくれたのは嬉しいけどどうせなら起こしてくれればいいのに。何から何までお世話になっているから、口に出せないけど。
職場へとたどり着くと、ほんの数秒でばれた。建物にも入っていないのに。玄関前でいきなり声をかけられた。
「もう昼前なのに、堂々と玄関から入る人いる!」
「すすすすいません!!」
その声の主は、ぷぷと笑った。
少し声のトーンが高い、カナリアよりも聞き通りやすい声。聞き覚えのある。恐る恐る上を振り向くと、二階の窓から顔を出しているハルトと目があった。声の主はハルトだった。
ハルトが二階の窓から顔を出して、わたしをからかってきた。
「んもぅ! 驚かせないでよ!」
怒鳴りつけたせいで、遅刻がバレた。
わたしが寝坊していたのが悪いんだけど、ハルトも少し悪いと思う。あんなところで、声かけられて一瞬でバレる。
散々怒られて、やっと研究室に入れたのは、お昼ご飯のあとだった。大人になってもあんなに、怒られたのは久しぶりだ。
研究室に顔を出すと、ハルトがいた。当たり前のようにお茶を飲んで、のんびりしている。わたしは睨みつけた。
「寝坊て、昨日何してたの?」
にやにや笑った。腹立つ顔だ。
わたしは答えない。無視をした。奥のほうから、リュウが現れた。本をたくさん積んで歩いてくる。
「ようやくお出ましか」
リュウはわたしを見て、呆れてそう言った。ごめんなさい。本当にごめんなさい。リュウはドサと本を机に置いた。
新世紀時代前の本だ。一人で調べていたんだ。わたしもすぐに、調べものをした。わたしたちが調べものをしているとき、よくハルトが割って入ってきて、邪魔だけど、研究者なりの意見をさらりと言ってくるので、何だかんだ置いている。
リュウの顔を見て、ふと気づいた。
夢の出来事が脳裏をよぎって離れない。リュウの顔がまともに見れない。少し距離を置こう。
「改めてみるとすごいすよね~」
ハルトがしみじみ言った。
大量の本を漁って、バラバラに置く。
「こんなに文明が発達してたのに、あっさりなくなるなんて」
「そうだよね。崩壊していったのはだいだい、千年前かな?」
確か何処かで書いていたはず。
ハルトがバラバラに置いた本を、綺麗に畳み直した。ふと、影が近づいてきた。ハルトは目前にいるから、この影はリュウだ。わたしは急いでそこから離れた。
リュウは不思議そうに首をかしげていた。
ハルトは話を続けた。
「運命の女神、ウルドがこの地に降りてきてから、明らかに変わった」
「詳しいんだね」
長らくアリスという名で親しまれていたので、ウルド様の名前は知れ渡っていない。この地に降りてきたのは、北欧神話のウルド様だということは、魔女協会、それに属する魔女だけ。
街の人は、長寿の神アリス様だと思っている。ほんとは北欧神話のウルド様。ごく一部ウルド様だと知っている人はいるけど、ほんのひと握りしかいない。駄菓子屋のおばちゃんみたいに。
ハルトは知っているんだ。
この地に降りてきた神が、北欧神話の神様だと。しかも、名前まで知っている。
「そりゃ知ってるでしょ! ハルト様だもん」
ハルトはドヤ顔で笑った。
どうして知っているのか、このとき聞けなかった。話の流れは、ウルド様から魔女についてだったから。
「そういや、魔女の制度なくなったのもう十年前か。二人は、魔女とバディだったんすよね?」
ハルトが好奇心に聞いてきたその質問は、空気をひんやりさせた。何処に行っても、平和になっても、やっぱり変わらないことはある。
それは、わたしたちがかつて魔女とバディだったこと。首についているチョーカーがその過去を、隠してあるけど、分かる人なら分かる。だって、同じ色、同じコードだもん。
過去はどんなに消えない。
静かになったので、ハルトも首かしげ。リュウがおもむろに口を開けた。
「ところで、どうしてここにいんだ。毎回毎回」
「だって、あっち忙しくて避難しに来ちゃいました」
テヘと悪戯っ子に笑った。ここは避難場所じゃない。そもそも、毎回毎回ここにきてもわたしたちも、フォローできない。話が魔女からそれた。リュウもあの空気が嫌なんだな。
