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Ⅲ 奪取の魔女
第44話 絡み
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ナノカはもちろん浴衣を着る。けど、一緒に歩く予定の、わたしとシノが生徒会のせいで浴衣が着れないので仕方なく、ナノカは浴衣を断念。
わたしたちと同じように、学校指定の制服。無理に合わせなくてもいいのに。ナノカはこういうとき、合わせたがる。
すると、ふいに視線を感じた。何ならまとわりつくような視線だ。辺りは、祭りの準備をしている街の大工さん、職人、男性らがいる。どこからしているのか、容易にわかった。
明日が祭りに控えているので、街の人たちはドタバタ忙しそうにしていた。もう、ここに忌み魔女がいても、気にもしない様子。なのに、その中で、ずっとこちらをうかがう大人の姿が。
わたしたちとそんな変わらない青年たち。人数は三人。三人して、こちらをにやにや薄気味悪く笑っていた。
何だろう。
わたしたちが魔女だから。
街の人から税金を奪いとって、のうのうとしているから。
原因はすぐに思いついた。魔女であれば、あの視線に堪えるしかない。
けど、少しおかしい点がある。嫌われてるなら、もっと嫌悪感が出るはず。なのに青年らの表情はうって違って、笑みだった。
品定めをするような、薄気味悪い笑み。
不快だ。
ずっとこちらを見て、にやにやしている。
「ねぇナノカ」
『何?』
わたしは青年らに気づかれないように、コッソリ指差した。ナノカは指差す方向を見て、首をかしげた。
「おかしいと思わない?」
『別に? あたしたちのこと、好きなんだよ』
ナノカが大きく手を振った。さながらアイドルのように。わたしは慌ててそれをやめさせた。
「ちょっとちょっと! よく見てよ! おかしいでしょ!?」
小声で怒鳴りつける。
ナノカはむっとした。わたしの手を振り払って、そっぽを向く。
『おかしくないし! ユナの目がおかしいんじゃない?』
何故かキレている。わたしが癪に障ることを言ったからなのか。ナノカはすぐに立ち上がり、あの青年らの所にトコトコ歩いていく。
わたしはびっくりした。おかしい、て言ってるのにキレて、それに近づくなんて。自分から死に行くような感じだよ。
そういえば、ナノカには教えていなかった。街の人はわたしたち魔女のことを、嫌いだということを。
街の人たちから税金を奪いとって、のうのうと暮らして楽しく暮らしていることに、気づいてもいないし、街の人たちが魔女のことを慕っているさえも思っている。
わたしは慌ててナノカの腕を掴んで、歩を止まらせた。ナノカはびっくりして、振り向く。目を見開いた状態でわたしを凝視。
『そんな慌てることなくない?』
わたしは鬼の形相で、ナノカの腕を掴んでいた。ナノカはその姿に、少し引き気味。わたしは呼吸を整えた。
「ここを離れるとスズカ先輩に怒られるよ?」
『確かに!』
ナノカは、スタスタと戻っていく。軽快な歩き方。自信に満ちた歩き方。ナノカは、この真実にきっと耐えることはできない。あの自信に満ちた背中を、壊したくない。
わたしは、ナノカの腕を掴んだとき、一瞬迷った。藻掻いた自分がいた。本当のことを話そうとした。話して、ナノカが壊れるところだった。
わたしは、何をしていたのだろう。少し気持ちを落ち着かせた。恐る恐る、青年らのほうを振り向くと、そこには姿も形もいなかった。
あの騒動で、何処かに行ったか。ほっとした。もし、まだいたら不快すぎてわたしがナノカより、さきに怒鳴り込んでいたかもしれない。
もう、二度と会いたくない。
街ですれ違っても、絶対目を合わさない。
スズカ先輩はまだ帰ってこない。探すのに、時間かかっているのかもしれない。わたしは自販機でジュースを買いに、ナノカには残ってもらった。
ナノカはオレンジジュース。わたしは砂糖ジュース。
自販機はここ、神社を抜けて下の階段を巡ってそこにある。長い階段を降りるには、十分以上かかる。わたしは階段を二段飛ばして降りていった。
二段飛ばしで降りて、ようやく地面へ。自販機を見つけた。品が揃ってて、ピカピカ光っている。蜘蛛の巣が張っていて古びている。誰も管理していないのは分かった。
そういえば、スズカ先輩たち汗だくで帰ってくるかもしれない。ナノカのももちろん買うけど、スズカ先輩たち用のジュースも買っとこ。
