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二章 白崎聖人の世界
第15話 一人
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もう深夜に近くなった時刻。街頭がパチパチしている。周りに蛾がいるから、光がパチパチいってる。
街頭がポツンポツンと立っているから、ほぼ暗い。月の光だけが照らしている。
和也くんとって僕は初対面だ。恐怖しかないだろ。昼間助けたやつが恩返しで深夜に現れるとか、どの童話もない。
「わざわざそれだけを?」
警戒している表情で言った。
それもあるけど、和也くんに聞きたいことが山ほどある。当然これしかない。
「和也くん、友達に困っているなら僕で埋めて!」
「…………は?」
「顔も良い、スタイルも良い、おまけに性格は良して、中々いないぞ! そんな和也くんがあんな奴らといるのが不思議だ」
和也くんは、呆れてため息ついてる。僕はそれを知らずにして、彼にグイグイ攻めた。
「和也くんは他の三人にはないのがあるよ! サッカーだけじゃない。バスケも野球もできて、体育の授業のバスケ、最高にかっこ良かったよ、いっぱい点とって和也くん一人で、二十点取ってる! 他にも数学の勉強では分からない子に教えてたよね。すごいね。自分の勉強もまだなのに他の子の面倒みてて、それで自分のやる事が遅くなってあいつらに叱られても一言も言い返さなかったところが、カッコイイよ! 憧れがいるみたい!」
すると、和也くんは青ざめた顔でスマホを取り出し「もしもし警察ですか?」と連絡した。僕はスマホを取って、勝手に切った。
「和也くん、どうして!」
「おっかないのが半端ないからだよ。返せ!」
当然返したけど、もう警察には連絡しない様子。青ざめた表情で警戒している。完全に変質者みたいな目で見てくる。ゴミを見る眼差しだ。ゴミを見るような眼差しを向けるのは、一人でいい。
和也くんは後退して、僕に問いかけた。
「お前は何者だ?」
「僕は白崎聖人。和也くんに頼みたいことがある」
ほんとはこっちが本題。話がそれていたな。
「5月1日、僕は君たちに殺される。それを阻止したい。だから、協力してくれ。和也くん」
僕は彼に手を伸ばした。受け止めることを心の底から信じている。だって君は優しいから。彼は怪訝な表情で手を凝視していた。
「俺たちが? どうして? 何で知っているんだ?」
これは、言ってもいいのだろうか。言ってもまともに信じてくれない。何度も死んでタイムリープをしているから、とか僕でも信じない。
仲間になってくれるためには、ここは正直に言ったほうがいいかもしれない。和也くんは、青ざめた表情で僕を凝視していた。
ここで正直に言っても、変質者には変わらない。和也くんを安心させるためには、僕の素性を言うことだ。
「大戸瀬高等学校。一年一組出席番号十三番。好きなものはカニとかマグロとか、嫌いなものは、特にないかな。家族構成は母、父、妹の四人家族で、住所は」
「もういい。分かったから」
和也くんは、勘弁してくれみたいに言った。これで僕が変質者じゃないことが分かってくれたけど、でも、まだ警戒している。
今でも警察に通報しようと、スマホを握っている。これじゃ、話が始まらない。強制的に仲間とした。
タイムリープとか、死に戻りは今言っても信じてくれない。だけど、友達が空き巣に入って人を刺すことは、割と信じてくれた。
「近頃のあいつら見てても、やりそうな話だ」とね。
5月1日の死を止めるために、また仲間をゲットした。和也くんがいれば百人力だ。今週の土曜日、僕の家へ招いた。
僕ん家のほうが作戦をたてやすい。帰ってからすぐに作戦をたてたいのは山々だけど、両親がいる。
ひとり暮らしだったら、自由だったのに。
4月30日
決行が明日に迫っている。僕らは作戦をねった。和也くんはまだ到着していない。天和お姉さんは「未来のことを信じる、そんなお気楽な人間いないでしょう」と既に諦めていた。
和也くんは絶対くる。
父さんは土曜日なのに、会社に出勤し母さんは近所の飲み会に行っている。家の中は、僕とお姉さんと愛姫しかいない。
愛姫は僕と同じインドア派だ。
休日なのに、部屋にこもりきっている。絶対下には降りてこないだろう。
