142 / 142
後篇
現在(3)
しおりを挟む
「あのさ、頼むから今は娼館にでも行っててくれる?」
「どこの世界に、夫に娼館を進める妻がいる」
「ここ」
「……」
「どっか行ってよ。俺、今日はこの子たちを散歩に連れてくって約束してんるんだ、な? ごめんな、驚かせて。もー大丈夫だからな」
突然怒鳴り散らしたアレクシスに怯えていた馬の目の下の辺りを、両手でゆったりと撫でてやる。するとだんだんと落ち着いてきた馬が、ぶるると甘えるように鼻を鳴らした。
可愛く手可愛くて頬ずりをするとぺろんと頬を舐められた。思わず笑みが零れる。
「へへ、くすぐったい」
自分の愛馬と戯れるリョウヤが気に食わないのだろう、ますます険しい顔つきになったアレクシスは何度か口を開閉したが、結局何も言うこともなく顔を背け、大げさに舌打ちをした。
苛立ちを隠さぬまま、馬のように足裏をかつかつと地面に打ち付けている姿にほんの少しだけ申し訳ない気持ちになって、馬から離れた。
こいつ、本当に自分の馬のことが好きなんだな。
「……乗っていく、馬を出せ」
しばらく唇を一文字に引き結んでいたアレクシスが口を開いた。なんだ、やっぱりどっかの誰かと逢瀬じゃないか。素直に言えばいいのに、行く前に茶々を入れていかないと気が済まないだなんて、本当に性格がひん曲がっている。
使用人たちと一緒にアレクシスの馬を馬舎から出し、おまえの散歩は帰って来てからな、とひと撫でして離れる。
ふう、と息を吐く。これでやっと静かになるな。
「いってらっしゃいませ旦那様、どうぞお気をつけてねー……」
一応は妻なので、形だけだが一声かける。心は全くといっていいほど込めていない。ぱかぱかと蹄を鳴らし始めたアレクシスの馬を見届けて、他の馬舎を掃除しようと背を向けた──のだが。
「おわっ!」
ぐいっ、と腹に圧迫感を感じた。あっという間に華奢な体が宙に浮き、気付いたらアレクシスに物のように抱きかかえられ、強制的に馬に乗せられていた。
もちろんきちんとした乗り方ではないので、支えてもらっていないとかなりぐらぐらする。
慌ててのけ反るように振り向けば、かち合う赤い瞳。
「は、え、なに? え!?」
「おまえもこい」
「は? どこに!」
「いちいち騒ぐな、散歩にだ」
「な、なにそれっ、なんであんたと? ぜったい嫌だ、降ろしてよ!」
ぎゃあぎゃあ喚いてじたばたと暴れようとするが、難なく押さえ込まれて横抱きにされる。アレクシスは着痩せするタイプなので、全体的に結構筋肉質なのだ。がっちり固定された。
「この人さらい!」
「誰が人さらいだ、夫が妻を馬に乗せることの何が悪い」
「俺は嫌がってんの! 妻は夫と出かけたくないの!」
「大人しくしていろ、叩き落とされたいのか!」
その言葉に下を見て、ひえっと体が強張った。
アレクシスと違って乗馬にはてんで縁のない生活を送って来たリョウヤだ。アレクシスの愛馬は特に体も大きいので、下をちらりと確認するだけでその高さにくらりと眩暈がする。
しかもリョウヤには馬が嫌がる手足枷がついているので、馬にまたがることもできない。
抱きかかえられている不安定な状態で、1人で降りるなんてことは絶対に無理なので、咄嗟にアレクシスの体にしがみ付く。その瞬間、アレクシスの頬がほんのりと赤らんだことに気付いた使用人たちは、見てはいけないものを見た気がして一斉に視線を逸らした。
「おねっ、お願い! ユリエット、助けて!」
しかしただ1人、タイミングを見失い目を逸らせなかった者がいた。しかも間が悪いことに、リョウヤの視界にぱっと入ってしまった。その結果、ここ最近リョウヤとよく会話をしている御者、ユリエットは、腕を伸ばして助けを乞うリョウヤを助け出そうかとわずかに躊躇し。
何を見たのかざっと顔を青ざめさせて、びっくりするぐらいの勢いで平身低頭、頭を深く下げて叫んだ。
「お、お許しくださいませ、私はしがない御者でございます! 本当でございます、何もっ、何もやましいことなどございません! あのその、お、お気をつけていってらっしゃいませ奥様だ、だだだ旦那様ァ! 末永くお2人で仲良くどうぞ! はい!」
意味不明すぎる心からの叫びにリョウヤが呆気にとられている間に、アレクシスに進めと命じられた馬が、たったかと蹄を鳴らして駆けて行った。
