90 / 131
ブラック & ホワイト
3
しおりを挟む
学校を出たぼくは、『Master peace』へと向かった。今日はバイトのシフトが入っていなかったが、完成したイラストを早く与儀さんに見せたかった。
出来上がったイラストを見せると、紫煙を吐き出した彼女は、開口一番「過激ね」と言った。
少しやり過ぎたかな。そう不安に思っていると、すぐに「いいじゃん、これ」と言葉が継がれた。
「ローブローアートか。やるわねーーーって、どうやら知らないでやったみたいね」
ぼくの呆けた顔を見た与儀さんに、首肯する。絵を描くのは好きだが、芸術の知識にそこまで造詣が深い訳ではないのだ。
「そうね。教えておくと、ローブローアートっていうのはアメリカで発展した大衆によるアートの系譜のことよ。昔は芸術は上流階級が楽しむものだったから、一般市民は絵画というものに触れる機会があまりなかったのよ。だから、そういう大衆の中から出てきたアートの特徴は、身近にあったコミックとかの影響が強く、ポップでどこか皮肉交じり。そしてエロティックな構図を好んでよく使用されるようになったの。それが、現代のローブローアートに発展したと言われているわ」
「それって、なんだか似てますねーーーグラフィティに」
ぼくは思わず、売り場のスプレーインクが置かれているコーナーに目をやった。
「間久辺の考えている通り、ローブローアートとグラフィティは通じるものがあるわ」
グラフィティにも様々な種類があるが、ポップに描かれることの多いキャラクターは、このローブローアートに属するのだろう。もともと、グラフィティはアンダーグラウンドで培われてきた文化だ。だから本来、アートという括りにするのもおかしな話なのかもしれない。ぼくたちがやっている行為に無理やり意味を見出したり、現代アートだなんだと擁護する動きがあるが、そもそも根底から間違っている。
ぼくたちは楽しいから、絵を描くんだ。それ以上も以下もない。
もちろん、イリーガルなライターはそれに伴う責任も負わなければならないだろう。
学校での石神さんと同じだ。髪を染めたり、好き勝手に振る舞うのなら、そこには自己責任が重くのしかかる。ことさらに、ぼくが足を踏み入れたアンダーグラウンドは、そういう世界なんだ。
「よっし、イラストは確かに受け取ったわ。この絵でいいか依頼人に確認取ってみる。つっても、多分、この出来なら即オッケーが出ると思うけどね」
「だと、いいんですけどね」
フライヤーはチラシ。大げさな言い方かもしれないが、それは招待状みたいなものだ。受け取る側がどう思うかが一番大切だが、それを送る側のイベント主催者だって、半端な招待状を客に送りたいとは思わないはずだ。そう考えると、このイラストで良かったのだろうかと不安に駆られる。自分が一番力を出せる画風で描いたつもりではあるが、趣味に走り過ぎた感は否めない。
ぼくのフライヤーの出来次第でイベントの認知度も変わってくるのだから、責任は重大だ。
「あの、やっぱりもう少し時間を……」
「は? どうして」
「いやだって、不安じゃないですか。ぼくのイラストが気にいられなかったら与儀さんにも迷惑かかっちゃうし」
「あんた、そんなこと気にしてたの? あたしがこの仕事を回したのは、あんたにならできるって思ったからよ。そして、しっかりとその期待に応えてくれたと思ってるよ」
与儀さんはそう言ってくれるが、やはり不安は拭えない。
「ちょっと間久辺。なによその覇気のない顔。グラフィティのときはもっと自信持ってるじゃない。なんで急にそんなに自信を無くしてしまったの?」
「だって、グラフィティは初めから一発勝負だし、一定のクオリティをクリアしたら、あとは時間短縮に全神経を集中させますからね。いくら成り立ちが近くても、根本的に別物ですよ」
手直しができてしまう分、イラストの仕事は迷いが生じる。もって上手く描けるのではないか。もっと良くなるのではないか。そう考え出したらキリがない。どこで妥協するか、その線引きは難しい。
「それでもやっぱり、もう少し時間を下さい。描いた絵って時間を置いてから見たら印象が変わることもあるじゃないですか」
「時間って言ったって、そんなに期日まで残ってないわよ。完成度を高めたいって気持ちは買うけど、納期に間に合わないなんて、そっちの方が最悪よ」
「日曜には必ず持ってきます。それで間に合いますよね?」
まあ、と歯切れ悪く答える与儀さん。心配というよりも、そこまでこだわるぼくの姿を怪訝に感じているようだ。
だが、彼女も少し考え、ぼくの気持ちを理解してくれたのか、うんと頷いた。
