クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル

諏訪錦

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モロビトコゾリテ

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ハーレムという言葉をご存知だろうか。
将来の夢は異世界に転生してハーレムを築くことですって内心本気で考えていた中二の頃のぼくにとって、その言葉は憧れそのものだった。

ーーー某所、ファミレス。

ボックス席で、アカサビさん、侭さん、江津の三人が並んで座っている。ぼくはその向かい側に、御堂、それと美香ちゃんと一緒に並んで座る。
前に座る三人には事情を説明して、三人ともぼくの友人ということで理解してもらったはずなのだが、どういうわけか表情は険しいままで、当然会話も弾まない。
「まるで三股がバレて、当人たちが集まった席みたいだな」
ぼくの耳元でそう言った御堂は、「モテモテで羨ましい」と、バカにした様子でクスクス笑う。
おかしいな。こんなハーレム、誰も望んでないぞ?

なぜこんな悲惨な状況に陥っているのかというと、それは数分前のアーティスト通りでのこと……。
アカサビさん、侭さん、そして江津の三人にそれぞれ落ち着いて話を聞いてもらうために、取り敢えず近くのファミレスにでも入ろうと言い出した御堂は、ぼくのすぐ側を離れずにいる美香ちゃんを見て、「お前、それは犯罪だぞ」と言ってきた。
あらためてぼくが頭を撫でていることを思い出したのか、美香ちゃんはその手を乱暴に振り払うと、「気安く触らないでっ」と高飛車に言い放った。
はあ、なんだか踏んだり蹴ったりだよ。
そう思いながらも、ファミレスに来るまでの間、美香ちゃんは決してぼくから離れようとしなかった。
店に入り、隣に座った美香ちゃんは、「上着脱げば?」というぼくの気遣いの言葉に、首をふるふると振るだけだった。
ああそうですか。ぼくはふてくされながら、テーブルに頬杖をついた。
だが、そろそろこの沈黙にも耐えられそうにない。しかもここに集まった面子は、どうやら協調性が皆無な連中ばかりときている。ぼくはフル回転させた頭で、なんとか話題を絞り出した。
「そういえば侭さん、さっきはどうしてあんな所にいたんですか? もしかして与儀さんの店に行く途中だったんじゃないですか?」
その言葉に、ブッと吹き出した様子からして、図星だったとわかる。
同時に、隣で小さく舌打ちするのが聞こえて、御堂の地雷を踏み抜いてしまったことにも気付いた。
御堂は見るからにいじけたような態度を取りながら、「与儀さんと上手くいってるみたいで、良かったですね」と心にもないことを口にする。
それを一目で理解した侭さんは、口もとをひきつらせながら、「お陰様でな」と皮肉混じりに答える。
ちっ、と再び舌打ちした御堂は、口内に溜め込むような言い方で、ボソッと「……別れちまえ」と言った。
「おい、聞こえたぞっ」
「ああ、すんません。嘘のつけない性格なもんで」
「さっきは上手くいってて良かったとか抜かしてたよな?」
「それは嘘です」
「嘘はつけねぇんじゃねえのかよ?」
「それも嘘です」
ああ、二人の口論が見ていられないくらい知能指数低くなっていくよ。これじゃあ子供の喧嘩だ。
大人のみっともない姿を見せないように、美香ちゃんにはアイスクリームを頼んであげる。夢中で食べている間、ぼくは、口論する御堂と侭さんを無視して、今度は江津に話しかける。
「こんな寒い日までランニングなんて、大変だね?」
いきなり話題を振られた江津は、「ん?」と首を傾げてから答えた。
「まあ、鍛練は嘘つかないしな」
「はー、流石スポーツマンは考え方が違うね。サバサバしててこっちまで気持ちが良いよ」
ぼくの隣とその正面で、いまだに嘘がどうのと口論するねちっこい二人に爪の垢でも飲ませてやりたいくらいだよ、まったく。
そして江津は、「はは」と乾いた笑みをこぼすと、手にしたグラスの中身をじっと見つめながら、「どうせクリスマスイブでもデートする相手いないしな」と吐き捨てた。
一気に声のトーンが落ちた江津は、続けざまに、「そうだ。話は変わるがーーー」と言って、光彩の消えた瞳をこちらに向ける。
その張り付いた笑みを一ミリも崩さないまま、「石神とはどこまで進んだんだ?」と聞いてきた。
そのときの江津の瞳ときたら、口調とは裏腹にまるで笑っていなくて、ぼくは慌てて目を逸らした。
クソッ、ここは地雷原か!
前言撤回、江津もぜんぜんサバサバしてなかった。いや、むしろねちっこいぐらいだよ。これじゃあ爪の垢を飲ませても意味なさそうだ。
ぼくは適当に誤魔化しながら、逃げ場を求めるように、最後の砦であるアカサビさんに話を振った。この人の浮いた話は聞いたことないから、興味もあったしね。
「アカサビさんって彼女とかいるんですか?」
「オレか? そんな面倒くせぇのいるわけないだろう」
そうだよね。アカサビさんが、女性関係でやきもきしている姿とか想像できないし、したくない。
「なんだか安心しましたよ。ぼくの中でアカサビさんは孤高の男ってイメージが強いんで、女性と一緒に出歩いてる姿とか見たくないです」
「いや、まあ女と出歩くようなことはないけど、一緒になら住んでるぜ」
「はあ!?」
驚きの声をあげたのはぼくだけではなかった。
ぼくの隣でさっきまで口論していた御堂が、すっとんきょうな声をあげてアカサビさんを見る。
「ちょっと待てアカサビ。女と一緒に住んでるとか言って、どうせ肉親ってオチだろ? そういうのはパーティージョークとは言わないからな?」
「いや、なんで俺が女と住んでることがジョーク扱いされるんだよ。つーかオレに血縁者っていねぇんだよ。少なくとも、オレの知ってるかぎりではな」
あっ、そうか。そういえばアカサビさんは児童養護施設で育ったと以前話していた。血の繋がった肉親というのが、彼にはいないんだ。
一瞬空気が重くなり、再び沈黙が訪れた。
だが、ふとあることに気付いて、ぼくは言葉を発する。
「そういえば、さっきアカサビさん、彼女いないって言ってませんでした?」
「ああ、言ったぞ」
「それで、血の繋がった家族もいないんですよね」
「そうだ」
「……え?」
再びの沈黙。ぼく以外の全員も、同じことに気付いたのか、この統率の取れていないメンバーが、声を揃えて言った。