降ろせよこの妻さらいー! というリョウヤの哀れな悲鳴が遠くなり、厩舎には静寂が訪れた。
しかし、ユリエットは頭を下げたまま硬直している。
地面に染みこむ黒は、ぼたぼたと垂れる冷や汗だ。
隣にいた誰かがユリエットの肩をぽんと叩き、ユリエットが震えながら男泣きした。
それもそのはずだ、ユリエットはリョウヤに助けを求められたその瞬間、リョウヤをしっかりと抱きしめているアレクシスから、底冷えするような鋭い視線を向けられたのだ。
帰ったら八つ裂きにするぞ、と目が言っていた。
アレクシス・チェンバレーの殺意すら滲む瞳に、一介の使用人であるユリエットが適うはずもない。
はぁー、と深い深いため息をついたのは誰だったのか。
「見たか、旦那様のあの目……」
「こ、怖すぎる……どうして気付かないんだ、奥様は」
「心臓が、止まるかと思った……」
「同じく」
と、被害を受けた者同士固まって怯えたとか泣いたとか。
* * *
「どこの世界に、夫に娼館を進める妻がいる」
「ここ」
「……」
「どっか行ってよ。俺、今日はこの子たちを散歩に連れてくって約束してんるんだ、な? ごめんな、驚かせて。もー大丈夫だからな」
突然怒鳴り散らしたアレクシスに怯えていた馬の目の下の辺りを、両手でゆったりと撫でてやる。するとだんだんと落ち着いてきた馬が、ぶるると甘えるように鼻を鳴らした。
可愛く手可愛くて頬ずりをするとぺろんと頬を舐められた。思わず笑みが零れる。
「へへ、くすぐったい」
自分の愛馬と戯れるリョウヤが気に食わないのだろう、ますます険しい顔つきになったアレクシスは何度か口を開閉したが、結局何も言うこともなく顔を背け、大げさに舌打ちをした。
苛立ちを隠さぬまま、馬のように足裏をかつかつと地面に打ち付けている姿にほんの少しだけ申し訳ない気持ちになって、馬から離れた。
こいつ、本当に自分の馬のことが好きなんだな。
「……乗っていく、馬を出せ」
しばらく唇を一文字に引き結んでいたアレクシスが口を開いた。なんだ、やっぱりどっかの誰かと逢瀬じゃないか。素直に言えばいいのに、行く前に茶々を入れていかないと気が済まないだなんて、本当に性格がひん曲がっている。
使用人たちと一緒にアレクシスの馬を馬舎から出し、おまえの散歩は帰って来てからな、とひと撫でして離れる。
ふう、と息を吐く。これでやっと静かになるな。
「いってらっしゃいませ旦那様、どうぞお気をつけてねー……」
一応は妻なので、形だけだが一声かける。心は全くといっていいほど込めていない。ぱかぱかと蹄を鳴らし始めたアレクシスの馬を見届けて、他の馬舎を掃除しようと背を向けた──のだが。
「おわっ!」
ぐいっ、と腹に圧迫感を感じた。あっという間に華奢な体が宙に浮き、気付いたらアレクシスに物のように抱きかかえられ、強制的に馬に乗せられていた。
もちろんきちんとした乗り方ではないので、支えてもらっていないとかなりぐらぐらする。
慌ててのけ反るように振り向けば、かち合う赤い瞳。
「は、え、なに? え!?」
「おまえもこい」
「は? どこに!」
「いちいち騒ぐな、散歩にだ」
「な、なにそれっ、なんであんたと? ぜったい嫌だ、降ろしてよ!」
ぎゃあぎゃあ喚いてじたばたと暴れようとするが、難なく押さえ込まれて横抱きにされる。アレクシスは着痩せするタイプなので、全体的に結構筋肉質なのだ。がっちり固定された。
「この人さらい!」
「誰が人さらいだ、夫が妻を馬に乗せることの何が悪い」
「俺は嫌がってんの! 妻は夫と出かけたくないの!」
「大人しくしていろ、叩き落とされたいのか!」
その言葉に下を見て、ひえっと体が強張った。
アレクシスと違って乗馬にはてんで縁のない生活を送って来たリョウヤだ。アレクシスの愛馬は特に体も大きいので、下をちらりと確認するだけでその高さにくらりと眩暈がする。
しかもリョウヤには馬が嫌がる手足枷がついているので、馬にまたがることもできない。
抱きかかえられている不安定な状態で、1人で降りるなんてことは絶対に無理なので、咄嗟にアレクシスの体にしがみ付く。その瞬間、アレクシスの頬がほんのりと赤らんだことに気付いた使用人たちは、見てはいけないものを見た気がして一斉に視線を逸らした。
