糾弾された直後に幸せになるのは 構いませんよね?だって私もう用済み悪役令嬢ですから

無味無臭(不定期更新)

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挨拶

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「レジーナ、着いたよ。」


エリックに起こされて私が目を覚ますと そこは光に包まれた綺麗な世界。

隣国ラザール王国の別名は太陽の国。


「綺麗なところね。」


「そうだろう。
君もきっと気に入ると思うよ。
父さんには話をしてあるから会いに行こう。」


エリックのお義父様に会うのよね。

なんだか緊張する。

噂では とても手腕のある国王だと聞いたけど…


「初めまして レジーナと申します。」
 

「顔を上げておくれ。
もう家族になるのだから。」


お義父様にそう言われて私は顔を上げる。

…エリックにそっくりだわ。


「…レジーナ?
父さんに見惚れないでよ。
僕がいるでしょ。」


おっといけない。

思わず見つめていたわ。


「失礼致しました。
エリックと似ているのでつい…」


「そうかそうか。
よく言われるんだ。
エリック良かったな。
私に見惚れてなかったようだぞ?」


お義父様はそう言って茶目っ気たっぷりに笑った。

ふふ面白いわ。

それを見て私も思わず笑みが溢れる。


「レジーナまで…!
全く…」

そんな私達にエリックは困り顔だ。

なんだかいいわね。

こんな風に笑ったのは久しぶりだわ。


「レジーナ様、採寸をお願い致します。」


あ、そうだった。

明日には結婚式を控える私達。

大体のドレスの採寸はできるのだけど 細かい調整を現地に来たときにやる必要があった。

私は国王への挨拶を済ませると 侍女と共に部屋を出ていった。
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