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一章 羽衣天音の世界
第2話 タイムリープ
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目が覚めて、朝ごはんを作ってテレビをつけながらそれを食べ、出る前に必ず仏壇に手を合わせ、学校に行く。
朝はどこも同じニュースが流れていた。昨日起こった大きな事故を映している。つまんねぇの。ぴっとテレビを消した。
あれ?
「これ、何度も見たような……気のせいか!」
僕は朝食を食べて、同じ日課を繰り返し、学校に行った。ニュースで流れていたところはここから遙か遠い場所で、田舎の僕らには関係ない。せいぜい同情が集まるだけ。
学校に着き、教室にたどり着いた。
窓の席近くに座っている彼女に目がいった。羽衣天音。容姿端麗、才色兼備、おまけに成績優秀という憎めない女。
彼女にどうしても目がいくのは、彼女が前の席の人だからかもしれない。学校一のマドンナが、こんな近くにいるのは、信じられない。
雪のように真っ白な肌。奥の景色に窓があるから、透けてみえる。朝の青空と一体化しててもおかしくない透明感。
僕は席につくや、早速悠介が現れた。
「おはようさん! あぁ、いつみても美しいなぁ」
恍惚とした表情で前の席の住人を眺める。こいつ、彼女を間近で拝めるために僕に近づいたのか。まぁ、確かに可愛いけど。
「なぁなぁ、後ろの席特権あるだろ? プリント配るときに指先が当たったりとか、消しゴムが落ちて、拾ってくれたりとか」
「ねぇよ。一度もそんなの」
悠介は、顔でも態度でも明らかに動揺していた。高嶺の花とそんな関係になれるか。悠介は彼女持ちなのに、夢見すぎなんだよ。
彼女とでも甘い恋しとけ。
「何何? なんの話?」
僕らが他愛もない話をしていると、朝霧がやってきた。朝霧は悠介と同じ、同中で中学の頃からよく、話していた。
黒髪で素朴な感じ。彼氏から貰ったヘアピンで髪をまとめている。
「それが、聖人のやつ後ろの席特権も使わないで一ヶ月過ごしているんだぜ」
「えぇ! それ凄くない? 女のあたしでも天音さん惚れるのに。もしかして、ちゃんとソコ……発達してる?」
二人の視線は、僕の股間に注がれた。僕はかっとなって、話を雑に切り裂いた。その放課後。悠介たちと遊びに誘われたけど、スーパーの五%引きがあるから、と断った。
高校生の一人暮らしは中々大変だ。
朝ご飯の支度、洗濯、掃除、昼飯の弁当、そして、夕御飯の材料買い。たとえ、奥様方たちの戦場だとしても、赴かなきゃならない。
無事、目当てのものを買ったその帰り道。時間はもう、薄暗い。公園近くの住居に人影が。怪しいな。
僕はじっと隠れて観察していると、人影が住居に侵入。宿主がいないのを見計らっての犯行。
僕は犯人の前に現れて、注意しないと。これで抑制された犯罪なんてないけど、見たところ、僕くらいの若い子たちだ。犯罪はやめろ。
目の前に白い光が。
車のランプだ。至近距離にある。
暗くなった時間帯に、懐中電灯も持っていないで、尚且つ街頭がない場所。こんなところに人がいたなんて、車のドライバーは気づかない。でも唐突に訪れた死。
それはあっけなく訪れて、目の前に現れた車がスローモーションに見える。体にぶつかるまで、その恐怖は長かった。
――また、死ぬのか?
――また?
またって、どういうことだ? 僕は、これを経験したことがあるのか?
体に強い衝撃が走った。
視界が反転している。夜空でキラキラ輝く星々。両親も妹も、星になっているんだな。僕もすぐにいくから――ゴキャ
あっという間だった。
ぶつかってきて、地面に着陸するまで長いようでほんとは短い。自分の体内から、赤い血が出てきた。どくどくと流れ、あっちこっちが痛い。体が重い。あぁ、死ぬのか。
ほんの僅かな意識で見えたのは、車から慌ててやって来たドライバーさんの姿。
――やだな。また、死んだ。
――またって、どういうことだよ。
〝また〟という言葉を知りたい。どうして僕は、二度もあったようなことを言うんだ。
§
昨日セットした目覚まし時計で目が覚めた。ぐっすり眠ったはずなのに、体が重い。僕は上体を起こし、朝ご飯を済ませた。テレビでは、昨日起きた高齢者ドライバーの事故のことを放送していた。気の毒な。
ん?