「「「「それじゃあ、あんた誰と暮らしてるの?」」」」

ぼくらの疑問に、アカサビさんは「ん?」と首を捻ってから、なんてことないように答えた。
「いまは、街で知り合ったOLの家に住んでる」
「ヒモじゃん!」
思わずそう叫ぶぼく。
「バッカ違えよ! 街歩いてたら変な集団に襲われてる女がいて、それを助けたら恩返しがしたいって言い出してよ。なにか困ってることないかって聞かれたから、住む場所がねえって答えたら『家に来ない?』って誘われたんだ」
「それで素直に家に行ったのかよ? 信じられねえ」
侭さんが呆れたようにそう言うと、江津も身を乗りだして話しに加わる。
「つか学生の俺が言うのもなんだけど、もっとしっかりした方がいいんじゃないっすか? その女の人、絶対あなたに好意があって家に誘ってますよ。ねえ?」
話を振られた御堂も、同意するように頷いた。
「アカサビ。あんた正義の味方かもしれねえけど、間違いなく女の敵だわ」
「なんでオレこんなに責められてんだよ。いままでだって、『困ってるなら家に来ない?』って誘われたこと何度もあるぜ。こんなの普通なことじゃねえかよ。意味わかんねえ」
そうか。家を持たないアカサビさんがどうやって生活しているのか、ようやくわかった。この人、助けた女の人に誘われたらホイホイついて行っちゃうんだ。だから、その気のないアカサビさんに呆れた女性に家を追い出され、行くあてがなくて公園で野宿することがあると。
そのお陰で過去に助けられた経験のあるぼくにとっては複雑な気分だが、一般論を提言するなら、助けた女の人に部屋に誘われて、ほいほい付いて行ったにも関わらず『その気はありませんよー』って、のたまうこの人の神経がわからない。いや、別に羨ましいとかそんなことこれっぽっちも思ってないよ。
ただまあ、一応これだけは聞いておかないといけないよね。今後の付き合い方にも関わってくるし。
「ーーーそのOLさん、美人?」
「は? なんだよいきなり。でも、そうだな。スラッとした体に整った容姿をしていると思うぞ。まあ、オレの好みじゃないけどな」
「チッ」
「ハッ」
「ケッ」
「フンッ」
ぼくを含め、御堂、江津、侭さんと、それぞれ三者三様の反応を見せたが、総じて思いは一緒だ。
このモテサビさん。前々から思っていたけど、主人公属性が強すぎて辛い。あらためて、ぼくはこの人生の主人公ではないのだと認識させられた。
これ以上他人のモテトークを聞いてると精神衛生上よろしくないので、ぼくは話題を切り替えるため、色恋とは正反対の話を振った。
「アカサビさんって、喧嘩強いじゃないですか」
「フツーだ、フツー」
全員から責められ、いじけたような口調で返してくるアカサビさん。
それにしても、聞き間違えか? あの化物じみた強さで普通だとしたら、人類は知らぬ間に二段階ほど進化を遂げていることになる。
自分を客観的に見られないアカサビさんは一旦放っておいて、次に侭さんに目を向ける。
「確か侭さんって、過去に蛇って呼ばれて恐れられてた、喧嘩の強い不良だったんですよね?」
「そんなことねえよ」
いやあるよっ!
ぼくめっちゃ殴られたからわかるよ、あれは尋常じゃない速度のパンチだった。まるで鞭みたいにしなやかな動きだったしね!
まあいいや。二人がこう言ってるなら、あんまり気にしてなさそうだし、聞いてみることにしよう。