「えーとスズカ先輩は紅茶……かな? ナズナ先輩たちは普通にお茶でいいや」
紅茶とお茶を三本買った。
ゴトン、とペットボトルが落ちてくる。それを拾おうとして矢先、ふと、視界に影が生まれた。人の気配。近くに。恐る恐る見上げると、あの青年らが隣にいた。
あの薄気味悪い笑みを漂わせている。
「君可愛いね! 何買ったの?」
「俺らこれから楽しいこと、するんだけど行く?」
「めっちゃ楽しいよ!」
ジリジリ詰め寄ってくる。
この人たちは、にやにや笑っていたのはこのためだったんだ。
怖い。どうしよう。
宇宙空間なら聖剣があって、すぐに対峙するのに。相手は人間だし、ここは宇宙空間じゃない。
男性が近くに詰め寄るのは、これが人生初めてじゃないか。ノルンと違った恐怖が背中に走った。
わたしは恐怖で声が出なくなった。誰か助けてほしいのに、人は全く通っていない。神社のほうは、人はいるのに。ここだけ寂れている。叫べば来るだろうか。
無理だ。
わたしの喉が死んでいる。
すると、
「何をしていますの」
ついに幻聴が聞こえた。スズカ先輩の冷めきった声だ。男たちがピタリと止まったので、わたしは恐る恐る声の方を振り向くと、幻聴じゃない確かなスズカ先輩がそこにいた。
「その子はそう見えて、生徒会の端くれですことよ。気安く近づくことなど、恥を知りなさい」
いつもより、棘のある口調。
目の奥がギラリと光っている。
男たちはたじろいて、慌てて去っていった。なんか、さり際が弱々しく見える。
ほっとした。
ほんとに心の底から。体がまだ震えている。蒸し暑い夏なのに。これが恐怖。スズカ先輩は去っていった男たちの背を見て、重いため息をはいた。
「ああいう輩には気をつけなさい。あとで何をするか分からないですわ」
「ほんとに、ありがとうございます」
スズカ先輩は、わたしの顔色をじっとうかがって、そこの石段に休むのを提案。階段の石段に腰掛ける。
石段でも地面に座ることなので、スズカ先輩は座らない。そこで立ったまま。自販機で何かを買ってきてくれた。
わたしの大好きな砂糖ジュースだ。
「マドカが、耳にタコができるほど、あなたがこれを好きって言ってたので、買っただけですわ。あのとき助けたこと、これでチャラですわ」
わたしは、喜んで砂糖ジュースを受け取るとスズカ先輩はさきに石段をあがっていった。一緒に休まないんだ。
また不安が襲った。けど、それを察してかくるりと振り返る。
「安心するですわ。あとからナズナたちが来るから」
その言葉を残して、また石段を登っていった。その言葉通り、間もなくしてナズナ先輩たちが現れた。二人は重そうな板を抱えている。
全身汗だくだ。
わたしがここにいて、スズカ先輩がいないことに、マナミ先輩が発狂叫んだ。
「もう! あたしらにこれ持たせて、いきなり走り出していないって、どういうこと!?」
「お、お疲れ様です。あ、お茶あります」
やっぱり買っていて正解だった。ナズナ先輩たちは、この暑い中、そんな重そうなものを学校からここまで歩いてきた。
先輩たちがこんなに汗をかいているとこ、初めてだ。汗が似合わない美少女。
そういえば、スズカ先輩、汗一つもかいていなかったような。
三本買ってきたけど、スズカ先輩に渡すの忘れてた。自分のことで精いっぱいで。でも紅茶は、マナミ先輩が飲んでくれた。もうがぶ飲み。ものの数分で空っぽにする。
先輩たちはお疲れなようで、わたしは代わる代わる交代した。マナミ先輩が一番限界なようで、階段を登りきれたころには、もう動くことも喋ることもできない、何もかも燃え尽きた人間となっていた。
持ってきた板を屋台に置く。これで完成だ。あとは景品。玩具の銃。そして、当日になると客引きだ。
明日はいよいよ祭り。この日のために準備してきたものを、全部注ぐ。
そして、これがスズカ先輩、マドカ先輩の最後の行事。思い出いっぱいの夏で終わらせたい。そのためには、頑張らないと。
§
それから、目が覚めたマドカ先輩は集中治療室から保健室へ。マリア先生が薬を探し出し、なんとか一生床に伏せることを回避。でも、外を歩くことはできない。コードは繋がったまま。
「明日が祭りですね。私もぜひ行きたかったです。生徒会での準備は大丈夫ですか?」
嬉しそうに聞く。
「……大丈夫ですわ。すべて順上ですことよ」
「まぁ! それは良かった!!」
まるで自分のことのように、わっと笑う。スズカの手をするりと握る。