かつて、自分たちが「神殺し」をやっていた人間だと、畏怖され嫌われたくない。わたしもだ。
でも、過去は変えられないから今を変えるしかない。ハルトがせっかくリュウが話をそらしたのに、また魔女の話をした。
「可愛い子いました? ねぇねぇ、いたら教えてくださいよー、ねぇねぇ、聞いてる?」
ハルトはつんつん突いてきた。
永遠に無視しても、突いてきそうだ。それにだんだん強くなってきて、痛い。こりゃ言わないとやめてくれなさそう。
もう10年前になる、遠い記憶を掘り起こした。年月が過ぎれば、その記憶は曖昧なもので霞かかっている。
すぐに思い浮かべたのは、シノとマドカ先輩。成績優秀、容姿端麗、才色兼備、どこを見ても完璧の二人。
机の中にラブレターを発見した回数、一ヶ月で三回。強いし、優しいし、何より顔が、顔が整っている。
マドカ先輩は目を帯で隠して、顔半分は見えないけど、あの優しいオーラ、おっとり喋るあの雰囲気は、男を魅了する。
シノは時々毒気あるけど、それでも人のために尽くす性格。何かあったら、全力で助けてくれる。
この二人に挟まれて街を絶対歩きたくないね。わたしが明らかに不細工だとわかってしまうからね。
この二人は確かに学生時代モテテいた。それはよく知っている。けど、この二人をはたして〝可愛い〟というのか〝美人〟のほうが合っているような。この二人の名前は出したくないな。わたしがなんだか売ったみたいな感じ。
ハルトに言ったら、何をするか。分かったもんじゃない。
「いるけど、教えない」
「えぇー、何で何で教えてよぉ」
ぐいぐい攻めてきた。
白衣が伸びるからやめて。
「なぜそんな知りたいの」
ため息ついて訊いてみた。たぶん、ろくでもない答えが返ってくると思うだけど。一応訊いてみた。
「だって、この世に知らないものがあると興味わくだろ? 俺に知らないことなんてない。調べてみても、魔女について記録がない。長い歴史魔女制度だったのに、殆ど記録が残っていない。荒唐無稽だ」
真剣に答えたから、びっくり。空いた口が塞がらなかった。ろくでもないと思ってごめんよ。
ハルトの言うとおり、およそ百年間続いた魔女制度ついて、記録が残されていない。わたしも調べてみても、当時の総括者魔女協会のメンバーとその当時の暮らししか書いていない。魔女について〝ノルンたちと戦う集えし魔女〟この一文だけだ。
ほんとに荒唐無稽。わたしたちがどれほど絶望し、戦い、散っていったか、たったの一文だけで済ませた。
長く続いたからこそ、この記録なのかもしれない。「神殺し」を長く続けていた時代は、いわば暗黒時代。
伏せたい部分を伏せて、わざと書いている。そう思うには、いられなかった。
けど、みんなの魂がそれで済まされたなら、わたしはそれを許せない。
ハルトは魔女について、好奇心旺盛。調べてみても、全然記録がないからわたしに訪ねてきたと。まぁ、それなら少しくらい。
魔女とバディは、一心同体。首についているチョーカーがそれを示す。魔女がしんだらバディも死ぬ。バディがしんだら魔女も死ぬ。魔女が宇宙空間で、ノルンを狩っていく。
そのときに飲む薬が一番大事で、下手したら体の機能を失うことになる。
リュウがそこまで話すか、て不快な顔していたけど、話し出したら止まらない。そこから学生時代の思い出話まで持ち上がった。
修学旅行、お祭り、いろんなことがあったな。苦しいときもあったけど。でもその倍楽しいがいっぱいで、溢れてる。
わたしは跳ね起きて、身支度を整えた。シノの姿はない。シノはもう職場に行ったんだ。わたしと同じぐらい夜遅く起きてたのに、すごいなぁ。
シノが朝ご飯をつくってくれていた。こんがり焼いたトースト。シノのほうこそ、疲れてるのに、シノが半分以上負担している。わたししっかりしないと。今日は帰ったら、ハンバーグにしよう。
その前に、わたしは遅れた理由を考えないと。大の大人が遅刻した理由、普通に寝坊かな。許してもらえるかな。
わたしは大慌てで職場へ。
