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Ⅳ ノルンの魔女
第56話 覚悟
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魔女が街の復興をしていると、街の人たちも次々と行動してくれる。膝を抱えて、怯えて、泣いてても仕方ない。時間は止まってもくれない。
だったら、この後を何とかしようと動く。
壊れた建物。瓦礫が散乱した場所、骨組みの家から、次々と遺体がでてくる。まるで、芋みたい。次から次へと、掘ったら出てくる。
これが生存者だったらと、何度も淡い希望をこめた。でも、希望をかけるのは間違っていることだって、すぐに気づいた。
瓦礫を撤去していると、背後から何かに叩かれた。この感じ、デジャヴだ。また振り返る前には頭から血が出て倒れるんでしょ。
恐る恐る振り向くと、若い男女がこちらに向かって何か吠えている。怒った表情。女のほうは、泣いている。しかも、瓦礫の小粒を投げている。通りで痛ったかったわけだ。
わたしだけ罵倒ならいいけど、ここにはシノや他の魔女子がいる。そんなのお構いなしに、何かを吠えている。
「どうして、もっと早く助けてくれなかった!? こうなると知っていたら、ただじゃおかねぇ!」
こうなると知っていたら、ほんとにそう思う。こうなることを知っていたら、もし、知っていたら、わたしは絶対助ける。お祭りも中止にして、西側に避難する。
そうすれば、助けられた命も助けられる。無念な最期に朽ちることもない。
だが、現実では過ぎたこと。
今更変えられない。
この暴言に、シノも魔女子たちも言われぱなし。仕方ない。この人たちはこの状況に絶望して、誰かに当たらないと狂うんだ。
わたしたちは、当たりの対象。それで、この人たちがよくなればいいけれど。
でも、暴言は繰り返すばっか。わたしたちは気にしないで瓦礫を撤去した。すると、その二人を止めたのは駄菓子屋のおばあちゃん。
おばあちゃんは、二人を叱りつけると、その二人はツバを吐いてここから去っていく。おばあちゃんは、わたしの手を強く握りしめた。
「無事で良かったよ。あなたたちは強かね、立ち向かって凄い」
と感慨深く涙流して言った。
わたしが無事なこと、わたしたちが立ち向かったこと、魔女が世界を救ったこと、一人でも感謝していた。
周りは畏怖と憎悪の目で見られてるのに、一人だけ感謝と愛情の目。
それがどんなに希望か、救われた気分になったか。わたしは涙が出た。ナノカが死んだときも、涙なんか流せなかったのに。おばあちゃんの優しさに自然と涙が頬を流れる。
おばあちゃんの他にも、ぞろぞろと優しい人たちが。わたしたちを助けてくれたなら、今度は自分たちの番だって。
優しさは伝染する。わたしたちが助けたこと、したことは全部無駄じゃない。おばあちゃんは、マドカ先輩が指揮を取っていることにもホッとしていた。
「そういや、あのモデルみたいな痩せた人は?」
スズカ先輩のことかな。
スズカ先輩は、学校の瓦礫の下で発見した。学校全体が炎に包まれて、瓦礫も燃えていたから、その下に埋もれていたなら、窒息死というより火炙りに近い。
おばあちゃんは、天井に向かって手を合わせた。静かに涙を流す。
瓦礫を全部と言わないが、それなりに撤去し、遺体を火葬した。死んだ人たちが紅蓮の炎に包まれる。オレンジの飛沫が、蛍のように飛んでいて、それが天井に向かっていく。死んでいった人たちの魂みたい。
その魂が、次々と天井に上がっていく。
真っ暗な景色が、赤くなる。
わたしは遠くのほうで紅蓮の炎を眺めた。その炎の中には、もちろん知っている人がいる。ナノカとスズカ先輩。他にも、よく喋る子や、席が隣の子。
いっぱいいっぱい、炎の中に包まれた。
辺りはしくしくすすり泣く声。スズカ先輩の悲報に、ナズナ先輩マナミ先輩が泣いていた。炎に近い距離で、大粒の涙を流していた。マドカ先輩も静かに炎を見ていた。
悲しくないわけない。マドカ先輩が一番最期を看取ったんだから。その姿は、どんなに勇敢な人でも、儚く小さく、今にでも消えそうな背中だった。
炎の中にある、木材が崩れて、カタンと鳴った。木材がパキパキ鳴る。炎の大きさも大きくなる。オレンジの飛沫も、よく飛び、わたしの足元まで飛んできた。
その飛沫は、地面に落ちると無くなる。雪みたい。隣にシノがやってきた。車椅子も破壊されてたけど、無事だったみたい。
