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7年前
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何が起こったのかと目を白黒させていると、姫宮がそんな俺に「ふふ」と眦を細め、揺れる腰をがっちり押さえつけてきた。
「みつけた。透愛の、イイところ」
「ひっ、やめ、……やっァ……あ──っ!」
ずぼずぼと、おかしくなった部分を下からえぐるように押し上げられた瞬間。
びりびりっと頭に電流が走ったかのような衝撃に、ぷしゅっと陰茎の先から汁が吹き出した。
「や、らぁ──っそこぉ、そこっ、やうァあ……!」
マットに頭を擦り付けて鳴く。自分から、腰を揺らしてしまっているのが信じられない。
「ヤじゃなくて、イイんだろ?」
「ひぁああ……ッ、ぁああ、ぁつい、熱いィ!」
「違うよ、熱いんじゃなくてキモチイイ、だよ。ね? 気持ちいいって言ってごらん。言わないと、もっと酷くするよ……ほら」
「ぁ、あぁっ、あぅっ、ひっ、きもひ、ぃ」
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる……」
「ゃ──っ、ちがァ、う──ッ!」
(おかしい、こんなのおかしい)
顔中をぺろぺろ舐められながら、じゅぶじゅぶとかき回されて、体中が痙攣する。もう口からは舌ったらずな悲鳴しか零れない。ぶつぶつと、辛うじて残っていた思考が焼き切れていく。
痛いほどに膨らみ、ぶるんぶるん左右に暴れ、涙のように雫を垂れ流す自身の陰茎が恐ろしかった。
ぐつぐつとせり上がってくる何かが、放出を求めている。
「やだやだ、こわいっ、なんかでてるんだよぉ、でるぅう……!」
「うん、今出てるのはカウパーで、次に出るのは精子だよ。いいよ、だして」
「や──ッ、あ、ぅう、やぁあ……ッ」
「僕を、感じて……僕に抱かれながら射精して?」
両手でぐっと尻たぶをわし掴まれて、ずちゅん、と最後に一突き。
「ふ、ぁあ、ぁ、あ、───んぁ……」
全身がふるふる震え、頭が真っ白になった。たまらず顔を振ってマットに擦り付けるが、がっと頬を掴まれて前を向かされる。
姫宮の爛々と光る双眸が、目の前にあった。
「ダメ。僕のこと見て、透愛」
「……、ッ、ゃ」
「イキ顔みせて。もっと、もっと。ああ、キレイだね……」
キレイ。その一言だけがやけに頭の中に残って。
姫宮の熱い視線に晒されながら、腰を突き出して果てた。白い体液が放射線状に溢れ、びゅるるっと姫宮の胸、そして自分の腹に降りかかってきた。
「ァッ……ぁう、あ゛ッ……」
吐精している間も、姫宮はじいっと俺に視線を注いできた。俺の一挙一動、吐息の一つすらも見逃さないとばかりに。
腹のあたりがぬるぬるする。顎の辺りまで飛んでいた白濁をぬるりと指ですくわれ、手に付着した俺の精液をぺろぺろと舐め取っていく姫宮を、ぼうっと見上げた。
「果物みたいな味がする……初めてなのにいっぱい出せたね。きもちよかった?」
「っ、あ、ァ……ふ」
「ああ、ちょっと切れちゃったか……すごいね、色が、処女膜がやぶれたみたい」
むわっと漂う鉄の臭い。ぷくりと溢れた血が一筋、繋がったままの姫宮の陰茎にこびりついていた。痛いはずなのに、どうして俺の腹の中は、膨らんだ姫宮の異物を味わうようにぐねぐね動いているんだろう。
姫宮の言う通り、咥え込むために出来ている体だからだろうか。
俺が、隠れΩだから。
白がこびりついた姫宮の唇が、降りてくる。背ける気力もないほどに、疲れていた。
「ん……んぅ」
にゅぐ、と挿し込まれた舌からは、青臭い変な味がした。
「う、ぇ……」
「君の口のなか、血の味がするね……」
殴られたことで出来た傷口を、くちゅりと舌で舐られる。じんとした痛みすらも、未だに尾を引く甘さに塗り替えられていった。
唇がぽってりと腫れるまで吸われてから、口を解放される。
「は……ぁ」
「じゃあ、次は僕の番だね」
僕の、番……?