歩いて三十分かかる場所だ。自転車があったんだけど、乗りこなせるに体力と時間がかかって、今も挑戦中。
昼前だからか、道行く人々は主婦の方々ばかり。わたしとすれ違う人たちみな、冷ややかな眼差しを向ける。そりゃそうだよね。こんな昼間から、働いている人はこんな所いないもん。
わたしだけだよ。
シノ、朝飯つくってくれたのは嬉しいけどどうせなら起こしてくれればいいのに。何から何までお世話になっているから、口に出せないけど。
職場へとたどり着くと、ほんの数秒でばれた。建物にも入っていないのに。玄関前でいきなり声をかけられた。
「もう昼前なのに、堂々と玄関から入る人いる!」
「すすすすいません!!」
その声の主は、ぷぷと笑った。
少し声のトーンが高い、カナリアよりも聞き通りやすい声。聞き覚えのある。恐る恐る上を振り向くと、二階の窓から顔を出しているハルトと目があった。声の主はハルトだった。
ハルトが二階の窓から顔を出して、わたしをからかってきた。
「んもぅ! 驚かせないでよ!」
怒鳴りつけたせいで、遅刻がバレた。
わたしが寝坊していたのが悪いんだけど、ハルトも少し悪いと思う。あんなところで、声かけられて一瞬でバレる。
散々怒られて、やっと研究室に入れたのは、お昼ご飯のあとだった。大人になってもあんなに、怒られたのは久しぶりだ。
研究室に顔を出すと、ハルトがいた。当たり前のようにお茶を飲んで、のんびりしている。わたしは睨みつけた。
「寝坊て、昨日何してたの?」
にやにや笑った。腹立つ顔だ。
わたしは答えない。無視をした。奥のほうから、リュウが現れた。本をたくさん積んで歩いてくる。
「ようやくお出ましか」
リュウはわたしを見て、呆れてそう言った。ごめんなさい。本当にごめんなさい。リュウはドサと本を机に置いた。
新世紀時代前の本だ。一人で調べていたんだ。わたしもすぐに、調べものをした。わたしたちが調べものをしているとき、よくハルトが割って入ってきて、邪魔だけど、研究者なりの意見をさらりと言ってくるので、何だかんだ置いている。
リュウの顔を見て、ふと気づいた。
夢の出来事が脳裏をよぎって離れない。リュウの顔がまともに見れない。少し距離を置こう。
「改めてみるとすごいすよね~」
ハルトがしみじみ言った。
大量の本を漁って、バラバラに置く。
「こんなに文明が発達してたのに、あっさりなくなるなんて」
「そうだよね。崩壊していったのはだいだい、千年前かな?」
確か何処かで書いていたはず。
ハルトがバラバラに置いた本を、綺麗に畳み直した。ふと、影が近づいてきた。ハルトは目前にいるから、この影はリュウだ。わたしは急いでそこから離れた。
リュウは不思議そうに首をかしげていた。
ハルトは話を続けた。
「運命の女神、ウルドがこの地に降りてきてから、明らかに変わった」
「詳しいんだね」
長らくアリスという名で親しまれていたので、ウルド様の名前は知れ渡っていない。この地に降りてきたのは、北欧神話のウルド様だということは、魔女協会、それに属する魔女だけ。
街の人は、長寿の神アリス様だと思っている。ほんとは北欧神話のウルド様。ごく一部ウルド様だと知っている人はいるけど、ほんのひと握りしかいない。駄菓子屋のおばちゃんみたいに。
ハルトは知っているんだ。
この地に降りてきた神が、北欧神話の神様だと。しかも、名前まで知っている。
「そりゃ知ってるでしょ! ハルト様だもん」
ハルトはドヤ顔で笑った。
どうして知っているのか、このとき聞けなかった。話の流れは、ウルド様から魔女についてだったから。
「そういや、魔女の制度なくなったのもう十年前か。二人は、魔女とバディだったんすよね?」
ハルトが好奇心に聞いてきたその質問は、空気をひんやりさせた。何処に行っても、平和になっても、やっぱり変わらないことはある。
それは、わたしたちがかつて魔女とバディだったこと。首についているチョーカーがその過去を、隠してあるけど、分かる人なら分かる。だって、同じ色、同じコードだもん。