テレビ画面端に映った日時に目が釘付けになった。『五月一日火曜日』胸騒ぎがした。いや、おかしいだろ。
「五月一日……!? これって、僕は……」
何度も五月一日を体験した。
そして何度もその日に死んで、何度も五月一日に起きている。ナイフで刺された感触、車で轢かれた衝撃、死んだ感覚がまだ体に残っている。
「タイムリープ?」
僕はタイムリープしているのか。
どうして、いつから、今は何回目だ?
タイムリープしていることが分かると、これまでの記憶が頭の中に入ってきた。僕の知らない記憶。でも確かに白崎聖人として過ごしていた記憶。
僕は何度も死んで、生き返って、タイムリープしている。とりあえず、確認したい。今日も僕の知っている五月一日なのか。
今日は確か、いつも通りに学校に来て、悠介と話して、一限目の数学が分からなくて醜態を晒して、その放課後悠介に遊びに誘われたけど、スーパーの値引きがあるからそれを断って、その帰り道、死んだ。
吐き気がしてきた。
頭の中に何度も蘇ってくる、死んだ顔の僕。死んだときの感触。今でも夢だと信じたい。それを確かめるべく、学校に行く。
何度も足元がふらつきながら、学校にようやくたどり着いた。いつもは余裕だけど、今回はギリギリ。そして、席につくや早速のように悠介がやってきた。
「おはようさん! あぁ、いつみても美しいなぁ」
同じセリフ。
同じ表情。まるで、機械だ。誰かがこうするようにと機械のスイッチを押したように、それは決められてて、動作も同じで、教えられたことしかできない機械。
教室にいるクラスメイトたちは、同じ動作だった。同じ人とわいわいやってて、会話も同じ、外れた行動している人はいない。
タイムリープしているのは、僕だけなのか。僕だけが、この世界で留まっているのか。
授業どころじゃない。そもそも、この授業、何回もやってて答えは分かっている。指名されても大丈夫だ。それよりも、タイムリープしていることがわかったから、この世界の脱出ルートを探すことに。
えっと、まず分かっているのは僕は何故か五月一日を回り続けていることだ。どうして回り続けているのか、その理由も分からない。
漫画やアニメだと、こういう問題点はさくっと飛び込いていけるのに、いざ自分に降りかかると、どうしていいかわからない。
こういうのは、タイムリープしている前の日に必ず原因がある。前の日かぁ。前の日を思い出した。
朝起きて、学校に行って、授業受けて、帰宅して寝ての繰り返し。何ら変わらない。僕にとっての日常。この日に何か特別なことがあったりとか、そんなの全然ない。
そもそもこの記憶がはたして昨日のものなのか、よく分からない。こんなことも分からないなんて、もしかして、ボケたのか。
気がつくと、放課後になっていた。教室にはもう誰もいない。黄昏の夕日が窓から差し込んでくる。
真っ赤な太陽が照らしてある。
外は真っ赤なのに、教室は薄暗い。照明がついていないから。みんなもう、すっかり帰っててて、教室に残っているのは僕だけ。
一限目の記憶しかない。もうずっとこれについて考えていたのに、全然分からなくてもどかしい。
僕は帰る支度をしていると、扉のほうから物音が聞こえた。振り向くと彼女が立っていた。雪のように白い肌、周りの景色が透き通ってみえる透明感あふれてる。
「まだいたの?」
羽衣天音が言った。
頭の中の神経が溶けるような甘い声。初めて会話した。
「あぁ、うん」
びっくりしながら、席をたった。彼女は、軽快な歩みでこちらに向かってきた。自分の席が前後だからかもしれない。
彼女が近づいてくるのが分かると、僕は固まった。動けない。金縛りにあったように動けない。
「ど、どうして羽衣さんは残っているの?」
「忘れ物」
一言で会話は終了。
彼女は、僕を通り過ぎて、普通に自分の席に寄って何かを取り出した。少しホッとした。彼女が自分のところに向かってくるのではないか、緊張していたんだ。
踵を返し、帰っていく。その時だった。
彼女がくるりとこちらを振り向いた。サラサラな髪の毛が、ふわっと舞った。大きな瞳と目が合う。
「ねぇ、何かあったの?」
びっくりした。
まさか、心がみえるとかそんなわけないよな。でも、彼女は気づいているような節がある。
「心配かけてすまない。でも大丈夫。羽衣さんが、声かけてくれたからね。意外と優しいんだね」
そう言うと、彼女は大きな目をさらに見開かせた。なんだろう。長い沈黙が生まれた。
朝はどこも同じニュースが流れていた。昨日起こった大きな事故を映している。つまんねぇの。ぴっとテレビを消した。
あれ?