「おねっ、お願い! ユリエット、助けて!」
しかしただ1人、タイミングを見失い目を逸らせなかった者がいた。しかも間が悪いことに、リョウヤの視界にぱっと入ってしまった。その結果、ここ最近リョウヤとよく会話をしている御者、ユリエットは、腕を伸ばして助けを乞うリョウヤを助け出そうかとわずかに躊躇し。
何を見たのかざっと顔を青ざめさせて、びっくりするぐらいの勢いで平身低頭、頭を深く下げて叫んだ。
「お、お許しくださいませ、私はしがない御者でございます! 本当でございます、何もっ、何もやましいことなどございません! あのその、お、お気をつけていってらっしゃいませ奥様だ、だだだ旦那様ァ! 末永くお2人で仲良くどうぞ! はい!」
意味不明すぎる心からの叫びにリョウヤが呆気にとられている間に、アレクシスに進めと命じられた馬が、たったかと蹄を鳴らして駆けて行った。
降ろせよこの妻さらいー! というリョウヤの哀れな悲鳴が遠くなり、厩舎には静寂が訪れた。
しかし、ユリエットは頭を下げたまま硬直している。
地面に染みこむ黒は、ぼたぼたと垂れる冷や汗だ。
隣にいた誰かがユリエットの肩をぽんと叩き、ユリエットが震えながら男泣きした。
それもそのはずだ、ユリエットはリョウヤに助けを求められたその瞬間、リョウヤをしっかりと抱きしめているアレクシスから、底冷えするような鋭い視線を向けられたのだ。
帰ったら八つ裂きにするぞ、と目が言っていた。
アレクシス・チェンバレーの殺意すら滲む瞳に、一介の使用人であるユリエットが適うはずもない。
はぁー、と深い深いため息をついたのは誰だったのか。
「見たか、旦那様のあの目……」
「こ、怖すぎる……どうして気付かないんだ、奥様は」
「心臓が、止まるかと思った……」
「同じく」
と、被害を受けた者同士固まって怯えたとか泣いたとか。
* * *
31
お気に入りに追加
790
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(41件)
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
一気読みして、さらにもう一回読み返してしまいました。良夜の、折れない、めげないところ、大好きです。そして個人的にはもっと酷い目にあって欲しくなってしまいます。「三歩進んで忘れる鶏」が一番グッと来ました。後半ではそこまで酷い目には合わないのかな、というのが残念ではありつつ、良夜とアレクに幸せになってほしい気持ちもあるので(そんなことが可能なのか、かなり疑問ですが…)楽しみにしています。マティアスもかなり大好きなので、秋一と今後何か進展があるのかないのか非常に気になります。気長に待っていますのでどうか物語の続きをよろしくお願いします。
varaquiさんこんにちは✨
お返事が遅れてしまってすみません💦
長~いお話でしたが一気読みして頂き、さらには嬉しい感想まで!
ありがとうございます💕
リョウヤは色々考えた上で、文字にしたためたキャラでした。
「折れない、めげない!」を貫こうとするリョウヤの持ち味?を好きだと言っていただけて嬉しいです。
そして、「三歩進んで忘れる鶏」も、実は私も気に入っているシーンでして…
勝気なリョウヤの歪みというか、根っこの部分というか、そういうのをお話の随所に散りばめている…つもりで、リョウヤのメンタルの集大成(前半部分の)のシーンでした。後半に繋がる大事なシーンです。
この部分が今後どう繋がってくるのか、気長にお待ちいただけると幸いです✨
(このお話は今年度中には完結予定です~)
リョウヤとアレクが幸せになる、マティアスと秋一の仲が進展する、この二つが両立することによってお話が進んでいくので、亀の歩みですが執筆まだまだ頑張りますね!
そして、varaquiさん。後半リョウヤが酷い目に合わなくなるだなんて、誰がいいました…?ふふ…
と、暗黒微笑とやらをしておきます笑(ネタバレになっちゃうので詳しく言えなくてすみません)。
更新した際には、是非お付き合いくださいませ。
暑かったり寒かったりする日が続いておりますね💦
varaquiさんも体調にはお気をつけて、どうぞご自愛くださいませ~!
