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第三王子に惚れられる
しおりを挟む私は帰るために、門の方へと続く廊下を歩いていた。
「もう帰るの?」
すると突然声を掛けられる。
またか。
私は恐る恐る振り返った。
…イケメン。
そこにはイケメンがいた。
「僕はニール、お話ししない?」
このイケメン、どっかで…
あ、さっきの王子2人にどことなく似てる。
もしかして…
「君、王子?」
「うん、そうだよ?」
さっきの2人より少し若いイケメン。
そして私と同じくらいの背だから…年下なのかもしれない。
「ごめんなさい、年下は無理です。」
私はそう言って断った。
「なんで?!」
「なんで、って…」
「分かった!
じゃあ僕がお姉さんよりも大きくなる!」
そういうことじゃないんだけど。
「それまで待っててくれる?」
「待ちません。」
「えー!
いじわる!!」
いじわるなのか?
「僕はお姉さんに一目惚れしました!
だから付き合って下さい!!」
「お断りします!!!」
そんなの無理だ。
王子の恋人にはなりたくない。
というか私、第三王子まで惚れさせてしまったのね。
私は逃げた。
もうパーティなんていけない。
どこでイケメンを惚れさせてしまうか分からない。
こんなプレゼントいらないわ。
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