じっと下からわたしを眺め、静かに口を開いた。
「何考えてんの?」
「……そりゃ、助けられなかった人のこと」
シノは、遠くの炎を眺めた。遠い距離なのに、シノの白い肌も微かに赤く。
「それもある。けど、ゲートのこと考えてたでしょ」
唐突に言われたその一言は、核心をえぐられた。なんで分かっちゃうの。隠していたのに。だんまりを決め込んだわたしに、シノは話を続けた。切ない表情で。
「ノルンたちはゲートを破壊してきたっていうけど、ゲートを破壊されたら、魔女に伝達がくる。なのに、それがなかった。本当は、別の次元から地上に降りてきた」
シノは淡々と言った。
わたしが考えてたことを、さらりと言う。しかも、わたしが考えても中々分からなかったことまで、
「ノルンはゲートを破壊したんじゃない。わたしたちがノルンを連れてきた」
「……どういうこと」
声がうわずった。
シノは遠くの記憶を掘り起こすように、目をつぶった。
「深夜のノルン討伐。あのとき、私たちの前にゲートを通ってきた人たちがいて、その一人にお腹が大きかった人がいた。知性型ノルンかに孕まされて、ゲートを通ってきたのね。それで、お腹の中に孕んだ子は徐々に母親の体を喰い、そして最後にはお腹をこじ開けて出てきた。その子がゲートを開けて、ノルンを連れてきたのでしょう。確証はないけど」
シノはすっと目を開けた。
もう、あのときから運命が決まっていた。
過去に戻ってやり直したい、やり直したいことはなんですか? 聞かれたら、間違いなくその時だ。
その時、その母体を殺しておけば。そもそも早く気づいていれば。いや、もう過去のことを言うのはやめよう。過去は変えられない。何度言ってもやり直せない。
過去は変えられないけど、未来は変えられる。
「ねぇ、シノ聞いて」
わたしの人生じゃない、シノもマドカ先輩も、世界も変える覚悟の一言に、シノは耳を疑った。
「ノルンと、交渉するって!?」
目を見開いて、この世のものでもないものを見る目で、凝視する。シノが驚くのは当たり前だ。
だって、こんな惨劇のあとに宇宙空間に行って、ノルンと交渉するなんて、わたしぐらいだろう。
「ノルンと交渉して、え、その前にノルンと会話なんてできるわけないじゃない! そもそも生きて帰れるの!?」
シノはあたふた。
そのとおりだ。会話なんてできる保証もない。生きて帰れる保証もない。あの空間では、何もかも未知数だらけ。
「だけど、わたしがこの悲劇を終わらせる。数千年続いた悲劇にピリオドをつけて、ずっとずっと続く未来、わたしたちみたいに戦う子どもをなくしたい」
わたしの覚悟は、もう決まっていた。
血と埃と臭いを何度も嗅いだ。悲痛な悲鳴、泣き声、憎悪の声、耳がおかしくなるほど聞いた。この悲劇を、終わらせたい。
こんな悲鳴を繰り返しちゃだめだ。わたしが終わらせる。ずっとずっと続く未来、血みどろの運命より、明るい未来のほうがいいじゃない。
シノは簡単には乗ってくれなかった。当然だと思う。たぶん、リュウもダイキも反対する。だけど、そんなわたしたちの前にマドカ先輩がやってきて、一部始終を聞いていた。
「私もご一緒して宜しいですか?」
ただ一人、反対意見を出さなかった人物。シノはびっくり仰天して、マドカ先輩を止めた。
「マドカ先輩、危険だわ。そんなの、せっかく命を賭けて守ったスズカ先輩が可哀想だわ」
シノはマドカ先輩の地雷を簡単に踏んでいく。けど、マドカ先輩は顔色は変えない。シノの言葉に頷いた。
「えぇ、わざわざ危険なところに行くのは守ってくれたスズカさんが、きに病むでしょう。ですが、私もユナさんと同じ、この悲劇を終わらせたいのです。親しいものが亡くなるこの悲劇、もう二度と同じ連鎖を味あわせたくないのです」
マドカ先輩は真剣だった。
さっきは、消え入りそうな背中だったのに今目の前にしてると、その姿はなく、まるで別人。
踏まれても立ち上がる凛とした花の如く。
マドカ先輩が賛成したことに、シノは暫く考えて、仕方なくシノも付き添うことに。他の人では猛反対。だから、この三人で行くことに決めた。
「行くなら明日の午後、でしょうか? 皆さんお疲れでしょうし、それに、明日はたぶんま魔女協会も魔女も、アリス様の元に行くでしょうし、その隙を狙って、ゲートを通りましょう」
積極的にマドカ先輩が乗り出した。