「良い具合に煮詰まってるみたいだし、一つあたしからアドバイスよ。もともと、ローブローアートとアングラっていうのは相性良いのは当たり前なんだけど、あんたの絵には、そこに日本的な、簡潔に言うと漫画的なテイストが入っていて、日本人に馴染みのある絵になっているのよね。人によってはそういう写実的じゃないイラストを否定的に見るのもいるけど、あたしは素直に関心したわ。ストリート要素とオタク要素、その二つが見事に調和していて、自分の物にしている。間違いなくあんたにしか描けない絵だし、武器だわ」
ぼくにはよくわからなかった。今回、漫画的なテイストの女性キャラクターを描いたのは、いまのぼくが最も得意とする画風がそれだったからに過ぎない。グラフィティをやるようになって、逆に美術部では写実的な絵を好んで描くようになったくらいだ。
それでも、与儀さんが良いというのならこの方向で今回はフライヤーを完成させていいのだろう。
ぼくにとって、彼女の言葉はそう思えるくらい大きいものだった。ほんと、出会ったときから、与儀さんには導いてもらってばかりいるな。そう思った。
「ねえ間久辺。これからもイラストの仕事やっていった方がいいわよ。グラフィティは、お金にならないんだから」
生々しい話ではあるが、それが真実だ。
依頼されて描いたグラフィティならともかく、イリーガルなグラフィティに金を払う人間などいない。だからこそ、ライターの多くはショップを経営したり、イラストを描くことで金銭を得ている。与儀さんほどのライターがそう言うのだから、間違いないだろう。
まあ、それでもグラフィティから離れるつもりはない。お金の問題ではないのだ、こういうものは。きっと、与儀さんならそう言うと思った。
思っていたのだが―――
「ねえ、間久辺。そろそろ、線引屋の名前を捨てる頃合いじゃない?」
ぼくは、耳を疑った。
「与儀さん。いま、なんて言いました?」
そう聞き返さずにはいられなかった。
「いやほら、さっきも言ったけどグラフィティなんてやっていても儲からないし、以前よりは認められるようになったと言っても、まだまだ美術界では風当たりの強いジャンルよ。それなら、イラストレーターでもやっていた方が賢いと思うわ」
信じられなかった。
これが、あの与儀さんの言葉なのか? ぼくにグラフィティを教えてくれたのは彼女だ。それに、過去に自分の愛する人を失いかけても、彼女はグラフィティから離れようとしなかった。そんな与儀さんから、グラフィティを否定するような言葉が出るなんて、信じられなかった。いや、それが事実だとしても信じたくなかった。
質の高い作品には、それ相応の評価がされるべき。ここで言う評価とはつまり、金銭のことだ。その評価があるからこそ、描く側はさらに高品質なものを世に生み出そうとする。与儀さんの言うことはある意味で真理なのだろう。
だけど、なにかを生み出そうとする行為に、必ず金銭という代償が必要とされる訳では決してない。少なくともぼくはそう思っているし、与儀さんもうそうだと信じていた。
「……冗談、でしょう?」
「え?」
「冗談だって言ってくれよ、与儀さんっ! グラフィティには人の心を動かす力がある。いまではそう思っています。こんなぼくがそう思えるようになったのは、与儀さんがこの世界を教えてくれたからです。なんの力も持たなかったぼくに、戦う術を与えてくれた。それなのに、そんな与儀さんの口から、グラフィティが儲からない? 線引屋をやめろ? ……そんな言葉。聞きたくなかったよ」
ぼくは与儀さんの手元にあるイラストを乱暴に奪い取り、ポケットにしまうと、彼女に背中を向けた。そのまま歩き出すと、背後で「待ちなさい」と呼び止める声が聞こえる。
一瞬進むのを止めたぼくは、告げる。
「イラストは日曜までに仕上げます……それで、いいでしょう?」
約束は週明けらしいので、それでギリギリ間に合うだろう。
与儀さんは、なにか言いたげに言葉を選んでいるようだったが、結局「わかったわ」と言うに留まった。
店を出たぼくは、鞄の底を手で抑え、スプレー缶とガスマスクの硬い感触を確かめる。
そういえば、クリスマスの一件から、ぼくは一度も線引屋のマスクを被っていなかった。
その必要がなかったから、というよりも、クリスマスの日にアカサビさんに言われたことがずっと頭の中に残っていたのだ。良くも悪くも、線引屋はアンダーグラウンドで強い影響力を持つようになった。だから、軽はずみに線引屋として行動を起こすことで、また予期しない騒動が起きる可能性も考えられる。
与儀さんに、線引屋の名前を捨てたらどうかと提案され、さっきは憤りを覚えたぼくだったが、実際問題として、いまのぼくにとって線引屋の名前はあまりにも重くのしかかっていた。
