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続、青春×グラフィティ

8ー裏

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「なんでお前がここにいる………間久辺っ」
俺は、睨み付けるようにヤツを見た。
間久辺は、いつもみたいなキョドった様子は見せずに、俺と正面から対峙する。なんなんだよ、こいつ。
怯んだのを悟られないように、俺はヤツを睨み続けると、間久辺はようやく口を開いた。
「石神さんに呼び出してもらったのはぼくなんだよ。悪いね、江津」
思わずため息がこぼれた。
バカか俺は。石神から呼び出されたことに浮かれて、よく考えもしなかったが、そもそも、部活もやってねえあいつが、放課後の学校に俺を呼び出す理由なんてない。
つまり、このオタク野郎にハメられたって訳だ。
「テメエ、どういうつもりか知らねえが、いい度胸だな。俺とサシでやり合うつもりか?」
腕を持ち上げて拳を構えると、間久辺は首を振って否定した。
「そんな訳ないじゃないか。ぼくはインドア派の美術部なんだよ。君に、喧嘩で勝てるわけないじゃないか。野球部の、君にね」
そうかと思うと、ヤツはわざとらしい態度で「ああ、ごめん間違えた」と言う。
「そうだった。君はもう野球部とは関係のない、不良になったんだよね? あー、ごめんね、間違えた間違えた。本当ーーー」
すると、ビクッとするほど鋭くなった瞳が俺に向けられ、間久辺はこう言った。
「ーーー何回、間違えれば気が済むんだよ、あんた!」
その表情、口調は、あの日のものと同じ。本当にこれが、間久辺なのか? 俺らにバカにされても、反論一つできない情けないオタク野郎が、いまは見る影もない。
「なんなんだよ、お前は。なんで俺を呼びつけた。どうして俺が不良グループに入ったことまで知ってるんだ!」
「理由なんてどうだっていいんだよ。それより、本当にこのままでいいの? 江津にとって、野球ってそんなに簡単に諦められることなの?」
「ああ、そうだよ。野球なんて所詮、内申稼ぎでやってただけだ。部活で好成績を残せば、進学にも有利だって思ってやってただけなんだよ。いま思うと下らねえぜ。もっと自由を満喫するべきだった!」
俺は叫ぶようにそう言った。
毎日毎日、日が沈むまで練習して、そんな毎日を過ごしてきたことが、全て無駄になってしまったんだ。強がりの一つでも言わないとやってられねえんだよ。
「そうさ。今日だって、あいつらの無様な練習姿を見るためにやって来たんだ。本当、才能の欠片もねえ後輩なんかに、俺の代わりが務まる訳がねえんだよ」
大友。あいつもどうせ、俺がいなくなって清々してるに決まってる。
なにが『一球入魂』だよ、クソくらえだ。テメエのへなちょこ球に、魂なんて宿る訳がねえ。
ああ、こんな所、来るんじゃなったぜ。
俺は背中を向け、立ち去ろうとすると、間久辺に呼び止められる。
「なあ江津。吠えるだけなら誰にだってできるんだよ。いまぼくに言ったことを、野球部の部員たちに言える? 影で強がり言うだけなんて、ただの負け犬じゃないか。そんなヤツが不良になったって、たかが知れてる。結局中途半端になって、なにも成し遂げることなんて出来なくなるよ」
「ああ? 俺は負け犬じゃねえ! そこまで言うなら見せてやるよ。いまから、野球部のバカ共に事実を叩きつけに行くからよぉ」
そうして俺は、野球部の部室のプレハブ小屋に向かった。校舎の脇にぽつりと建てられた小屋に到着すると、中で人の気配がする。
日も沈み、練習を終えた部員たちが後片付けしているのだろう。中では騒がしい物音に混じって、懐かしい声がいくつも聞こえてくる。
俺が練習に参加させてもらえなくなってから、言葉も交わしていない部員たち。
その聞き慣れた声から、俺の名前が出た。