わたしたちは賛成。もう、わたしもマドカ先輩も、やる気に満ちて退く隙がなかったシノは乗りかかってしまった船だと、ぼやいてため息をついた。それは重い。
だったら、この後を何とかしようと動く。
壊れた建物。瓦礫が散乱した場所、骨組みの家から、次々と遺体がでてくる。まるで、芋みたい。次から次へと、掘ったら出てくる。
これが生存者だったらと、何度も淡い希望をこめた。でも、希望をかけるのは間違っていることだって、すぐに気づいた。
瓦礫を撤去していると、背後から何かに叩かれた。この感じ、デジャヴだ。また振り返る前には頭から血が出て倒れるんでしょ。
恐る恐る振り向くと、若い男女がこちらに向かって何か吠えている。怒った表情。女のほうは、泣いている。しかも、瓦礫の小粒を投げている。通りで痛ったかったわけだ。
わたしだけ罵倒ならいいけど、ここにはシノや他の魔女子がいる。そんなのお構いなしに、何かを吠えている。
「どうして、もっと早く助けてくれなかった!? こうなると知っていたら、ただじゃおかねぇ!」
こうなると知っていたら、ほんとにそう思う。こうなることを知っていたら、もし、知っていたら、わたしは絶対助ける。お祭りも中止にして、西側に避難する。
そうすれば、助けられた命も助けられる。無念な最期に朽ちることもない。
だが、現実では過ぎたこと。
今更変えられない。
この暴言に、シノも魔女子たちも言われぱなし。仕方ない。この人たちはこの状況に絶望して、誰かに当たらないと狂うんだ。
わたしたちは、当たりの対象。それで、この人たちがよくなればいいけれど。
でも、暴言は繰り返すばっか。わたしたちは気にしないで瓦礫を撤去した。すると、その二人を止めたのは駄菓子屋のおばあちゃん。
おばあちゃんは、二人を叱りつけると、その二人はツバを吐いてここから去っていく。おばあちゃんは、わたしの手を強く握りしめた。
「無事で良かったよ。あなたたちは強かね、立ち向かって凄い」
と感慨深く涙流して言った。
わたしが無事なこと、わたしたちが立ち向かったこと、魔女が世界を救ったこと、一人でも感謝していた。
周りは畏怖と憎悪の目で見られてるのに、一人だけ感謝と愛情の目。
それがどんなに希望か、救われた気分になったか。わたしは涙が出た。ナノカが死んだときも、涙なんか流せなかったのに。おばあちゃんの優しさに自然と涙が頬を流れる。
おばあちゃんの他にも、ぞろぞろと優しい人たちが。わたしたちを助けてくれたなら、今度は自分たちの番だって。
優しさは伝染する。わたしたちが助けたこと、したことは全部無駄じゃない。おばあちゃんは、マドカ先輩が指揮を取っていることにもホッとしていた。
「そういや、あのモデルみたいな痩せた人は?」
スズカ先輩のことかな。
スズカ先輩は、学校の瓦礫の下で発見した。学校全体が炎に包まれて、瓦礫も燃えていたから、その下に埋もれていたなら、窒息死というより火炙りに近い。
おばあちゃんは、天井に向かって手を合わせた。静かに涙を流す。
瓦礫を全部と言わないが、それなりに撤去し、遺体を火葬した。死んだ人たちが紅蓮の炎に包まれる。オレンジの飛沫が、蛍のように飛んでいて、それが天井に向かっていく。死んでいった人たちの魂みたい。
その魂が、次々と天井に上がっていく。
真っ暗な景色が、赤くなる。
わたしは遠くのほうで紅蓮の炎を眺めた。その炎の中には、もちろん知っている人がいる。ナノカとスズカ先輩。他にも、よく喋る子や、席が隣の子。
いっぱいいっぱい、炎の中に包まれた。
辺りはしくしくすすり泣く声。スズカ先輩の悲報に、ナズナ先輩マナミ先輩が泣いていた。炎に近い距離で、大粒の涙を流していた。マドカ先輩も静かに炎を見ていた。
悲しくないわけない。マドカ先輩が一番最期を看取ったんだから。その姿は、どんなに勇敢な人でも、儚く小さく、今にでも消えそうな背中だった。
炎の中にある、木材が崩れて、カタンと鳴った。木材がパキパキ鳴る。炎の大きさも大きくなる。オレンジの飛沫も、よく飛び、わたしの足元まで飛んできた。
その飛沫は、地面に落ちると無くなる。雪みたい。隣にシノがやってきた。車椅子も破壊されてたけど、無事だったみたい。
じっと下からわたしを眺め、静かに口を開いた。
「何考えてんの?」
「……そりゃ、助けられなかった人のこと」
シノは、遠くの炎を眺めた。遠い距離なのに、シノの白い肌も微かに赤く。