「これ、何度も見たような……気のせいか!」
僕は朝食を食べて、同じ日課を繰り返し、学校に行った。ニュースで流れていたところはここから遙か遠い場所で、田舎の僕らには関係ない。せいぜい同情が集まるだけ。
学校に着き、教室にたどり着いた。
窓の席近くに座っている彼女に目がいった。羽衣天音。容姿端麗、才色兼備、おまけに成績優秀という憎めない女。
彼女にどうしても目がいくのは、彼女が前の席の人だからかもしれない。学校一のマドンナが、こんな近くにいるのは、信じられない。
雪のように真っ白な肌。奥の景色に窓があるから、透けてみえる。朝の青空と一体化しててもおかしくない透明感。
僕は席につくや、早速悠介が現れた。
「おはようさん! あぁ、いつみても美しいなぁ」
恍惚とした表情で前の席の住人を眺める。こいつ、彼女を間近で拝めるために僕に近づいたのか。まぁ、確かに可愛いけど。
「なぁなぁ、後ろの席特権あるだろ? プリント配るときに指先が当たったりとか、消しゴムが落ちて、拾ってくれたりとか」
「ねぇよ。一度もそんなの」
悠介は、顔でも態度でも明らかに動揺していた。高嶺の花とそんな関係になれるか。悠介は彼女持ちなのに、夢見すぎなんだよ。
彼女とでも甘い恋しとけ。
「何何? なんの話?」
僕らが他愛もない話をしていると、朝霧がやってきた。朝霧は悠介と同じ、同中で中学の頃からよく、話していた。
黒髪で素朴な感じ。彼氏から貰ったヘアピンで髪をまとめている。
「それが、聖人のやつ後ろの席特権も使わないで一ヶ月過ごしているんだぜ」
「えぇ! それ凄くない? 女のあたしでも天音さん惚れるのに。もしかして、ちゃんとソコ……発達してる?」
二人の視線は、僕の股間に注がれた。僕はかっとなって、話を雑に切り裂いた。その放課後。悠介たちと遊びに誘われたけど、スーパーの五%引きがあるから、と断った。
高校生の一人暮らしは中々大変だ。
朝ご飯の支度、洗濯、掃除、昼飯の弁当、そして、夕御飯の材料買い。たとえ、奥様方たちの戦場だとしても、赴かなきゃならない。
無事、目当てのものを買ったその帰り道。時間はもう、薄暗い。公園近くの住居に人影が。怪しいな。
僕はじっと隠れて観察していると、人影が住居に侵入。宿主がいないのを見計らっての犯行。
僕は犯人の前に現れて、注意しないと。これで抑制された犯罪なんてないけど、見たところ、僕くらいの若い子たちだ。犯罪はやめろ。
目の前に白い光が。
車のランプだ。至近距離にある。
暗くなった時間帯に、懐中電灯も持っていないで、尚且つ街頭がない場所。こんなところに人がいたなんて、車のドライバーは気づかない。でも唐突に訪れた死。
それはあっけなく訪れて、目の前に現れた車がスローモーションに見える。体にぶつかるまで、その恐怖は長かった。
――また、死ぬのか?
――また?
またって、どういうことだ? 僕は、これを経験したことがあるのか?
体に強い衝撃が走った。
視界が反転している。夜空でキラキラ輝く星々。両親も妹も、星になっているんだな。僕もすぐにいくから――ゴキャ
あっという間だった。
ぶつかってきて、地面に着陸するまで長いようでほんとは短い。自分の体内から、赤い血が出てきた。どくどくと流れ、あっちこっちが痛い。体が重い。あぁ、死ぬのか。
ほんの僅かな意識で見えたのは、車から慌ててやって来たドライバーさんの姿。
――やだな。また、死んだ。
――またって、どういうことだよ。
〝また〟という言葉を知りたい。どうして僕は、二度もあったようなことを言うんだ。
§
昨日セットした目覚まし時計で目が覚めた。ぐっすり眠ったはずなのに、体が重い。僕は上体を起こし、朝ご飯を済ませた。テレビでは、昨日起きた高齢者ドライバーの事故のことを放送していた。気の毒な。
ん?