『あの旗盗んだのって、ぜってぇ江津先輩だよな?』

一年のクソガキが、そう言ってゲラゲラ笑う。
『つーかあの人、ちょっと人より速い球投げられるからって王様気取りでさ、見てて痛いよな』
『そうそう、先輩たちもなにも言わねえから、余計に調子乗って、顎で使われる俺らの身にもなれって感じだよな』
あいつら、ふざけやがって。
俺の前ではヘコヘコして、「なんでもやりますよ!」とか言ってた癖に、裏ではこれか。
これだから、信用できないんだよ。
俺は頭にきて、怒鳴り付けながら扉を開こうとしてドアノブに手をかけたところで、別の声がして寸前で手を止める。
『やめようよ、そういうこと言うの』
その言葉に、俺は驚いて動けなくなる。
言葉というよりも声、声の主に驚いた。
俺を庇うような言葉を発したのは、俺の代わりに泉先輩と組むことになった、大友だった。

『なんで庇うんだよ大友。お前が一番、江津先輩にムカついてるはずじゃねえか』 

一年同士で共通の意見だと思っていたのか、大友の諌めるような言葉に腹を立てる後輩。

『江津先輩は、さんざんお前のことバカにしてたじゃねえかよ。「それで速球のつもりか?」とか、「不器用なお前に変化球なんて無理だ」って言って、笑い者にしてたの、忘れたわけじゃないだろう?』

『それは違うよ』

『なにも違わないんだって! 挙げ句、あいつは自分の身勝手で部活に出られなくなった癖して、代わりに投手に選ばれた大友のこと「ヘタクソ」って蒲地先生に言ったんだぞ。二年、三年の先輩たちの中に投手がいない理由がよくわかるよ。あの人と比べられて、本人から「ヘタクソ」なんて悪口言われるとわかっていたら、誰もやりたがる訳がない』

それのなにがいけない。
ヘタクソにヘタクソと言って、なにが問題なんだ。言わないで仲良しごっこを続けて、大会で大した成績も残せない。そんなお遊び野球がやりたいんだったら、草野球でもやっていればいいんだ。
俺は今度こそ扉を開こうとしたが、遠くで大人数の笑い声が近づいてくるのに気付いた。
時間的に野球部の二、三年が戻ってきたのだろう。
練習終わりに、特別にシャワー室で汗を流せるのも、結果を出している野球部の特権だった。
それだって、一年のヤツラが言うような仲良しクラブだったら、使わせてなんてもらえない。大会で結果を出している野球部だから、使える特権なんだ。
俺は間久辺の胸ぐらを掴むと、引っ張ってプレハブ小屋の裏手に身を隠した。
「言っておくが、別に先輩たちが怖くて隠れたわけじゃないからな」
俺の言葉に肩を竦める間久辺。
マジムカつく態度だぜ。
まあいい。このオタクは後で締めるとして、小屋の中に再び意識を向ける。
中では、ヒートアップした熱がおさまらないのか、一年のガキがまだ騒いでやがる。
遅れて小屋に入ってきた二、三年の部員たちは、何事かと騒ぎ始めた。
『丁度いい。先輩たちもハッキリして下さい。江津先輩に、部活に戻ってきて欲しいですか? あんな身勝手な人間をエースとして、これからもやっていくつもりなんですか?』
『やめなよ、そういうこと言うの』
『いいや、やめないね。大友は人が良いから庇っているけど、一年生は全員、江津先輩の態度に頭きてるんだ。先輩方はどうなんです? ちょっと野球の才能があるからって偉そうにして、遊び歩いているから、今回みたいな騒動起こすんですよ。そんな身勝手な人、この部に必要なんですか?』
プレハブ小屋の中が、一瞬沈黙に包まれた。
だが、すぐに『必要だ』という言葉が聞こえてきた。
その声を聞き間違えるはずがない。泉先輩だ。俺が入学したときから、ずっとお世話になってきた先輩。彼が、俺を必要だと口にした。