「スズカさん、ありがとうございます。最高のお祭りにしてください」
喉を殺し、涙を我慢して泣いたスズカの姿を、誰も知らない。
わたしたちと同じように、学校指定の制服。無理に合わせなくてもいいのに。ナノカはこういうとき、合わせたがる。
すると、ふいに視線を感じた。何ならまとわりつくような視線だ。辺りは、祭りの準備をしている街の大工さん、職人、男性らがいる。どこからしているのか、容易にわかった。
明日が祭りに控えているので、街の人たちはドタバタ忙しそうにしていた。もう、ここに忌み魔女がいても、気にもしない様子。なのに、その中で、ずっとこちらをうかがう大人の姿が。
わたしたちとそんな変わらない青年たち。人数は三人。三人して、こちらをにやにや薄気味悪く笑っていた。
何だろう。
わたしたちが魔女だから。
街の人から税金を奪いとって、のうのうとしているから。
原因はすぐに思いついた。魔女であれば、あの視線に堪えるしかない。
けど、少しおかしい点がある。嫌われてるなら、もっと嫌悪感が出るはず。なのに青年らの表情はうって違って、笑みだった。
品定めをするような、薄気味悪い笑み。
不快だ。
ずっとこちらを見て、にやにやしている。
「ねぇナノカ」
『何?』
わたしは青年らに気づかれないように、コッソリ指差した。ナノカは指差す方向を見て、首をかしげた。
「おかしいと思わない?」
『別に? あたしたちのこと、好きなんだよ』
ナノカが大きく手を振った。さながらアイドルのように。わたしは慌ててそれをやめさせた。
「ちょっとちょっと! よく見てよ! おかしいでしょ!?」
小声で怒鳴りつける。
ナノカはむっとした。わたしの手を振り払って、そっぽを向く。
『おかしくないし! ユナの目がおかしいんじゃない?』
何故かキレている。わたしが癪に障ることを言ったからなのか。ナノカはすぐに立ち上がり、あの青年らの所にトコトコ歩いていく。
わたしはびっくりした。おかしい、て言ってるのにキレて、それに近づくなんて。自分から死に行くような感じだよ。
そういえば、ナノカには教えていなかった。街の人はわたしたち魔女のことを、嫌いだということを。
街の人たちから税金を奪いとって、のうのうと暮らして楽しく暮らしていることに、気づいてもいないし、街の人たちが魔女のことを慕っているさえも思っている。
わたしは慌ててナノカの腕を掴んで、歩を止まらせた。ナノカはびっくりして、振り向く。目を見開いた状態でわたしを凝視。
『そんな慌てることなくない?』
わたしは鬼の形相で、ナノカの腕を掴んでいた。ナノカはその姿に、少し引き気味。わたしは呼吸を整えた。
「ここを離れるとスズカ先輩に怒られるよ?」
『確かに!』
ナノカは、スタスタと戻っていく。軽快な歩き方。自信に満ちた歩き方。ナノカは、この真実にきっと耐えることはできない。あの自信に満ちた背中を、壊したくない。
わたしは、ナノカの腕を掴んだとき、一瞬迷った。藻掻いた自分がいた。本当のことを話そうとした。話して、ナノカが壊れるところだった。
わたしは、何をしていたのだろう。少し気持ちを落ち着かせた。恐る恐る、青年らのほうを振り向くと、そこには姿も形もいなかった。
あの騒動で、何処かに行ったか。ほっとした。もし、まだいたら不快すぎてわたしがナノカより、さきに怒鳴り込んでいたかもしれない。
もう、二度と会いたくない。
街ですれ違っても、絶対目を合わさない。
スズカ先輩はまだ帰ってこない。探すのに、時間かかっているのかもしれない。わたしは自販機でジュースを買いに、ナノカには残ってもらった。
ナノカはオレンジジュース。わたしは砂糖ジュース。
自販機はここ、神社を抜けて下の階段を巡ってそこにある。長い階段を降りるには、十分以上かかる。わたしは階段を二段飛ばして降りていった。
二段飛ばしで降りて、ようやく地面へ。自販機を見つけた。品が揃ってて、ピカピカ光っている。蜘蛛の巣が張っていて古びている。誰も管理していないのは分かった。
そういえば、スズカ先輩たち汗だくで帰ってくるかもしれない。ナノカのももちろん買うけど、スズカ先輩たち用のジュースも買っとこ。
「えーとスズカ先輩は紅茶……かな? ナズナ先輩たちは普通にお茶でいいや」
紅茶とお茶を三本買った。
ゴトン、とペットボトルが落ちてくる。それを拾おうとして矢先、ふと、視界に影が生まれた。人の気配。近くに。恐る恐る見上げると、あの青年らが隣にいた。