テレビ画面端に映った日時に目が釘付けになった。『五月一日火曜日』胸騒ぎがした。いや、おかしいだろ。
「五月一日……!? これって、僕は……」
何度も五月一日を体験した。
そして何度もその日に死んで、何度も五月一日に起きている。ナイフで刺された感触、車で轢かれた衝撃、死んだ感覚がまだ体に残っている。
「タイムリープ?」
僕はタイムリープしているのか。
どうして、いつから、今は何回目だ?
タイムリープしていることが分かると、これまでの記憶が頭の中に入ってきた。僕の知らない記憶。でも確かに白崎聖人として過ごしていた記憶。
僕は何度も死んで、生き返って、タイムリープしている。とりあえず、確認したい。今日も僕の知っている五月一日なのか。
今日は確か、いつも通りに学校に来て、悠介と話して、一限目の数学が分からなくて醜態を晒して、その放課後悠介に遊びに誘われたけど、スーパーの値引きがあるからそれを断って、その帰り道、死んだ。
吐き気がしてきた。
頭の中に何度も蘇ってくる、死んだ顔の僕。死んだときの感触。今でも夢だと信じたい。それを確かめるべく、学校に行く。
何度も足元がふらつきながら、学校にようやくたどり着いた。いつもは余裕だけど、今回はギリギリ。そして、席につくや早速のように悠介がやってきた。
「おはようさん! あぁ、いつみても美しいなぁ」
同じセリフ。
同じ表情。まるで、機械だ。誰かがこうするようにと機械のスイッチを押したように、それは決められてて、動作も同じで、教えられたことしかできない機械。
教室にいるクラスメイトたちは、同じ動作だった。同じ人とわいわいやってて、会話も同じ、外れた行動している人はいない。
タイムリープしているのは、僕だけなのか。僕だけが、この世界で留まっているのか。
授業どころじゃない。そもそも、この授業、何回もやってて答えは分かっている。指名されても大丈夫だ。それよりも、タイムリープしていることがわかったから、この世界の脱出ルートを探すことに。
えっと、まず分かっているのは僕は何故か五月一日を回り続けていることだ。どうして回り続けているのか、その理由も分からない。
漫画やアニメだと、こういう問題点はさくっと飛び込いていけるのに、いざ自分に降りかかると、どうしていいかわからない。
こういうのは、タイムリープしている前の日に必ず原因がある。前の日かぁ。前の日を思い出した。
朝起きて、学校に行って、授業受けて、帰宅して寝ての繰り返し。何ら変わらない。僕にとっての日常。この日に何か特別なことがあったりとか、そんなの全然ない。
そもそもこの記憶がはたして昨日のものなのか、よく分からない。こんなことも分からないなんて、もしかして、ボケたのか。
気がつくと、放課後になっていた。教室にはもう誰もいない。黄昏の夕日が窓から差し込んでくる。
真っ赤な太陽が照らしてある。
外は真っ赤なのに、教室は薄暗い。照明がついていないから。みんなもう、すっかり帰っててて、教室に残っているのは僕だけ。
一限目の記憶しかない。もうずっとこれについて考えていたのに、全然分からなくてもどかしい。
僕は帰る支度をしていると、扉のほうから物音が聞こえた。振り向くと彼女が立っていた。雪のように白い肌、周りの景色が透き通ってみえる透明感あふれてる。
「まだいたの?」
羽衣天音が言った。
頭の中の神経が溶けるような甘い声。初めて会話した。
「あぁ、うん」
びっくりしながら、席をたった。彼女は、軽快な歩みでこちらに向かってきた。自分の席が前後だからかもしれない。
彼女が近づいてくるのが分かると、僕は固まった。動けない。金縛りにあったように動けない。
「ど、どうして羽衣さんは残っているの?」
「忘れ物」
一言で会話は終了。
彼女は、僕を通り過ぎて、普通に自分の席に寄って何かを取り出した。少しホッとした。彼女が自分のところに向かってくるのではないか、緊張していたんだ。
踵を返し、帰っていく。その時だった。
彼女がくるりとこちらを振り向いた。サラサラな髪の毛が、ふわっと舞った。大きな瞳と目が合う。
「ねぇ、何かあったの?」
びっくりした。
まさか、心がみえるとかそんなわけないよな。でも、彼女は気づいているような節がある。
「心配かけてすまない。でも大丈夫。羽衣さんが、声かけてくれたからね。意外と優しいんだね」
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