ぬじゅぅっと音をたてて引き抜かれて、ざっと血の気が引いた。これが行為の終わりを意味していないことは、姫宮の獣じみた荒い息を聞けばわかる。
「僕、まだ出してないから」
突然、ぐるんっと反転させられた。治まっていたはずの蜜が、猛った杭にぐりゅんと柔肉を抉られた刺激でぶしゃぁっと溢れる。
「ひっ、ま……っ」
て、と言い切る前に、四つん這いのような体勢で腰を高々と持ち上げられて。
「──ァっぁあっ……っ!」
再び始まった容赦ない律動に、髪を振り乱して叫んだ。
「みつけた。透愛の、イイところ」
「ひっ、やめ、……やっァ……あ──っ!」
ずぼずぼと、おかしくなった部分を下からえぐるように押し上げられた瞬間。
びりびりっと頭に電流が走ったかのような衝撃に、ぷしゅっと陰茎の先から汁が吹き出した。
「や、らぁ──っそこぉ、そこっ、やうァあ……!」
マットに頭を擦り付けて鳴く。自分から、腰を揺らしてしまっているのが信じられない。
「ヤじゃなくて、イイんだろ?」
「ひぁああ……ッ、ぁああ、ぁつい、熱いィ!」
「違うよ、熱いんじゃなくてキモチイイ、だよ。ね? 気持ちいいって言ってごらん。言わないと、もっと酷くするよ……ほら」
「ぁ、あぁっ、あぅっ、ひっ、きもひ、ぃ」
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる……」
「ゃ──っ、ちがァ、う──ッ!」
(おかしい、こんなのおかしい)
顔中をぺろぺろ舐められながら、じゅぶじゅぶとかき回されて、体中が痙攣する。もう口からは舌ったらずな悲鳴しか零れない。ぶつぶつと、辛うじて残っていた思考が焼き切れていく。
痛いほどに膨らみ、ぶるんぶるん左右に暴れ、涙のように雫を垂れ流す自身の陰茎が恐ろしかった。
ぐつぐつとせり上がってくる何かが、放出を求めている。
「やだやだ、こわいっ、なんかでてるんだよぉ、でるぅう……!」
「うん、今出てるのはカウパーで、次に出るのは精子だよ。いいよ、だして」
「や──ッ、あ、ぅう、やぁあ……ッ」
「僕を、感じて……僕に抱かれながら射精して?」
両手でぐっと尻たぶをわし掴まれて、ずちゅん、と最後に一突き。
「ふ、ぁあ、ぁ、あ、───んぁ……」
全身がふるふる震え、頭が真っ白になった。たまらず顔を振ってマットに擦り付けるが、がっと頬を掴まれて前を向かされる。
姫宮の爛々と光る双眸が、目の前にあった。
「ダメ。僕のこと見て、透愛」
「……、ッ、ゃ」
「イキ顔みせて。もっと、もっと。ああ、キレイだね……」
キレイ。その一言だけがやけに頭の中に残って。
姫宮の熱い視線に晒されながら、腰を突き出して果てた。白い体液が放射線状に溢れ、びゅるるっと姫宮の胸、そして自分の腹に降りかかってきた。
「ァッ……ぁう、あ゛ッ……」
吐精している間も、姫宮はじいっと俺に視線を注いできた。俺の一挙一動、吐息の一つすらも見逃さないとばかりに。
腹のあたりがぬるぬるする。顎の辺りまで飛んでいた白濁をぬるりと指ですくわれ、手に付着した俺の精液をぺろぺろと舐め取っていく姫宮を、ぼうっと見上げた。
「果物みたいな味がする……初めてなのにいっぱい出せたね。きもちよかった?」
「っ、あ、ァ……ふ」
「ああ、ちょっと切れちゃったか……すごいね、色が、処女膜がやぶれたみたい」
むわっと漂う鉄の臭い。ぷくりと溢れた血が一筋、繋がったままの姫宮の陰茎にこびりついていた。痛いはずなのに、どうして俺の腹の中は、膨らんだ姫宮の異物を味わうようにぐねぐね動いているんだろう。
姫宮の言う通り、咥え込むために出来ている体だからだろうか。
俺が、隠れΩだから。
白がこびりついた姫宮の唇が、降りてくる。背ける気力もないほどに、疲れていた。
「ん……んぅ」
にゅぐ、と挿し込まれた舌からは、青臭い変な味がした。
「う、ぇ……」
「君の口のなか、血の味がするね……」
殴られたことで出来た傷口を、くちゅりと舌で舐られる。じんとした痛みすらも、未だに尾を引く甘さに塗り替えられていった。
唇がぽってりと腫れるまで吸われてから、口を解放される。
「は……ぁ」
「じゃあ、次は僕の番だね」
僕の、番……?
ぬじゅぅっと音をたてて引き抜かれて、ざっと血の気が引いた。これが行為の終わりを意味していないことは、姫宮の獣じみた荒い息を聞けばわかる。
「僕、まだ出してないから」
突然、ぐるんっと反転させられた。治まっていたはずの蜜が、猛った杭にぐりゅんと柔肉を抉られた刺激でぶしゃぁっと溢れる。
「ひっ、ま……っ」
て、と言い切る前に、四つん這いのような体勢で腰を高々と持ち上げられて。
「──ァっぁあっ……っ!」
再び始まった容赦ない律動に、髪を振り乱して叫んだ。
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