「……だったら、なんで」

なんで、俺を見捨てて、大友なんかと組んでるんですか?
思わずこぼれかけた俺の本音は、おそらく間久辺の耳にしか届いていない。
間久辺は、顔を上げると、その一対の瞳で俺を捉え、小さな声で答えた。
「ぼくは野球には詳しくないし、運動神経だって人より劣る。でも、だからこそわかることだってあるんだよ」
「なんだよ、そのわかることって?」
「君が疑問に思っていること。どうして、あの大友っていう一年生が投手として選ばれているのかってことだろう?」
俺が頷いて言葉を待っていると、すぐに間久辺は言葉を続けた。
「江津が、大友のことをヘタクソだって言った理由もわからなくない。ぼくの目から見たって、投げる姿はどこかぎこちなかった。だけど、さっきグラウンドを走る姿や、トレーニングする姿を見て思ったんだ。彼は決して運動神経は悪くない。いや、むしろ他の部員に比べても良い方じゃないかな?」
「なにが言いたい……?」
「つまり、チグハグなんだよ。ぼくが知る限り、運動神経の良い学生っていうのは、だいたいのスポーツをそつなくこなすことができる。江津もそうだろう?」
まあ、確かにバスケとかサッカーは苦手じゃない。だけど、それがなんだ。間久辺は、いったいなにが言いたいんだ。
「ほら、それじゃあやっぱりおかしいよね? どうして大友の投球はあんなにぎこちないんだろう? あんなに運動神経が良いのに、球を投げるっていう基本的な動作が、固い。これって不自然じゃない?」
言われて、初めて思った。確かにそうだ。
大友は中学でも野球をやっていて、ピッチャー経験があると言っていた。だから入学してからも投手候補に名前が挙がったんだ。
だとすると、おかしい。どうしてあいつの投球はあんなに不細工なんだ。
考え込んでいると、肩を叩かれ、俺は訳がわからない苛立ちから隣を睨み付けると、人差し指を口元に持ってきた間久辺の姿があった。静かにしろ、という意味のジェスチャーだ。
耳を傾けると、小屋の中から再び声が聞こえてきて、俺も意識を中に向ける。

『ーーーそれだ。それが先輩たちの悪いところです。この際だから全部言わせてもらいますけど、試合に勝ちたいからって、江津先輩にヘコヘコして、恥ずかしくないんですか? 先輩たちがそんな態度取るから、江津先輩が調子にのって、結局迷惑するのは下の人間なんですよ!』

『いい加減にしなよ!』

一年生を強い口調で止めたのは、同じ一年の大友だった。普段は甲高い声が、芯を持ったようにハッキリ響いた。

『みんな知らないからそんなことが言えるんだ。先輩たちが、江津先輩になにも言わないのは、別にご機嫌うかがいのためじゃない』

『それじゃあ、なんだって言うんだよ?』

『簡単なことだよ。一つ聞くけどさ、一年生の中で、練習終わった後に自主練している人いる?』

『そ、そんなの無理だろ。部活の練習だけでいつもみんなヘロヘロになってるんだから』

俺は黙って耳を傾け続けていた。
そして、大友はまるで自分のことを誇るみたいにこう言った。

『江津先輩はね、一日も欠かさず自主練してるんだよ』

『はぁ!? そ、そんなの嘘だっ。あの傲慢な江津先輩が自主練なんてするわけねぇ』

『嘘じゃないよ。夜にコンビニに行ったときに、偶然、江津先輩がランニングしているのを見かけたことがあるんだ。その日は、いつも通りに練習があった日だった。驚いて、翌日、先輩たちにそのことを話したんだよ。そうしたら、みんな知ってるって、そう言ってた』

確かに、俺は毎日練習が終わった後、家に帰ってから日課のランニングをしている。それ以外にも、基礎的な体力トレーニングは欠かさずやっている。まさか、見られていたなんて思いもしなかった。

『さっきの話だけど、先輩たちがどうして江津先輩になにも言わないかわかる? 先輩たちはね、江津先輩が誰よりも一番練習していることを知っているんだ。だから、なにも言わないんだよ! 江津先輩が遊び歩いてる? そんな訳ないじゃないか。毎日練習に参加しているぼくらが一番わかることだろう? 野球部の地獄みたいな練習のあとに自主練なんてやってるんだよ? それなのに遊び歩いたりできるわけないじゃないか。文化祭で練習が無かった、そのたった一度、羽目を外したことが問題にされただけだよ。それって、そんなに悪いことなの?』

俺は、驚いて息を飲んだ。
努力なんてするのはクソ恥ずかしい。
そんなのは才能のねえ一般人のすることだ。
だから俺は、誰にも知られないように影で自主練してたんだ。俺には才能なんて、ねえことは自分が一番わかっているから。
だってよ、俺はもうあんなのはごめんなんだ。
前回の大会で、俺が打たれたせいで負けてしまったあの悔しさ。申し訳なさ。
もう絶対、負けたくないと思った。
だから、隠れてトレーニングしていたんだ。
大友はそのことを知っていたのだ。