一気読みしました!そしてまだ未完!!😂2人の関係性がようやく?やっと?!進んだかのように思えてちぐはぐな感じがもう読んでてたまらなく最高です、。素人童貞な(笑)坊ちゃんの奥様への不器用な関わり方がもうニマニマしちゃいますねー。。素晴らしい。アレク坊ちゃんの心の氷が溶けるまでの前半は読んでて苛烈な言動、行動にムカついてましたが。彼自身の境遇や心理描写が少しずつ、少しずつ解きほぐされていく過程が読んでてホロリとしましたし、人間として、真っ直ぐなブレないリョウヤくんがかっこよすぎます、。ぜひぜひ完結まで!!楽しみに待っております!素敵な作品をありがとうございますー❤️
hasumiiさんこんにちは✨
お返事が遅れてしまってすみません~!💦
拙い話ですが一気読みして頂き、さらには嬉しい感想まで…ありがとうございます💕
素人童貞(マジで)のアレク坊ちゃんの心の氷が溶けるまで、かなりの話数と気力を使いました笑
それまでリョウヤに仕出かしてきた行為が行為ですし、実は意外と、アレクと同じくらい激しい(というか胸の奥に燃えるものを持っている)性格をしているリョウヤは、クソ野郎のアレクを受け入れるまで結構な時間がかかりそうです。
というか果たしてアレクを受け入れられるのか…?笑
第一部(前篇)では、リョウヤがアレクの心の氷をじっくりと溶かしました。
なので第二部(後篇)では、アレクにリョウヤの心を溶かして、包み込んでほしいなと思っております。
そこはもう、アレクの前篇への仕打ちに対する後悔とか自分を顧みるとか……とにかく頑張り次第ですね!
真っすぐでブレないリョウヤの弱点はなにか。
彼の隠している、見ないふりをしている真実はなにか。
諸々謎は残していますが、後篇ではそこらへんを明記していきたいと思い、絶賛製作中です!
亀の歩みですがただいまもそもそ書いている途中ですので、気長にお待ちいただければ幸いです~✨
更新した際にはお付き合いください。
夏も本番、全国的に暑い日々が続いておりますね。
hasumiiさんも体調にはお気をつけて、どうぞご自愛くださいませ。
今年の2月に出会い、何十回と読み返すほど大好きな作品です。
細かく状況描写されていて、作り込まれた世界観の物語に読むたびぐっと引き込まれます。
自分ではどうにもならない運命に振り回されつつ一生懸命に生きているリョウヤの姿に心が打たれました。
表では平気なふりをしていても、傷つけられたことは心を蝕んでいて、そんな状況でも相手を思いやることができるリョウヤは本当に優しい子だなぁと思いました。アレクが気になってしまうのも分かります。
辛さを耐えて耐えて、その先に見える光が私も大好きです。
リョウヤの夢は元の世界に戻ることだけれども、アレクの思いはどうなるのか、続きが気になります。
感想を書くのがあまり得意ではなく、うまく伝えられないのがもどかしいです。
素敵な物語を作り出してくださりありがとうございます。
こんなに何度も読み返した作品は他にありません。
続きをいつまでも楽しみに待っています。
ゆきさんこんにちは✨
拙い話ですが読み返して頂き、さらには嬉しい感想まで…ありがとうございます💕
アレクシスが一番最初、リョウヤに惹かれたのはその目の意思の強さでした。
そしてゆきさんのおっしゃる通りリョウヤの人を思いやる優しさや、どんな逆境にもめげないひたむきさ、一生懸命さ、生きる力の強さに、どんどんリョウヤ沼にハマっていきました。
気付いた時には恋情がはち切れんばかりに育っていました。
でもリョウヤの生きる力の強さの裏には、傷付けられて孤独に苛まれ続けた心が隠れています。
そこにアレクシスが気付いた時、彼らの関係も動くと思います…動いてほしいな!笑
元の世界に戻りたいというリョウヤの夢と、アレクシスの感情は果たして重なるのか…そこのところを後篇で描いていきたいと思っていますので、更新した際にはお付き合いください。
実は私生活が忙しく、趣味に時間を割くことが難しい状況でして💦
根本的に単細胞でして、新しく、かつ長いお話を書くとなると結構な集中力がいるのですが、ぐっとお話に入り込む時間がなかなか取れず…💦
お待たせしてしまって申し訳ないです。
でも小説を書きたい!という気持ちだけは相変わらず強く、亀の歩みではありますが執筆活動はしているので、どうぞ気長に待っていただけると嬉しいです✨
できればこのお話は、年内中に仕上げたいです…!
夏も近づいて暑くなってきましたね。
ゆきさんも体調にはお気をつけて、どうぞご自愛くださいませ。