過去はどんなに消えない。
静かになったので、ハルトも首かしげ。リュウがおもむろに口を開けた。
「ところで、どうしてここにいんだ。毎回毎回」
「だって、あっち忙しくて避難しに来ちゃいました」
テヘと悪戯っ子に笑った。ここは避難場所じゃない。そもそも、毎回毎回ここにきてもわたしたちも、フォローできない。話が魔女からそれた。リュウもあの空気が嫌なんだな。
かつて、自分たちが「神殺し」をやっていた人間だと、畏怖され嫌われたくない。わたしもだ。
でも、過去は変えられないから今を変えるしかない。ハルトがせっかくリュウが話をそらしたのに、また魔女の話をした。
「可愛い子いました? ねぇねぇ、いたら教えてくださいよー、ねぇねぇ、聞いてる?」
ハルトはつんつん突いてきた。
永遠に無視しても、突いてきそうだ。それにだんだん強くなってきて、痛い。こりゃ言わないとやめてくれなさそう。
もう10年前になる、遠い記憶を掘り起こした。年月が過ぎれば、その記憶は曖昧なもので霞かかっている。
すぐに思い浮かべたのは、シノとマドカ先輩。成績優秀、容姿端麗、才色兼備、どこを見ても完璧の二人。
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マドカ先輩は目を帯で隠して、顔半分は見えないけど、あの優しいオーラ、おっとり喋るあの雰囲気は、男を魅了する。
シノは時々毒気あるけど、それでも人のために尽くす性格。何かあったら、全力で助けてくれる。
この二人に挟まれて街を絶対歩きたくないね。わたしが明らかに不細工だとわかってしまうからね。
この二人は確かに学生時代モテテいた。それはよく知っている。けど、この二人をはたして〝可愛い〟というのか〝美人〟のほうが合っているような。この二人の名前は出したくないな。わたしがなんだか売ったみたいな感じ。
ハルトに言ったら、何をするか。分かったもんじゃない。
「いるけど、教えない」
「えぇー、何で何で教えてよぉ」
ぐいぐい攻めてきた。
白衣が伸びるからやめて。
「なぜそんな知りたいの」
ため息ついて訊いてみた。たぶん、ろくでもない答えが返ってくると思うだけど。一応訊いてみた。
「だって、この世に知らないものがあると興味わくだろ? 俺に知らないことなんてない。調べてみても、魔女について記録がない。長い歴史魔女制度だったのに、殆ど記録が残っていない。荒唐無稽だ」
真剣に答えたから、びっくり。空いた口が塞がらなかった。ろくでもないと思ってごめんよ。
ハルトの言うとおり、およそ百年間続いた魔女制度ついて、記録が残されていない。わたしも調べてみても、当時の総括者魔女協会のメンバーとその当時の暮らししか書いていない。魔女について〝ノルンたちと戦う集えし魔女〟この一文だけだ。
ほんとに荒唐無稽。わたしたちがどれほど絶望し、戦い、散っていったか、たったの一文だけで済ませた。
長く続いたからこそ、この記録なのかもしれない。「神殺し」を長く続けていた時代は、いわば暗黒時代。
伏せたい部分を伏せて、わざと書いている。そう思うには、いられなかった。
けど、みんなの魂がそれで済まされたなら、わたしはそれを許せない。
ハルトは魔女について、好奇心旺盛。調べてみても、全然記録がないからわたしに訪ねてきたと。まぁ、それなら少しくらい。
魔女とバディは、一心同体。首についているチョーカーがそれを示す。魔女がしんだらバディも死ぬ。バディがしんだら魔女も死ぬ。魔女が宇宙空間で、ノルンを狩っていく。
そのときに飲む薬が一番大事で、下手したら体の機能を失うことになる。
リュウがそこまで話すか、て不快な顔していたけど、話し出したら止まらない。そこから学生時代の思い出話まで持ち上がった。
修学旅行、お祭り、いろんなことがあったな。苦しいときもあったけど。でもその倍楽しいがいっぱいで、溢れてる。
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