『「それで速球のつもりか?」「不器用なお前に変化球なんて無理だ」。それは江津先輩が、俺をバカにして言った言葉じゃない。アドバイスを求めた俺に、江津先輩が指摘してくれた助言なんだよ』

確かにそうだ。
大友に頼まれ、投球を見てやると、あいつは感想を求めてきたことがあった。だから、アドバイスのつもりで言ってやったんだ。

『だから、江津先輩が部活に出られない間だけ、泉先輩に頼んで練習相手になってもらったんです。江津先輩の球を一番身近で見ていたのは、バッテリーを組んでいた泉先輩だから』

その言葉に答えるように、泉先輩が言った。

『ああ。頼まれて、俺は大友と組むことにしたんだ。江津のアドバイスと、こいつ自身の努力で、いまじゃ部内で江津の次に速い球を投げられるのは大友だ。だから組んだ。速球に慣れておく必要があったんだよ。いつ、江津が戻ってきてもいいように』

泉先輩は、いつもの淡々とした口調でそう言った。
なんだよ。なんなんだよっ。言えよ、そういうことは! 口下手にも程があるだろ、泉先輩。
裏切られたと思ったんだ。
捨てられたと思ったんだ。
だから俺は、野球を捨てて、不良になることを決めたのに。
「なんなんだよ、これ。俺、バカみたいじゃねえか」
なんのために俺はこいつらを裏切ったんだ。
なんのために、旗を燃やしたりしたんだ。
「江津。もうわかったでしょう? 大友の投球がぎこちなかった理由。それは、アドバイスを受けて自分の問題点を修正しようとしていたからなんだ。練習を見ていたら、泉先輩も指摘してたし、そういうのを意識していたから、フォームが不自然になっていたんだと思う。そして、これが一番大きな理由だと思うんだけど」
そう言って、間久辺は俺を指差し、言った。
「君の投球フォーム。大友はそれを意識しているんだ。前回の大会のときに、準決勝の試合を全校生徒で応援しに行ったことあるよね? その試合で江津が投げる姿を見て、ぼくはカッコいいって思ったよ。だからその姿は覚えている。大友のぎこちない投球は、江津のフォームとどこか型が似ているんだ。きっと真似しているんだね。だから、慣れていなくて固くなっているんだと思う。大友の投球から感じていた違和感はそれなんだよ」
俺は、言葉が出てこなかった。
大友は、俺がいなくなって清々していると思っていた。嫌われていると、思っていたんだ。
「なあ江津。後輩から憧れられるのってどんな気分? 君の仲間たちは、君の努力を理解していたよ? ねえ、どんな気分?」
俺が答えずにいると、肩が掴まれ引き寄せられる。その力強さに驚いて顔を上げると、渋面をつくった間久辺と目が合った。
「これだけの理解者がいてあんたは、まだ間違った道を進むつもりなのかよっ!」
その言葉は、殴られるよりもずっと、きつく俺の心に響いた。
力なく崩れ落ちた俺に、間久辺はさらに言葉を続けた。
「教えておいてあげるよ。石神さんを誘拐した連中が所属していたチーム、それが黒煙団だ。君がつるんでいる連中は、石神さんを傷つけようとしたヤツラの仲間なんだよ」
「……そんな」
俺は、本当になにをしていたんだ。
何度、間違えれば気がすむんだ!

「まだ、間に合うよ」

間久辺の言葉にハッとして顔をあげると、ヤツは俺の肩に、そっと手を置いた。

「引き返すなら、いましかないよ」

確かにそうだ。もう、終わりにしよう。
惨めにいじけて、誰かのせいにして逃げ出すのはおしまいだ。
俺は立ち上がり、言った。
「間久辺。急用が出来たから俺はもう行くわ」
「どこに行くつもりなの?」
その口調は、どこか俺の心の内を見透かしているみたいでムカつくが、まあいい。
「ちょっとな、ケジメ付けてくるんだよ」
そうして俺は走り出した。
走ることには慣れている。
なんたって俺は、スポーツマンだからよ!

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