すると、チャイムがなった。和也くんだ。玄関に駆け寄って、戸を開けるとびっくりした様子で立っていた和也くんが。
「待ってたよ! 和也くん!」
「ほんとにこことは……」
僕は和也くんを引っ張って、ついに仲間が集結。和也くんは最初乗り気じゃなかったけど、僕が本気だとわかると、乗ってくれた。
決行は明日の夜。空き巣に入るまでにやつを食い止めたい。和也くんがそれを食い止める方法に出る。天和お姉さんは、和也くんと一緒に、奴らを食い止めてほしい。
刃物を持っているやつらに、和也くん一人は危ないからね。
彼らのことは、トイレの隙間から覗いて少し知っている。彼らの一部分しかないけど、それでも大きな一部だ。
あの部分だけ見ても、奴らをこのまま野放しにするわけには行かない。将来国を支えるからと言って、破滅しか導かない。
それに、何回も体験して分かったことがある。怒ったら手がつけられない奴らが国を支えられるわけがない。でも彼らでも男子高校生。過ちぐらいはある。僕と同じ高校生が少年院に入るは些か胸が痛む。
罪を犯さない形で、全うな人として育ってほしい。僕はこれが狙いだ。
「そんな人間、たとえ全うになっても罪は消えません。地獄行きです」
天和お姉さんが鋭い口調で言った。
「まぁ、それは死んだあとだし。生きているうちに、俺はあいつらを地獄行きにしたくない」
和也くんが言った。天使の天和お姉さんと話が微妙に噛み合っている。
和也くんは、天和お姉さんの正体とかこの世界がどうなっているのか知らない。そこまでは話さない。
すると、僕らの作戦会議中に刺客が現れた。上の階にいるはずの愛姫が、じっとこちらを睨んでいた。階段の上からこちらを睨みつけている。
僕の記憶では休日のときは、部屋にこもりきりで下にも降りてこない妹だった。
「もしかしてうるさくしてたか? ごめんな」
愛姫は変わらず、ムスッとした表情でこちらを見下ろしていた。
「ごめん愛姫。居間に客人がいるんだ。何か飲みたいものがあるなら、兄ちゃんに言え」
優しく言った。
愛姫は聞き分けのいい子だ。兄ちゃんの言うことは、何があっても守ってくれる。けど、このときの愛姫は、感情が爆発していた。
「お兄この頃コソコソとしてて、胡散臭い。愛姫のお兄なのに」
後半は聞き取れなかったけど、愛姫はズカズカと階段を降りてきて居間に現れた。昼間なのに、パジャマのままで髪の毛だって、寝起きみたいに荒れている。
兄ちゃんからみても、恥ずかしいかっこうだ。それを客人の前で披露するとは、我妹ながら、カッコイイぞ。
「この頃コソコソしてると思ったら、天和姉と密会してたの? もしかして付き合ってんの!? あとそちらは――」
愛姫は和也くんに目を行くと、顔を真っ赤にした。自分がどんだけ恥ずかしいかっこうしているか、分かったみたいだ。
体を腕で隠し、へたり込んだ。
「わーん! お客さん来ているなら最初から言ってよ! 愛姫恥ずかしいじゃん!」
「最初から言ってた。和也くんごめん。これは僕の妹の愛姫ていうんだ。恥ずかしいかっこうだけど、許してね」
和也くんは、どうしたらいいのか分からない表情。とりあえず頷いていた。愛姫はすぐに別室で着替えて、居間に。
作戦会議をしたいところだけど、愛姫が邪魔で出来ない。しかも何故か、和也くんにべったりだ。人見知りの激しい愛姫が、さっきまで初対面の少年に馴れ馴れしく接さない。
なのに、なんだそのベタベタつきは。付き合ってもいないのに。
「愛姫離れなさい!」
「もう、耳元で怒鳴らないで! いいじゃん。愛姫の運命の人なのに」
「運命の人ぉ!?」
僕だけじゃなく、和也くんまでも叫んだ。愛姫は自信満々に、さも当たり前のように言ってのけた。和也くんは、ドン引きした表情で、愛姫の腕を放して一歩離れた。
「愛姫! 和也くんを困らせるんじゃない。だいだい愛姫の運命の人とか、まだ速い!」
「お兄、速いとか遅いとかそんなの関係ないよ。和也くんを見たとき、愛姫、ビビッと来たんだから。間違いない」
この妹をなんとかしろ、そう電波が送られてきた。和也くんだな。ドン引きした表情で僕と妹を交互に見比べている。
日焼けした黒い肌が、青ざめている。
我が妹よ、分かるぞ。
和也くんはスポーツマンで、外見もカッコイイし中身までもイケメンだ。この人を仲間にしたいて決めた瞬間、僕もビビッときた。兄妹だな。だからといって、兄ちゃんとして許すはずがなかろう。離れなさい。と強引に二人の仲を引き裂いた。