「二人って、喧嘩、どっちが強いんですか?」

「バカお前っ」
そう言って、隣の御堂が肩を殴ってきた。
「痛っ、なにするのさ」
「良かった、痛みにまで鈍感じゃなかったみたいだな。じゃあその調子で空気にも敏感でいような」
「ひどいこと言うなよ御堂。こう見えてもぼくは空気人間エアーマンを自負するぐらい空気読むことには敏感なんだからね」
「ああ、わかる。お前教室で空気そのものだもんな」
江津のさりげないローブローが地味に利いてくる。ゆとり世代ってこれだから怖い。
だけど、ぼくは少し遅れて、ようやく御堂が焦っていることの意味がわかった。

「まあ、オレは喧嘩、フツーだぜ。フツーに……強い」

あれ? アカサビさん、なんだかさっきと言ってること違くない?

「そんなことねえよ」

侭さん。あなたはあなたで、さっきと言ってること同じだけど、それだとアカサビさんが喧嘩強くないって言ってるみたいですよ。
マンガとかで、強い者同士がよく『気配が変わった』とか言うけど、弱い者のぼくにも今回はハッキリと空気が変わったのがわかった。二人のまとう雰囲気が、急激に張り詰めたものにかわる。
もしかしてこれ、ぼく、また地雷踏み抜いたかな?
そういえば、ぼくもゆとり世代だってこと忘れていたよ。

それから、アカサビさんと侭さんによる過去の武勇伝自慢が始まったけれど、それを聞いていて、ふとあることを思い出した。
ああ、そうだ。
ぼく、この二人のパンチ両方受けたことあるんだ。しかも、結構シリアスな場面で。
いやー、このモンスター級の二人相手によく生きてたって自分のしぶとさを誉めてあげたいくらいだよ。
ああでもないこうでもないと騒ぐメンバーを俯瞰で見ていたぼくは、隣でもくもくとアイスを頬張る美香ちゃんに目をやった。
そして、思わず「ちょっと美香ちゃんっ」と声を荒げてしまう。
美香ちゃんは、食べることに夢中になるあまり、コートの胸のあたりがチョコレートアイスでべっとり汚れてしまっていた。
「ほらっ、こっち来て。汚れ落とさないと」
手を引いて急いでお手洗いに連れて行くぼく。男女それぞれに個室が一個ずつ用意されていて、その通路の突き当たりに、兼用の手洗い場が一個設けられている。ぼくはテーブルから持ってきたお手拭きを水で濡らし、彼女の胸の辺りを拭きながら言う。
「ほら、上着脱いで」
そんな善意のつもりで言った言葉に、美香ちゃんは「イヤッ」と大袈裟なくらい拒否反応を示し、そっぽ向いた。
「なんでよ。脱いでくれないと汚れ落とせないって。早くしないと落ちなくなるよ? 店の中、暖房効いてるから寒くないでしょう?」
ほら、と言って手を突きだし、上着を差し出すように示す。
だが、美香ちゃんは「ふん」と鼻を鳴らし、ぼくのことを無視してくる。
菩薩のマクベで通っているぼくも、さすがにちょっと頭にきた。
少し強行手段に出る。
彼女の腕を掴むと、引き寄せて上着のファスナーを下げようとする。
すると美香ちゃんは、「変態っ!」と聞き捨てならないことを叫ぶ。
ぼくは慌てて「なんて人聞きの悪いこと言うんだっ」と強い口調でいさめる。
だけど実際、この状態を他人に見られた場合、誤解されることもあるかもしれないなーと、漠然と思いながら、手を離さないでいると、美香ちゃんはさらに強い力で暴れながら、「やめろ変態っ!」と言いながらまだ抵抗してくる。
こうなったら、ぼくも開きなおってやる。
「ああ、変態で結構。さあその上着を脱ぐんだ、ぐへへ!」
情感たっぷりにそう言った瞬間、背後でカタンとなにかが落ちる音がした。慌てて振り返り、ホールから御手洗いに続く狭い通路を見ると、そこにはスマホが落ちていた。そのすぐ側に、黒い女性物のブーツが見えた。
恐る恐る顔をあげたぼくは、まるで石化の呪いでも受けたみたいに思考すらも停止した。
そこには、驚きと怒りの入り交じった表情でぼくを見る、石神さんの姿があった。
どうして彼女がここに? という疑問よりも、ぼくの口から真っ先に出たのは言い訳の言葉だった。
「違うんだよ石神さん。これには風の谷よりも深い訳があるんだ!」
なぜ言い訳が真っ先に出てきたかと言うと、彼女がツカツカとその距離を詰めながら、右腕を振り上げていたからだ。
そして、すぐ目の前にまで来た石神さんは、「問答無用っ!」と言って、その振り上げた拳をぼくの顔面に叩き込んだ。拳、つまりグーパンだ。
地面に倒れ込むさなか、スローモーションの景色の中で、ぼくは思った。
第一回、最強王者決定戦。アカサビさんや侭さんよりも、石神さんがぼくにとっては、一番強いんじゃないかって思ったよ。

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