あの薄気味悪い笑みを漂わせている。
「君可愛いね! 何買ったの?」
「俺らこれから楽しいこと、するんだけど行く?」
「めっちゃ楽しいよ!」
ジリジリ詰め寄ってくる。
この人たちは、にやにや笑っていたのはこのためだったんだ。
怖い。どうしよう。
宇宙空間なら聖剣があって、すぐに対峙するのに。相手は人間だし、ここは宇宙空間じゃない。
男性が近くに詰め寄るのは、これが人生初めてじゃないか。ノルンと違った恐怖が背中に走った。
わたしは恐怖で声が出なくなった。誰か助けてほしいのに、人は全く通っていない。神社のほうは、人はいるのに。ここだけ寂れている。叫べば来るだろうか。
無理だ。
わたしの喉が死んでいる。
すると、
「何をしていますの」
ついに幻聴が聞こえた。スズカ先輩の冷めきった声だ。男たちがピタリと止まったので、わたしは恐る恐る声の方を振り向くと、幻聴じゃない確かなスズカ先輩がそこにいた。
「その子はそう見えて、生徒会の端くれですことよ。気安く近づくことなど、恥を知りなさい」
いつもより、棘のある口調。
目の奥がギラリと光っている。
男たちはたじろいて、慌てて去っていった。なんか、さり際が弱々しく見える。
ほっとした。
ほんとに心の底から。体がまだ震えている。蒸し暑い夏なのに。これが恐怖。スズカ先輩は去っていった男たちの背を見て、重いため息をはいた。
「ああいう輩には気をつけなさい。あとで何をするか分からないですわ」
「ほんとに、ありがとうございます」
スズカ先輩は、わたしの顔色をじっとうかがって、そこの石段に休むのを提案。階段の石段に腰掛ける。
石段でも地面に座ることなので、スズカ先輩は座らない。そこで立ったまま。自販機で何かを買ってきてくれた。
わたしの大好きな砂糖ジュースだ。
「マドカが、耳にタコができるほど、あなたがこれを好きって言ってたので、買っただけですわ。あのとき助けたこと、これでチャラですわ」
わたしは、喜んで砂糖ジュースを受け取るとスズカ先輩はさきに石段をあがっていった。一緒に休まないんだ。
また不安が襲った。けど、それを察してかくるりと振り返る。
「安心するですわ。あとからナズナたちが来るから」
その言葉を残して、また石段を登っていった。その言葉通り、間もなくしてナズナ先輩たちが現れた。二人は重そうな板を抱えている。
全身汗だくだ。
わたしがここにいて、スズカ先輩がいないことに、マナミ先輩が発狂叫んだ。
「もう! あたしらにこれ持たせて、いきなり走り出していないって、どういうこと!?」
「お、お疲れ様です。あ、お茶あります」
やっぱり買っていて正解だった。ナズナ先輩たちは、この暑い中、そんな重そうなものを学校からここまで歩いてきた。
先輩たちがこんなに汗をかいているとこ、初めてだ。汗が似合わない美少女。
そういえば、スズカ先輩、汗一つもかいていなかったような。
三本買ってきたけど、スズカ先輩に渡すの忘れてた。自分のことで精いっぱいで。でも紅茶は、マナミ先輩が飲んでくれた。もうがぶ飲み。ものの数分で空っぽにする。
先輩たちはお疲れなようで、わたしは代わる代わる交代した。マナミ先輩が一番限界なようで、階段を登りきれたころには、もう動くことも喋ることもできない、何もかも燃え尽きた人間となっていた。
持ってきた板を屋台に置く。これで完成だ。あとは景品。玩具の銃。そして、当日になると客引きだ。
明日はいよいよ祭り。この日のために準備してきたものを、全部注ぐ。
そして、これがスズカ先輩、マドカ先輩の最後の行事。思い出いっぱいの夏で終わらせたい。そのためには、頑張らないと。
§
それから、目が覚めたマドカ先輩は集中治療室から保健室へ。マリア先生が薬を探し出し、なんとか一生床に伏せることを回避。でも、外を歩くことはできない。コードは繋がったまま。
「明日が祭りですね。私もぜひ行きたかったです。生徒会での準備は大丈夫ですか?」
嬉しそうに聞く。
「……大丈夫ですわ。すべて順上ですことよ」
「まぁ! それは良かった!!」
まるで自分のことのように、わっと笑う。スズカの手をするりと握る。
「スズカさん、ありがとうございます。最高のお祭りにしてください」
喉を殺し、涙を我慢して泣いたスズカの姿を、誰も知らない。
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