愛姫はなんと、最初からこの話を聞いていたらしい。階段のほうで。筒抜けだったらしい。仕方ない。愛姫も協力してもらうことに。
街頭がポツンポツンと立っているから、ほぼ暗い。月の光だけが照らしている。
和也くんとって僕は初対面だ。恐怖しかないだろ。昼間助けたやつが恩返しで深夜に現れるとか、どの童話もない。
「わざわざそれだけを?」
警戒している表情で言った。
それもあるけど、和也くんに聞きたいことが山ほどある。当然これしかない。
「和也くん、友達に困っているなら僕で埋めて!」
「…………は?」
「顔も良い、スタイルも良い、おまけに性格は良して、中々いないぞ! そんな和也くんがあんな奴らといるのが不思議だ」
和也くんは、呆れてため息ついてる。僕はそれを知らずにして、彼にグイグイ攻めた。
「和也くんは他の三人にはないのがあるよ! サッカーだけじゃない。バスケも野球もできて、体育の授業のバスケ、最高にかっこ良かったよ、いっぱい点とって和也くん一人で、二十点取ってる! 他にも数学の勉強では分からない子に教えてたよね。すごいね。自分の勉強もまだなのに他の子の面倒みてて、それで自分のやる事が遅くなってあいつらに叱られても一言も言い返さなかったところが、カッコイイよ! 憧れがいるみたい!」
すると、和也くんは青ざめた顔でスマホを取り出し「もしもし警察ですか?」と連絡した。僕はスマホを取って、勝手に切った。
「和也くん、どうして!」
「おっかないのが半端ないからだよ。返せ!」
当然返したけど、もう警察には連絡しない様子。青ざめた表情で警戒している。完全に変質者みたいな目で見てくる。ゴミを見る眼差しだ。ゴミを見るような眼差しを向けるのは、一人でいい。
和也くんは後退して、僕に問いかけた。
「お前は何者だ?」
「僕は白崎聖人。和也くんに頼みたいことがある」
ほんとはこっちが本題。話がそれていたな。
「5月1日、僕は君たちに殺される。それを阻止したい。だから、協力してくれ。和也くん」
僕は彼に手を伸ばした。受け止めることを心の底から信じている。だって君は優しいから。彼は怪訝な表情で手を凝視していた。
「俺たちが? どうして? 何で知っているんだ?」
これは、言ってもいいのだろうか。言ってもまともに信じてくれない。何度も死んでタイムリープをしているから、とか僕でも信じない。
仲間になってくれるためには、ここは正直に言ったほうがいいかもしれない。和也くんは、青ざめた表情で僕を凝視していた。
ここで正直に言っても、変質者には変わらない。和也くんを安心させるためには、僕の素性を言うことだ。
「大戸瀬高等学校。一年一組出席番号十三番。好きなものはカニとかマグロとか、嫌いなものは、特にないかな。家族構成は母、父、妹の四人家族で、住所は」
「もういい。分かったから」
和也くんは、勘弁してくれみたいに言った。これで僕が変質者じゃないことが分かってくれたけど、でも、まだ警戒している。
今でも警察に通報しようと、スマホを握っている。これじゃ、話が始まらない。強制的に仲間とした。
タイムリープとか、死に戻りは今言っても信じてくれない。だけど、友達が空き巣に入って人を刺すことは、割と信じてくれた。
「近頃のあいつら見てても、やりそうな話だ」とね。
5月1日の死を止めるために、また仲間をゲットした。和也くんがいれば百人力だ。今週の土曜日、僕の家へ招いた。
僕ん家のほうが作戦をたてやすい。帰ってからすぐに作戦をたてたいのは山々だけど、両親がいる。
ひとり暮らしだったら、自由だったのに。
4月30日
決行が明日に迫っている。僕らは作戦をねった。和也くんはまだ到着していない。天和お姉さんは「未来のことを信じる、そんなお気楽な人間いないでしょう」と既に諦めていた。
和也くんは絶対くる。
父さんは土曜日なのに、会社に出勤し母さんは近所の飲み会に行っている。家の中は、僕とお姉さんと愛姫しかいない。
愛姫は僕と同じインドア派だ。
休日なのに、部屋にこもりきっている。絶対下には降りてこないだろう。
すると、チャイムがなった。和也くんだ。玄関に駆け寄って、戸を開けるとびっくりした様子で立っていた和也くんが。
「待ってたよ! 和也くん!」
「ほんとにこことは……」
