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大変
しおりを挟むいやそんなのダメよ。
「どうして?
私がいいと思ってるのだから何もしないで?
ね?
大変なことになってしまうわ。」
「大丈夫だよ。
大義名分はある。
実はあの国はうちの国に長年未払いのお金があるんだ。
今までそれを問題として訴えてきたけど一向に返そうとしなかった。
今回はそれが発端となって攻めるから、君のせいではないよ。」
…
ダメよ。
そんなの望んでない。
「エリック、考え直して。
私の生まれ故郷なのよ。
そこを攻めるのはやめてちょうだい。」
私は必死に言い募る。
確かにあの人達に思うところはある。
でもあの国の民は何の関係もない。
「君の願いでもそれは受け入れられないよ。」
しかしエリックはそう言って断った。
私は最終手段に出ることにした。
「そうですか。
じゃあもういい。
貴方とは結婚しません。
私の故郷を攻めようとする国に嫁ぎたくなんかありませんから。」
私はそう言って歩き出した。
何とかしないと…
「レジーナ…!
そんなこと言わないで!
どっちにしてももう無理なんだ…父さんが既に承認しているから!」
お義父様が?
それは…
かなり大変なことになりそうだわ。
私は足早にその場を去った。
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