出来上がったイラストを見せると、紫煙を吐き出した彼女は、開口一番「過激ね」と言った。
少しやり過ぎたかな。そう不安に思っていると、すぐに「いいじゃん、これ」と言葉が継がれた。
「ローブローアートか。やるわねーーーって、どうやら知らないでやったみたいね」
ぼくの呆けた顔を見た与儀さんに、首肯する。絵を描くのは好きだが、芸術の知識にそこまで造詣が深い訳ではないのだ。
「そうね。教えておくと、ローブローアートっていうのはアメリカで発展した大衆によるアートの系譜のことよ。昔は芸術は上流階級が楽しむものだったから、一般市民は絵画というものに触れる機会があまりなかったのよ。だから、そういう大衆の中から出てきたアートの特徴は、身近にあったコミックとかの影響が強く、ポップでどこか皮肉交じり。そしてエロティックな構図を好んでよく使用されるようになったの。それが、現代のローブローアートに発展したと言われているわ」
「それって、なんだか似てますねーーーグラフィティに」
ぼくは思わず、売り場のスプレーインクが置かれているコーナーに目をやった。
「間久辺の考えている通り、ローブローアートとグラフィティは通じるものがあるわ」
グラフィティにも様々な種類があるが、ポップに描かれることの多いキャラクターは、このローブローアートに属するのだろう。もともと、グラフィティはアンダーグラウンドで培われてきた文化だ。だから本来、アートという括りにするのもおかしな話なのかもしれない。ぼくたちがやっている行為に無理やり意味を見出したり、現代アートだなんだと擁護する動きがあるが、そもそも根底から間違っている。
ぼくたちは楽しいから、絵を描くんだ。それ以上も以下もない。
もちろん、イリーガルなライターはそれに伴う責任も負わなければならないだろう。
学校での石神さんと同じだ。髪を染めたり、好き勝手に振る舞うのなら、そこには自己責任が重くのしかかる。ことさらに、ぼくが足を踏み入れたアンダーグラウンドは、そういう世界なんだ。
「よっし、イラストは確かに受け取ったわ。この絵でいいか依頼人に確認取ってみる。つっても、多分、この出来なら即オッケーが出ると思うけどね」
「だと、いいんですけどね」
フライヤーはチラシ。大げさな言い方かもしれないが、それは招待状みたいなものだ。受け取る側がどう思うかが一番大切だが、それを送る側のイベント主催者だって、半端な招待状を客に送りたいとは思わないはずだ。そう考えると、このイラストで良かったのだろうかと不安に駆られる。自分が一番力を出せる画風で描いたつもりではあるが、趣味に走り過ぎた感は否めない。
ぼくのフライヤーの出来次第でイベントの認知度も変わってくるのだから、責任は重大だ。
「あの、やっぱりもう少し時間を……」
「は? どうして」
「いやだって、不安じゃないですか。ぼくのイラストが気にいられなかったら与儀さんにも迷惑かかっちゃうし」
「あんた、そんなこと気にしてたの? あたしがこの仕事を回したのは、あんたにならできるって思ったからよ。そして、しっかりとその期待に応えてくれたと思ってるよ」
与儀さんはそう言ってくれるが、やはり不安は拭えない。
「ちょっと間久辺。なによその覇気のない顔。グラフィティのときはもっと自信持ってるじゃない。なんで急にそんなに自信を無くしてしまったの?」
「だって、グラフィティは初めから一発勝負だし、一定のクオリティをクリアしたら、あとは時間短縮に全神経を集中させますからね。いくら成り立ちが近くても、根本的に別物ですよ」
手直しができてしまう分、イラストの仕事は迷いが生じる。もって上手く描けるのではないか。もっと良くなるのではないか。そう考え出したらキリがない。どこで妥協するか、その線引きは難しい。
「それでもやっぱり、もう少し時間を下さい。描いた絵って時間を置いてから見たら印象が変わることもあるじゃないですか」
「時間って言ったって、そんなに期日まで残ってないわよ。完成度を高めたいって気持ちは買うけど、納期に間に合わないなんて、そっちの方が最悪よ」
「日曜には必ず持ってきます。それで間に合いますよね?」
まあ、と歯切れ悪く答える与儀さん。心配というよりも、そこまでこだわるぼくの姿を怪訝に感じているようだ。
だが、彼女も少し考え、ぼくの気持ちを理解してくれたのか、うんと頷いた。