僕は和也くんを引っ張って、ついに仲間が集結。和也くんは最初乗り気じゃなかったけど、僕が本気だとわかると、乗ってくれた。
決行は明日の夜。空き巣に入るまでにやつを食い止めたい。和也くんがそれを食い止める方法に出る。天和お姉さんは、和也くんと一緒に、奴らを食い止めてほしい。
刃物を持っているやつらに、和也くん一人は危ないからね。
彼らのことは、トイレの隙間から覗いて少し知っている。彼らの一部分しかないけど、それでも大きな一部だ。
あの部分だけ見ても、奴らをこのまま野放しにするわけには行かない。将来国を支えるからと言って、破滅しか導かない。
それに、何回も体験して分かったことがある。怒ったら手がつけられない奴らが国を支えられるわけがない。でも彼らでも男子高校生。過ちぐらいはある。僕と同じ高校生が少年院に入るは些か胸が痛む。
罪を犯さない形で、全うな人として育ってほしい。僕はこれが狙いだ。
「そんな人間、たとえ全うになっても罪は消えません。地獄行きです」
天和お姉さんが鋭い口調で言った。
「まぁ、それは死んだあとだし。生きているうちに、俺はあいつらを地獄行きにしたくない」
和也くんが言った。天使の天和お姉さんと話が微妙に噛み合っている。
和也くんは、天和お姉さんの正体とかこの世界がどうなっているのか知らない。そこまでは話さない。
すると、僕らの作戦会議中に刺客が現れた。上の階にいるはずの愛姫が、じっとこちらを睨んでいた。階段の上からこちらを睨みつけている。
僕の記憶では休日のときは、部屋にこもりきりで下にも降りてこない妹だった。
「もしかしてうるさくしてたか? ごめんな」
愛姫は変わらず、ムスッとした表情でこちらを見下ろしていた。
「ごめん愛姫。居間に客人がいるんだ。何か飲みたいものがあるなら、兄ちゃんに言え」
優しく言った。
愛姫は聞き分けのいい子だ。兄ちゃんの言うことは、何があっても守ってくれる。けど、このときの愛姫は、感情が爆発していた。
「お兄この頃コソコソとしてて、胡散臭い。愛姫のお兄なのに」
後半は聞き取れなかったけど、愛姫はズカズカと階段を降りてきて居間に現れた。昼間なのに、パジャマのままで髪の毛だって、寝起きみたいに荒れている。
兄ちゃんからみても、恥ずかしいかっこうだ。それを客人の前で披露するとは、我妹ながら、カッコイイぞ。
「この頃コソコソしてると思ったら、天和姉と密会してたの? もしかして付き合ってんの!? あとそちらは――」
愛姫は和也くんに目を行くと、顔を真っ赤にした。自分がどんだけ恥ずかしいかっこうしているか、分かったみたいだ。
体を腕で隠し、へたり込んだ。
「わーん! お客さん来ているなら最初から言ってよ! 愛姫恥ずかしいじゃん!」
「最初から言ってた。和也くんごめん。これは僕の妹の愛姫ていうんだ。恥ずかしいかっこうだけど、許してね」
和也くんは、どうしたらいいのか分からない表情。とりあえず頷いていた。愛姫はすぐに別室で着替えて、居間に。
作戦会議をしたいところだけど、愛姫が邪魔で出来ない。しかも何故か、和也くんにべったりだ。人見知りの激しい愛姫が、さっきまで初対面の少年に馴れ馴れしく接さない。
なのに、なんだそのベタベタつきは。付き合ってもいないのに。
「愛姫離れなさい!」
「もう、耳元で怒鳴らないで! いいじゃん。愛姫の運命の人なのに」
「運命の人ぉ!?」
僕だけじゃなく、和也くんまでも叫んだ。愛姫は自信満々に、さも当たり前のように言ってのけた。和也くんは、ドン引きした表情で、愛姫の腕を放して一歩離れた。
「愛姫! 和也くんを困らせるんじゃない。だいだい愛姫の運命の人とか、まだ速い!」
「お兄、速いとか遅いとかそんなの関係ないよ。和也くんを見たとき、愛姫、ビビッと来たんだから。間違いない」
この妹をなんとかしろ、そう電波が送られてきた。和也くんだな。ドン引きした表情で僕と妹を交互に見比べている。
日焼けした黒い肌が、青ざめている。
我が妹よ、分かるぞ。
和也くんはスポーツマンで、外見もカッコイイし中身までもイケメンだ。この人を仲間にしたいて決めた瞬間、僕もビビッときた。兄妹だな。だからといって、兄ちゃんとして許すはずがなかろう。離れなさい。と強引に二人の仲を引き裂いた。
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