「それもある。けど、ゲートのこと考えてたでしょ」
唐突に言われたその一言は、核心をえぐられた。なんで分かっちゃうの。隠していたのに。だんまりを決め込んだわたしに、シノは話を続けた。切ない表情で。
「ノルンたちはゲートを破壊してきたっていうけど、ゲートを破壊されたら、魔女に伝達がくる。なのに、それがなかった。本当は、別の次元から地上に降りてきた」
シノは淡々と言った。
わたしが考えてたことを、さらりと言う。しかも、わたしが考えても中々分からなかったことまで、
「ノルンはゲートを破壊したんじゃない。わたしたちがノルンを連れてきた」
「……どういうこと」
声がうわずった。
シノは遠くの記憶を掘り起こすように、目をつぶった。
「深夜のノルン討伐。あのとき、私たちの前にゲートを通ってきた人たちがいて、その一人にお腹が大きかった人がいた。知性型ノルンかに孕まされて、ゲートを通ってきたのね。それで、お腹の中に孕んだ子は徐々に母親の体を喰い、そして最後にはお腹をこじ開けて出てきた。その子がゲートを開けて、ノルンを連れてきたのでしょう。確証はないけど」
シノはすっと目を開けた。
もう、あのときから運命が決まっていた。
過去に戻ってやり直したい、やり直したいことはなんですか? 聞かれたら、間違いなくその時だ。
その時、その母体を殺しておけば。そもそも早く気づいていれば。いや、もう過去のことを言うのはやめよう。過去は変えられない。何度言ってもやり直せない。
過去は変えられないけど、未来は変えられる。
「ねぇ、シノ聞いて」
わたしの人生じゃない、シノもマドカ先輩も、世界も変える覚悟の一言に、シノは耳を疑った。
「ノルンと、交渉するって!?」
目を見開いて、この世のものでもないものを見る目で、凝視する。シノが驚くのは当たり前だ。
だって、こんな惨劇のあとに宇宙空間に行って、ノルンと交渉するなんて、わたしぐらいだろう。
「ノルンと交渉して、え、その前にノルンと会話なんてできるわけないじゃない! そもそも生きて帰れるの!?」
シノはあたふた。
そのとおりだ。会話なんてできる保証もない。生きて帰れる保証もない。あの空間では、何もかも未知数だらけ。
「だけど、わたしがこの悲劇を終わらせる。数千年続いた悲劇にピリオドをつけて、ずっとずっと続く未来、わたしたちみたいに戦う子どもをなくしたい」
わたしの覚悟は、もう決まっていた。
血と埃と臭いを何度も嗅いだ。悲痛な悲鳴、泣き声、憎悪の声、耳がおかしくなるほど聞いた。この悲劇を、終わらせたい。
こんな悲鳴を繰り返しちゃだめだ。わたしが終わらせる。ずっとずっと続く未来、血みどろの運命より、明るい未来のほうがいいじゃない。
シノは簡単には乗ってくれなかった。当然だと思う。たぶん、リュウもダイキも反対する。だけど、そんなわたしたちの前にマドカ先輩がやってきて、一部始終を聞いていた。
「私もご一緒して宜しいですか?」
ただ一人、反対意見を出さなかった人物。シノはびっくり仰天して、マドカ先輩を止めた。
「マドカ先輩、危険だわ。そんなの、せっかく命を賭けて守ったスズカ先輩が可哀想だわ」
シノはマドカ先輩の地雷を簡単に踏んでいく。けど、マドカ先輩は顔色は変えない。シノの言葉に頷いた。
「えぇ、わざわざ危険なところに行くのは守ってくれたスズカさんが、きに病むでしょう。ですが、私もユナさんと同じ、この悲劇を終わらせたいのです。親しいものが亡くなるこの悲劇、もう二度と同じ連鎖を味あわせたくないのです」
マドカ先輩は真剣だった。
さっきは、消え入りそうな背中だったのに今目の前にしてると、その姿はなく、まるで別人。
踏まれても立ち上がる凛とした花の如く。
マドカ先輩が賛成したことに、シノは暫く考えて、仕方なくシノも付き添うことに。他の人では猛反対。だから、この三人で行くことに決めた。
「行くなら明日の午後、でしょうか? 皆さんお疲れでしょうし、それに、明日はたぶんま魔女協会も魔女も、アリス様の元に行くでしょうし、その隙を狙って、ゲートを通りましょう」
積極的にマドカ先輩が乗り出した。
わたしたちは賛成。もう、わたしもマドカ先輩も、やる気に満ちて退く隙がなかったシノは乗りかかってしまった船だと、ぼやいてため息をついた。それは重い。
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