「良い具合に煮詰まってるみたいだし、一つあたしからアドバイスよ。もともと、ローブローアートとアングラっていうのは相性良いのは当たり前なんだけど、あんたの絵には、そこに日本的な、簡潔に言うと漫画的なテイストが入っていて、日本人に馴染みのある絵になっているのよね。人によってはそういう写実的じゃないイラストを否定的に見るのもいるけど、あたしは素直に関心したわ。ストリート要素とオタク要素、その二つが見事に調和していて、自分の物にしている。間違いなくあんたにしか描けない絵だし、武器だわ」
ぼくにはよくわからなかった。今回、漫画的なテイストの女性キャラクターを描いたのは、いまのぼくが最も得意とする画風がそれだったからに過ぎない。グラフィティをやるようになって、逆に美術部では写実的な絵を好んで描くようになったくらいだ。
それでも、与儀さんが良いというのならこの方向で今回はフライヤーを完成させていいのだろう。
ぼくにとって、彼女の言葉はそう思えるくらい大きいものだった。ほんと、出会ったときから、与儀さんには導いてもらってばかりいるな。そう思った。
「ねえ間久辺。これからもイラストの仕事やっていった方がいいわよ。グラフィティは、お金にならないんだから」
生々しい話ではあるが、それが真実だ。
依頼されて描いたグラフィティならともかく、イリーガルなグラフィティに金を払う人間などいない。だからこそ、ライターの多くはショップを経営したり、イラストを描くことで金銭を得ている。与儀さんほどのライターがそう言うのだから、間違いないだろう。
まあ、それでもグラフィティから離れるつもりはない。お金の問題ではないのだ、こういうものは。きっと、与儀さんならそう言うと思った。
思っていたのだが―――
「ねえ、間久辺。そろそろ、線引屋の名前を捨てる頃合いじゃない?」
ぼくは、耳を疑った。
「与儀さん。いま、なんて言いました?」
そう聞き返さずにはいられなかった。
「いやほら、さっきも言ったけどグラフィティなんてやっていても儲からないし、以前よりは認められるようになったと言っても、まだまだ美術界では風当たりの強いジャンルよ。それなら、イラストレーターでもやっていた方が賢いと思うわ」
信じられなかった。
これが、あの与儀さんの言葉なのか? ぼくにグラフィティを教えてくれたのは彼女だ。それに、過去に自分の愛する人を失いかけても、彼女はグラフィティから離れようとしなかった。そんな与儀さんから、グラフィティを否定するような言葉が出るなんて、信じられなかった。いや、それが事実だとしても信じたくなかった。
質の高い作品には、それ相応の評価がされるべき。ここで言う評価とはつまり、金銭のことだ。その評価があるからこそ、描く側はさらに高品質なものを世に生み出そうとする。与儀さんの言うことはある意味で真理なのだろう。
だけど、なにかを生み出そうとする行為に、必ず金銭という代償が必要とされる訳では決してない。少なくともぼくはそう思っているし、与儀さんもうそうだと信じていた。
「……冗談、でしょう?」
「え?」
「冗談だって言ってくれよ、与儀さんっ! グラフィティには人の心を動かす力がある。いまではそう思っています。こんなぼくがそう思えるようになったのは、与儀さんがこの世界を教えてくれたからです。なんの力も持たなかったぼくに、戦う術を与えてくれた。それなのに、そんな与儀さんの口から、グラフィティが儲からない? 線引屋をやめろ? ……そんな言葉。聞きたくなかったよ」
ぼくは与儀さんの手元にあるイラストを乱暴に奪い取り、ポケットにしまうと、彼女に背中を向けた。そのまま歩き出すと、背後で「待ちなさい」と呼び止める声が聞こえる。
一瞬進むのを止めたぼくは、告げる。
「イラストは日曜までに仕上げます……それで、いいでしょう?」
約束は週明けらしいので、それでギリギリ間に合うだろう。
与儀さんは、なにか言いたげに言葉を選んでいるようだったが、結局「わかったわ」と言うに留まった。
店を出たぼくは、鞄の底を手で抑え、スプレー缶とガスマスクの硬い感触を確かめる。
そういえば、クリスマスの一件から、ぼくは一度も線引屋のマスクを被っていなかった。
その必要がなかったから、というよりも、クリスマスの日にアカサビさんに言われたことがずっと頭の中に残っていたのだ。良くも悪くも、線引屋はアンダーグラウンドで強い影響力を持つようになった。だから、軽はずみに線引屋として行動を起こすことで、また予期しない騒動が起きる可能性も考えられる。
与儀さんに、線引屋の名前を捨てたらどうかと提案され、さっきは憤りを覚えたぼくだったが、実際問題として、いまのぼくにとって線引屋の名前はあまりにも重くのしかかっていた。
10
お気に入りに追加
2,208
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。